JPS5826090Y2 - 木工用超仕上かんな盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 かんな刃を装備したチーフルに対応させて送材ベルトを
配置した超仕上かんな盤においては、第１図に例示する
ように切削仕上面すの反対側の面に凸条Ｃを形成した加
工材ａの超仕上切削を施さねばならないことがある。

かかる場合に、送材ベルトｄに凸条Ｃを接触してテーブ
ルｅ上に送るときは加工材ａが図示のように転倒１〜で
切削仕上面すの全体をテーブルｅ及びかんな刃に接触し
得ないことが多いため、従来は凸条Ｃの側部に該凸条Ｃ
と同じ高さの板材を治具として当てる等により切削を施
していたが、多数の同一形状の加工材ａについて、その
一つ一つに治具を当てて固定したり外したりするときは
、切削能率を甚だしく不良にする欠陥があった。

本考案は前記の欠陥を除くため送材ベルトの全周の一部
に適宜厚さの隆状部を撤去自由に構成して、その隆状部
により第１図に例示した加工材ａの転倒を防止する構成
にした木工用超仕上ヒかんな盤にかかるものであって、
隆状部が不用であればこれを撤去して通常の送材ベルト
の形態に戻した上通常の超仕上かんな盤として使用でき
るし、隆状部の高さを異ならせる構成によって前記に例
示した加工材ａの切削を、治具の類の使用を全く廃して
通常形状の加工材とほとんど同能率に切削できる等の進
歩性をもつ。

本考案の実施態様の数例を下面切削式の超仕上かんな盤
について説明する。

第２〜７図は本考案の実施例を示し、１は据付フレーム
でその上部にクッション装置を備えるテーブル２を支持
するとともに上部フレーム４の昇降案内柱５を挿通する
。

上部フレーム４は据付フレーム２に設置した・・ンドル
７により回転される昇降ねじ６により昇降を制御される
。

テーブル２の送材面３にはかんな刃１０と刃口１１とを
取付けたかんな台９を嵌込んで支持するかんな刃回転テ
ーブル８を嵌支する。

かんな刃回転テーブル８とかんな台９の各上面は送材面
３と同じ水準にしである。

また、かんな刃回転テーブル８はテーブル２の下面に突
出した回転把１２により任意角度に水平回転し、かつ所
望角度にロックされる。

送材面３には左右一対の材料ガイド杆１３を間隔調節自
由に設ける。

上部フレーム４には前記の送材面３上に対応させた前後
のローラ１４，１５を軸支し、その一方のローラ１５を
駆動ローラとしてモータにより駆動し、他の一方のロー
ラ１４はテンションローラを兼ねさせて前後方向への位
置移動を行えるようにした公知構造になり、その両ロー
ラに巾方向で数個に分割し、若しくは非分割した送材ベ
ルト１６を掛渡すとともに、両ローラ１４，１５及び送
材ベルト１６の下面を除く部分を覆う送材装置カバー１
７を上部フレーム６に取外し可能に取付ける。

図面は送材ベルト１６に数個の分割ベルト１６−１〜１
６−４を使用した例を示し、適宜の分割ベルト例えば分
割ベル）１６，１に、第４図に詳示するように鍔部２２
をもつ雌ねじ部材２１を回転方向で接近させて内部に埋
入して上側に連通孔２３を夫夫設け、また緊張により該
分割ベルトの外周のほとんど全長に巻付けて接触させ得
る長さに形成した有端細巾ベルト２４の両端部に前記連
通孔２３に合致させたねじ挿通孔２５．２５を設けて各
上端に皿状孔２６，２６を形成し、その皿状孔２６゜２
６からねじ挿通孔２５．２５及び連通孔２３゜２３に通
したねじ２７．２７を雌ねじ部材２１゜２１に螺入して
前記有端細巾ベルト２４を取付け、該ベルト２４により
隆状部３１を構成する。

隆状部３１の構成材は、分割ベル） １６−１〜１６−
４の何れかに緊密に接触させて巻付ける第６図図示の無
端細巾ベルト２８にすることもできる。

前記した有期細巾ベルト２４又は無端細巾ベルト２８は
厚さの異なる数種を用意し、加工材ａの凸条Ｃの突出度
に応じて選択する。

尤も前記各ベル）２４．２８に加工材ａの接触により圧
縮されるゴム製等の弾力性のものを使用することによっ
て加工材凸条すの突出度の成る程度の差異を吸収できる
から、極く各類の厚さのものを用意する必要はない。

