JPS5827628B2 - スロット付ビ−ム・コネクタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の分野 本発明は電気コネクター、特１こスロット目゛きビーム
状電気コネクターに関するもので、貫通手段を用いて通
信用引込線と接続させるものである。

（ロ）従来技術の説明 電話通信システムでは電話加入者の家屋と配線ケーフル
との間に多数の接続が、例えば空中引込線等を用いて、
行なわれている。

このような電線は大きな温度変化、湿気、風圧などにさ
らされ、さらにこのような電線はごく普通に柱、くいな
どに架線されるので、信頼性の高い接続を長期間にわた
って維持しようとするためには、この電線が前述のすべ
ての環境条件に耐え得る絶縁材料で被覆されることが基
本的に必要である。

優先日１９７６年７月３０日のティ・ジエ・グレジツテ
イ（Ｇｒｅｓｓｉｔｔ ）の名前で提出した特許出願に
述べるように、上記条件（こ良好に適合する絶縁材料は
ポリ塩化ビニルである。

しかし約−１８℃以下の温度ではポリ塩化ビニルは著し
く硬くなってしまう。

空中引込線を比較的迅速に接続するために好ましいのは
この電線端部を切り開くことを必要としない種類のコネ
クターを用いることである。

一般タイプの種々のコネクターが従来技術として開示さ
れている。

導体を被覆する絶縁体をはがすことによって接続を行う
コネクターは米国特許第３，１１２，１４７号に開示さ
れている。

この種類の別の従来技術のコネクターは米国特許第３．
２３４，４９８号に開示されている。

このコネクターは一対のあご上に設けた刃（エッヂ）を
用いて絶縁体を穿孔し又は引き裂きそのコネクターにか
み込むものである。

さらに別の従来技術のコネクターはスライス動作により
絶縁体を突き切りそして絶縁体に噛み込まず。

この種のコネクターの例としては米国特許第３，５２１
，２２１号及び米国特許第３，７９８，５８７号に見ら
れる。

しかしながら、上述のコネクターはいずれも比較的低温
のポリ塩化ビニル絶縁体を型くずれさせず絶縁体の配列
をくずさず又絶縁体を破断させることなくくり返し圧潰
、引裂、貫通又はスライスすることはできない。

これらの状態のうちどの１つでもおこれば、そのコネク
ターはもはや信頼できる端子部を提供することができな
い。

したがって、本発明の目的は接続の確実性を高めるため
コネクタの外側端部の周りに絶縁体をそのままの状態で
保ちながら、例えばポリ塩化ビニルのような硬い絶縁体
を低温下でさえもくり返し確実に貫通できるコネクタを
提供することにある。

