JPS5829760Y2

JPS5829760Y2 - 伸縮型壁難装置

Info

Publication number: JPS5829760Y2
Application number: JP1978089857U
Authority: JP
Inventors: 博光中
Original assignee: 株式会社ナカ技術研究所
Priority date: 1978-06-29
Filing date: 1978-06-29
Publication date: 1983-06-29
Also published as: JPS556380U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は伸縮型避難装置、殊に、伸縮梯子を使用する
避難装置に関する。

従来、この種の伸縮梯子として、折りたたみ梯子、ロー
プあるいはチェーン梯子、相対的に摺動可能に嵌合され
た複数の縦桟要素で一対の縦桟を構成してなる入子式梯
子等が提案されてきている。

その種の伸縮梯子を避難装置として使用する場合、緊急
時、急速に降下伸長されるので、その伸縮梯子は衝撃荷
重を受ける。

そのような伸縮梯子自身の重さによる衝撃荷重は非常に
大きく、安全性の観点よりして、強度的に充分な伸縮梯
子にすることが困難であった。

特に、従来の伸縮梯子は、使用上および強度上の安全性
よりして大型化することが困難で゛あった。

この考案の目的と降下伸長時、自重による衝撃荷重を緩
和し、安全で充分な強度を有し、降下伸長をより円滑に
して使用を容易にし、大型化を可能にする伸縮型避難装
置の提供にある。

そのために、この考案の伸縮型避難装置は、振止めを備
える伸縮可能な梯子と、その梯子の上方側に配置された
制動装置と、梯子の下方に配置された溝付き案内車と、
その案内車に巻き掛けられるようにして、一端を梯子の
上方側に、他端を制動装置にそれぞれ固定されたワイヤ
・ロープとより構成している。

以下、この考案に係る伸縮型避難装置の望ましい具体例
について、図面を参照して説明する。

第１乃至３図は建物５０の２階に設置されたこの考案の
伸縮型避難装置の具体例１０を示している。

二の伸縮型避難装置１０は、相対的に摺動可能に連結さ
れた複数の縦桟要素１６，１６：１７，１７：・
・・・・・：２２，２２からなり横方向に離された一対
の縦桟１５，１５と、各段の縦桟要素１６，１６；
１７，１７：・・・・・・：２２．２２間に連結され
た複数の横桟２３，２４゜・・・・・・、２９．４３と
を含む伸縮梯子１１と、その伸縮梯子１１の一方の縦桟
１４の上方に配置された制動装置としての緩降装置１２
と、最下位の縦桟要素２２゜２２の下端に配置された一
対の溝付き案内車１３．１３と、それら案内車１３．１
３に巻き掛けられるようにして、一端を最上位の縦桟要
素１６．１６の一方の上方に位置された緩降装置１２の
ドラム（図示せず）に固定し、カリ、他端を最上位の縦
桟要素１６．１６の他方の上方に固定されたワイヤ・ロ
ープ１４と、最下位の段を除く各段の横桟２３，２４．
・・・・・・、２８に溶接された複数の振止め３０，３
１、・・・・・・、３５とより構成している。

伸縮梯子１１はブラケット４５を介して建物に取り付け
られ、それら縦桟１５，１５は自身を構成する複数の縦
桟要素１６，１６；１７，１７；・・・・・・：
２２，２２を短管より形威し、また、互いに隣接する縦
桟要素１６゜１６−１７．１７；１７，１７−１８
，１８；・・・・・・：２１．２１−２２．２２に
おいて、上方の縦桟要素１６，１６；１７，１７
：・・曲；２１．２１に下方の縦桟要素１７，１７；
１８，１８；・・曲；２２．２２を摺動可能に連結
して構成している。

すなわち、下方の縦桟要素１７，１７；１８，１８
；・・聞；２２゜２２はそれぞれの上端に固定された
連結リング３６゜３６；３７，３７：・・・・・
・：４１，４１によって、上方の縦桟要素１６，１６
；１７，１７；・・・・・・：２１．２１に摺動
連結されている。

各連結リング３６，３６：３７，３７；・曲・：
４１．４１は横断面形状をひようたん形になしている
。

緩降装置１２はドラムと、そのドラムの軸に歯車を介し
て連結された摩擦ブレーキ（図示せず）と、他の歯車を
介してドラム軸に連結されたモータ（図示せず）とより
構成され、特に、摩擦ブレーキをカバナで動作制御して
いる。

この緩降装置１２は、手動型若しくは電動型のウィンチ
で構成することも可能であり、また、制動機で構成する
ことも勿論可能である。

ワイヤ・ロープ１４は、縦桟１５，１５の外側において
、縦桟要素１７，１７；１８，１８：・・・・・
・；２２，２２の上端に溶接されたアイ・ボルト４２
に通され、案内されるようにしている。

そのように、この伸縮型避難装置１０においては、ロー
プ・ガイドは、その梯子１１の下位に位置される各段、
換言するならば、その梯子１１の最上位に位置される段
を除いたその梯子１１の各段において、縦桟要素１７，
１７；１８，１８；・・曲；２２，２２に配置さ
れたアイ・ボルト４２として具体化されている。