前記例示の有端細巾ベルト２４を送材ベルト１６（分割
ベル）１６−４）に取付け、又は撤去するには送材装置
カバー１７を外して行う。

無端細巾ベルト２８の取付は若しくは撤去のときは送材
装置カバー１７を取外してからローラ１４をローラ１５
の方向に移動して送材ベルト１６分割送材ペル）１６−
１〜１６−４の緊張を弛め、該細巾ベルト２８を分割送
材ベル）１６−１の外周に掛は込んでから、ローラ１４
をローラ１５から遠ざける方向に移動固定して行う。

分割送材ベル） １６−１〜１６−４ を使用している
ときには、分割送材ベル） １６−１だけをローラ１４
．１５から外し取り、そのあとに肉厚に成形して分割送
材ベル） １６−２〜１６−４ との間で段差をもつ肉
厚分割送材ベル）１６−１ａを掛け、その送材ベル）１
６−１ａの外周により隆状部３１を構成する実施例とす
ることもできる。

（第７図）本考案はテーブル２を上側に配置し送材ベル
ト１６を下側に配置する上面切削式超仕上かんな盤にも
実施できる。

本考案は前記実施例の説明により明らかにしたように、
かんな刃を装備したテーブルに対応させて配置した送材
ベルトの全周の巾方向の一部に適宜、厚さの隆状部３１
を撤去自由に構成し、第２図に例示するように切削仕上
面すと反対側の面に凸条Ｃを構成した加工材ａの凸条ｃ
Ｋ隣る低い面を前記隆状部３１に接触して送材し、切削
仕上面すをかんな刃１０によって平滑に切削できるよう
にしたものであって、隆状部３１は送材ベルト１６と共
に回転走行するから、加工材ａＶＣ頭記した治具類を当
てて固定する必要はなく、凸条Ｃをもたない一般的な加
工材と同様な作業速度で超仕上切削加工を施すことがで
きる。

ｌた隆状部３１は撤去自由であるので、これを撤去すれ
ば通常の超仕上かんな盤に戻すことも容易である等の諸
効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

第１図は凸条をもつ加工材の送材不調を示した説明図、
第２〜第７図は本考案の実施例を示し、第２図は正面図
、第３図は一部切欠側面図、第４図は有端細巾ベルト２
４の取付けにより隆状部３１を構成した送材ベルト１６
の一部切欠正面図、第５図は一部を拡大して示した切断
側面図、第６図は無端細巾ベルト２８の斜視図、第７図
は肉厚分割送材ベルト１６−１ａにより隆状部を構成し
た場合の一部切欠正面図である。 ２・・・・・・テーブル、３・・・・・・送材面、４・
・・・・・上部フレーム、９・・・・・・かんな台、１
０・・・・・・かんな刃、１１・・・・・・刃口、１４
．１５・・・・・・ローラ、１６・・・・・・送材ベル
ト、１７・・・・・・送材装置カバー ２４・・・・・
・有端細巾ベルト、２８・・・・・・無端細巾ベルト、
１６−１ａ・・・・・・肉厚分割送材ベルト、３１・・
・・・・隆状部。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） かんな刃を装備したテーブルに対応させて送
   材ベルトを配置した超仕上かんな盤において、前記送材
   ベルトの全周の巾方向の一部に適宜厚さの隆条部３１を
   撤去自由に構成し、切削仕上面と反対側の面に凸条を形
   成した加工材を転倒させることなぐ送材できるようにし
   たことを特徴とする木工用超仕上かんな盤。
2. （２）送材ベルトの全周の巾方向の一部に有端細巾ベル
   ト２４を撤去自由に装着して適宜厚さの隆状部３１を構
   成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲１記載
   の木工用超仕上かんな盤。
3. （３）送材ベルトの全周の巾方向の一部に無端細巾ベル
   ト２８を撤去自由に装着して適宜厚さの隆状部３１を構
   成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲１記載
   の木工用超仕上かんな盤。
4. （４）送材ベルトを分割送材ベルトとし、その一部の分
   割送材ベルトを厚肉分割送材ベル）１６−ＩＢに交換し
   て送材ベルトの全周の巾方向の一部に隆状部３１を撤去
   自由に構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲１記載の木工用超仕上かんな盤。