（ハ）発明の要旨 本発明の前記目的は絶縁被覆電気導体と電気接続するこ
とのできる図示具体例のスロット付きビーム・コネクタ
ーにより実現される。

このようなコネクターは中間基部から一端へ二叉に分岐
された電気導体材料の平板より成る。

各分岐は内力を分散しそして分岐間に閉じる方向に働く
力を生じさせるため（こ先細りとなっている断面を有し
ている。

各分岐の先端には電気導体を被覆している絶縁体を貫通
する手段が設けてあり、そしてその絶縁体は貫通手段の
外側端部に沿ってそのままである。

電気導体の両側面中に押圧接触させるための手段は各分
岐の内側端部と一体となっている。

この閉じる方向に働く力によってすり合せ手段はくり返
し使用してもそのコネクターと導体との間に完全密着接
続を行うことができる。

に）実施例の説明 上記所論は次の詳細な説明及び特許請求の範囲を考慮し
添付図面を参照することによってさらによく理解できる
。

スロット付きビーム・コネクター１００は電気導体材料
の平板より収り第１図及び第２図の平面図及び側面図の
それぞれに図示されている。

この材料板は中間基部３７から一端まで二叉にされその
一端は１２となっている。

この分岐１１及び１２はそれぞれ基部３７から自由端１
３及び１４に向かって幅が減じてゆくという先細りのテ
ーパー横断面形状を有する。

自由端１３及び１４はそれら外側端部と引込線の隣の導
体との間の絶縁を適当に保持するような幅寸法を有する
。

基部３７から外側にはなれるように分岐１１及び１２と
は反対方向に伸びている部分は一般に矩形状部分１５で
あって、これはその末端に一般に丸い端面１６を有する
。

部分１５は例えばラッピング接続のような電気的接続を
させるために有効に使われる。

部分１５の長さ方向に沿って中間にビーム１７があり、
これは基部３７と隔置されている。

ビーム１７は基部３７とビーム１７との隔置によって絶
縁取付具（図示しない）中でコネクター１００を整える
のに役立つ。

分岐１１及び１２又はビームは細長いスロット２０によ
り相互ｔこ隔置されている。

分岐１１及び１２の交差部近くのスロット２０ａは負荷
時の分岐間の応力集中をへらすように選択された曲率半
径を有している。

自由端１３及び１４間のスロット２０ｃは収容される最
小寸法ワイヤの直径よりわずかに小さい寸法幅を有する
。

スロワｌ−２０ｂは変化する寸法中を有し、スロット２
０ａと２０ｃを相互に接続している。

スロット２０ｃの寸法幅はコネクター１００の製造に使
用する材料の特性によりコネクター１００のある範囲の
導体直径のワイヤを収容することができる。

例えば、好ましい具体例のコネクター１００では直径０
．８〜１ｍπのワイヤを分岐１１及び１２を少しも永久
変化させず又は配列をみだすことなく収容できることが
有利である。

このことを遠戚するためには材料の特性は降伏応力対ヤ
ング率の比が比較的高いことが必要である（例えば少な
くとも７Ｘ１０ ）。

これらの特性を有する材料の例としてはリン青銅及びス
ピノダル銅がある。

このような特性を有する材料であればその材料の弾性限
界を超えることなく分岐１１及び１２を撓ますことがで
きる。

したがってこのことはくり返し使用のときでさえも信頼
できる端子部を提供することを保証している。

自由端１３及び１４の先端及びそれらと一体にのみ様の
切断刃２１及び２２がそれぞれ設けである。

各刃２１及び２２は第２図に示すように第１側面２３及
び第２側面２４を有し、これらは自由端１３及び１４の
上端縁に対して角度４５〜６０娑で配置される。

その上、刃２１及び２２には自由端１３及び１４近くに
一般的なＶｆｆノツチ２５が作られこれにより電気導体
をスロット２０ｃ内に案内する。

刃２１及び２２によって形成されるＶｆｆｌノツチ２５
の腕の角度配置はコネクター１００の対称軸に垂直な面
に関して２０〜４５度の範囲に変化されるのが有利であ
る。

基部３７にはほぼＶ型のノツチ３０及び３１が設けられ
それによりコネクターの長軸に対しほぼ垂直方向に伸び
る翼部１０が形成される。

これ（こよって分岐１１及び１２の左右開きが可能とな
り分岐が絶縁被覆電気導体に噛み込むことができる。

ノツチ３０及び３１は基部３７中に伸びるそれらの谷底
を有しそして第１側部３２及び３３がコネクター１００
の対称軸（こ一般に垂直な面にある。

第２側部３４及び３５は側部３２及び３３を含む平面内
（こおいて一点で交差する相反した方向に向いた一対の
戊子面内に設けられている。

留意されなければならないことはノツチ３０及び３１の
根本はとがった隅を有するように図示しである点である
。

実施にはコネクター１００の製造に使われる型（ダイ）
の形状を簡素にするためにこのようなとがった隅になる
のがさけられない。

ざら（こ留意されなければならないことは、ノツチ３０
及び３１の根本間の間隔が狭いということである。

即ち部分３６の太さが分岐１１及び１２と接続していて
それらの交差部をなす基部３７の太さよりかなり細いと
いうことである。

分岐１１及び１２は、導体と噛み合うため側方向に開か
れたとき、一単位としてかよう（こ動くよう（ここれら
の寸法は適当に選択される。

このことは例え導体がノツチ２５と完全（こ一線上に並
んでいなくても導体挿入されている間スロット２０の寸
法が維持されるということを確実にするのである。

第３図及び第４図は分岐１１又は１２の一方内の等引張
り及び圧縮応力線を示している。

図示される線と鏡像の一組の相当する線は他方の分岐に
現われる。

これらの線は先ｔこ進む（こつれて先細りとなるテーパ
ー形状の断面形状を有する分岐１１及び１２内の内部応
力の分布を示しており各分岐間に閉じる方向（こ働く力
を生じさせる。

