JPS5829656Y2 - ゴ−ストキヤンセラ−ツキ テレビジヨンジユゾウキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は１反射波の影響を除去するゴーストキャンセラ
ー回路が内蔵されたテレビジョン受像機に関するもので
ある。

近年、テレビジョン受像機に関する技術が急速に発達し
、鮮明な画像が容易に受信できるようにナッテキタ。

しかし、山間部あるいは高層ビルが乱立する都合等にお
いては、反射波によるゴースト現象発生がクローズアッ
プされている。

このゴーストを除去するには１反射波信号に対して逆位
相の反射波成分を導出して合成してキャンセルを行なう
ゴーストキャンセラ一方式カある。

第１図はＶＨＦ帯におけるゴーストキャンセラー付テレ
ビジョン受像機の概要な示すブロック図であって１選局
ボタン１ａ〜１ｎの中から１個な選択してこれにタッチ
すると、このタッチした選局ボタンに対応してチャンネ
ルセレクタ２が作動し、その出力をバンドセレクタ３に
供給する。

バンドセレクタ３は入力信号をＶＬ（１〜３チヤンネル
）、ＶＨ（４〜１２チヤンネル）およびＵ（ＵＨＦ）に
分類し、チューナドライブ４を介してＶＨＦチューナ５
およびＵＨＦチューナ６を選択する。

また、チャンネルセレクタ２の出力はチャンネルプリセ
ット７に供給され１選局ボタン１ａ〜１ｎに対応して予
めプリセットされているチャンネリ選局電圧なＶＨＦチ
ューナ５およびＵＨＦチューナ６に供給して選局を行う
。

なお。８は選局されたチャンネルを表示するチャンネル
インジケータであり、また９はチューニングインジケー
タであって、これらは公知の電子チューナ１０を構成し
ている。

一方、ゴーストキャンセラー回路１１はＶＨＦ用のメイ
ンアンテナ１２と電子チューナ１００入力側との間に接
続されている。

そしてこのゴーストキャンセラー回路１１は、メインア
ンテナ１２の出力をチャンネルセレクタ２の出力に対応
して減衰させる可変減衰器（以下。

減衰器と略称する）１３と１反射波の供給方向に向けら
れて設置されたサブアンテナ１４の出力信号をチャンネ
ルセレクタ２の出力に対応して移相することにより減衰
器１３の出力に対応して逆位相の出力を送出する移相器
１５と、前記減衰器１３の出力な移相器１５の出力を合
或し、ゴースト波をキャンセルした出力信号を電子チュ
ーナ１０に供給する合成器１６とによって構成されてい
る。

従って、このように構成された回路に於ては ゴースト
キャンセラー回路１１に於てゴースト波（反射波）が除
去されたＶＨＦ信号のみがチューナを介してブラウン管
に供給されることになり、これに伴なって鮮明な画像が
表示される。

しかしながら、このようなゴーストキャンセラー付テレ
ビジョン受像機はすべての受信チャンネルに対してゴー
ストキャンセラー回路１１が作動してしまう不都合があ
り、メインアンテナとゴースト除去用のサブアンテナの
２つのアンテナの出力を合威し、ゴーストの多量化を図
ると好ましくないという欠点がある。

つまり、複数の受信チャンネルのうちの一部のチャンネ
ルに於ては、サブアンテナ１４からの入力を合成すると
ゴースト分が増加する場合があり、サブアンテナ１４か
らの入力なオフにしてメインアンテナ１２０入力のみで
受像したい場合がある。

このような問題を解決する方法としては、サブアンテナ
１４からの入力部分にスイッチを設けてゴーストキャン
セル動作を必要としないときには前記スイッチをオフに
してサブアンテナ信号を遮断することも考えられるが、
受信チャンネルの変更時に前記スイッチの選択操作を行
なう必要がある。

つまり、ゴーストが強いチャンネルを受信する場合には
サブアンテナ１４のスイッチをオンにし、ゴーストが弱
いチャンネルを受信する場合にはサブアンテナ１４のス
イッチをオフにしなげればならず、チャンネルスイッチ
とサブアンテナスイッチの両方の操作しなければならず
、その操作が極めて複雑になるという欠点を有している
。

