JPS5828550Y2 - 液状若しくは半凍結状の炭酸飲料供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水、シロップ及び炭酸ガス等の原料を冷凍系に
接続した冷却室内に供給し、炭酸ガスを含む液状若しく
は半凍結状の飲料を製造するものにして、前記飲料の外
部供給による冷却室内の圧力降下を圧力検出装置によっ
て感知して前記冷却室内へ原料を適宜補給する方式の液
状若しくは半凍結状の炭酸飲料供給装置に関する。

従来のこの種の装置に於いて、冷却室内の圧力状態を検
出する圧力検出装置は冷却室と最終的に接続された接続
管に連通せしめ、該接続管を通過して冷却室内へ供給さ
れる水、シロップ及び炭酸ガスの混合液の液体部分の圧
力で冷却室内の圧力状態を検出する方式を採用していた
。

しかし機械を長期間使用していると前記接続管と圧力検
出装置の連通部にシロップ中に含まれる糖分が付着して
詰まり確実な圧力検出をできなくなって機械の運転に支
障を期たす欠点となった。

また連通部に長期間液滞留があるとバクテリア等の雑菌
が繁殖することがあり不衛生であった。

本考案は斯かる従来の欠点に鑑み、冷却室内の圧力状態
を確実に検出し、機械の長期間の使用に耐えると共に長
期の液滞留によって雑菌が繁殖しない様に衛生面を向上
させた液状若しくは半凍結状の炭酸飲料供給装置を提供
するもので、以下に本考案の一実施例を図面に基づき説
明する。

１は炭酸ガスボンベで、吐出量や圧力を調整する調整装
置２、更に炭酸ガス制御バルブ３を介して円筒状の密閉
タンク４の上部に形成せる炭酸ガス流入口４Ａに接続す
る。

５は密閉のシロップタンクで、ポンプ装置６の吸入側に
接続する。

７は所定量の上水が水道から供給される水タンクで、や
はり前記ポンプ装置６の吸入側に接続する。

またポンプ装置６の吐出側と前記密閉タンク４の下部に
形成せるシロップと水の第１混合液の流入口４Ｂに接続
し、更に密閉タンク４の下部に形成せる第１混合液と炭
酸ガスの第２混合液の吐出口４Ｃと冷凍系に接続した冷
却室８を接続管１３によって接続する。

９は冷却室８の前面に装設された製品の取り出し装置で
ある。

また１０は炭酸ガス流通管１１の途中に配置した前記バ
ルブ３と密閉タンク４の炭酸ガス流入口４Ａの間に位置
する炭酸ガス流通管１１Ａに連通管１２を介して接続し
た圧力検出装置である。

該圧力検出装置１０は内部に収納したベローズ（図示せ
ず）が密閉タンク４内の圧力を炭酸ガス流通管１１Ａ、
更に連通管１２を介してキャッチし伸縮する事によって
スイッチ（図示せず）を０Ｎ−ＯＦＦせしめ前記ポンプ
装置６及びバルブ３を制御する。

