JPS5826235Y2 - 輸送物固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は輸送物固定装置に関するものである。

例えばペーパーロールを船倉に積載しぞ海上輸送する場
合、当初ロープ等で強固に緊縛固定輸送する場合、当初
ロープ等で強固に緊縛固定しても輸送中における船体の
揺れによってロープが緩み、荷崩れをおこすおそれがあ
る。

又穀類を袋状コンテナに入れ、これを積載して輸送する
場合にも同様のことがいえる。

′ □本案は上記の点に鑑みて提案された
もので、ペーパーロール・袋状コンテナ等の輸送、に当
り１．これ等輸送物をガス膨張式気のう体によって船倉
等に強固に抑圧固定し、その押圧固定状態を輸送中にお
いても維持し、荷崩れを防止することを目的とする。

以下図示の実施例について説明する。

第１図において、１は多角形、例えば８角形のガス膨張
式気のう体で、上面にガス注入口２、気のう体を船倉天
井筒に取付けるための複数個の取付は部３、上記ガス注
入口２の気のう部１ａの左右に設けられた６角形の凹部
４、その各凹部４に２箇所宛取付けられた気のう体列上
げ用の弾性部材、例えばゴムバンド又はコイルスプリン
グ５を有する。

気のう体の下面にはボルト、ナツト等により着脱自在の
硬質材６を有する。

その硬質板６は第２図に示すように合板６１にスリップ
止め用のゴム板６２を貼着したものである。

上記気のう体１を船倉天井面に取付ける場合には、第２
．３図に示すように天井７にあけた孔７１から取付は部
３のアイボルト３１を挿入し、その環部３２に棒材３３
を嵌めて天井裏面に係止させる。

又ゴムバンド５の先端を天井に固定したアイボルト８に
固定し、ガス注入口２に供給パイプ９を接続する。

そして第４図に示すようにペーパーロールＰを気のう体
重下の床面１０に例えが２列３設に積上げ、上記供給パ
イプ９を通じて気のう体１にガスを供給して膨張させ、
その硬質板６を最上のペーパーロールＰの端面に押圧し
てペーパーロールＰを直立状態に保持するものである。

この場合の気のう体の常用圧力は０．２ｋｇ／ｃｖｉ程
度である。

ゴムバンド５は伸張状態にある。

荷降しする場合には供給パイプ９を通じて気のう体１内
のガスを抜くと、第５図に示すようにゴムバンド５の収
縮によって気のう体１は折畳まれて天井面に引上げられ
る。

このガス抜き終了後積極的に気のう体内を真空吸引して
もよい。

第６図は袋状コンテナＣを床面１０上に２段に積載し、
これに本案固定装置を適用したものである。

この場合には上記例における硬質板６に代え、可撓性を
有するゴム膜又は板１１を気のう体１に取付け、袋状コ
ンテナＣに対して気のう体１のなじみを良くし、押圧力
を十分に伝達するようにする。

本案は上記のように輸送物を積載し、これを気のう体に
より押圧するので、その気のう体のクッション作用によ
り当初の抑圧固定力を輸送中においても維持することが
でき、荷崩れするようなことはない。

この場合気のう体を多角形状に構成すると気のう体自体
に剛性を保持させることができるので、一層効果的であ
る。

又気のう体使用後は、そのガスを抜くと、ゴムバンド等
の弾性部材によって気のう体を天井面に自動的に引上げ
ることができるので、輸送物の積降に際し何等邪魔にな
ることがないものである。

なお本考案は船舶輸送のみならず、車両例えば自動車・
貸車輸送においても適用し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例の平面図、第２図は一部切欠側
面図、第３図は気のう体の天井に対する取付部の部分拡
大側面図、第４図は使用状態の側面図、第５図は使用後
の同上図、第６図は本案の変形例の使用状態の側面図。 １は気のう体、２はガス注入口、５はゴムバンド、６は
硬質板、７は天井、１０は床面、Ｐはペーノ々−ロール
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床に積載された輸送物を抑圧固定するためのガス膨張式
   気のう体を天井面に設け、上記気のう体のガスを抜いた
   とき気のう体を天井面に自動的に引上げる弾性部材を、
   天井面と気のう体の輸送物抑圧面との間に設けた輸送物
   固定装置。