本考案は以上の点に鑑み、このような問題を解決すると
共に、かかる欠点を除去すべくなされたもので、その目
的はチャンネルスイッチの操作のみでゴーストキャンセ
ラー回路の合成器に供給するサブアンテナ信号の選択的
遮断を行なわせ、受信チャンネルに対応してゴーストキ
ャンセル動作の切換を自動的に行なわせることにより、
その受信操作が極めて容易になるようにしたゴーストキ
ャンセラー付テレビジョン受像機を提供することにある
。

このような目的を遠戚するために１本考案によるゴース
トキャンセラー付テレビジョン受像機は。

各受信チャンネル毎にプリセットされ、その出力が受信
チャンネル毎に選択されてメインアンテナ信号系に挿入
した可変減衰器に供給される減衰制御信号をスイッチン
グ素子に供給し、減衰量が所定値以下に減少したときに
上記スイッチング素子を用いてサブアンテナ信号を遮断
するようにしたものである。

以下１図面を用いて本考案によるゴーストキャンセラー
付テレビジョン受像機の実施例を詳細に説明する。

第２図は本考案によるゴーストキャンセラー付テレビジ
ョン受像機の一実施例を示す要部回路図であり、第１図
と同一部分は同記号を用いである。

同図に於いて１７はサブアンテナ信号が供給されるサブ
入力端子であって、コンデンサ１８を介して可変移相器
１５に接続されている。

１９はカソード側がコンデンサ２０を介して可変移相器
１５の出力側に接続され、かつアノード側がコンデンサ
２１を介して合成器１６に接続されたダイオード、２２
はメインアンテナ信号が供給されるメイン入力端子であ
り、コンデンサ２３を介して減衰器１３に接続されてい
る。

そしてこの場合、減衰器１３は公知のようにダイオード
２４〜２６．抵抗２７，２８．コンデンサ２９ａ、２９
ｂおよびチョークコイル３０．３１とによって構成され
ている。

３２は減衰器１３と合成器１６のメイン入力端間に接続
されたコンデンサ、３３は抵抗３４とダイオード３５を
介してダイオード１９のアノードとアース間に接続され
たトランジスタであり。

そのベース電極は抵抗３６を介して減衰器１３の出力端
に接続されている。

３７はバイアス用の直流電源３８とダイ１オード１９の
アノード間に接続された抵抗、３９は直流電源３８の出
力を減衰器１３の出力側に供給する抵抗、４０ａ〜４０
ａｎはチャンネルセレクタ２内に設けられている減衰量
プリセット用の調節器であって、その摺動電極は減衰器
１３のチョークコイル３１を介してダイオード２６０カ
ソードに共通接続されている。

４１ａ１〜４１ａｎは受信チャンネルに対応して前記調
節器４０ａ□〜４０ａｎに接続されたスイッチであり、
任意チャンネル受信時に１個のスイッチが閉じる。

４２はダイオード１９のカソードとアース間にダイオー
ド４３．４４を介して接続されたチョークコイルである
。

つぎにこの第２図に示す実施例の動作を説明する。

まず１例えばスイッチ４１ａ１を閉じ、その調節器４０
ｄ１の摺動接点’ａｈａ点側に移動させて抵抗値を減少
させると、ダイオード２６が導通となって最大電流とな
り、ダイオード２４〜２６はメイン入力に対して減衰を
与えずにそのまま伝送する。

一方、調節器４０ａ１の抵抗値減少によって、ダイオー
ド２６のアノード電圧が低下して最小値（順方向電圧）
になる。

この結果、トランジスタ３３が導通となり１合成器１６
のサブ入力側は抵抗３４によって高周波的に終端される
。

このとき、ダイオード１９のアノード側はダイオード１
９．４３．４４のオフセット電圧以下となるためにオフ
状態となって高低抗になる。

従って、このように調節器４０ａｉの抵抗値が少ない場
合、つまり減衰器１３の減衰量が極めて少なくなってゴ
ーストキャンセラー動作を必要としない場合には、サブ
アンテナ１４（第１図参照）からのサブ入力信号は合成
器１６にはほとんど伝送されなくなり、所期の目的が遠
戚される。

