JPS5828991B2 - 信号記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は例えばテレビジョン放送等の外部放送信号（
オン・エア信号）を記録して保存し必要な場合この記録
を再生する信号記録再生装置に関し、特に再生した信号
をモニタテレビジョン受像機の有するチャンネルに変換
して送信するシステムを採用する信号記録再生装置の無
線周波数部（以下ＲＦ部と略記する）に関するものであ
る。

例えば磁気テープ装置、ビデオディスク等の映像記録再
生装置では、外部のテレビジョン放送信号が受信される
と、これはテープ、ディスク等の記録媒体に記録され、
再生時再生ビデオ信号は無線周波数変換装置（以下ＲＦ
コンバータという）によりテレビジョン放送信号帯（Ｖ
ＨＦ帯又はＵＨＦ帯）のあるチャンネルに変換され、モ
ニタテレビジョン受像機（一般的に言えばモニタ受信装
置）のアンテナ端子に印加される。

このようなシステムを採用することによって、モニタテ
レビジョン受像機は一般に市販されている受像機でよく
、殊にビデオ信号入力端子を必要としないという利点が
ある。

この発明は上述のようなシステムを採用する映像記録再
生装置のＲＦコンバータの自動チャンネル切換装置に関
するものである。

以下図面によって説明する。

第１図は従来の信号記録再生装置の代表例であるビデオ
・テープ・レコーダ（以下ＶＴＲと略記する）の回路の
ブロック線図である。

図において１はアンテナ、２は電子チューナ、３は電子
チューナに印加すべき各チャンネルのプリセット電圧を
記憶するプリセッタ部、４は選局部、５は映像中間周波
増幅及び検波部（以下ＶＩＰ／ＤＥＴ部と略記する）、
６はビデオ増幅回路Ａであって１〜６の部分を総合して
主受信装置と称することにする。

７は信号記録回路、８はビデオヘッド、９は信号再生回
路、１０はビデオ増幅回路Ｂ１１１はＲＦコンバータで
映信搬送波を発振せしめる水晶振動子１１ａ。

１１ｂを有するものである。

１２は上記水晶振動子１１ａ、１１ｂを手動により切換
え、ＲＦコンバータの送信チャンネルを決める切換スイ
ッチ、１３は上記映像記録再生装置の動作を決めるレバ
一部で、これによって記録モード、再生モード等が指定
される。

１４はメカコントロール部で、しバ一部１３によって指
定された操作に従って上記映像記録再生装置の各動作部
分を所定のシーケンスに従って動作せしめ、更に各シー
ケンスに従って電気信号を各部へ送り出す機能を持つも
のである。

以上第１図に示す一点鎖線で囲まれた部分が映像記録再
生装置を示している。

１５はモニタテレビジョン受像機で、一般に市販されて
いるアンテナ端子を具備した受信機である。

上述のように構成された従来の映像記録再生装置では、
先づモニタテレビジョン受像機を使用する地域でテレビ
ジョン放送信号の存在しない空きチャンネルを見つけ、
そのチャンネルにモニタテレビジョン受像機１５のチャ
ンネルを設定しくｍチャンネルと名づける）、次にＶＴ
Ｒ内のＲＦコンバータ１１のチャンネルを同−ｍチャン
ネルになるように切換スイッチ１２により水晶振動子１
１ａ、１１ｂを選んで決定する。

従ってアンテナ１によって受信されたテレビジョン信号
は、電子チューナ２および選局部４、プリセッタ部３に
よって所定のチャンネルのテレビジョン信号だけが選択
され、周波数変換され、ＶＩＦ／ＤＥＴ部５を通り、ビ
デオ増幅回路Ａ６を経て、信号記録回路７によって信号
処理が行われ、ビデオヘッド８によって磁気テープに記
録される。

一方、再生時には、ビデオヘッド８によってピックアッ
プされた記録信号は、信号再生回路９で再生され、ビデ
オ増幅器Ｂ１０を経て、再生ビデオ信号となる。

この再生ビデオ信号はＲＦコンバータ１１に印加され、
水晶振動子１１ａ、１１ｂによって定められる映像搬送
波を変調して、所定のｍチャンネルの標準テレビジョン
信号となって、モニタテレビジョン受像機のアンテナ端
子に印加され再生される。

