JPS5824540B2 - 石油燃焼器具用芯の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、石油燃焼器具用芯の製造方法に関するもの
である。

従来より低価格で該芯の製造を行なわんとしてラッセル
編機により横巾が一定で且つ無限に長尺な芯材を編成し
、且つこの芯材の組成は耐熱燃焼糸と油吸上性糸とを同
時に配糸して行われ、該芯材を適宜の長さに切断し、円
筒状に縫合して形成される技術がある。

ところでこの技術に基づく芯の製法には幾つかの欠点が
あった。

即ち、耐熱燃焼糸と油吸上性糸との突き合わせ部が該各
県の給糸口が単一であるため、一本の経糸で連結され、
この部分の強度を保つにはより強い経糸で鎖編みにしな
ければならず、いきおい経糸の径で大きくなったり、突
き合わせ部に段部が生じたりし、これが上下に摺動する
芯の欠点となる場合がある。

また、多数の経糸はループを形成しているのみであるた
め、長尺な芯の編成後、任意長さに切断した時、極めて
容易に経糸がほどけ、編成組織を破壊するという問題点
があった。

更に、緯糸の種類に応じてその挿入ストロークをそれぞ
れ異ならしめるためには、極めて難度の高い技術を必要
とし、もし三種の緯糸を配置１ル、中央に位置する緯糸
のストロークが最も短く形成しなければならないとすれ
ば、この従来技術では不可能であるという欠点もある。

この発明は、かかる種々の問題点を解消したもので、た
て編機によって少なくとも耐熱燃焼糸、吸油性糸を含む
複数種の緯糸挿入をそれぞれ適宜のストローク巾をもっ
て配糸し、複数本の緯糸によって鎖編みに編成されるも
のにあって、該複数種の緯糸挿入の供給ガイドをそれぞ
れ合糸の種類毎に複数個設は緯糸の折り返しを段違いに
すると共に、複数種の緯糸の各突き合わせ部が互いに噛
合するようになし、該突き合わせ部が各緯糸の供給ガイ
ド数と同数の連結用経糸で連結されるようになしたこと
を特徴とするものである。

次にこの発明の詳細を添付図面に就いて説明する。

゛第１図、第２図は編組織の一例を示すもので、碍子繊
維糸ａ１木綿糸ｂ１ポリプロピレン糸Ｃを各適当本数合
せて、それぞれ２個宛の供給ガイド１ ａｌ 、１ ａ
２．１ ｂｌ、１ ｂ２ ｒ Ｉ ＣＩ 、Ｉ Ｃ２か
ら緯糸としてそれぞれ１１，１２，１３のストローク巾
で供給する。

これに対し、ガラス繊維糸、木綿糸、ポリプロピレン糸
、またはその混合糸からなる所要数の経糸２ａ・・・、
２ｂ・・・、２Ｃ・・・が通常２本合わせてラッチニー
ドルによって鎖編みされる。

尚ポリプロピレンの緯糸Ｃのストローク巾の中間には一
定中にわたり、経糸、Ｃを配糸していない部分を設ける
。

上記緯糸ａ、ｂ、ｃのストローク巾はそれぞれ１１．１
２，１３の長さを有し、各緯糸の折り返し突き合わせ部
を段違いに噛み合わされるようにするために、各緯糸毎
に一定の間隔ｄを有する２個宛の供給ガイドＩａｌ 、
１ａ２＋ １ｂ１１１ｂ２．１ｃｌｙ１ｃ２から緯糸
ａ、ａ、ｂ、ｂ、ｃ、ｃを供給すると共に、各緯糸ａ、
ｂ、ｃを常に同一方向に移動しなから給糸する。

即ち各緯糸における２束の端末折り返し部は２個の供給
ガイド間の間隔ｄだけずれることになり、各緯糸の突き
合せ部分、ａ及び３ｂにおいては、第１図、第２図に示
すように間隔ｄだけ各緯糸の折り返し点はずれて段違い
となり、各緯糸ａ、ｂ。

Ｃを常に同一方向に移動しながら給糸することにより、
隣接する緯糸ａとｂ及びｂとＣの折り返し部３ａ 、３
ｂは交互に喰い違い状に噛み合わされ、この噛み合わせ
が前述のように段違いに形成される。

この突き合わせ部３ａ 、３ｂが段違い間隔ｄと同間隔
に配置した２本のラッチニードルによる連結用鎖編み経
糸ｅ１．ｅ１．ｅ２．ｅ２によって折り返し部相互が編
組結合される。

