JPS5827581A - 磁界による刃物の切れ味回復装置 - Google Patents
磁界による刃物の切れ味回復装置Info
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- JPS5827581A JPS5827581A JP12479881A JP12479881A JPS5827581A JP S5827581 A JPS5827581 A JP S5827581A JP 12479881 A JP12479881 A JP 12479881A JP 12479881 A JP12479881 A JP 12479881A JP S5827581 A JPS5827581 A JP S5827581A
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- razor
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、研摩を行うことなく剃刀等、刃物の切れ味を
復元させる刃物の切れ味回復装置に関するものである。
復元させる刃物の切れ味回復装置に関するものである。
一般に市販されている剃刀、ナイフ、包丁等の刃物類は
、使用に伴ない刃先が変化する。
、使用に伴ない刃先が変化する。
例えば、特に刃先の変化が著しい剃刀の剃り刃の場合に
ついて説明する。第1図は、安全剃刀1の刃先2の要部
断面図である。(a)は市販時の刃先の状態である。(
a)の様な刃先の剃り刃も髭剃り等に使用することで(
b)に示す様な湾曲した刃先状態(すなわち残留歪)と
なり切れ味の悪いものとなる。そこで日本剃刀等にあっ
ては、皮革、護膜、布等で刃先を調えることによって(
a)の状態に再度回復することができる。
ついて説明する。第1図は、安全剃刀1の刃先2の要部
断面図である。(a)は市販時の刃先の状態である。(
a)の様な刃先の剃り刃も髭剃り等に使用することで(
b)に示す様な湾曲した刃先状態(すなわち残留歪)と
なり切れ味の悪いものとなる。そこで日本剃刀等にあっ
ては、皮革、護膜、布等で刃先を調えることによって(
a)の状態に再度回復することができる。
しかし、この時、刃先すなわち刃物鋼は強引に湾曲状態
を引き延ばされる為に、刃先の各所に残留歪の一部破壊
状態が生ずる。この一部破壊(破断)状態は次の様に説
明できる。
を引き延ばされる為に、刃先の各所に残留歪の一部破壊
状態が生ずる。この一部破壊(破断)状態は次の様に説
明できる。
第2図は物体に外力が加わったときの応力と変形との関
係を材料力学的に表現したものである。
係を材料力学的に表現したものである。
刃物鋼は炭素の含有量が多く、硬く脆いが、弾性を全く
有し々いものではない。剃り刃においても、使用時に刃
先に加わる圧力(応力)は、刃物鋼の弾゛性限界内にあ
る。しかし、剃刀の剃り刃の様に硬い髭に当った刃先部
には通常の圧力以上が加わることになり、そこには残留
歪が生じ、刃先が第1図(b)に示す様に膚から離反す
る方向にしだいに湾曲する。この湾曲した刃先を元の状
態にするには、加わった圧力以上の圧力を反対方向から
加える必要、がある。所が、刃物鋼は元来硬くて脆い性
質であるから、その際に一部に組゛織破壊(破断)が生
じる。
有し々いものではない。剃り刃においても、使用時に刃
先に加わる圧力(応力)は、刃物鋼の弾゛性限界内にあ
る。しかし、剃刀の剃り刃の様に硬い髭に当った刃先部
には通常の圧力以上が加わることになり、そこには残留
歪が生じ、刃先が第1図(b)に示す様に膚から離反す
る方向にしだいに湾曲する。この湾曲した刃先を元の状
態にするには、加わった圧力以上の圧力を反対方向から
加える必要、がある。所が、刃物鋼は元来硬くて脆い性
質であるから、その際に一部に組゛織破壊(破断)が生
じる。
刃先を調1えても切れ味が悪くなった場合には、砥石を
用いて研摩を行う。研摩によって刃先の状態は(b)か
ら(C)状態となる。すなわち、刃先の組織破壊に至っ
