JPS5824913Y2

JPS5824913Y2 - 固形燃料

Info

Publication number: JPS5824913Y2
Application number: JP1979123288U
Authority: JP
Inventors: 薫森安
Original assignee: サンエッチ株式会社
Priority date: 1979-09-05
Filing date: 1979-09-05
Publication date: 1983-05-28
Also published as: JPS5642958U

Description

【考案の詳細な説明】本案は固形燃料に関し、その取扱いを容易化し、かつ変
質などを防ぐことを可能にするものである。

固形アルコールなどの、一般に携帯燃料と称されている
燃料は携帯が容易で、任意の場所で簡単に使用できる。

したがって、従来は、主に２５０〜４００２程度を火皿
を兼ねた缶に入れ、ハイキングその他主に屋外で使用さ
れることが多かった。

しかし、任意の場所で手軽にかつ比較的安全に使用しう
る利点から、この燃料が座敷での調理に使用されてきた
。

この用途のものは、たとえば２０リットル程度の大きさ
の缶に入れた燃料を必要なだけ切って使用する７５ｓ
１回の使用に適した大きさにしたものを大きな缶に入
れるなどしている。

しかし、前者では切断の手間を要し、大きさが揃いにく
い問題がある。

これらの問題は後者では解決できるが、後者では、缶の
上部の燃料のアルコールなどが滲出して缶の底にた１つ
たり、個々のものが付着して分離が困難となったり、分
離時に割れるなどの問題が生じている。

本案は上記の問題を解決するものである。

これを図面に示した実施例について説明すると、１は基
板で、その片面に固形燃料を収容するための容部２を適
数突出させて設け、その大きさは、１回の調理などに使
用する固形燃料を収容するのに適する大きさにする。

３は互いに隣合１らた各容部２の口部間に設けた凹部で
、これにより各突部２をその口部において互いに連通さ
せている。

そして、容部２は可撓性のある薄い合成樹脂板で形成し
ている。

たとえば、基板１となる合成樹脂板を型で成形して、そ
の片面に容部２を形威し、かつ凹部３を設ける。

４は各容部２内に充填した、一般に携帯燃料と称されて
いるアルコールその他からなる固形燃料で、高温時には
粘度が低い液状で、５０″Ｃ程度以下で固化するものを
液状時に容部２内に流し込んだのちに固化させたもので
ある。

すなわち、各容部２に対する固形燃料４の充填は、それ
が液状時に適所の容部２に流し込めば、各容部２は凹部
３で互いに連通しているから、凹部３を伝ってすべての
容部２に充填することができる。

５は基板１上に重ねて容部２内の固形燃料４０表面に付
着させた、塩化ビニル、ポリエチレン樹脂などのシート
で、これで容部２の口部を密閉状態にしている。

この実施例では、基板１′？：折目６で折って、各容部
２の口部側を重ねるようにしているから、シート５は折
り重ねた基板１．１間に１枚はさめばよい。

なお、シート５が不必要なときは、それを除くこともで
きる。

基板１を折り重ねる構成も限定不要で、基板１を平板状
のままとすることもできる。

そして、容部２の断面形状は円形、角形など任意で、そ
の周壁にテーパを付しておけば、その内部の固形燃料４
の取出しを容易にすることに対し奇与しうる。

上記のように本案の固形燃料は、基板１０片面に突出さ
せて設けた適数の容部２のそれぞれに分けて収容してい
る。

そして、必要に応じ基板１上にシート５を重ねて置き、
実施例のように、基板１を折り重ねたときには、相対し
た固形燃料４゜４が付着するのを阻止し、渣た、基板１
を折り重ねることなく、それらを積み重ねたときに、固
形燃料４に他の容部２が直接に触れることを防いでいる
。

このようにした燃料は、その適数を缶などに入れて運搬
する。

したがって、缶などに入れている間に、各固形燃料４が
互いに付着することはなく、その取扱いが極めて容易で
ある。

基板１を二つ折りにしたときには、それらを輪ゴムなど
で固定しておくことが取扱いに対して適する。

使用のために容部２から固形燃料４を取出すときは、シ
ート５を除く。

そして、容部２をその底側から軽く押せば、容部２は可
撓性を有する薄い合成樹脂で形成しているから、容部２
自体が変形し、固形燃料を簡単に押し出すことができる
。

各固形燃料４は凹部３の所で互いに接続されているが、
この部分は小さく容易に切れる。

したがって、たとえば座敷などでこの固形燃料を使用す
る場合、その持ち運びは容部２を介して行うから体裁が
よく、かつ持ちやすく手を汚すこともない。

容部２から固形燃料を出すときも、容部２をその底部か
ら押し、それを変形させて固形燃料を押し出すから、こ
のときも手などを汚すことは全くなく、かつ各固形燃料
４は各容器２内に隔離されているから、それらを分離す
る手間も不要で、使用前に割れるようなおそれも全くな
いから、そのすべてを無駄なく使用できる。

また、各容部２に固形燃料４を分けて入れているから、
アルコールの滲出などで燃焼状態に差が生じることもな
く、固形燃料４の使用も容易である。

容部２に対する固形燃料の充填は、それが液状のときに
行い、かつ各容部２はその口部に設けた凹部３で連通さ
せているから、適所の容部２に注入すれば、それは凹部
３を通ってすべての容部２に流入するから、極めて容易
にかつ能率よく充填できる。

容部２を水平な場所に置いておけば、各容部２内の固形
燃料の量も同じになり、燃焼時間を合せることも容易で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図はシートを除き、一
部の固形燃料を除いた平面図、第２図は基板を折り重ね
た正面図、第３図は一部の固形燃料を除いた要部の拡大
断面図である。１：基板、２：容部、３：凹部、４：固形燃料、５：
シート。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

基板の片面に適数の容部を突出させて設け、互いに隣合
った容部は、その口部間に設けた四部で互いに連通させ
、容部は可撓性を有する薄い合成樹脂板で形成し、各容
部に固形燃料を充填し、かつ固形燃料は高温で液状とな
り、低温で固化するものを、液状時に各容部内に流し込
み固化させた固形燃料。