従ってモニタテレビジョン受像機のチャンネルはｍチャ
ンネルに選定しておく必要がある。

又再生モード、記録モードの切換えはレバ一部１３及び
メカコントロール部１４によって切換えられる。

こ＼でもしｍチャンネルにテレビジョン信号が既にオン
・エアで存在すると、モニタテレビジョン受像機１５に
は上記の外部テレビジョン信号がＶＴＲ内のコンバータ
１１の出力信号の中に混入し、同一チャンネル妨害を起
す。

殊にモニタテレビジョン受像機を設置した地域がｍチャ
ンネル放送の強電界地区であった場合は画面に非常に強
いビートが発生し、モニタの機能を失なってしまう。

上述の弊害を除くため、従来ＲＦコンバータ１１は担当
チャンネルを少なくとも２チヤンネル（ｍ及びｎ）を第
１図に示した様に持ち、それぞれのサービスマンが手動
でその地域の空チャンネルに設定していた。

或いは又ＲＦコンバータのみユニット化してユニット交
換を行ッテいた。

併し乍らこのようなサービスマンの設定に頼る方式は、
初期のサービスコストがか＼るばかりでなく、需要家が
転居した際等の設定のしなおしが非常に煩わしいもので
あった。

又殊にポータプル化された小型ＶＴＲの場合には、各地
に移動する頻度が高く、この煩雑さは大きな欠点となっ
ていたものである。

この発明は上述の欠点を除去することを目指したもので
地域を移動してもＲＦコンバータのチャンネル設定を自
動的にＶＴＲ本体の内部で行うことを目的としている。

次に図面についてこの発明を説明する。

第２図は、この発明の一実施例を示す映像記録再生装置
であるＶＴＲ回路のブロック線図で、従来例を示す第１
図と比較対照して説明することへする。

第２図中符号１から符号１５までは、それぞれ第１図と
同一機能の部分を示す。

１６は電子的に切換のできるプリセット電圧切換スイッ
チである。

この切換スイッチ１６はプリセッタ部３に夫々のチャン
ネルのチューニング電圧に設定されたプリセッタ電圧と
予めｍチャンネルのチューニング電圧Ｖｍに設定された
電圧を電子的に切換えるものである。

１７はテレビジョン放送の有無を検出する信号検出器で
、一般にＶＩＦ／ＤＥＴ回路５のＡＧＣ電圧（図中省略
）又はビデオ検波出力信号の中に含まれる水平同期信号
を検出することによって容易に構成することができるも
のである。

さて第２図についてその動作を説明する。

先づ記録動作を行う場合は、レバ一部１３によって記録
操作を指令する。

するとメカコントロール部１４が動作しＶＴＲ内の各動
作部（図中省略）が所定のシケーンスに従って動作する
。

このときメカコントロール部１４からの出力信号によっ
てプリセット電圧切換スイッチ１６の端子ａ ＋ ｂが
接続される。

従って選局部４によって選局されるチャンネルのチュー
ニング電圧がプリセッタ部３から呼び出され、チューナ
２に印加され、選局チャンネルのテレビジョン信号が受
信される。

この受信信号は５，６，７を介してビデオヘット８に印
加され、磁気テープに記録される。

従って記録動作時には９，１０．１１は基本的には不要
であるため、各部の供給Ｂ電圧を遮断することもできる
３次に再生動作を行う場合は、レバ一部１３によって再
生動作を指令する。

するとメカコントロール部１４が動作し、ＶＴＲ内の各
動作部分が所定のシーケンスに従って動作すると同時に
メカコントロール部１４の出力信号によってプリセット
電圧切換スイッチ１６の端子ａ、ｃが接続される。

従ってチューナ２には予め設定されたチューニング電圧
Ｖｍが印加されｍチャンネルのテレビジョン信号を受信
するべくスタンバイされる。

ここで外来電波の中にｍチャンネルのテレビジョン放送
信号が存在しない時には、ＲＦコンバータ１１内の水晶
振動子は切換スイッチ１２によって、１１ａが接続短絡
されｍチャンネルの搬送波で発振する。

