JPS5827699Y2 - 収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、化粧容器、化粧用具、筆記具等を収納するの
に好適な収納容器であって、その目的とするところは、
防塵効果に優れ、しかも取出し・収納が容易にでき、更
に外観上も新規な形状の収納容器を提供することにある
。

以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を説明する
。

第１図は本考案に係る収納容器の一実施例を示す縦断面
図、第２図は同上収納容器において開蓋状態を示す斜視
図である。

符号１は上端が開口された有底筒状の外筒、２はこの外
筒１内に摺動自在に挿入された有底筒状の中皿で、この
中皿２の側壁２ａには相対向する位置に一対の弾性係止
片３が設けられている。

すなわち、この係止片３は側壁２ａの一部を切り込んで
これを外方へ向って所定量突出させることによって形成
されており、前記外筒１の上端１ａに係止され得るよう
構成されている。

なお、第１図のように、中皿２が外筒１内に収納された
状態にあっては、係止片３は外筒１の側壁内面１ｂによ
って内方へ押圧変形されており、外筒１の側壁内面１ｂ
に弾接した状態にある。

そして、第２図に示すように、中皿２が外筒１の上方に
所定量突出した状態になったとき、前記係止片３はその
もつ弾性によって初期の状態に弾性復帰し、これによっ
て係止片３の下端３ａが外筒１の上端１ａに係止される
ことになる。

４は前記中皿２の底壁２ｂの中央部に下端を固設され、
この位置から上方に延びる中軸で、この中軸４の上端に
は、この中軸４に下端を螺入固定されて成る把手５；を
介して前記外筒１の上端開口部を閉塞する円板状蓋体６
が取り付けられている。

すなわち、この蓋体６は、中軸４を介して中皿２と一体
化されており、中皿２の下端が外筒１の底壁１Ｃに当接
している状態において、丁度、外筒１の開口部を閉塞す
るよう構成されている。

また、７は中皿２内に収納されて成る化粧用具である。

なお、蓋体６の板厚を厚く形成すれば、蓋体６を持ち上
げる為の把手５を不要なものとできる。

また、上述した実施例では外筒１および中皿２を円筒状
に形成すると共に、蓋体６を円板状と威しているか゛、
第３図に示すよう、外筒１および中皿２を角筒状に形成
すると共に、蓋体６を角板状に形成しても良いことは勿
論であり、その他外筒。

中皿を五角筒状、六角筒状等任意形状に形成することも
可能で、外観形状を変化に富んだ形状とすることができ
る。

また、中皿２の側壁２ａに設けである係止片３を、第４
図に示すように、その上端部位に、外筒１の上端１ａに
引っ掛かるよう形成した係止突起３ｂを備えた形状と威
しても良い。

面５図は更に他の実施例を示すもので、この実施例にお
いて中皿２は、第６図に詳細に示すよう、外筒部２１と
内筒部２２とから戊る２段円筒状に形成され、更に係止
片３を外筒部２１の側壁に設けた構成としである。

また、蓋体６は上述した第１実施例のように、単に円板
状に形成して外筒１の上端１ａに載置させるのみではな
く、周縁に外筒１の側壁外面１ｄに競合する周壁６ａを
設けた構成としである。

このような構成としても上述した実施例と同等な効果が
得られる。

なお、第７図は中皿２の側壁２ａ内面から中軸４に向っ
て設けられ、かつ平面視形状が略十字状（別にこれに限
定されるものではない。

）に成る区画壁８を設けた実施例を示しである。

このようにすれば、例えば各区画室９毎に化粧用具を区
別して収納することができるので非常に便利である。

また、第８図は更に他の実施例を示すもので、この実施
例においては、第９図に詳細に示すように、中軸４を中
皿２の底壁２ｂに対して偏心させた位置に固定してあり
、また係止片３は弾性材により中皿２とは別個に形成し
てあり、これを中皿２の側壁２ａに取り付けである。

更に蓋体６の下面周縁近傍には、前記外筒１内に嵌合す
る周壁６ｂが設けられている。

本考案収納容器は叙上のように構成されており、未使用
時、外筒開口部は蓋体により完全に閉塞されるので、防
塵効果に優れ、特に化粧用の容器とか用具等を収納する
のに適している。

また、使用時にあっては、弾性係止片が外筒上端に係止
されることによって、閉蓋状態が保持されるので、取出
し・収納が頗る容易である。

更に、外観、形状も円筒状だけでなく種々の形状に形成
できるので、外観に変化を持たせることができ、新規な
外観形状とすることができる。

加えて、外筒を透明ガラス、透明樹脂材等の透明材によ
り形成すれば、外部から中を透視できるので収納状態が
見られ、卓上においても使用に便利である等、その利と
する処頗る大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る収納容器の一実施例を示す縦断面
図、第２図は同上収納容器において開蓋状態を示す斜視
図、第３図は収納容器の他の実施例を示す開蓋状態の斜
視図、第４図は中皿の他の実施例を示す斜視図、第５図
は収納容器の更に他の実施例を示す縦断面図、第６図は
前図収納容器に採用される中皿の斜視図、第７図は中皿
の他の実施例を示す平面図、第８図は収納容器の更に又
他の実施例を示す縦断面図、第９図は前図収納容器に採
用される中皿の斜視図である。 １〜外筒、１ａ〜上端、２〜中皿、２ａ〜側壁、２ｂ〜
底壁、３〜係止片、４〜中軸、６〜蓋体、８〜区画壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．一端が開口した外筒と、この外筒内に摺動自在に収
   納され、かつ側壁には外筒上端位置において該上端に係
   止される弾性係止片を備えた中皿と、この中皿の底壁よ
   り上方に延びる中軸と、この中軸上端に固設されかつ前
   記外筒開口部を閉塞する蓋体とから構成されたことを特
   徴とする収納容器。 ２、前記中皿内に区画壁を設けて成る実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の収納容器。 ３、前記外筒を透明材により作製した実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の収納容器。