JPS5824211Y2

JPS5824211Y2 - 簡易探傷装置

Info

Publication number: JPS5824211Y2
Application number: JP1976106719U
Authority: JP
Inventors: 武生大道
Original assignee: 三菱重工業株式会社
Priority date: 1976-08-10
Filing date: 1976-08-10
Publication date: 1983-05-24
Also published as: JPS5325383U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、主として熱交換器等の内部に組み込まれて
いる細管の探傷検査に使用される簡易探傷装置に関する
。

蒸気発生器（Ｓ／Ｇ）などの熱交換器の内部には、多数
本の細管が組み込まれている。

この細管の探傷検査としては、渦電流試験とが電気抵抗
試験などが適用されるが、いづれも試験に際しては、コ
ードチューブを介してセンサーを細管内に挿入しなけれ
ばならない。

従来はその作業を終始、人手を介して行なっていたため
、作業効率が悪く多大の人手を要していた。

たとえば第１図に示すようにセンサー２をＳ／Ｇ細管３
内に挿入するときは、作業具が氷室Ａ内に潜入して、手
探りで位置決めをしなければならない。

そして、コードチューブ２５の挿引も手作業で行なわな
ければならず、作業性が非常に悪かった。

そこで、この考案は熱交換器等の細管の探傷検査を電気
的に行なう装置において、センサーの細管への挿引作業
を熱交換器外部より自動的に行なうことができ、位置決
めを含めて全作業工程の合理化と省力化を達成できる、
簡易探傷装置を提供するものである。

すなわち本考案は、クランプ機構とガイドバーを備えた
首振り可能のセンサー案内治具と、対のローラによりセ
ンサーコードを挿引するセンサー挿引機構と、前記案内
治具とセンサー挿引機構とを連絡しセンサーコードを走
行させるセンサーガイドチューブと、前記センサー挿引
機構に後続して配されセンサーコードをバネ反力で巻き
取るコードリールと、前記ガイドチューブに取付けられ
る規準欠陥穴リテストピースおよびセンサー停止位置を
設定する検出器とを具備し、上記クランプ機構は、固定
用アンカーピンと、該ピンから所定間隔離間して設けた
テーパー状ガイドピンと、上記アンカーピンとガイドバ
ーとの間を接続する揺動自在かつ回転可能な継手とを備
えたことを特徴とする。

以下、Ｓ／Ｇ細管に渦電流試験を適用する場合の一実施
例に基づいて、図面を参照しながらこの考案を説明する
。

ただしこの考案はその枝葉末節にとられれず、要旨を逸
脱しない範囲において種々変形して実施することが可能
である。

第２図および第３図は、簡易探傷装置の断面図である。

この簡易探傷装置は、クランプ機構と中空ガイドバー１
０とを備えた首振り可能のセンサー案内治具と、センサ
ー挿引機構と、センサーガイドチューブ１９と、コード
リール２４と、検出器３１とを具備している。

センサー案内治具のクランプ機構は、案内板１に対し、
センサー２のガイドパイプ４と、同パイプの位置決めに
用いられるテーパー状ガイドピン７と、ゴムブツシュ２
９を装着したアンカピン６とを、互に並行に細管３のピ
ッチと同じ間隔で゛固定している。

更にクランプ機構は、アンカピン６と上記中空ガイドバ
ー１０とを接続する継手を設けている。

この継手は、アンカピン６にロツ、り機構１６を構成す
るロックネジ１２を取付け、このロックネジ１２を案内
板１に螺着し、またロックネジ１２の下部に保持筒８を
取付け、この保持筒８を首振りピン９を介して中空ガイ
ドバー１０に連結し、揺動自在かつ回転可能としている
。

この中空ガイドバー１０は回転往復ロッド１１を内蔵す
るもので、該ロッド１１は、中空ガイドバー１０端部に
設けられた回転ハンドル１３と前記のロックネジ１２と
を連結し、ロックネジ１２とは角度が可変となるように
ユニバーサルジヨイント１４で連結されている。

なお、上記の回転ハンドル１３に隣接して、中空ガイド
バー１０の端部にロック機構１６と・握り１５が取付け
である。

一方、ガイドパイプ４の下部からフレキシブルなセンサ
ーガイドチューブ１９がブツシャ１７に向って伸びてい
る。

このガイドチューブ１９は低摩擦係数のフレキシブルな
材質からなり、ガイドパイプ４とブツシャ１７の連結部
にはそれぞれホースバンド２０と２１で個定され、また
中間部には、規準欠陥穴りテストピース３０が取付けら
れるほか、テストピース３０の端部に零点検出器３１が
取付けられる。

ブツシャ１７には駆動モータ２３で回転駆動される複数
の送りローラ２２が対に取付けられ、この送りローラ２
２の回転によってコードチューブ２５が挿引される。

さらにブツシャ１７の後方には、うす巻きバネ（図示せ
ず）の反力によって反転できるコードリール２４が配設
され、このリール２４の反転によって、前記のコードチ
ューブ２５が巻き取られる。

