JPS5826432B2 - 高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の製造法 - Google Patents

高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の製造法

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JPS5826432B2
JPS5826432B2 JP53011020A JP1102078A JPS5826432B2 JP S5826432 B2 JPS5826432 B2 JP S5826432B2 JP 53011020 A JP53011020 A JP 53011020A JP 1102078 A JP1102078 A JP 1102078A JP S5826432 B2 JPS5826432 B2 JP S5826432B2
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JP
Japan
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aluminum
corrosion
stainless steel
temperature
resin
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Expired
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JP53011020A
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English (en)
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JPS54103747A (en
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順一 山本
秀男 小原
寿郎 八木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Toyo Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の
製造法に関する。
自動車の排気ガス処理装置の部品、特にヒートエクスチ
ェンジャ、エアダクト、コンテナなどには、冷寒時の凍
結を防止するために使用されるハロゲン化合物(たとえ
ば食塩)が侵入しゃすく、このハロゲン化合物が高温に
よって分解されるハロゲンガス含有の雰囲気によって上
記鉄製の部品が腐食される。
従来、高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材として、
鉄系材表面にセラミックを被覆したものが一般的である
が、この従来の耐食性部材を自動車部品のように加熱、
冷却が反復して行なわれるところに使用すると、鉄系材
とセラミック皮膜との熱膨張率の差によってセラミック
皮膜が早期に剥離し、耐久性がなく実用的ではない。
先にこの出願人は、ステンレス鋼にkl−Cr溶融メッ
キを施したのちに、700〜9500cの高温で加熱処
理することによって表面にA7−Cr−Fe化合物に対
する高温耐食性を有する部材の製造法(特公昭5]−2
9702号公報参照)を提案したが、この方法ばAl−
crを溶融するための高価な溶湯設備を必要とし、また
鉄系材表面のメッキ層の厚みを制御することが困難であ
る。
また鉄系材表面に高温耐食性を付与する方法として、鉄
系材表面に、水性セラミックバインダ、アルミニウム粉
末、リン酸、クロム酸を含有した懸濁液を被覆して加熱
乾燥したのち、残存酸素を有するエンジンの排気ガス中
で加熱してアルミナを主成分とする拡散層を形成した排
ガス処理装置用耐食部材の製造法(%開昭52−108
344号公報参照)が提案されているが、上記提案の耐
食部材は、表面が多孔性のセラミックで被覆されてアル
ミニウムはほとんど酸化されてアルミナ拡散層を形成し
ているのでこれをさらに7000C以上に加熱してもF
e −A l化合物を生成することはできず、従って
高温耐食性は比較的に劣るものであると考えられる。
この発明は、上記従来の耐食性部材の欠点を除去し、特
に高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の製造法を提
供するものである。
すなわちこの発明は、ステンレス鋼表面に、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金の粉末50〜90重量φと、
酢酸ビニル樹脂もしくはメタクリレート樹脂10〜50
0μ饅とを含有する塗液を塗布したのち乾燥してアルミ
ニウム含有の樹脂塗膜を形成し、次いでアル□ニウムま
たはアルミニウム合金の融点以上に加熱してアルミニウ
ムメッキ層を形成し、更に700〜850°Cで10分
間以上保持して上記アルミニウムメッキ層とステンレス
鋼との反応によるアル□ニウム・鉄化合物を被覆したこ
とを特徴とする高温ノ・ロゲン雰囲気に対する耐食性部
材の製造法である。
この発明にむいてステンレス鋼表面に塗布する塗液は、
アルミニウムまたはアルミニウム合金(以下特に断わり
のない限りアルミニウム系金属という)の粉末と、溶剤
可溶性の合成樹脂と、該合成樹脂の溶剤とからなるもの
である。
上記の合成樹脂は、分解燃焼温度が高く、燃焼速度が緩
慢なものが選ばれ、このような合成樹脂として酢酸ビニ
ル樹脂、メタクリレート樹脂、が好適である。
これら合成樹脂の溶剤としては、アセトン、酢酸ブチル
、シンナーなどむよび水性エマルジョンに対する水があ
げられる。
塗液に配合されるアル□ニウム系金属の粉末は、粒状で
あってその粒径は10〜500μのものが好ましい。
粒径が10μ未満のものは加熱中に全体が酸化してし1
う恐れがあり、また粒径が500μを起えると塗液の保
存中にアルミニウムなどが沈降して好1しくない。
上記アルミニウム合金としては、Al−Cr(Cr2〜
5咎、融点800°C)、Al−8i(Si 5〜10
係、融点5806C)などでその人1割合が90重重量
風上のものである。
塗液中に含有されるアルミニウム系金属と上記合成樹脂
との割合は、前者が50〜90重量係、後者が10〜5
0重量係である。
前者の割合が50重量係未満では均一なアル□ニウム金
属系メッキ層を得ることが困難であり、これに反し90
重量係を越える場合は、結合剤としての合成樹脂量が少
なくなって塗液の塗布作業が困難となる。
塗液中の溶剤量は、塗液をステンレス鋼に塗布しやすい
ように塗液の粘度を調整するものであり、また塗液の粘
