JPS582455Y2 - エアレス塗装機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンプレッサーを装備しない所謂、エアレス塗
装機の改良構造に関するもので、ピストンポンプ部に残
留するペイントを容器内に確実に排出させるとともに、
ペイントの上記装置内部への浸入による装置の劣化損傷
を防止して装置性能を向上させることを目的とするもの
で゛ある。

一般にこの種在来装置は第１図示のように、本体１にソ
レノイドコイル２を収納するとともに、アマチュア３を
関設し、本体１と一体に伸長するグリップ４にスイッチ
５を突設してソレノイドコイル２に交流電圧を印加する
ことにより上記アマチュア３を往復動作可能とし、且つ
グリップ４と直交方向に且つ本体１から突出する先端部
分の長さ方向下側面にピストン６を収納する空間と連結
する凹部７を形成し、該凹部７にシリンダー８を埋設固
定するスリーブ状のハウジング９を嵌合しリングナツト
１０にて着脱可能に固定するとともに、本体１の先端部
分の長さ方向にピストン６を配設してシリンダー８に貫
通し、シリンダー８とピストン６とにバネ１１を弾設す
ることによりピストン６をバネ１１の弾性作用で上記ア
マチュア３と共動して上記シリンダ−８内部で往復動作
可能とし、さらに上記ハウジング９に蓋体１２を一体に
成型してペイントを収納する容器１３を螺着吊設すると
ともに、ハウジング９と蓋体１２とに吸入孔１４および
第１の排出孔１５を形成して上記シリンダ−８内部と容
器１３内部とを連通し、且つ吸入孔１４にサクションパ
イプ１６を関設し、上記ハウジング９の自由端部にノズ
ル１７を螺着することによりソレノイドコイル２とバネ
１１とによるアマチュア３とピストン６との往復動作に
よって容器１３からパイプ１６を通してペイントをシリ
ンダ−８内部に吸引し、ノズル１７から周知のように噴
射するように構成している。

ところで、上記構成の在来装置にあっては、ソレノイド
コイル２とバネ１１とによるアマチュア３とピストン６
との往復動作により容器１３からパイプ１６を通じてペ
イントをシリンダ−８内部に吸引し、ノズル１７から噴
射するように構成しているため、容器１３からシリンダ
−８内部に吸引されるペイントが該シリンダ−８内部か
らノズル１７を通してすべて噴射されず、シリンダー８
とピストン６との間隙部分に少量のペイントが残留する
ことがあり、このため、シリンダ−８内部と容器１３内
部とを連通ずる第１の排出孔１５を形成して上記間隙部
分に残留するペイントを上記排出孔１５から容器１３内
に排出するようにしているが、実際の使用に際しては、
上記第１の排出孔１５から排出されずに残留するペイン
トがピストン６の往復動作に伴ってシリンダー８外方に
漏洩して、本体１の先端部分の後方下面と蓋体１２の上
面との間から外部に流出してしまうという問題があり、
また上記凹部７を伝わって本体１の後方に浸入し、内部
機構部品へのペイントの粘着性による付着凝結によって
内部機構部品の損傷劣化を招き、装置性能を著しく低下
させてしまうという問題がある。

本考案は上記問題を解決するもので、以下添付図面第２
図に基づいて第１図と同一部分に同一符号を使用して詳
述する。

１８は本体１の凹部７の後段部分の下方にして蓋体１２
の上面に形成した凹部、１９は凹部１８の底面に形成さ
れ、上記凹部７と容器１３内部とを連通ずる第２の排出
孔、２０は蓋体１２の外周面に形成した凹部、２１は本
体１に形成した下壁、２２は下壁２１に形成され、凹部
２０と係合する突起を各示す。

上記構成において、本体１の先端部分の長さ方向下側面
に形成した凹部７の後段部分下方にして、ハウジング８
と一体に成型した噴射すべきペイントを収容する容器１
３を螺着吊設する蓋体１２の上面に凹部１８を形成する
とともに、該凹部１８の底面に、上記凹部７と上記容器
１３内部とを連通ずる第２の排出孔１９を形成すること
により、第１の排出孔１５から容器１３内に排出されず
にシリンダー８とピストン６との間隙部分に残留する少
量のペイントがピストン６の往復動作に伴って間隙部分
からシリンダー８外方に、またピストン６の外周面を伝
わって凹部７の後方に浸入したとしても、凹部１８に確
実に収容することができるとともに、該凹部１８の底面
に形成した第２の排出孔１９から容器１３内に排出する
ことができる。

従って、本体１の後方に浸入するペイントの粘着性によ
る内部機構部品への付着凝結を防止して内部機構部品の
損傷劣化を防止することができ、装置性能を安定にする
ことができる。

また、第２の排出孔１９を空気取入孔と兼用することに
より、蓋体１２に空気取入孔を別途に形成することなく
、容器１３内のペイントのシリンダー８への吸引動作に
伴って上記凹部１８に収容されたペイントを容器１３内
に確実に排出することができる。

また、蓋体１２の外周面に凹部２０を形成するとともに
、該凹部２０と係合する突起２２を本体１の下壁２１に
形成することにより、上記蓋体１２と一体に成型したハ
ウジング９を本体１の凹部７にその開口自由端部から嵌
合するに際し、ハウジング９を本体１の凹部７に支持す
ることができると同時に、蓋体１２を本体１の下壁２１
に支持することができ、従って、本体１にハウジング９
および蓋体１２を簡易に、且つ安定確実に固定すること
ができる実用上力れた効果がある。

尚、上記実施例では蓋体１２の外周面に凹部２０を形成
し、該凹部２０に係合する突起２２を本体１の下壁２１
に形成したが、蓋体１２の外周面に突起を、本体１の下
壁２１に凹部を各形成してもよい。

またハウジング８と蓋体１２とを一体に成型したが、ハ
ウジング８と蓋体１２とを個別に形成してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は在来装置の要部断面図、第２図は本案装置の要
部断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．ピストンを収納するシリンダーをスリーブ状のハウ
   ジングに埋設固定し、該ハウジングにペイントを収容す
   る容器を螺着吊設する蓋体を一体、若しくは個別に形成
   するとともに、シリンダーと容器とを連通ずる吸入孔お
   よび第１の排出孔を上記ハウジングと蓋体とに形成し、
   本体から突出する先端部分の長さ方向下側面に凹部を形
   成し、該凹部の前段部分にその開口自由端部から上記ハ
   ウジングを嵌合するようにしたものにおいて、上記凹部
   の後段部分下方に、且つ上記蓋体の上面に凹部を形威し
   、該凹部の底面に上記凹部と上記容器とを連通ずる第２
   の排出孔を形成したことを特徴とするエアレス塗装機。 ２、上記第２の排出孔を空気取入孔と兼用するようにし
   たことを特徴とする請求 載のエアレス塗装機。 ３、上記蓋体の外周面に凹部若しくは突起を形成すると
   ともに、該凹部若しくは突起と係合する突起または凹部
   を上記本体の下壁に形成したことを特徴とする登録請求
   の範囲第１項記載のエアレス塗装機。