JPS5825293Y2 - 斜面測量用分度器組立体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、土木建設特にお−ける測量器に関するもの
であって、特に、斜面寸法ならびに傾斜角度を測量する
ための斜面測量用分度器組立体の構造にかかるものであ
り、具体的には、概して鉛直状態に起立支持するための
脚台を備え、少なくとも一方の目盛表示面に垂直寸法読
取目盛を付した垂直測定尺と、少なくとも一方の目盛表
示面に斜面寸法読取目盛を付した斜面測定尺と、前記垂
直測定尺および斜面測定尺をそれぞれ１固別に摺動可能
に支持し、かつ前記垂直測定尺に対して前記斜面側定尺
を回動可能に連結支持するための連結支持部材と、前記
斜面測定尺に対して着脱自在に取付けられ、前記垂直測
定尺に対する斜面測定尺がとる傾斜角度に相当する角度
表示を指示する分度器とから成る斜面測量用分度器組立
体である。

以下、この考案にかかる斜面測量用分度器組立体につい
て、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明
する。

図において、垂直測定尺１は、横断面長矩形の扁平状の
筒部材により構成され、少なくとも一方の目盛表示面、
好ましくは両方の目盛表示面２゜３に垂直寸法読取目盛
５，５が表示されている。

前記垂直測定尺１の下端には、当該垂直測定尺を鉛直状
態に起立させるに適した脚台部材６が設けである。

前記脚台部材６（Ｉ′ｉ、垂直測定尺１に対して、容易
に取外しでき、かつ回動可能なように、たとえばネジ部
材７等によって固定されるようになっている。

一方、斜面測定尺８は、前記垂直測定尺１と同様な横断
面長矩形の扁平状の筒部材により形成される外筒尺９と
、前記外筒尺９の内部にその軸方向に沿って摺動可能に
支持される内筒尺１０とによって構成される。

前記外筒尺９の少なくとも一方の目盛表示面１１には、
その長さ方向のいずれか一方の端部１２から他方の端部
１３に向けて斜面寸法測定用の横目盛１４が付されてい
る。

さらに、前記内筒尺１０の少なくとも一方の目盛表示面
１５には、その長さ方向のいずれか一方の端部１６から
他端１７に向けて前記外筒尺９の目盛表示１４に対して
逆方向に連結するような態様の横目盛１８が付されてい
る。

前記垂直測定尺１および斜面測定尺８は、連結支持部材
１９によって連結支持される。

前記連結支持部材１９は、前記垂直測定尺１釦よび斜面
測定尺８を、それぞれ別個に摺動支持し、かつ前記垂直
測定尺１に対して前記斜面測定尺８を回動可能に支持し
て連結する。

前記連結支持部材１９の具体例は、垂直測定尺１に挿通
される第１のカーソル体２０と、斜面測定尺８に挿通さ
れる第２のカーソル体２１とを備えている。

前記第１および第２のカーソル体２０，２１（／ｉ、概
して、横断面 状の型材を所定の長さに切断したもの
によって形成される。

前記第１および第２カーソル体２０，２１Ｕ、長さ方向
に沿ってその円内側面部に前記垂直測定尺１、斜面測定
尺８の外筒尺９の側縁に整合するレール部２２，２３を
備えている。

レール部２２゜２３のうち少なくとも一方２２には、た
とえば板ばねによって構成される摩擦手段２４が設けで
ある。

前記第１のカーソル体２０と第２のカーソル体２１とは
、適度の摩擦下にむいて角度保持するように枢支ピン２
５によって回動可能に連結されている。

一方、この考案装置に組筐れる分度器２６は、図に示す
ような三つの態様例が考えられる。

各側に成る分度器２６Ａ、２６Ｂ、２６Ｃば、前記斜面
測定尺８に対する取付基準縁２７と、前記基準縁２７か
ら突出していて、前記斜面測定尺８をつかむ少なくとも
一対のクリップ状片２８゜２８とを有していて、その一
平面側２９に半円弧状に沿って角度表示目盛３０が付さ
れたケーシング部材３１によって形成される。

第１の例に成る分度器２６Ａ／Ｉ′ｉ、湾曲水泡管式の
ものであって、ケーシング３１Ａの半円弧状角度表示目
盛３０Ａに対応して湾曲状の窓部３２Ａに湾曲水泡管３
３を内蔵したものである。