一方ビデオヘッド８によってピックアップされた記録信
号は信号再生回路９、ビデオ増幅回路ＢＩＯを介して、
再生ビデオ信号となり、ＲＦコンバータ１１に印加され
る。

従って、水晶振動子１１ａによって定まるｍチャンネル
搬送波信号が再生ビデオ信号によって変調さｔｌ、ｍチ
ャンネルテレビジョン信号となってモニタテレビジョン
受像機１５へ送信される。

次に外来電波の中にｍチャンネルのテレビジョン放送信
号が存在した時には、信号検出回路が動作し、この出力
信号によって切換スイッチ１２が自動的に切り換わり、
水晶振動子１１ｂに接続され、ＲＦコンバータ１１は、
ｎチャンネルの搬送波で発振する。

従って、前述の場合と同様に再生ビデオ信号はＲＦコン
バータ１１に印加される為、ｎチャンネル搬送波信号が
再生ビデオ信号によって変調されモニタテレビジョン受
像機１５へ送出される。

以上の説明から明らかなように、この発明によれば再生
時、モニタテレビジョン受像機をｍチャンネルかｎチャ
ンネルに切換えるだけで、再生画像を正しく再生するこ
とができ、従来のＲＦコンバータのチャンネル切換え又
はＲＦコンバータのユニット交換という煩わしい操作は
なくなる。

又外来ｍチャンネル信号が比較的微弱な際、従来方式の
場合は、ビートがわずかに生じるだけで単なる画質劣化
、Ｓ／Ｎ劣化として判断し、同一チャンネル妨害を見落
してしまうという欠点があったが、この発明の方式によ
ればこの弊害も同時に除去することが出来る。

以上の説明ではｍ、ｎチャンネルの２つのチャンネルを
例にあげたが、水晶振動子の数と切換スイッチ１２の接
点数を増すことにより多チャンネルを順次切換えること
も可能である。

又水晶振動子を使用せず、バリキャップ等の可変容量素
子を使用し、順次電圧を切り換えるＲＦコンバータを構
成してこの発明の効果を期待することも容易である。

なお第２図に示す切換スイッチ１２、プリセット電圧切
換スイッチ１６はリレー等のような機械的スイッチでも
またトランジスタ、ダイオードで構成される電子スイッ
チのいずれでもよい。

なお上述の説明ではこの発明の一実施例としてテレビジ
ョン放送の信号記録再生装置について説明したが、この
発明はテレビジョン放送に限定されるものではなく、ラ
ジオの放送信号についてもこの発明を適用できることは
申すまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＶＴＲ等に代表される映像記録再生装置
のブロック構成図、第２図はこの発明の一実施例として
第１図のＶＴＲに実施した映像記録再生装置のブロック
構成図である。 図面において１は受信アンテナ、２は電子チューナ、３
はプリセッタ部、４は選局部、５はＶＩＦ／ＤＥＴ部、
６はビデオ増幅回路、７は信号記録回路、８はビデオヘ
ッド、９は信号再生回路、１０はビデオ増幅回路、１１
はＲＦコンバータ、１１ａ、１１ｂは水晶振動子、１２
は切換スイッチ、１３はレバ一部（操作指令部）、１４
はメカコントロール部、１５はモニタテレビジョン受像
機、１６はプリセット電圧切換スイッチ、１７は信号検
出回路である。 なお各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 放送電波信号を選局して受信する主受信装置と、こ
   の主受信装置の出力を記録媒体に記録する信号記録回路
   と、上記記録媒体に記録された信号を再生する信号再生
   回路と、上記信号再生回路の出力によって搬送波を変調
   して被変調搬送波信号とする無線周波数変換装置と、上
   記被変調搬送波信号を入力するモニタ受信装置とを有す
   る信号記録再生装置において、上記無線周波数変換装置
   は複数種類の搬送波のうちのいずれか１種類の搬送波を
   選択する搬送波選択装置を有し、上記主受信装置は上記
   信号再生回路の動作中上記複数種類の搬送波のうちのい
   ずれかの搬送波を受信して当該搬送波の放送が存在する
   か否かを検出する信号検出器を有し、この信号検出器に
   出力を与える搬送波を上記搬送波選択装置により選択し
   ないよう自動的に阻止する手段を備えたことを特徴とす
   る信号記録再生装置。