JPS5824056Y2 - ガスの供給自動停止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス源とガス器具とを結ぶホースからガスが
漏出した際に、ガスの供給を遮断するようにした自動停
止装置に関する。

従来、ガス器具自体からのガス漏れに対しては、これを
ガスセンサーなどにより検知してガスの供給を遮断させ
る自動停止装置が各種提案され、又実施もされているが
、ガスホースのひび割れ等によるホースからのガス漏れ
については漏出箇所が当該ホースの全長にわたるため、
上記装置では検知不可能であった。

またダイアフラムを備えた自動停止装置であって、これ
をガスホースの途中に接続し、ガス漏れによるガス圧の
減少を上記ダイアフラムにて検知することにより、ガス
漏れを遮断するようにしたものを提案されているが、ガ
ス漏れが軽微な場合には、配管系の基端に設けられた調
整器によってガス圧が一定に調節されるからガス圧の変
動はなく、この提案装置にあっても検知不可能であり、
ガスホースからの漏出を即時に検知して、ガス供給を自
動停止させる適切な装置が末だ提案されておらず、この
ためこの種のガス漏れを早期に感知して、火災等の災害
を完全に阻止することが困難であった。

そこで、本考案は、このような難点に鑑みてなされたも
のであって、ガスホースのどの箇所からガスが漏洩は場
合にも、ガスの供給を自動的に遮断しようとするもので
あり、以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する
。

既知のようにガスボンベ等のガス源７には開閉栓８を介
してガス流入口６が連設されているが、同流入口６とこ
れに連続するガス流出口９との間に弁口１２が設けられ
て釦り、当該ガス流入口６とガス流出口９とが、器体Ａ
に貫設されている。

この器体Ａはダイアフラム３によって下位の制御室１と
上位のガス室２とに区画されており、前記の弁口１２が
ガス室２に開口していると共に、ダイアフラム３の中央
部に取着した連結杆１１が弁口１２を貫通し、その上端
に設けた開閉弁１０が、ダイアフラム３の弾力により、
弁口１２を閉成してガス流入口６とガス流出口９との連
通を遮断しているが、ダイアフラム３を後述の如く上動
させることによって開閉弁１０が弁口１２を開成し得る
よう構成されている。

次に上記のガス流出口９の先端に設けた口金Ｂには、図
示の如き二重ホース１３を連結するが、同ホース１３は
ガス供給路１４を形成する内心ホース１６と、同ホース
１６の外周に媒体閉路１５を介して被装された外側ホー
ス１７とにより形成されてかり、当該ホース１３の端末
は、その内心ホース１６がガス器具の端口に連結される
ことＳなる。

さらに本考案では前記器体Ａの制御室１に媒体流入口４
と媒体流出口５とが設けられ、媒体流入口４からは、空
気、水等の加圧媒体が導入されると共に、当該媒体は媒
体流出口５からホース等により前記口金Ｂを介して二重
ホース１３の媒体閉路１５に供与される構成となってい
る。

そこで今供給ガスの圧力よりも大きな圧力をもつ加圧媒
体を制御室１に封入すれば、制御室１の内圧によりダイ
アフラム３が上動するから開閉弁１０は弁口１２を開成
し、この結果ガス源７からのガスは開閉栓８の開成によ
りガス流入口６−弁ロ１２−ガス流出口９−二重ホース
１３のガス供給路１４を経てガス器具へ供給される。

こ＼で二重ホース１３の外側ホース１７が損傷してガス
漏れを生じたとすれば、制御室１に導入されていた前記
媒体が外気に放流されるため、制御室１のガス圧が低下
し、従ってダイアフラム３は、その弾力により復原して
下動し、これによって開閉弁１０が弁口１２を閉成する
に至り、この結果ガス流入口６のガスはガス流出口９に
導入されなくなり、ガス器具へのガス供給が自動的に停
止されるに至る。