た箇所を除去する様に研摩され、そして、刃先の組織破
壊箇所が除去され釦状態となる。さらに研摩を行なうと
刃先が再び(a)状態と同様な(e)状態となる。
用いて研摩を行う。研摩によって刃先の状態は(b)か
ら(C)状態となる。すなわち、刃先の組織破壊に至っ
た箇所を除去する様に研摩され、そして、刃先の組織破
壊箇所が除去され釦状態となる。さらに研摩を行なうと
刃先が再び(a)状態と同様な(e)状態となる。
このように、刃物の刃先の状態は(a)〜(e)と変化
し、更に、(1))〜(e) 、 (b)〜(e)の繰
り返しによって使用される。
し、更に、(1))〜(e) 、 (b)〜(e)の繰
り返しによって使用される。
刃物の切れ味、たとえば、剃刀の切れ味は、髭の濃い薄
いによって、極端に変化する。たとえば、安全剃刀の剃
り刃にあっては、薄い顔髭の好条件下であっても4〜5
回を限度としている。また、日本剃刀にあっても、前者
と大差ないが、皮革あるいは、護膜、布などで刃先を調
えることによって切れ味は前回使用時の9割前後回復す
る。そこで理容院等では、頻繁に刃先を調えて、切れ味
が劣化するまでの間をできるだけ引き延ばそうとしてい
る。
いによって、極端に変化する。たとえば、安全剃刀の剃
り刃にあっては、薄い顔髭の好条件下であっても4〜5
回を限度としている。また、日本剃刀にあっても、前者
と大差ないが、皮革あるいは、護膜、布などで刃先を調
えることによって切れ味は前回使用時の9割前後回復す
る。そこで理容院等では、頻繁に刃先を調えて、切れ味
が劣化するまでの間をできるだけ引き延ばそうとしてい
る。
そして、ある程度切れ味が低下すると砥石を用いて、刃
先を研摩し、新たな刃物鋼面を出す研摩作用によって、
刃物の切れ味を回復させ使用している。しかし、頻繁に
刃先を下ろすと鋼が少なくなり、日本剃刀としての寿命
が短かくなる。その上、日本剃刀の研摩作業は、熟練者
が相当の時間を費して行なう必要があり、時間の浪費と
なる。
先を研摩し、新たな刃物鋼面を出す研摩作用によって、
刃物の切れ味を回復させ使用している。しかし、頻繁に
刃先を下ろすと鋼が少なくなり、日本剃刀としての寿命
が短かくなる。その上、日本剃刀の研摩作業は、熟練者
が相当の時間を費して行なう必要があり、時間の浪費と
なる。
また、安全剃刀の剃り刃にあっては、砥石等によって刃
先を研摩して、刃物の切れ味を回復させることは困難で
あり、数回の使用の後に廃棄している。
先を研摩して、刃物の切れ味を回復させることは困難で
あり、数回の使用の後に廃棄している。
本発明は前記欠点を除去し、剃刀等の刃物の寿命を長く
すると共に刃物に関しての素人であっても、玄人であっ
ても、常に一様に刃物の切れ味を回復できることを目的
とする。また、研摩作業を行なわず、あるいは、研摩作
業を極端に少なくして、切れ味を回復することを目的と
する。そして、刃物として特別な形状に設計変更するこ
となく、従来からの刃物をそのま\適用できることを他
の目的とする。
すると共に刃物に関しての素人であっても、玄人であっ
ても、常に一様に刃物の切れ味を回復できることを目的
とする。また、研摩作業を行なわず、あるいは、研摩作
業を極端に少なくして、切れ味を回復することを目的と
する。そして、刃物として特別な形状に設計変更するこ
となく、従来からの刃物をそのま\適用できることを他
の目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、刃物鋼が強磁性
体であることを利用し、刃物の刃先を磁界中に置き、磁
界中の強磁体に作用する力によって、刃物の切れ味を回
復させる装置に関するものである。
体であることを利用し、刃物の刃先を磁界中に置き、磁
界中の強磁体に作用する力によって、刃物の切れ味を回
復させる装置に関するものである。
以下、本発明を剃刀に適用させた実施例について説明す
る。なお、図中、同一符号および記号は、相当部分を示
す。
る。なお、図中、同一符号および記号は、相当部分を示