第２の例に成る分度器２６ＢＵ、指針式のものであって
、ケーシング３１Ｂの半円弧状角度表示目盛３０Ｂに沿
って湾曲状の窓部３２Ｂを有し、半円弧状角度表示目盛
の焦点中心の枢軸３４に回動可能に支持され、前記角度
目盛３０Ｂに向けて延びる指針部３５と、背反側に延び
る重錘部３６とをもつ指針式角度指示部材３７によって
形成される。

第３の例に成る分度器２６Ｃ（ｒｉ、振り子穴のもので
あって、ケーシング３１Ｃの下向き半円弧状角度表示目
盛３０Ｃに沿って湾曲状の窓部３２Ｃを有し、この半円
弧状角度表示目盛の焦点中心のピン３８に支持され、吊
下紐３９を介して遊端側に重錘４０を備えた振り子穴角
度指示部材４１によって形成されている。

以上の構成に成るこの考案の斜面測量用分度器組立体に
よれば、土木建設等における斜面測量に関連して、傾斜
面の高差の測量、斜面長さの測量、および斜面の角度測
量を同時的に行うことができ、この種の測量器としてき
わめて好便なものといえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案にかかる斜面測量用分度器組立体の
概略的斜視図、第２図は、連結支持部材の具体例を示す
斜視図、第３図Ａ、ＢおよびＣは、この考案装置に適用
される分度器の異なった例を示す正面図である。 １・・・・・・垂直測定尺、６・・曲脚台部材、８・・
・・・・斜面測定尺、９・・・・・・外筒尺、１０・・
曲内筒尺、１９・・・・・・連結支持部材、２６・・曲
分度器、３３・・聞湾曲水泡管、 ３７・・・・・・指針式角度指示部材、 ４１・・・ ・・・振り子犬角度指示部材。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）概して鉛直状態に起立支持するための脚台を備え
   、少なくとも一方の目盛表示面に垂直寸法読取目盛を付
   した垂直測定尺と、 少なくとも一方の目盛表示面に斜面寸法読取目盛を付し
   た斜面測定尺と、 前記垂直測定尻重よび斜面測定尺をそれぞれ個別に摺動
   可能に支持し、かつ前記垂直測定尺に対して前記斜面測
   定尺を回動可能に連結して支持するための連結支持部材
   と、 前記斜面測定尺に対して着脱自在に取付けられ、前記垂
   直測定尺に対する斜面測定尺がとる傾斜角度に相当する
   角度表示を指示する分度器とからなることを特徴とする
   斜面測量用分度器組立体。
2. （２）前記斜面測定尺が、少なくとも一方の目盛表示面
   に、斜面寸法読取目盛を有する外筒尺と、前記外筒尺の
   内部にその軸方向に沿って摺動可能に支持され、その少
   なくとも一方の目盛表示面に前記外筒尺の目盛に対して
   逆方向に向けて連続する斜面寸法読取目盛を有する内筒
   体とによって形成されていることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第（１）項に記載の斜面測量用分度器組
   立体。
3. （３）前記分度器が、前記斜面測定尺に対する取付基準
   縁を有し、その一平面側に半円弧状に沿った角度表示目
   盛を付したケーシングと、前記ケーシング内に内蔵され
   、前記半円弧状目盛に対応して湾曲する水泡管とから成
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第（１）項
   に記載の斜面測量用分度器組立体。
4. （４）前記分度器が、前記斜面側（定尺）に対する取付
   基準縁を有し、その一平面側に半円弧に沿った角度表示
   目盛を付したケーシングと、前記ケーシング内に内蔵さ
   れ、前記半円弧状角度目盛の焦点中心に設けた枢軸に回
   動可能に支持され、前記角度目盛に向けて延びる指針部
   と背反側に向けて延びる重錘部とを有する指針式角度指
   示部材とからなることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第（１）項に記載の斜面測量用分度器組立体。
5. （５）前記分度器が、前記斜面測定尺に対する取付基準
   縁を有し、その一平面に半円弧に沿った角度表示目盛を
   付したケーシングと、前記ケーシング内に内蔵され、前
   記半円弧状角度目盛の焦点中心に設けたピンに支持され
   、吊下紐を介して遊端側に重錘を備えた振り子穴角度指
   示部材とからなることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第（１）項に記載の斜面測量用分度器組立体。