度は、塗液の塗布方法、たとえばスプレー法、刷毛塗り
法などに応じて適宜に設定される。
ステンレス鋼に塗布される塗布量は、ステンレス鋼に形
成されるアルミニウム系メッキ層の所望する厚みに応じ
て任意に決定される。
上記のように塗液を塗布したステンレス鋼は、塗液中の
溶剤が蒸発する程度の温度に加熱されて、ステンレス鋼
表面にアルミニウム系金属を含む樹脂塗膜が形成される
次いで表面に樹脂塗膜を形成したステンレス鋼を、アル
ミニウム系金属の融点以上の温度、好1しくは加熱雰囲
気温度が融点より約100’C以上高い温度でアル□ニ
ウム系金属が完全に溶融するに至る1で加熱する。
この加熱によって塗膜中の樹脂は空気中の酸素と反応し
て分解、飛散されるが、この際、樹脂の燃焼速度が遅い
ためアルミニウム系金属が完全に溶融するに至る1では
、周辺の酸素は樹脂の燃焼に消費されてその周辺は中性
または還元性の雰囲気となり、アル□ニウムの酸化が防
止され、かつステンレス鋼へのアル□ニウムの拡散が促
進される。
その結果、ステンレス鋼の表面にはアルミニウム拡散層
を介してアルミニウム系金属がメッキされるのである。
上記のようにして得られたアルミニウムメッキ層を有す
るステンレス鋼は、更に700〜850°Cの温度で1
0分間以上、好1しくは30分間以上保持される。
この加熱処理によってメッキ層のアルミニウムは鉄と反
応してFe−Al化合物、またはFe−Al−Cr、F
e−Al−8i 化合物を生威し、これら金属化合物
はステンレス鋼表面に対して強い密着性を有し、かつ高
温ハロゲン雰囲気に対して耐食性を示すものである。
上記加熱処理の温度が700℃未満の場合は上記金属化
合物の虫取が困難であり、また850°Cを越える場合
は虫取された金属化合物がアルミニウムの内部拡散によ
って分解し耐・・ロゲン腐食性が低下する。
また加熱処理の時間が10分間未満では上記金属化合物
の虫取に不十分である。
なむ上記加熱処理は、前記塗膜を形成したステンレス鋼
をアルミニウムまたはアルミニウム合金の融点以上の温
度に加熱する際に、その加熱を1o分間以上継続するこ
とによって行なうことができる。
以上に説明した製造法による効果を列記すると下記のと
督りである。
(−1) ステンレス鋼表面に、高温ハロゲン雰囲気
に対する耐食性の良好な金属化合物の拡散層を有する耐
食性部材が得られる。
(2)上記耐食性皮膜の厚さを任意に制御することがで
きる。
(3)複雑な形状の部品に対しても均一な耐食性拡散層
が得られる。
(4)アルミニウム系金属を溶融するための高価な溶湯
設備が不要であり、低コストで耐食性部材が得られる。
実施例 1 アルミニウム粉末(粒径5oμ)80重量部、酢酸ビニ
ル樹脂20重量部、溶剤としてのアセトンからなる塗液
を、厚さ1.5關のSUS 304の鉄板に塗布したの
ち、720’(,1で加熱してアルミニウムをメッキし
、続いてこの温度で30分間大気中で加熱して鉄板に厚
さ50μの被覆層を有する部材を製造した。
この部材を用いてヒートエクスチェンジャの□ドルシェ
ル(a表面積200−)を形成し、その外面を被覆する
断熱材に3咎食塩水溶液50ccを含浸させ800’C
で1時間加熱することを1サイクルとし、これを10サ
イクル繰返して−[記□ドルシェルの腐食を板の厚みを
測定することによって試験したところ、この実施例によ
るものは板の厚みの減少はなかったが、耐食性処理を全
くしなかった上記鉄板材料では板の厚みは0.7 mm
減少していた。
また、上記実施例1にち−いて、アルミニウムをメッキ
したのみで加熱処理を省略したものを、上記と同様に腐
食試験に供したところ、板の厚みの減少は0.65mm
であって、その効果を認めることはできなかった。
実施例 2 Si 6%含有のアル□ニウム合金粉末(粒径62μ)
70重量部、メタクリレート樹脂30重量部、溶剤とし
てシンナーからなる塗液を厚さ1.51n11Lの5U
S430のステンレス鋼板に塗布したのち、680℃、
15分間大気中で加熱し、続いて750°C11時間の
熱処理を施して上記ステンレス鋼板に厚さ50μの被覆
層を有する部材を製造した。
この部材を上記実施例1と同様の腐食試験をしたところ
、板の厚みの減少はみられなかった。
な釦、耐食性処理を施さなかったステンレス鋼板材料で
は、板の厚みが0.9 mm減少していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ステンレス鋼表面に、アルミニウム捷たはアルミニ
    ウム合金の粉末50〜90重量係と、酢酸ビニル樹脂も
    しくはメタクリレート樹脂10〜50重量係とを含有す
    る塗液を塗布したのち乾燥してアルミニウム含有の樹脂
    塗膜を形成し、次いでアルミニウム寸たはアルミニウム
    合金の融点以上に加熱してアル□ニウムメッキ層を形成
    し、更に700〜850°Cで10分間以上保持して上
    記アル□ニウムメッキ層とステンレス層との反応による
    アルミニウム・鉄化合物を被覆したことを特徴とする高
    温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の製造法。
JP53011020A 1978-01-27 1978-02-01 高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の製造法 Expired JPS5826432B2 (ja)

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JP53011020A JPS5826432B2 (ja) 1978-02-01 1978-02-01 高温ハロゲン雰囲気に対する耐食性部材の製造法
US06/005,914 US4228203A (en) 1978-01-27 1979-01-23 Method of forming aluminum coating layer on ferrous base alloy workpiece
DE2903080A DE2903080C2 (de) 1978-01-27 1979-01-26 Verfahren zur Ausbildung einer Al-Schicht auf einem Werkstück aus einer Eisenlegierung

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JP2012007236A (ja) * 2010-06-03 2012-01-12 General Electric Co <Ge> 耐酸化性部品及び関連する方法

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