す。
第3図は本発明の原理図である。
第3a図において、2は剃り刃1の刃先、3aは刃先2
側をN極に反対側をS極に着磁させた永久磁石である。
側をN極に反対側をS極に着磁させた永久磁石である。
第3b図の永久磁石3bは、剃り刃1の刃先2の長さ方
向に平行する永久磁石3bの端部をN、S極に着磁させ
たものである。第3a図の永久磁石3a 、3bの極性
は逆極性であっても何等支障ない。
向に平行する永久磁石3bの端部をN、S極に着磁させ
たものである。第3a図の永久磁石3a 、3bの極性
は逆極性であっても何等支障ない。
第3a図の図示された状態にあっては、剃り刃1の刃先
2の湾曲部2′に永久磁石3aによる磁気誘導のために
、刃物鋼内の磁区(スピン)は第3C図の刃先2の要部
断面図に示す様な状態となる。刃先2の湾曲部2“には
第3C図の矢印の方向、すなわち、永久磁石3aに対し
て垂直下向の方向のベクトル力が働き、湾曲部21が永
久磁石3aに対して垂直方向になるまで矯正されるベク
トル力が作用し、永久磁石3aに対して垂直下向の方向
に湾曲部21が矯正されると安定状態となる。第3C図
に示す湾曲部2′は連続的であるが、刃先の磁区(スピ
ン)は並列的に矯正されること″になる。
2の湾曲部2′に永久磁石3aによる磁気誘導のために
、刃物鋼内の磁区(スピン)は第3C図の刃先2の要部
断面図に示す様な状態となる。刃先2の湾曲部2“には
第3C図の矢印の方向、すなわち、永久磁石3aに対し
て垂直下向の方向のベクトル力が働き、湾曲部21が永
久磁石3aに対して垂直方向になるまで矯正されるベク
トル力が作用し、永久磁石3aに対して垂直下向の方向
に湾曲部21が矯正されると安定状態となる。第3C図
に示す湾曲部2′は連続的であるが、刃先の磁区(スピ
ン)は並列的に矯正されること″になる。
第3b図の図示された状態にあっては、剃刀1の刃先2
の湾曲部21に永久磁石3bによる磁気誘導のために、
刃物鋼内の磁区(スピン)は第3b図の刃先の要部断面
図に示す様な状態となる。刃先2の湾曲部2゛には、第
3d図の矢印の方向、すなわち、刃先2の長さ方向に対
して直角の方向のベクトル力が働き、刃先2の湾曲部2
“が磁力線に対して平行状態に矯正されたとき安定状態
となる。このとき、スピンの状態は直列的に婿正される
ことになる。
の湾曲部21に永久磁石3bによる磁気誘導のために、
刃物鋼内の磁区(スピン)は第3b図の刃先の要部断面
図に示す様な状態となる。刃先2の湾曲部2゛には、第
3d図の矢印の方向、すなわち、刃先2の長さ方向に対
して直角の方向のベクトル力が働き、刃先2の湾曲部2
“が磁力線に対して平行状態に矯正されたとき安定状態
となる。このとき、スピンの状態は直列的に婿正される
ことになる。
剃り刃2と永久磁石との距離は、永久磁石の強さのみな
らず、刃物鋼および、永久磁石の取付部材等の材料なら
びに刃物の種類すなわち、大きさ、形状等によっても異
なる。また、折畳ナイフ等にあっては、ナイフの柄の材
料によっても異なる。
らず、刃物鋼および、永久磁石の取付部材等の材料なら
びに刃物の種類すなわち、大きさ、形状等によっても異
なる。また、折畳ナイフ等にあっては、ナイフの柄の材
料によっても異なる。
第4図は、永久磁石3をプラスチックでモールドして、
安全剃刀置台4として一体成形した本発明の実施例であ
る。図中、5は安全剃刀の剃り刃の位置を決めるための
凹陥部であり、6は安全剃刀の柄部の端部が、剃り刃の
位置を正確に定めるための嵌合孔である。勿論、この場
合には永久磁石3をプラスチ7りでモールドしたがプラ
スチックに限定する必要はなく、強磁性材料でなければ
磁性材料であってもかまわないが、刃先に磁路が形成さ
れる必要があることから一般には非磁性材料が良い。壕
だ、安全剃刀の性質上、耐水性があること、あるいはま
た包装容器と兼用できるようにするためには包装容器と
しての条件も加わっている。
安全剃刀置台4として一体成形した本発明の実施例であ