次に調節器４０ａ１の摺動接点を点す側に移動させると
、その抵抗値が徐々に増加してダイオード２６を流れる
電流が減少し、これに伴なって伝送信号の減衰量が増加
する。

この場合、減衰量の増加はメインアンテナ１２（第１図
参照）からのゴースト成分が強いほど必要である。

このように減衰量を増加して行くと、ダイオード２６の
アノード電位も徐々に増加し、ある点に於てトランジス
タ３３がオフとなる。

この結果、ダイオード１９．４３，４４がオンとなり、
移相器１５より送出されるサブ入力が合成器１６に供給
されてゴーストキャンセラー操作が行なわれる。

従って。調節器４０ａ１〜４０ａｎを受信チャンネルに
対応、ＬＣプリセットしておき、受信チャンネルに対応
してこのプリセットされた調節器４０ａ１〜４０ａｎ＆
選択して減衰量を制御すると、プリセットされた減衰量
が極めて少なくてゴーストキャンセルを必要としない場
合には自動的にサブアンテナ入力が遮断され、メインア
ンテナ入力のみによって通常の受像が行なわれる。

この結果、操作者はチャンネルスイッチを操作するのみ
で通常のテレビジョン受像機と同様に使用することが出
来る。

なお、調節器４０ａ１〜４０ａｎと抵抗３９の値を適当
に設定することにより、調節器４ａ１〜４０ａｎの摺動
接点を点ａ側に近い位置でトランジスタ３３をオンさせ
、かつダイオード２６の実施抵抗を微少値に保つことが
できる。

以上説明したように１本考案によるゴーストキャンセラ
ー付テレビジョン受像機は、受信チャンネル毎にプリセ
ットされ、このプリセットされた調節器の出力を選択し
て可変減衰器に供給する減衰制御信号をスイッチング素
子に供給し、減衰量が所定値以下に減少したときに前記
スイッチング素子を用いてサブアンテナ信号を遮断する
ように構成したものであるために、受信チャンネルに対
応してゴーストキャンセル動作の切換が自動的に行なわ
れることになり、その受像操作が極めて容易になる優れ
た効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はゴーストキャンセラー付テレビジョン受像機の
概要を示すブロック図、第２図は本考案によるゴースト
キャンセラー付テレビジョン受像機の一実施例な示す要
部回路図である。 ２・・・・・・チャンネルセレクタ、１３・・・・・・
減衰器。 １６・・・・・・合成器、１７・・・・・・サブアンテ
ナ信号の入力端子、１９，２４，２５，２６，３５，４
３゜４４・・・・・・ダイオード、２２・・・・・・メ
インアンテナ信号入力端子、３３・・・・・・トランジ
スター４０ａｔ〜４０ａｎ・・・・・・調節器−４１ａ
ｔ〜４１ａｎ・・・・・・スイッチ、３０，３１，４２
・・・・・・チョークコイル。 １８．２０，２１，２３，２９ａ、２９ｂ、３２・・・
・・・コンデンサ、３８・・・・・・直流電源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メインアンテナ信号を可変減衰器を介して合成器に供給
   すると共にサブアンテナ信号を可変移相器を介して前記
   合成器に供給することによりゴーストをキャンセルする
   ゴーストキャンセラー付テレビジョン受像機において、
   各受信チャンネル毎にプリセットされ、その出力が受信
   チャンネル毎に選択されて前記メインアンテナ信号系に
   挿入した可変減衰器に供給される減衰制御信号なスイッ
   チング素子に供給し、減衰量が所定値以下に減少したと
   きに前記スイッチング素子を用いてサブアンテナ信号を
   遮断するようにしたことを特徴とするゴーストキャンセ
   ラー付テレビジョン受像機。