JPS5829923Y2 - 靴の中敷き - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱臭効果のある靴の中敷きに関するものである
。

この種靴の中敷きとしては、不織布よりなる主体に活性
炭を包蔵させたものが市販されているが、このように靴
の中敷きは長期間にわたり脱臭効果を保持させることが
できないばかりでなく、使用中に主体の一部が破れると
活性炭によって靴内を汚す欠点か゛ある。

本考案は前記のような欠点のない靴の中敷きを目的とし
て完成されたもので、以下、図示の実施例について詳細
に説明する。

１はポリエステル繊維などよりなる芯糸にカーボン塗料
を含浸付着させて表面にカーボン塗料膜を被着形成した
糸で、この表面にカーボン塗料膜を被着した糸１はこれ
をよこ糸として使用する一方、綿糸などの普通糸２をた
て糸とし、銅細線３をよこ糸またはたて糸として通気性
に優れた粗目の織布４に織成されている。

５は粗目に織成された綿布を複数枚重ねて形成した吸水
性に優れた行右で、該行右５の表面に前記織布４を重ね
て足型に裁断縫着して中敷きの主体６としている。

なお、図中７は主体６の周縁に必要に応じ囲繞されて織
布４および行右５が周縁よりほつれることを防止する縁
取り、８は織布４の表面に必要に応じ重ねた粗目の織布
などの表布である。

このように構成されたものは、主体６が織布４を吸水性
に優れた行右５に重ねたものであるがら、全体として可
撓性を・・３有しており、靴内に敷いて使用した場合、
行右５の発揮する弾性と相俟ち覆き心地が極めてよく、
また、織布４が通気性を有しているうえ行右５が通気性
と吸水性を備えているから、足むれを適確に防止でき、
しかも、織布４には表面にカーボン塗料膜を被着した糸
１が使用されているから、カーボン塗料の主材をなす炭
素粒子の吸着作用によって靴内の悪臭は適確に除去され
、また、織布４には銅細線３も使用されているがら、銅
の殺菌作用によって靴内は衛生上好ましいものとなる。

さらに、織布４は前記糸１および銅細線３とともに普通
糸２がたて糸として使用されて全体の強度を保つととも
に炭素粒子はカーボン塗料膜として糸１の表面に存在し
て剥離することがないから、靴内の汚れの心配がないう
えに洗濯が可能となり、長期使用中に主体６が汚れた際
には洗濯して反覆使用できるもので、この洗濯により炭
素粒子の吸着能も賦活されることとなる。

従って、本考案は在来のこの種靴の中敷きの欠点を一掃
したものとして実用的価値極めて大なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す一部切欠斜視図である。 １：表面にカーボン塗料膜を被着した糸、２：普通糸、
３：銅細線、４：織布、５：吸水性に優れた行右、６：
主体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面にカーボン塗料膜を被着した糸１と普通糸２と銅細
   線３をもって織成した織布４を吸水性に優れた行右５に
   重ねて主体６としたことを特徴とする靴の中敷き。