る。図中、5は安全剃刀の剃り刃の位置を決めるための
凹陥部であり、6は安全剃刀の柄部の端部が、剃り刃の
位置を正確に定めるための嵌合孔である。勿論、この場
合には永久磁石3をプラスチ7りでモールドしたがプラ
スチックに限定する必要はなく、強磁性材料でなければ
磁性材料であってもかまわないが、刃先に磁路が形成さ
れる必要があることから一般には非磁性材料が良い。壕
だ、安全剃刀の性質上、耐水性があること、あるいはま
た包装容器と兼用できるようにするためには包装容器と
しての条件も加わっている。
第5図は、第4図の様に永久磁石3を安全剃刀置台4と
して、一体成形した本発明の実施例であるが、永久磁石
3の一面を置台4の面に露出させたものである。安全剃
刀等では柄部の端部が嵌合孔6で位置決めされるので、
第4図の実施例の如く永久磁石の上部に凹陥部5を必ず
しも必要としない。特に汎用性を持たせるには、凹陥部
5を有しない形状が良い。そして、永久磁石3の露出面
、を広くするのが望ましい。
して、一体成形した本発明の実施例であるが、永久磁石
3の一面を置台4の面に露出させたものである。安全剃
刀等では柄部の端部が嵌合孔6で位置決めされるので、
第4図の実施例の如く永久磁石の上部に凹陥部5を必ず
しも必要としない。特に汎用性を持たせるには、凹陥部
5を有しない形状が良い。そして、永久磁石3の露出面
、を広くするのが望ましい。
第6図は、第5図の安全剃刀置台4に安全剃刀7を置い
た場合の斜視図であり、第7図はその断面図である。嵌
合孔6には安全剃、刀の柄部9の端部が嵌合しており、
永久磁石3には安全剃刀の頭部の案内板8が当接して、
剃ゆ刃1の刃先、2と永久磁石3とが接触しない距離に
保つと共に、刃先2の長さ方向と永久磁石3の長さ方向
とを合致させている。したがって、この状態下にあれば
常に剃り刃1の刃先2には、磁気誘導で第1図(b)の
様に刃先2が湾曲したものであり−〔も、・刃先2をな
めらかに復元する前述した作用が働き、剃り刃1の切れ
味が回復する。
た場合の斜視図であり、第7図はその断面図である。嵌
合孔6には安全剃、刀の柄部9の端部が嵌合しており、
永久磁石3には安全剃刀の頭部の案内板8が当接して、
剃ゆ刃1の刃先、2と永久磁石3とが接触しない距離に
保つと共に、刃先2の長さ方向と永久磁石3の長さ方向
とを合致させている。したがって、この状態下にあれば
常に剃り刃1の刃先2には、磁気誘導で第1図(b)の
様に刃先2が湾曲したものであり−〔も、・刃先2をな
めらかに復元する前述した作用が働き、剃り刃1の切れ
味が回復する。
第8図は、安全剃刀置台4aを包装用と為したもめでカ
バー4bを置台4aに嵌合させることによって、包装容
器としてしても兼用できるものである。
バー4bを置台4aに嵌合させることによって、包装容
器としてしても兼用できるものである。
第9図は、日本剃刀1aの置台4Cに永久磁石3を取り
付けた本発明の実施例である。日本剃刀1aは案内孔1
1aに入れることによって、日本剃刀、l aの刃先2
aが永久磁石3の長さ方向に合致する様になっており、
永久磁石3と刃先2aは接触しない様に空間を形成する
。この空間は案内孔11aの遊びを少なくすることによ
って容易に為し得る。
付けた本発明の実施例である。日本剃刀1aは案内孔1
1aに入れることによって、日本剃刀、l aの刃先2
aが永久磁石3の長さ方向に合致する様になっており、
永久磁石3と刃先2aは接触しない様に空間を形成する
。この空間は案内孔11aの遊びを少なくすることによ
って容易に為し得る。
案内孔11aの遊びが少ないために置台4Cには、剃刀
取出孔10を設けてお秒、剃刀使用の場合には取出孔1
0に指を入れて取り出す。しかし、取り出し時に永久磁
石3と日本剃刀1aとの吸引力のために永久磁石3と刃
先2aと接触することが生ずる。そのため、前記永久磁
石3と刃先2aとの間の空間部には弾性体を介在させる
と良い。勿論、永久磁石3をフェライトとすることでも
多少は刃先2aの損傷を軽減することができる。たとえ
