JPS5826963B2 - 沈降分離方法および装置 - Google Patents

沈降分離方法および装置

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JPS5826963B2
JPS5826963B2 JP53043261A JP4326178A JPS5826963B2 JP S5826963 B2 JPS5826963 B2 JP S5826963B2 JP 53043261 A JP53043261 A JP 53043261A JP 4326178 A JP4326178 A JP 4326178A JP S5826963 B2 JPS5826963 B2 JP S5826963B2
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JP
Japan
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solid
liquid
solid particles
wire rods
sedimentation separation
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Expired
Application number
JP53043261A
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English (en)
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JPS54136468A (en
Inventor
雅則 出口
秀夫 小松
嘉則 油科
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Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は気泡を含む固液系から固体を効率よく沈降分離
する方法ならびにその装置に関する。
従来、気泡を含む固液系の沈降分離操作においては、前
段に気泡分離工程を設け、十分気泡分離を行った後沈降
分離を行う方法が採られている。
これは、気泡が固体に付着したまま、沈降分離が行われ
ると固体の沈降速度がきわめて遅くなるか、または固体
が浮上するので、これを防止するために、まず該3相系
から気泡を分離して固液のみの系とし、しかる後に固液
の沈降分離を行う方法である。
しかしながら、気体が該固液の反応によって生成する場
合には、一度気体を分離して沈降分離槽に送っても沈降
分離槽内で気泡が再び発生し、安定した固液分離を行う
ことができない。
発明者らはかかる欠点を解消すべく、研究した結果、分
離槽内に、線状物体を間隔を開けて緊張してなるスリッ
ト翼を設け、該翼を槽内で運動させることによって、固
体に付着した気泡を分離浮上せしめ、同一槽内において
固液の沈降分離を安定して、効率よく行うことができ、
分離された上澄液中には浮遊固体が少なく、沈降した固
体は濃度の高いスラッジが形成されることを見出し、本
発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は気泡を含むかまたは固液の反応によ
り気体を発生する固液系から固体を沈降分離するに際し
、槽内に多数の線状物体を(以下線材という)を間隔を
持たせて配列し、該線材群を張りの状態に支持して形成
される翼を槽内において、回転運動または直線運動させ
固体粒子の沈降に悪影響を与えることなく気泡を固体粒
子から分離することを特徴とする沈降分離方法ならびに
その装置を提供するものである。
本発明の沈降分離方法を適用すれば、槽内で運動する線
材によって、気泡が固体から引き離され、合体成長し、
該線材の航跡に生ずる固体濃度の比較的小さい部分、い
わば縦方向にのびる気泡の通路を上昇して上澄液部に速
かに脱出し、固体を伴わずに上澄液部を上昇して液面に
達するので、清澄液部における浮遊固体が少なく、清澄
な処理液が得られる。
また、線材の運動によって固体は再配列されて最密充填
状態に近づくので、濃縮部における固体濃度が高まる利
点を有する。
本発明に用いる線材としては、取扱う固体に対する耐摩
耗性が有り、かつ取扱う液体に対する耐腐食性が有って
、該固液懸濁胎内を張りの状態で運動させるに十分な引
張強度を有する材料であれば金属材、有機材のいずれで
もよく、ピアノ線、ステンレス鋼線、ナイロン糸、ポリ
エステル糸などが適する。
該線材の長さ方向に直角な断面の形状は、特に制限はな
いが円形に近いものまたは、複数の円形の集合形に近い
ものから成るものが望ましい。
また線材の直径または相当径は、必要な引張り強度を与
えること、ならびに生成する気泡の直径にはゾ等しいこ
となどから決定されるが、一般には0.1〜5關が望ま
しい。
スリット翼を形成する線材の間隔は、使用する線材の径
の10〜20倍が適しており、該固液系の見掛けの粘性
により選択する。
すなわち、該固液系と線材との相対速度を確保しながら
線材相互の間隔を可能な限り近付けることが望ましい。
スリット翼は1枚でも、あるいは複数枚を1組として使
用してもよい。
各翼に、回転運動を与える場合には、回転軸のまわりに
ほぼ均等な角度を置いて設け、また直線運動を与える場
合には、はぼ均等な距離を置いて設けたものを1組とし
て使用する。
複数枚の翼の夫々の線材はそれらの運動の軌跡が一致し
ない様にさらには該軌跡の間隔がほぼ等しくなるように
、設けることが望ましい。
線材の方向と液面との関係は、一般に垂直が適している
が、気泡上昇速度の遅い場合には、該線材をその進行の
後方に角度をつけて倒すことが望ましい。
これは気泡の上昇通路を確保するためであり、該角度は
該線材の線速と気泡の上昇速度による。
該線材の線速は、処理される系に含まれる気泡の量、気
泡の上昇速度、固液系の見掛けの粘度などにより最適値
が決められるが、■7rL/secを越えないことが望
ましい。
回転運動を行う場合は、最外周の該線材の線速か1 m
/ secを越えないことが望ましい。
スリット翼は定速運動が一般的であるが効果を高めるた
めに動作に変化を与えてもよい。
例えば、回転運動の場合は、一方向の定速回転運動が基
本的であるが、■回転方向を一定時間毎にまたは一定角
度毎に交互に変える、■一定時間の回転運動と一定時間
の停止を繰返すなどの変化を与える等の方法が考えられ
る。