次に、緊急時、そのように構成された伸縮型避難装置１
０を使用して、２階がら地上に避難する場合について述
べるに、予め、避難装置１ｏは第１図に示すように、収
納状態にあるので、先ず、施錠装置（図示せず）を解き
、梯子１１を自重で降下伸長する。

その梯子１１の降下伸長に伴なって、ワイヤ・ロープ１
４はドラムがら巻き戻され、繰り出され、その梯子１１
の降下伸長速度が所定の速度以上になると、ガバナによ
って、摩擦ブレーキが動作しドラムを制動する。

そのように緩降装置１２が動作するので、梯子１１はワ
イぎ・ロープ１４を介して緩降装置１２によって、自身
の降下伸長速度が所定の速度以下に制御され、振止め３
０，３１、・・・・・・３５に協働されて円滑に伸長
される。

その結果、その伸縮梯子１１は降下伸長の際のその梯子
１１にかがる衝撃荷重が緩和される。

また、この避難装置１０は緩降装置１２のモータを駆動
して、ワイヤ・ロープ１４を緩降装置１２のドラムに巻
き付け、第１図に示す状態に伸縮梯子１１を簡単に引き
上げ、次の使用に備えることができる。

上述の避難装置１０は相対的に摺動可能に連結された複
数の縦桟要素１６，１６；１７，１７；・・曲；
２２゜２２よりなり、横方向に離れた一対の縦桟１５，
１５を含む伸縮梯子１１を備えているが、この伸縮梯子
１１はロープ梯子、チェーン梯子、リンクよりなる折り
たたみ梯子等に置き換え得ること勿論である。

また、この伸縮型避難装置１０は建物や船舶等の適宜の
個所に設置することが極めて容易であり、例えば、第４
図に示すように、室内の床スラブ６゜に開口された孔部
６１に嵌め込まれた収納枠６２に配置される。

その収納枠６２は勿論、伸縮梯子１１が引き上げられた
とき、上下蓋６３．６４で閉じられる。

如上のこの考案によれば、伸縮可能な梯子が降下伸長す
る際、制動装置およびワイヤ・ロープによって、その梯
子の降下速度に制動が加えられるので、その梯子に対し
、自重による衝撃荷重が緩和され、安全で充分な強度が
保証され、また、使用が容易になり、さらに、大型化が
可能になり、さらにまた、単一のワイヤ・ロープがその
梯子の最下位に位置される段において、縦桟要素および
横桟の一方に配置された溝付き案内車と、その梯子の下
位に位置される各段の両側に配置されたロープ・ガイド
とによって、ループ状に伸縮されるので、伸長されたそ
の梯子を降りる際、踏み付けられた横桟はそのループ状
に伸長されたワイヤ・ロープによって吸収され、常に、
水平に保持され、恐怖感を和らげ、迅速かつ、安全な避
難動作を可能にし、また、その梯子が降下伸長および巻
き上げられる際、そのワイヤ・ロープの絡み付きが阻止
され、その絡み付きによるトラブルの発生が防止され、
その梯子の降下伸長および巻上げ動作がより円滑になり
、さらに、そのループ状に伸縮されるワイヤ・ロープが
一端をその梯子の上方に、他端をその制動装置にそれぞ
゛れ固定しているので゛、そのワイヤ・ロープブの巻き
戻し、および巻き付はトラブルの発生が阻止され、その
梯子を迅速、かつ、確実にセットし、また収納すること
が保証され、避難装置としての信頼性が向上され、それ
に伴なって、避難装置としての実用性が一段と向上され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、建物に設置されたこの考案の伸縮型避難装置
の収納状態を示す正面図、第２図は第１図に示す伸縮型
避難装置の降下伸長状態を示す正面図、第３図は第２図
に示す伸縮型避難装置の側面図、第４図は建物の室内床
スラブに設置された第１図に示す伸縮型避難装置の降下
伸長状態を示す正面図である。１０・・・・・・伸縮型避難装置、１１・・・・・・伸
縮梯子、１２・・・・・・緩降装置、１３・・・・・・
一対の溝付き案内車、１４・・・・・・ワイヤ・ロープ
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】順次、伸縮可能に連結された多数の縦桟要素からなり、
横方向に所定の間隔を置かれた一対の縦桟と、その縦桟
の各段において、互いに向かい合った縦桟要素に連結さ
れた横桟と、その縦桟の各段において、縦桟要素間およ
び横桟の一方に取り付けられた板上めとよりなる伸縮可
能な梯子と、その梯子の最下位に位置される段において
、その縦桟要素および横桟の一方に配置された溝付き案
内車と、その梯子の下位に位置される各段において、その梯子の
両側に配置されたロープ・ガイドと、その梯子の上方に
配置された制動装置と、一端をその梯子の上方に、他端
をその制動装置にそれぞれ固定し、かつ、その案内車に
巻き掛けられ、しかもその梯子の下位に位置される各段
の両側に配置されたロープ・ガイドに案内されるワイヤ
・ロープとを含み使用時、その梯子が自重で降下伸長する際、その制動装
置がそのワイヤ・ロープを介してその梯子を制動し、そ
の梯子の降下伸長１速１度を所′定の速度以下にし、降
下伸長の際のその梯子にかかる衝撃荷重を緩和するとこ
ろの伸縮型避難装置。