、前記空間部に弾性体を介在させた場合でも、安全のた
め永久磁石3をフエライ゛トとするのが望ましい。また
、永久磁石3を完全にプラスチック等でモールドした場
合でも、安全のため前記空間部に弾性体を介在させると
よい。
取出孔10を設けてお秒、剃刀使用の場合には取出孔1
0に指を入れて取り出す。しかし、取り出し時に永久磁
石3と日本剃刀1aとの吸引力のために永久磁石3と刃
先2aと接触することが生ずる。そのため、前記永久磁
石3と刃先2aとの間の空間部には弾性体を介在させる
と良い。勿論、永久磁石3をフェライトとすることでも
多少は刃先2aの損傷を軽減することができる。たとえ
、前記空間部に弾性体を介在させた場合でも、安全のた
め永久磁石3をフエライ゛トとするのが望ましい。また
、永久磁石3を完全にプラスチック等でモールドした場
合でも、安全のため前記空間部に弾性体を介在させると
よい。
第10図は、西洋剃刀rtbを折り畳んだ状態(西洋剃
刀の鞘は一般には底部がない)で、置台4dの案内孔1
11)に入れた場合の実施例である。
刀の鞘は一般には底部がない)で、置台4dの案内孔1
11)に入れた場合の実施例である。
この場合、刃先2bは柄内にあって、前者の場合の様に
刃先2bが永久磁石3と接触することは防止できる。し
かし、柄は非磁性体または反磁性体であることを必要と
する。
刃先2bが永久磁石3と接触することは防止できる。し
かし、柄は非磁性体または反磁性体であることを必要と
する。
以上の実施例では、磁界を発生させる手段として永久磁
石3を用いていたが、特に刃先2の薄い刃物類にあって
は、磁界の強さは永久磁石を用いれば十分である。また
、省エネからみても、安全性からみてもそれが理想であ
る。しかし、刃先の厚い刃物類、たとえば、包丁類にあ
っては、永久磁石では十分な強さの磁界が得られない場
合がある。この様な場合には、第11図の様に刃物10
0をソレノイドコイル110内に挿入することによって
刃物100に電磁誘導を生じさせるとよい。磁界の強さ
、すなわち電流の大きさは可変抵抗器130で調節する
。また、ソレノイドコイルの発熱は、同一体にモールド
されたサーミスタ120によって補償する。なお、電源
として商用電源を直接用いてもよいが、交流を用いると
、刃物にうず電流が生じ、うず電流損によって刃物自体
が発熱するから、整流回路を介在させ、直流電流として
使用するのが望ましい。
石3を用いていたが、特に刃先2の薄い刃物類にあって
は、磁界の強さは永久磁石を用いれば十分である。また
、省エネからみても、安全性からみてもそれが理想であ
る。しかし、刃先の厚い刃物類、たとえば、包丁類にあ
っては、永久磁石では十分な強さの磁界が得られない場
合がある。この様な場合には、第11図の様に刃物10
0をソレノイドコイル110内に挿入することによって
刃物100に電磁誘導を生じさせるとよい。磁界の強さ
、すなわち電流の大きさは可変抵抗器130で調節する
。また、ソレノイドコイルの発熱は、同一体にモールド
されたサーミスタ120によって補償する。なお、電源
として商用電源を直接用いてもよいが、交流を用いると
、刃物にうず電流が生じ、うず電流損によって刃物自体
が発熱するから、整流回路を介在させ、直流電流として
使用するのが望ましい。
第12図は、ソレノイドコイル中に鉄心140を入れ、
鉄心140の作る磁界中に刃物100を置いた実施例で
ある。この場合も、論理的には第11図の実施例と変わ
りない。
鉄心140の作る磁界中に刃物100を置いた実施例で
ある。この場合も、論理的には第11図の実施例と変わ
りない。
第10図および第11図は、ソレノイドコイルのモール
ドの方法および刃物の位置等が刃物の種類によって種々
異なる。
ドの方法および刃物の位置等が刃物の種類によって種々
異なる。
以上、種々の実施例で述べたように、本発明は、永久磁
石または電磁石が作る磁界中に、磁性体から成る刃物の
刃先を配置して、刃先の湾曲部を磁気作用により復元さ