センサー２の信号は、コードチューブ２５内の信号ケー
ブル２６を通り、コードリール２４に案内され、その中
心部から外部に取出される。

このような構成を有する探傷装置を使用するときは、そ
れに取付けであるガイドバー１０を利用して、マンホー
ル２７から氷室Ａ内に案内板１を挿入すればよい。

ガイドバー１０と保持筒８とはピン結合されているので
、回転往復ロッド１１の往復運動により首振り運動を行
ない、その結果、探傷検査を要する細管３に対し、アン
カピン６が容易に挿入できる角度を得ることができる。

その細管３の開口部にガイドパイプ４を案内し、隣接細
管３をアンタピン６を挿入すると、それに隣接する細管
３にもガイドピン７が同時に挿入され、これが、ロック
ネジ１２を回わして締めつける際の、回わり止めとなる
。

握り１５を持ち、回転ハンドル１３を回わすと、回転往
復ロッド１１が回転し、ユニバーサルジヨイント１４を
通じて、ロックネジ１２が回わる。

前述のように案内板１はガイドピン７によって回転が防
止されているので、ロックネジ１２の回転はゴムブツシ
ュ２９を圧縮し、その摩擦力によって、案内板１が管板
５に固定される。

こうしてから、ブツシャ１７の駆動モータ２３を作動上
、送りローラ２２を回転させる。

この回転によりコードチューブ゛２５が送り出され、セ
ンサー２はセンサーガイドチューフ゛１９内を案内さ
れたのち、探傷すべき細管３内に挿入される。

このとき、コードリール２４は送り込まれたコードチュ
ーブ２５に見合う長さだけ回転する。

一方、センサー２を細管３から引出すためには、送りロ
ーラ２２を逆転させればよい。

コードリール２４がバネ反力で反転し、コードチューブ
２５を巻き取るので、センサー２を細管３より引出すこ
とかで゛き・る。

こうしたセンサー２の挿引の起点はテストピース３０端
部に設けた零点検出器３１とする。

センサー２がこの位置まで戻ると、ブツシャ１７の駆動
モータ２３が停止するのである。

また、テストピース３０には規準欠陥が設けてあるから
、全細管３の探傷デ゛−夕の各々に対し、校正用テ゛−
夕を得ることができる。

なお、センサー２の挿引中は、ロック機構１６を作用せ
しめ、ロックネジ１２の反転を防止するようにする。

こうすれば、センサー２の挿引中でも作業具は休むこと
かで゛きる。

挿引が終了すれば、前述とは逆の手順に従って管板５か
ら案内板１を取外し、つぎの細管の探傷検査に移る。

この考案は以上に述べた構成と作用を有するものである
から、（イ）センサーの挿引作業は水室外部から行なうことが
できる。

（ロ）センサーの挿引による反力は作業員が支える必要
がなくなった。

したがって、作業員の疲労が少なくなる。

（ハ）コードリールでコードチューブを巻き取るので、
場所をとらず、狭い場所での使用が可能。

（ニ）コードチューブに、規準欠陥穴リテストピースを
取付けたので、全ての細管の校正データが得られ、セン
サーの特性変化に対応できる。

（ホ）センサー案内治具はクランプ機能とガイドバーを
備えかつ首振り自在であるから、センサー挿引に先立つ
位置決め作業も、水室外部から確実に行なうことができ
る。

したがってこの考案の探傷装置は、主に各種熱交換器の
細管探傷検査装置として、あるいは清掃装置として省力
化と作業性の点から実用上顕著な効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はＳ／Ｇ細管の探傷検査の要領を示す従来の説明
図、第２図はこの考案の一実施例の簡易探傷装置を示す
斜視図、第３図はその要部を示す縦断面図である。１・・・・・・案内板、２・・・・・・センサー、３・
・・・・・Ｓ／Ｇ細管、４・・・・・・ガイドパイプ、
５・・・・・・管板、６・・・・・・アンカピン、７・
・・・・・ガイドピン、８・・・・・・保持筒、９・・
・・・・首ふりピン、１０・・・・・・中空ガイドバー
、１１・・・・・・回転往復ロッド、１２・・・・・・
ロックネジ、１３・・・・・・回転ハンドル、１４・・
・・・・ユニバーサルジヨイント、１５・・・・・・握
り、１６・・・・・・ロック機構、１７・・・・・・ブ
ツシャ、１８・・・・・・案内管、１９・・・・・・セ
ンサーガイドチューブ、２２・・・・・・送りローラ、
２３・・・・・・駆動モータ、２４・・・・・・コード
リール、２５・・・・・・コードチューブ、２６・・・
・・・信号ケーブル、２９・・・・・・ゴムブツシュ、
３０・・・・・・テストピース、３１・・・・・・零点
検出器。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

クランプ機構とガイドバーを備えた首振り可能のセンサ
ー案内治具と、対のローラによりセンサーコードを挿引
するセンサー挿引機構と、前記案内治具とセンサー挿引
機構とを連絡しセンサーコードを走行させるセンサーガ
イドチューブと、前記センサー挿引機構に後続して配さ
れセンサーコードをバネ反力で巻き取るコードリールと
、前記ガイドチューブに取付けられる規準欠陥穴リテス
トピースおよびセンサー停止位置を設定する検出器とを
具備し、上記クランプ機構は、固定用アンカピンと、該
ピンから所定間隔離間して設けたテーパー状ガイドピン
と、上記アンカピンとガイドバーとの間を接続する揺動
自在かつ回転可能な継手とを備えてなる簡易探傷装置。