而して冷却室８の圧力変動に応じて密閉タンク４内の圧
力が変動するため密閉タンク４内の圧力状態を検出すれ
ば自ずと冷却室８内の圧力状態が検出できる。

なお第１図の点線で示す配管内は気体が通過し、実線で
示す配管内は液体が通過する。

以上の構成に於いて、ポンプ装置６とバルブ３が動作す
ると第１混合液が密閉タンク４下部から流入し、炭酸ガ
スが密閉タンク４上部から流入する。

そして密閉タンク４の吐出口４Ｃからは水、シロップ及
び炭酸ガスが混合した第２混合液が流出し接続管１３が
通って冷却室８内へ供給される。

なお密閉タンク４内の上部から炭酸ガスを供給している
ため第２混合液は密閉タンク４に満たされず密閉タンク
４内上部はガス状態になっている。

そして密閉タンク４内の圧力が所定圧になると圧力検出
装置１０が作動し、ポンプ装置６及びバルブ３を不動作
にする。

以上の様に冷却室８内の圧力変動に応答する密閉タンク
４内の圧力を検出して冷却室８内に第２混合液が所定量
供給された事を検出している。

また密閉タンク４内上部がガス状態であるため流通管１
１Ａ、更に連通管１２を介して作動する圧力検出装置１
０はガス圧によって作動せしめられる。

更に冷却室８内へ所定量供給された第２混合液は適度に
冷却され液状若しくは半凍結状の飲料を製造し、取り出
し装置９によって外部に供給される。

すると冷却室８内は製品の外部供給による圧力降下を生
じこれに応答して密閉タンク４内の圧力も降下する。

これを感知した圧力検出装置１０は再び第２混合液を冷
却室８へ補給する様、ポンプ装置６及びバルブ３を動作
せしめる。

ところで、冷却室８内で第２混合液が凍結を生じると体
積膨張を生じることから密閉タンク４内に存在する第２
混合液の液面レベルが上昇し炭酸ガス流通管１１Ａ更に
連通管１２にまで入っていく事が間々ある。

しかし本考案の構成によると炭酸ガスが流通管１１を通
過する毎にこの第２混合液を押し戻すため液が長期滞留
することがなくなる。

更に一般的にも知られている様に防腐作用があることか
ら本考案の様に液滞留する可能性のある部分に炭酸ガス
を接触させることによってバクテリア等の雑菌の繁殖を
おさえることができ衛生的である。

本考案は以上の様に上部に炭酸ガスの流入口を形成し、
下部にシロップ及び水の第１混合液の流入口と第１混合
液及び炭酸ガスの第２混合液の吐出口を形成した密閉タ
ンクを設け、前記第２混合液の吐出口と冷却室を接続管
にて連通ずると共にこれら混合液の供給を制御する圧力
検出装置を炭酸ガスの流通管途中に配置した炭酸ガス制
御バルブと炭酸ガス流入口との間に位置する炭酸ガス流
通管に連通管を介して接続して成る液状若しくは半凍結
状の炭酸飲料供給装置であるから、冷却室内の圧力状態
を密閉タンク上部のガス部分で感知することができるた
め炭酸ガス流通管及び連通管に第２混合液中の糖分が付
着して詰まることがなくなり、機械の長期間使用に際し
ても冷却室内の圧力状態を確実に検出することができる
。

また冷却室内で第２混合液が凍結を生じると体積膨張を
生じることから密閉タンク内の液面レベルが上昇して炭
酸ガス流通管及び連通管に流入した場合でも炭酸ガス制
御バルブが開くことによって長期間の液滞留は確実に防
止でき、更にこの様に液滞留する部分と炭酸ガスが接触
するため炭酸ガスの防腐作用によって雑菌の繁殖も防止
できるから衛生面の向上も計ることができる等、極めて
優れに利点を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案装置の配管系統図、第２図は本考案の要
部断面図を示す。 ３・・・炭酸ガス制御バルブ、４・・・密閉タンク、４
Ａ・・・炭酸ガス流入口、４Ｂ・・・第１混合液流入口
、４Ｃ・・・第２混合液吐出口、８・・・冷却室、１０
・・・圧力検出装置、１１．１１Ａ・・・炭酸ガス流通
管、１２・・・連通管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水、シロップ及び炭酸ガス等の原料を冷凍系に接続した
   冷却室内に供給し、炭酸ガスを含む液状若しくは半凍結
   状の飲料を製造するものにして、前記飲料の外部供給に
   よる前記冷却室内の圧力降下を圧力検出装置によって感
   知して前記冷却室内へ原料を適宜補給する方式の液状若
   しくは半凍結状の炭酸飲料供給装置に於いて、上部に炭
   酸ガスの流入口を形成し、下部にシロップ及び水の第１
   混合液の流入口と前記第１混合液及び炭酸ガスの第２混
   合液の吐出口を形成した密閉タンクを設け、前記第２混
   合液の吐出口と前記冷却室を接続管にて連通ずると共に
   、前記圧力検出装置を炭酸ガスの流通管途中に配置した
   炭酸ガス制御パルプと前記炭酸ガス流入口との間に位置
   する炭酸ガス流通管に連通管を介して接続し、前記冷却
   室内の圧力状態を感知する様にした事を特徴とする液状
   若しくは半凍結状の炭酸飲料供給装置。