もし緯糸の供給ガイドが３本あれば３段の段違いで喰い
違い状に噛み合わされるため、３本の連結用経糸によっ
て編組結合されることになる。

このような方法によって横巾を一定にし、所要長さに編
組した後、緯糸供給ガイドの往復動を一定時間停止し、
経糸のみの連結部ｆを作り、再び各緯糸を供給する作業
を繰り返し、第３図に示すような編成布を作り、連結部
ｆを切断し、筒状に縫合して第４図に示すような石油燃
焼芯が得られる。

以上のような方法で 緯糸ａとしてガラス繊維 ３００デニール相当双糸３〜５本合わせ 緯糸すとして １０番相当５本を３〜７本合わせ 緯糸Ｃとして １０番５本を３〜５本合わせ 経糸として ゛ 木綿糸、特殊糸、ポリプロピレン糸１６本テ鎖編みし横
巾１７２ｍｍ、長さ３０７ｍｍに編組し、長さ方向に筒
状に突き合せて縫合し、緯糸ａを上端とし、緯糸Ｃをス
カートとし、スカート部に５６ｍｍの経糸２Ｃの除去間
隔を設は折り返し突き合わせ部ｓ ａ ＋ ３ ｂを除
く他の経糸間隔を略９關程度とした製品は極めて良好な
結果が得られた。

以上のようにこの発明によれば性質の異なる緯糸ａ、ｂ
、Ｃの各２本以上を同一方向に移動しながら給糸するこ
とにより各緯糸の突き合わせ部は段違いに噛み合わされ
各段違い毎に連結用経糸で編組連結されるので、各緯糸
の折り返し部は確実強固に連結されると共に筒状に縫合
する縫合部も緯糸の折り返し部と同様段違い突き合わせ
状となるので、各緯糸間に不自然な段部を生ずることな
く、上下動が円滑で形崩れのない優れた燃焼芯が得られ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明による組織図、第２図は緯糸の折り返
し突き合わせ部の詳細な一部平面図、第３図は編組布の
平面図、第４図は燃焼芯の斜視図である。 、ａ、ｂ、ｃ・・・・・・緯糸、ｄ・・
・・・・各緯糸供給ガイドの間隔、ｅｌ 、 ｅ２・・
・・・・連結用経糸、１ａ１，１ａ２゜１ ｂｌ ）
ｌ ｂ２．１０１ｒ １０２”””緯糸供給ガイド、２
ａ、２ｂ、２ｃ・・・・・・経糸、３ａ 、 ３ｂ・・
・・・・緯糸の折り返し突き合わせ部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ たて編み機によって少くとも耐熱燃焼糸、吸油性糸
   を含む複数種の緯糸をそれぞれ適宜のストローク巾をも
   って配糸し、複数本の経糸によって鎖編みに編成される
   ものにあって、該複数種の緯糸の供給ガイドをそれぞれ
   各県の種類毎に複数個一定の間隔をもって配置すると共
   に、各緯糸を常に同一方向に移動させながら給糸するこ
   とにより複数種の緯糸の各突き合わせ部が互いに段違い
   に噛合するようになし、該突き合わせ部が各緯糸の供給
   ガイド数と同数の連結用経糸で連結されるようになした
   ことを特徴とする石油燃焼器具用芯の製造方法。 ２ 緯糸がガラス繊維またはこれを主体とした混合糸、
   木綿糸及びポリプロピレン繊維であり、且つこの順序で
   各ストローク幅を異になすと共に、その各供給ガイドが
   二個宛で配糸挿入されることを特徴とする特許請求範囲
   第１項記載の石油燃焼器具用芯の製造方法。 ３ 緯糸がガラス繊維、カーボン繊維等の耐熱燃焼糸と
   木綿または樹脂繊維等の吸油性糸の二種類であり、且つ
   その各ストローク巾を異になすと共に、その供給ガイド
   が二個または三個であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の石油燃焼器具用芯の製造方法。 ４ 複数本の経糸の種類が、該経糸で固定する緯糸と同
   質もしくは類似の種類の糸であり、且つガラス繊維等の
   耐熱燃焼糸と最も離れた位置の緯糸のストローク間にお
   ける中央の複数本の経糸を除去したることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項、第２項及び第３項のいずれかに
   記載した石油燃焼器具用芯の製造方法。