JPS5826437Y2 - 回転電機用遠心力開閉器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、単相誘導電動機等に用いられる遠心力開閉器
に関するものである。

従来の遠心力開閉器を第１図第２図で゛説明するに、１
はバネ材からなる可動片、２，３は端子片で、それぞれ
端子ネジ４，５が取り付けられている。

又、８は前記可動片１、端子片２，３が取り付けられた
絶縁性の取付台の絶縁台である。

さて、第１図のように、遠心力開閉器が構成されている
と、端子ネジ４．５は端子片２，３の取り付けられた面
の方からのみ取り付けられるだけであるので、特に単相
誘導電動機では、その構成上、第２図のように第１図の
左図の表面が電動機内部向きに取り付けられることが多
く、組立の際、この絶縁台８を電動機外部から内側向き
に取り付けた場合、結線作業は事実上不可能であり、従
来はブラケット９に取り付けて、当該ブラケット９を外
側向けて目出線６，７を結線してから組み立てていた。

又、この遠心力開閉器は、単相誘導電動機に使用してい
るものを他の回転電機に流用して使用されることが時々
あるが、この場合、結線方向が一方向に限られているた
め、その流用性に制限があった。

本考案は、以上の点に鑑みてなされたもので、その一実
施例を第３図、第４図、第５図に示す。

絶縁台１４において、端子片１０．１１の端子ネジ挿入
部１２．１３付近に切り欠き１４ ａ 、１４ ｂを設
け、端子片１０．１１は、前記端子ネジ用ネジ穴１２．
１３が、取付台である絶縁台１４の表裏両面から等距離
にあるように、それぞれ前記絶縁台１４の切り欠き１４
ａ 、１４ｂにはまるように折曲げ、折曲げ部１０
ａ 、１０ ｂを成形する。

以上のようにすれば、端子は、遠心力開閉器取付台であ
る絶縁台１４の表、裏のいずれの方向からも取付けるこ
とができるので、第５図のように当該遠心力開閉器を従
来通りブラケットに取り付ける場合ａ、フレーム１５内
に取り付けた取付座にモードル外部から取付けた場合す
のいずれも、同一の遠心力開閉器を使用して、何ら問題
なく結線ができる。

即ち、ｂの場合は、端子を遠心力開閉器の裏側（モード
ル外部に向った面）に設ければ、外部から結線作業が可
能となる。

又、結線方向が遠心力開閉器のいずれの面からでも可能
ということは、当該遠心力開閉器を他の回転電機に流用
する流用性が拡大できて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａおよびｂは従来の遠心力開閉器の正面および側
面図、第２図は従来の遠心力開閉器付近の構造を示す断
面側面図、第３図ａおよびｂは、本考案の遠心力開閉器
の一実施例の平面図および正面図で第４図はその考案部
分の拡大断面図、第５図ａおよびｂは本考案の遠心力開
閉器をモードルに取付けた状態を示す断面側面図である
。 図において、同一符号は同一または相当する部分を示し
、１０．１１は端子片、１２．１３は端子ネジ穴、１４
は絶縁台である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定接点を有する固定片と、回転電機の回転軸に取付け
   られ、この回転軸の回転による遠心力により作動する作
   動部により押圧され、可動接点を有する可動片とが絶縁
   台に取付けられ、上記回転電機の内部に取付けられた遠
   心力開閉器において、上記固定片および可動片にそれぞ
   れ日出線を接続する端子部近傍の上記絶縁台に切欠きを
   設け、上記固定片および可動片の端子片を上記絶縁台の
   切欠き内部に入るように成形したことを特徴とする絶縁
   台の両側から日出線を接続可能な回転電機用遠心力開閉
   器。