この力は自由端１３及び１４の内表面の端部２６及び２
７は電気導体の両側と抑圧接触して導体とコネクター１
００の間の完全密着接続を確保する。

空中引込線の末端１こコネクター１００を取りけけた説
明図を第５図に示す。

注意されなければならないことは、コネクター１００が
導体５１を包む絶縁体５０に噛み込む際、刃２１及び２
２が絶縁体の結着性をこわすことなく、自由端１３及び
１４の外側端部２８及び２９をそれぞれを絶縁体５０に
貫通させることである。

これらの点において絶縁体５０の結着性の維持（こよっ
てコネクター１００をくり返し使用したときでも完全密
着接続を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はスロット付きビーム・コネクターの平面図、第
２図はこのコネクターの側面図、第３図はコネクターの
一方の分岐内の等引張り応力線を示す図、第４図はコネ
クターの一方の分岐内の等圧縮応力線を示す図、第５図
は空中通信用引込線の末端（こ対するコネクターの応用
例を示す図である。 主要部分の符号の説明、１１．１２・・・・・・分岐、
２０・・・・・・細長いスロット、２０ａ・・・・・・
細長いスロットの１部、２０ｂ・・・・・・スロットの
中間部、２０ｃ・・・・・・スロットの終端対向部、２
１．２２・・・・・・第１及び第２ののみ状の切断用刃
、３０．３・・・・・・ノツチ、３７・・・・・・基部
、５０・・・・・・絶縁物、５１・・・・・・電気導体
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端に基部が設けられ他端が分岐されている電気導
   体材料の平板と、各該分岐と一体（こ各該分岐の端部に
   設けられ、電気導体を被覆する絶縁体を刺し貫く要素と
   を含み、該分岐は先端に進むにつれて先細りのテーパ状
   断面を有し、コネクターの開口端部から基部へ光拡がり
   的に拡がる細長いスロットを規定し、電気導体の両側面
   中へ接触押圧するようになっており、絶縁被覆されてい
   る電気導体と電気的に接続できるスロットはビーム・コ
   ネクターにおいで、 該基部には電気導体を被覆する絶縁体と接触する際分岐
   部の横力向への位置６１ 藍４．”・」能とずど・はぼ
   Ｖ型で互に列内して−いる２″つｉ）’） 、／’ソチ
   ヲ逼）゛けてあり、該ノツチは該基部内（こ伸び−どお
   りかつ底部を有し、二ノネクターの共通長゛紬３・−は
   は乗直な平面をすくなくとも１つの而としで有り、にい
   ることを特徴とするスロツトトＪ゛ビ・−１、・二１ネ
   □、′ター。 ２、特許請求の範囲第１項記載のス［Ｉット付ビーム・
   コネクターにおいて、 該細長いスロットの終端部と該分岐間の接合点は負荷が
   与えられたとき分岐間の応力集中を減らずように選択さ
   れた曲率半径をモ゛シ、該ス山ノドの開放端部の対向部
   の寸法１１−ｊは該電気導体の直径よりわずかに小さく
   、スＬ１ットの中間部の寸法中は該２つの寸法の間で変
   化することを特徴とするスロット付ビーム・コネクター
   。 ３ 特許請求の範囲第１項又は第２項記載のス［コツト
   付ビ・−ム・コネクターにおい゛Ｃ１該刺し貫く要素は
   各分岐の上端部に対して４０゜から６０°の間の角度を
   なす第１及び第２の端面を有する第１及び第２ののみ状
   の刃であることを特徴とするスロット付ビーム・コネク
   ター。 ４ ％許請求の範囲第１項、第２項又は第３項記載のス
   ロット付ビーム・コネクターにおいて、該分岐部を材料
   の永久変形することなく曲げ得るようにコネクターが比
   較的大きい降伏応力に対するヤング率の割合を有する金
   属材料より成ることを特徴とするスロット付ビーム・コ
   ネクター。