直線運動の場合は、定速の往復運動を基本とするがその
往復運動区間が長くなる場合には、該区間を複数に区劃
し、各区間毎に翼を往復させてもよい。
このような複数の区画に分割することは、効率を高く保
つために行うものであり、気泡の発生量、気泡径上昇速
度と該固液系層の深さおよび翼の速度などの条件を総合
して決定される。
これらの付加動作は、該線状物体の速度に変化を与えて
該固液系に対する相対速度を確保するためであり、該固
液系の見掛けの粘性が高い場合に効果が太きい。
スリット翼の運動を回転によるか、直線によるかは主と
して沈降分離槽の形状に従う。
槽本体が円筒型の場合には、回転運動具が適し、該槽本
体が角型の場合には直線運動員が適する。
沈降分離槽本体に具備すべき条件は、該翼関係以外にお
いては、特に制限はない。
本発明の効果としては(1)脱気槽が不要であること、
(2)動力消費量が低減されること、(3)固体の損耗
が低減されること、(4)脱気を行うと共に固体粒子の
ね径が整えられること、等をあげることができる。
本発明は固体、気体、液体、3相から成るスラリーの固
液分離全般に有効に適用されるが、生物処理反応装置に
も使用しつる。
次に図により本発明を更に詳細に説明する。
第1図および第2図は回転速動翼を備えた円筒型沈降分
離槽の例であり、第1図は側面図を第2図はその平面図
を示す。
気泡を含む固液系は、フィードウェル10に設けられた
原液供給口3に供給されて沈降分離槽9内に入り、該槽
内において脱気および固液の沈降分離が行われる。
清澄液は排出口4から排出され、固体は槽9の底に沈降
する。
沈降した固体は更に掻寄せ板6により槽底の中央部に集
められ固体排出口5からスラリー状で排出される。
ここに線材1は支持枠2に張りの状態で取付けられ、該
線材群による翼を形成している。
該翼は回転軸7に取付けられ減変速機構付モーター8に
よって回転し、線材1の運動が固体に付着した気体の分
離に寄与する。
第1図には特に図示していないが翼は回転方向に対して
少し前傾した状態で使用すると更に効果的である。
次に第3図および第4図は直線運動具を備えた角型沈降
分離槽の例であり、第3図は側面図を第4図は第3図の
A−A断面図を示す。
気泡を含む固液系は原液供給口3に供給されて、沈降分
離槽内に入り、該槽内において脱気および固液の沈降分
離が行われ、清澄液は排出口4から排出され、固体は第
1図の場合と同様に槽底に沈降した後、掻寄せ板6によ
って槽底の1ケ所に集められ排出口5からスラリー状で
排出される。
線材1は支持枠2に張りの状態で取付けられ、該線材群
による翼を形成する。
この翼を槽内で水平方向に運動させるため例えば該翼両
端の支持枠に車11を取付は鉄車11を槽上部に設けら
れた軌道12の上に乗せ、ローブ又はチェーン13によ
って連設せしめ、往復運動機構付モーター15により往
復運動させられる。
翼の槽内の移動により粒子に付着している気体は分離さ
れて浮上し、固体粒子は効率よく槽底に沈降する。
第3図ならびに第4図においては掻取板6は別のチェー
ンに取付けられモーター8の駆動により槽底の固体排出
口上部の位置に沈降した固体を集める方法を図示してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は回転速動翼を備えた円筒型沈降分
離槽の1例を示す図であり第1図はその側面図、第2図
はその平面図を示す。 また第3図および第4図は直線運動具を備えた角型沈降
分離槽の1例を示す図であり第3図はその側面図、同第
4図は第3図のA−A断面図を示す。 図において、1・・・・・・線材、2・・・・・・支持
枠、9・・・・・・沈降槽を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 枠に多数の線材を間隔をもたせて平行に緊張せしめ
    たスリット翼を液中に浸漬した状態で静かに移動するこ
    とにより、粒子層を乱すことなく、懸濁している固体粒
    子に付着している気泡を固体粒子から遊離し、浮上せし
    め、固体粒子の沈降を促進することを特徴とする固体粒
    子の沈降分離法。 2 スリット翼の移動が線と平行な軸を中心とする回転
    運動である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 スリット翼の移動が直線運動である特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 4 線材が液面に対して傾斜した状態で移動する特許請
    求の範囲第2あるいは3項記載の方法。 5 気体を含むか、あるいは気体を発生している固液系
    から固体粒子を沈降せしめる特許請求の範囲第L2,3
    あるいは4項記載の方法。 6 気体を含むか、あるいは気体を発生している固液系
    から固体粒子を沈降せしめる沈降分離槽において、枠に
    多数本の線材を間隔をもたせて平行に緊張せしめたスリ
    ット翼を、線材が形成する面と垂直な面を含む軸を中心
    として回転せしめる機構を有することを特徴とする沈降
    分離槽。 7 気体を含むか、あるいは気体を発生している固液系
    から固体粒子を沈降せしめる沈降分離槽において、枠に
    多数本の線材を間隔をもたせて平行に緊張せしめたスリ
    ット翼を、線材が形成する面と液面とが一定の角度で交
    叉する状態に保持しつつ水平方向に直線運動せしめる機
    構を有することを特徴とする沈降分離槽。
JP53043261A 1978-04-14 1978-04-14 沈降分離方法および装置 Expired JPS5826963B2 (ja)

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JPS54136468A JPS54136468A (en) 1979-10-23
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JPS5324347B2 (ja) * 1975-11-18 1978-07-20

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JPS5324347B2 (ja) * 1975-11-18 1978-07-20

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