JPS5827745Y2 - 振動式電気かみそりの内刃体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は振動式電気かみそりに於ける簡単な構造の内刃
に係り、従来の一枚一枚内刃を内刃台にインサートして
成型したものとは全く異なるタイプの新規な内刃を提供
するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明すると、１は
焼入れ鋼、ステンレス鋼等より成る薄鋼板で内刃素材と
なり、厚さ約０．６〜Ｑ、ｇｍｍ程度の材料である。

この薄鋼板１を略半円弧状に彎曲し、その側基端部２，
２を残して、一定間隔に、溝３，３・・・・・・を切削
して多数の切刃４，４・・・・・・を形成する。

そして、この内刃６は弾性的に前記側基端部２゜２が撓
み得る。

この切刃４，４・・・・・・を有して全体が略半円弧状
に彎曲した内刃６の形成は、上述とは逆の方法で、先ず
平坦な薄鋼板１に、前述と同様一定間隔に溝３，３・・
・・・・を切り、その後、全体を半円弧状に彎曲しても
良く、いずれかの方法を適宜採用すれば良い。

又、前記内刃素材１の側基端部２，２には三個の係合孔
７，７．７が夫々形成されており、訳述する内刃台との
取付部となる。

８は合成樹脂より戒る内刃台で、円弧状側面９，９を有
し、そこには、斜め下向きの三個の係合突起１０，１０
．１０が夫々設けられている。

従って、内刃６を内刃台８に結合するには、内刃６の側
基端部２，２が、上方から内刃台８に嵌まる様圧入すれ
ば、側基端部２，２は若干拡がって第３図の様にセット
し、夫々の保合突起１０゜１０．１０に内刃６側の保合
孔７，７．７が嵌まり、何の取付部材を使用せずともワ
ンタッチで容易に取り付けられる。

１１は内刃台の裏面に取り付けられる内刃押上用バネで
ある。

以上の様な構成であるから、内刃の夫々の刃４゜４・・
・・・・は単に、薄い板状の素材１に切削だけで一体に
機械的に形成でき、後はこれを単に内刃台８に嵌め込む
だけで非常に簡単に内刃６を作る事が出来、従来のよう
に夫々の内刃素片を一枚一枚インサートして、一体にダ
イカスト成形或いは樹脂成形によって内刃台に装着して
いたのと比較して、一層簡単となっている。

以上、従来、振動式の内刃は夫々一枚一枚の内刃素片を
インサート成形によって内刃台に取り付けていた構造の
ものが主であったが、この方法では、内刃素片の一枚一
枚の挿入に労を要すると共に、インサート形成であるか
ら、その為の機械的装置を必要とし、多くの問題を抱え
ていたが、本考案は弾性を有する薄鋼板を内刃の素材と
し、これを略半円弧状に彎曲して且その表面に多数の溝
を切る事により、一時に多数の切刃を形成し、この内刃
を、その側基端部がや・拡がって、収縮弾力が働くよう
に内刃台に嵌め込めば簡単に装着でき、はぼ手作業で難
なく作製でき、その組立は非常に容易である。

この様に、内刃素材の弾力を利用し、短時間で内刃を組
み立てる事ができ、その利点は大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は従来のインサ
ート法による内刃の構造断面図、第２図は本考案内刃の
正面図と側面図、第３図は内刃を内刃台に取り付けた状
態の正面図と側面図、第４図は内刃台の正面図と側面図
で゛ある。 ４．４・・・・・・切刃、３，３・・・・・・溝、１・
・・・・・弾性薄厚鋼板、６・・・・・・内刃、２，２
・・・・・・両基端部、８・・・・・・合成樹脂製内刃
台、１０，１０．１０・・・・・・係合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略半円弧状に湾曲され、且その表面に多数の切刃が一定
   間隔に溝を介して形成されている弾性薄厚鋼板よりなる
   内刃を設け、該内刃の側基端部を合成樹脂内刃台の円弧
   状両側面に形成した斜め下向きの係合突起に弾性的に係
   着してなる振動式電気かみそりの内刃体。