せることにより、刃物の切れ味を回復することができる
。本発明の装置によれば、回復した刃物の切れ味は、皮
革、護膜、布等で刃先を調えたものと異なり、なめらか
な切れ味を呈する。また、永久磁石を用いたものにあっ
′ては、置台に刃物を置くだけで、刃物の切れ味が回復
し、しかも安全剃刀の剃り刃の様に使い捨ての刃物の寿
命をも長くすることから、省エネに適するのみならず、
刃物の扱いに関して玄人でなくても容易に切れ味を回復
させることができる。
石または電磁石が作る磁界中に、磁性体から成る刃物の
刃先を配置して、刃先の湾曲部を磁気作用により復元さ
せることにより、刃物の切れ味を回復することができる
。本発明の装置によれば、回復した刃物の切れ味は、皮
革、護膜、布等で刃先を調えたものと異なり、なめらか
な切れ味を呈する。また、永久磁石を用いたものにあっ
′ては、置台に刃物を置くだけで、刃物の切れ味が回復
し、しかも安全剃刀の剃り刃の様に使い捨ての刃物の寿
命をも長くすることから、省エネに適するのみならず、
刃物の扱いに関して玄人でなくても容易に切れ味を回復
させることができる。
また、刃物の切れ味と磁界との関係において、時間す要
因は無関係に近い。厳密に言えば時間をかければかける
ほど、切れ味は良くなるが、その変化は無視できる値で
ある。
因は無関係に近い。厳密に言えば時間をかければかける
ほど、切れ味は良くなるが、その変化は無視できる値で
ある。
そして、本発明の装置を用いることによって、刃物の研
摩作業を行なう頻度を極端に少なくすることができ、刃
物鋼の寿命を長くすることができると共に、その手間を
極端に少なくすることができる等の効果がある。
摩作業を行なう頻度を極端に少なくすることができ、刃
物鋼の寿命を長くすることができると共に、その手間を
極端に少なくすることができる等の効果がある。
第1図は、安全剃刀の剃り刃の刃先の状態を示す要部断
面図で(a)〜(8)は変化状態を示す。 第2図は、物体に外力が加わった場合の応力と変形との
関係図、 第3図は、本発明の原理図で、第3C図は第3a図の着
磁状態を第3d図は第3b図の着磁状態を説明する図で
ある。 第4図は、本発明の一実施例の斜視図。第5図は本発明
の他の実施例の斜視図。第6図は第5図の本発明の実施
例に安全剃刀を置いた場合の斜視図。第7図は、第6図
の断面図、第8図は、本発明を包装容器として用いた場
合の一実施例の斜視図。第9図は日本剃刀に用いる本発
明の一実施例の平面図。第10図は、西洋剃刀に用いる
本発明の実施例の平面図。第11図は包丁等の刃厚の刃
物に本発明を実施した実施例で、ソレノイド中に刃物を
置いたもの、第12図は、第11図と同様の実施例で、
電磁石を用いた場合の実施例である。 図中、1:剃り刃、2:刃先、3:永久磁石4:剃刀置
台、5:凹陥部、6:嵌合孔。 7:安全剃刀、8:案内板、9:柄部。 10:取出孔、11:案内孔、 100 :刃物、11
0:ンレノイドコイル、 120 :サーミスタ。 130:可変抵抗器、 140 :鉄心である。 なお、図中、同一符号および記号は相当部分を示す。 特許出願人 江 尻 直 司 第1図 a b Cd e 第2図 u’、3a 1へl 第3b図第4図 第5図 第7図 第9図 d 第10図
面図で(a)〜(8)は変化状態を示す。 第2図は、物体に外力が加わった場合の応力と変形との
関係図、 第3図は、本発明の原理図で、第3C図は第3a図の着
磁状態を第3d図は第3b図の着磁状態を説明する図で
ある。 第4図は、本発明の一実施例の斜視図。第5図は本発明
の他の実施例の斜視図。第6図は第5図の本発明の実施
例に安全剃刀を置いた場合の斜視図。第7図は、第6図
の断面図、第8図は、本発明を包装容器として用いた場
合の一実施例の斜視図。第9図は日本剃刀に用いる本発
明の一実施例の平面図。第10図は、西洋剃刀に用いる
本発明の実施例の平面図。第11図は包丁等の刃厚の刃
物に本発明を実施した実施例で、ソレノイド中に刃物を
置いたもの、第12図は、第11図と同様の実施例で、
