JPS5826260B2 - 絶縁抵抗検知装置付水中電動機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 従来、乾式水中電動機における浸水に対する焼損保護装
置としては種々のものが開発されており、このうち一般
的なものとしてステータケーシング内に設けたフロート
により一方の接点が上下動するフロート式、および電極
を設けておいて侵入水を媒体とする電極式によりステー
タケーシング内への浸水を検知するもの等があった。

しかし乍ら、これらの装置はスペース的な問題や電動機
自体の傾斜による作動不良、あるいは電極式の場合は湿
気感知による誤作動を生ずる等の不具合事項が多かった
。

また、近時絶縁処理技術の向上により単に浸水のみでは
絶縁抵抗には支障が生じなくなったこともあって、前述
のごとき浸水検知方式では不合理となった。

本発明は前述事情に鑑み、ステータコイル端面に独立し
て絶縁抵抗検知用コイルを連設するとともに、該検知用
コイルはステータコイルと同程度に一体的に絶縁処理を
施して一端を本体アース線とともに外部へ導出せしめる
ことにより、水中における機器使用中にも随時前記検知
用コイルの絶縁抵抗を検知可能となし、該検知用コイル
の測定をもって近似条件のステータコイルの絶縁抵抗を
推測し得るごとくした、絶縁抵抗検知装置付水中電動機
を提供せんとするものである。

水中ポンプ用として使用する場合の実施例につき詳述す
れば、１はステータケーシング、２はステータ、３はロ
ータ、４はステータコイル、５はロータ軸兼用のポンプ
軸、６はポンプケーシング、７はオイルケーシング、８
はメカニカルシール、９は羽根車、１０は電源接続用ケ
ーブルで、これらは通常の乾式水中電動機と全く同一構
成のものである。

１１は絶縁抵抗検知用コイルで、前記ステータコイル４
のポンプ側端面において該ステータコイルと同−内・外
径となるごとく半径方向に多重状に巻回して一端を該ス
テータコイル内に埋没し他端１１ａは適宜外部に導出す
るとともに、コイル部は前記ステータコイル４と同程度
に且つ該ステークコイルと一体的な絶縁処理を施しであ
る。

１２はステータケーシング１またはカバー１３と接続し
ケーブル１０とともに外部に導出した本体アース線、１
４は絶縁抵抗測定器である。

しかして、前記絶縁抵抗検知用コイル１１はステータコ
イル４とは別個に独立して設けであるため、ポンプ運転
中といえども無関係に何らの支障もなく随時導出端１１
ａと本体アース線１２とをもって測定器１４による絶縁
抵抗の測定が可能である。

この場合、絶縁抵抗検知用コイル１１は構造上浸水に対
し一番早く絶縁抵抗が低下するポンプ側のステータコイ
ル４端面において該ステータコイルと同二条件で配置し
であるため、絶縁抵抗検知用コイル１１による測定でも
ってステータコイル４の一番悪条件部分の絶縁抵抗測定
に代えることができるものである。

しかも検知装置として従来のものに比し至極簡単で、ス
ペース的にも僅かですみ、コンパクトな水中電動機とし
得るものであるわ 勿論、高湿度中の陸上用としての使用に際しても同様に
効果を奏し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は水中ポンプ用としての一実施例を示すもので、第
１図は縦断面図、第２図は第１図における要部拡大詳細
図である。 図中１はステータケーシング、２はステータ、３はロー
タ、４はステータコイル、１１は絶縁抵抗検知用コイル
、１２は本体アース線を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ステータコイルの端面に該コイルとは別個に独立し
   たコイルを連設して絶縁抵抗検知用コイルとなし、該検
   知用コイルは前記ステータコイルと同程度に一体的に絶
   縁処理を行なって一端を本体アース線とともに適宜外部
   に導出せしめたことを特徴とする絶縁抵抗横置装置付水
   中電動機。 ２ 前記絶縁抵抗検知用コイルは、水中使用機器連結側
   のステータコイル端面側に配置した特許請求の範囲第１
   項記載の絶縁抵抗横置装置付水中電動機。 ３ 前記絶縁抵抗検知用コイルは、ステータコイルと同
   −内・外径となるごとく半径方向に多重状に巻回し、反
   溝出端を前記ステータコイル内に埋没せしめた特許請求
   の範囲第１項または第２項記載の絶縁抵抗検知装置付水
   中電動機。