JPS5825315Y2 - デジタル表示秤における秤量調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、デジタル表示秤に釦いて、零点調整などの
秤量調整を行うための秤量調整装置に関するものである
。

最近のデジタル表示秤は、表示精度を安定させるために
、アナログ−デジタル変換器から出力される複数個のパ
ルス信号で一目盛表示を行っている。

このため、アナログ−デジタル変換器での出力信号は、
例えばアナログ出力値が５００．４〜４９９．５の範囲
内の場合はすべて５００となるように大抵、１桁目を四
捨五入して実用表示信号にあわせて釦り、これによって
、価格表示も適正値が演算されるのである。

しかし、秤量器としての零点調整は、やはり、高精度に
行われないと具合がわるい。

この考案は、このような事情にもとづいてなされたもの
で、アナログ−デジタル変換器にむいて出力信号は、そ
の実用表示信号では不必要な数桁下１で計数できる信号
として取出せるようにし、通常はこの出力信号を演算回
路を介して除算した実用表示信号として使用し、秤量調
整の時のみ、アナログ−デジタル変換器の出力信号を直
接表示部に与えて、高精度の調整ができるように改良し
たデジタル表示秤における秤量調整装置を提供しようと
するものである。

以下、この考案を図示の実施例にもとづいて具体的に説
明する。

図４’ｌ−いて、符号１はロードセルなどの重量検出器
であり、この重量検出器１の出力信号はアナログ−デジ
タル変換器２を介してデジタル信号に変換されるが、こ
のデジタル信号は、このデジタル表示秤にかける実用表
示信号より数桁下、例えば、アナログ−デジタル変換器
の出力信号の最大値が２０００、実用表示信号の最大値
が５００とすればアナログ−デジタル変換器の出力信号
を演算回路３を介して４で除算させて実用表示信号とし
、またさらには１桁下捷で計数できる信号として取出さ
れる場合はデジタル信号は演算回路３を介して１桁目を
四捨五入され、実用表示信号に調整されて、表示部４に
表示される。

また、別に設けた単価設定入力器５からは単価表示信号
が演算器６に入るようになってかり、該演算器５には前
記実用表示信号が入力される。

そして、所要の剰算がなされ、価格表示信号が表示部４
に与えられる。

上記演算回路３の出力側には切換器７が設けてあり、一
方の端子はアナログ〜デジタル変換器２の出力側に接続
されるバイパス８に連結されている。

このような構成では、通常の秤量においては、重量検出
器１の出力はアナログ−デジタル変換器２を介して演算
回路３に入り、こ＼で除算され、表示部４へと供給され
、ｌた、演算器６を介して、価格として表示部４へと与
えられる。

秤量調整、例えば零点調整のためには、切換器７を介し
てバイパス８より、アナログ−デジタル変換器２の出力
を直接、表示部４に与える。

これによって、−１桁下１で表示ができ、高精度で秤量
調整ができる。

このように、この考案によれば、重量検出器の出力信号
を、表示部における実用表示信号の数桁１で計数できる
信号として取出せるようにアナログ−デジタル変換する
アナログ−デジタル変換器を有し、上記アナログ−デジ
タル変換器の出力信号を演算回路を介して除算した実用
表示信号を切換器を介して表示部に与えるようにすると
共に、上記演算回路を経由せずに切換器を介して表示部
に上記アナログ−デジタル変換器の出力を表示できるバ
イパスを設置したので、通常は実用表示信号で表示がで
き、必要に応じ、零点調整など、秤量調整の時、切換器
の切換え操作で、高精度の秤量表示が行えるという優れ
た実用上の効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示す概略回路構成ブロック
図である。 １・・・・・・重量検出器、２・・・・・・アナロブ−
デジタル変換器、３・・・・・・演算回路、４・・・・
・・表示部、５・・・・・・単価設定入力器、６・・・
・・・演算器、７・・・・・・切換器、８・・・・・・
バイパス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 重量検出器の出力信号を、表示部における実用表示信号
   より下位桁１で計数できる信号として取出せるようにア
   ナログ−デジタル変換するアナログ−デジタル変換器を
   有し、上記アナログ−デジタル変換器の出力信号を演算
   回路で除算して得られた実用表示信号を切換器を介して
   表示部に与えるようにすると共に、上記演算回路を経由
   せずに切換器を介して表示部に上記アナログ−デジタル
   変換器の出力を表示できるバイパスを設置したことを特
   徴とするデジタル表示杆ニフ−ける秤量調整装置。