JPS582800Y2 - 壜蓋用打締器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は増目に被嵌したカップ状の蓋の側壁を外周から
打絞して、鉄部を壜の口頚を囲繞して設けた凹溝に絞り
つける打締器において、壜により高さが異なりその頂面
と凹溝との距離に応じて、壜の頂面に接する面板の位置
を打締爪に対して自由に調節できるようにして、高さの
異なる多種の壜に使用できるようにしたもので、その実
施の１例を添付図面に付て説明する。

１は下面を開口した基筒で、その天蓋２の下面中央に芯
軸３を挿通吊設し、これから側方に突設した鍔板４の外
周に、これを囲繞して、放射状に多数に分割した先端内
面に打綿爪６を設けた多数個の打綿爪片５を、鍔板４外
周に設けた凹溝１４と打棒爪片５内面に設けた凹溝１４
′とでくい合せて打綿爪片５を鍔板４に対して内外に揺
動自在に枢着し、その枢着部の上方において打綿爪片５
を環状ばね７で抱き締めると共に打綿爪片５の下端外周
を基筒１の内面のテーパ一部１ａで支承させるようにし
た。

芯軸３の面板８をその上面に突設した内面に螺旋１０を
施した螺旋９によって芯軸３に螺着して面板８を芯軸３
に結着し螺旋９の上面に軸方向に１個又は複数個のピン
孔１１を設け、これに挿入したピン１２をピン孔１１内
のばね１３で上方に弾発させ、これを鍔板４の下面にピ
ン１２の回動軌跡の円環上に配設した係止孔１２′に係
合させて螺旋９の螺着部のゆるみ止とした。

尚、図示例において鍔板４は芯軸３と別個に設けてこれ
を芯軸３に螺着したものを示し、面板８は螺旋９により
鍔板４と一体にその下面に連設した螺旋４ａに対し螺旋
１０で螺着したものを示す。

面板８の下面には２個の係合孔１８を設けて、これに工
具を係合して回動を行わせるようにした。

基筒１の上部には打栓器本体への装着用取着筒１５を螺
着し、これに螺孔１６を設けて打栓機本体と結合するよ
うにし、１７は基筒１の下端に螺着した壜の案内筒を示
す。

木蓋はその案内筒１７によってカップを冠した壜の頂面
に面板８の下面をあてて基筒１を圧下することにより打
綿器片５の下部外面を基筒下部の内周テーパ一部１ａで
押圧して打綿器６の締つけによりカップの打綿を行うも
ので、カップ蓋の頂面と壜の周面に設けた凹溝との距離
に応じて、面板８を芯軸３に対し回動してその高さを上
下し、面板８の頂面と打綿器６との距離を定めるもので
、このとき螺旋９頂面でばね１３によって弾撥せられた
ピン１２が鍔板４の周縁に配設した係止孔１２′に係合
し、打綿作業中面板８が芯軸３に対して徒らに回動する
ことのない程度に固定する。

このように本考案によるときは、壜に施したカップの頂
面と壜の口頚周側の係合溝との距離に応じて、面板８を
回動してこれを芯軸３に対して上下し、面板８と打綿器
６との距離を調節することにより、カップの頂面と係合
溝との距離即ちカップの高さの異る各種の壜に対するカ
ップの打綿を行うことができ、極めて経済的な打綿器が
得られ、面板８の上下動用螺着部は、螺旋９から弾発さ
れたピン１２を鍔板４下面に配設した係止孔１２′と保
合によって打綿作業中にゆるみを生ずることなく従って
打綿高さに変動を生ずることがない効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は裁断側面図、第２図はそのＩＩ −ＩＩ線線断
断面図第３図は面板の斜視図である。 １・・・・・・基筒、２・・・・・・天蓋、３・・・・
・・芯軸、４・・・・・・鍔板、５・・・・・・打綿器
片、６・・・・・・打綿器、７・・・・・・環状ばね、
８・・・・・・面板、９・・・・・・螺旋、１０・・・
・・・螺旋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面を開口した基筒１の天蓋２を挿通吊設した芯軸３か
   ら側方に突設した鍔板４の外周に、これを囲繞して放射
   状に分割し、且つ先端内面に打締爪６を設けた多数個の
   打綿爪片５を中心部に向い揺動自在に枢着し、これらの
   打綿爪片５を枢着部の上方で外側を環状ばね７で抱きし
   めると共に各打綿爪片５の下端外周を基筒１内面に支承
   させるようにし、芯軸３下端に面板８をその上面に突設
   した螺旋９によって任意上下動させ得るように螺嵌し、
   螺旋９上面からばね１３で上方に弾発したピン１２を、
   鍔板４下面に配設した係止孔１２′に係合させて成る壜
   蓋用打綿器。