電磁石を用いた場合の実施例である。 図中、1:剃り刃、2:刃先、3:永久磁石4:剃刀置
台、5:凹陥部、6:嵌合孔。 7:安全剃刀、8:案内板、9:柄部。 10:取出孔、11:案内孔、 100 :刃物、11
0:ンレノイドコイル、 120 :サーミスタ。 130:可変抵抗器、 140 :鉄心である。 なお、図中、同一符号および記号は相当部分を示す。 特許出願人 江 尻 直 司 第1図 a b Cd e 第2図 u’、3a 1へl 第3b図第4図 第5図 第7図 第9図 d 第10図
Claims (7)
- (1)磁界中に磁性体から成る刃物の刃先を配置して、
前記刃物の切れ味を磁界によって回復させることを特徴
とする磁界による刃物の切れ味回復装置。 - (2)前記磁界を永久磁石または電磁石によって生せし
めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁界
による刃物の切れ味回復装置。 - (3) 前記磁界をソレノイドコイルによって生せし
めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁界
にする刃物の切れ味回復装置。 - (4)前記刃物を剃刀または包丁と為したことを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の磁界による刃物の切れ
味回復装置。 - (5)剃刀置台に永久磁石を前記永久磁石に剃刀の剃り
刃の刃先が接触しない様に取り付け。 前記永久磁石の磁界によって剃刀の切れ味を回復させる
ことを特徴とする。磁界による刃物の切れ味回復装置。 - (6)前記剃刀゛置台を包装容器と為したことを特徴と
する特許請求の範囲第5項に記載の磁界による刃物の切
れ味回復装置。 - (7)磁界の方向を刃物の刃先の長さ方向に一致させる
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第5項に
記載の磁界による刃物の切れ味回復装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12479881A JPS5827581A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | 磁界による刃物の切れ味回復装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12479881A JPS5827581A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | 磁界による刃物の切れ味回復装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5827581A true JPS5827581A (ja) | 1983-02-18 |
JPH0325194B2 JPH0325194B2 (ja) | 1991-04-05 |
Family
ID=14894381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12479881A Granted JPS5827581A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | 磁界による刃物の切れ味回復装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5827581A (ja) |
-
1981
- 1981-08-11 JP JP12479881A patent/JPS5827581A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0325194B2 (ja) | 1991-04-05 |
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