また内心ホース１６に損傷が生じて媒体閉路１５とガス
供給路１４とが連通状態となった場合にあっても、加圧
媒体が媒体閉路１５からガス供給路１４内に進入し、ガ
ス器具を介して外気へ放出されるので、制御室１のガス
圧は低下して前同様にして開閉弁１０が弁口１２を閉塞
する。

そして上記の場合、ガス器具が不使用中であったとして
も、制御室１のガス圧は低下し、ガス室２のガス圧が上
昇した後、両ガス圧が同圧となるためダイアフラム３は
復原下動して弁口１２は閉塞状態となる。

本考案は上記実施例により具現される通り、ガス流入口
６とガス流出口９とを貫設した器体Ａには、ダイアフラ
ム３により制御室１とガス室２とを区画形成すると共に
、上記ガス室２にはガス流入口６とガス流出口９とを連
通ずる弁口１２を設け、かつダイアフラム３に取着した
連結杆１１の先端には、上記の弁口１２をダイヤフラム
３の復原力により閉成する開閉弁１０を設け、ガス流出
口９の先端に設けた口金Ｂには二重ホース１３を連結し
、二重ホース１３の内心ホース１６にはガス流入路９と
ガス器具とに連通ずるガス供給路１４を形成すると共に
、内心ホース１６の外側に被着の外側ホース１１と同内
心ホース１６との間には、器体Ａの制御室２と連通させ
た媒体閉路１５を形成し、当該制御室１には供給ガス圧
よりも高圧とした加圧媒体を封入することにより、ダイ
アフラム３を押動して前記の弁口１２を閉成していた開
閉弁１０につき、これを開成状態としたから、二重ホー
ス１３の外側ホース１７にあって、そのどこに損傷が生
じたとしても、制御室１のガス圧低下により、弁口１２
をダイアフラム３の応動により作動する開閉弁１０にて
閉塞でき、ガスの供給を自動的に停止することができる
。

そしてさらに損傷を受けにくい内心ホース１６にガス漏
れが生じたとしても、同じく制御室１のガス圧低下に基
づき弁口１２を閉成できるから、極めて信頼性の高い安
全度を二重ホースの全長にわたり確保することができる
。

したがって本考案では、ガス漏れに起因するガス圧の減
少によってダイアフラム３を作動させるの１はなく、別
途に加圧媒体を二重ホース１３にてガスホースと共に配
管供給し、当該加圧媒体の圧力がガス管のひマ割れ等に
よるガス漏れ（実際にはガスは外部に漏れない）により
減少するのを利用してダイアフラム３を作動させ、ガス
の供給を自動的に停止するようにしたので、上記の如く
確実にガス漏れを検知してこれを遮断することができ、
当該ガスホースからのガス漏れによるガス爆発の発生と
いった惨事を未然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る装置の１例を示す縦断面図である。 １・・・制御室、２・・・ガス室、３・・・ダイヤフラ
ム、６・・・ガス流入口、９・・・ガス流出口、１０・
・・開閉弁、１２・・・弁口、１３・・・二重ホース、
１４・・・ガス供給路、１５・・・媒体閉路、１６・・
・内心ホース １７・・・外側ホース、 Ａ・・・器体、 Ｂ・・・口金。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス流入口とガス流出口とを貫設した器体には、ダイア
   フラムにより制御室とガス室とを区画形成し、上記ガス
   室にはガス流入口とガス流出口とを連通ずる弁口を設け
   ると共に、ダイヤフラムに取着した連結杆の先端には、
   当該弁口をダイアフラムの復原力により閉成する開閉弁
   を設け、ガス流出口の先端に設けた口金には二重ホース
   を連結し、二重ホースの内心ホースにはガス流入口とガ
   ス器具とに連通ずるガス供給路を形成すると共に、内心
   ホースとその外側に被着した外側ホースとの間には、器
   体の制御室と連通させた媒体閉路を形成し、当該制御室
   には、供給ガス圧よりも高圧とした加圧媒体を封入する
   ことにより、ダイアフラムを押動して前記弁口を閉成し
   ていた開閉弁につき、これを開成状態としてなるガスの
   供給自動停止装置。