JPS5823555B2 - 熱回収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は不溶解物質を含む排温水から熱を回収して利用
する熱回収装置、特に、温水槽内に熱回収用の熱交換器
を配置し、この温水槽内に不溶解物質を含む排温水を流
入して、この排温水と前記熱交換器内を流れる熱媒体と
の間で熱交換させ、排温水によって加熱されだ熱媒体を
取り出すようにしだ熱回収装置に関するものである。

不溶解物質、たとえば水あか、のろ、スラッジとみ、こ
け等を含む排温水から熱を回収する装置としては、従来
、第１図に示すようなものがある。

第１図に示す構成のものは温水槽１内に熱交換器２が配
置されていて、排温水流入口３から温水槽１内に流入し
た不溶解物質を含む排温水と、熱交換器２内を流れる熱
媒体とを熱交換させる。

熱交換した後の排温水は、排温水流出口４から排出され
、加熱された熱媒体は、熱交換器２から取り出されて利
用される。

； 実公昭７−１４３６７号公報にも同様な熱回収装置
が示されている。

このような熱回収装置においては、排温水に含まれる不
溶解物質が熱交換器の伝熱管表面やフィン表面に付着す
るために、伝熱性能が著しく低下１したり、排温水の流
れが阻害されるばかりでなく、熱交換器の掃除や交換に
多くの費用と労力がかかる。

さらに、不溶解物質の性質によっては熱交換器を耐食性
材料で製作する必要があり、不経済である。

フ 一方、特開昭４９−１００６５７号公報や実公昭３
５−９０７１号公報には燃焼ガスによって水管中を流れ
る被加熱流体を加熱する形式の熱交換器において、燃焼
ガス中に含まれている有害成分等を除去すると共に熱交
換性を良好にすることを１目的とした発明が示されてい
る。

しかし、これらの発明μ４熱回収が行われる水管は、有
害成分等が蓄熱される洗浄液室の洗浄液中に存在するた
め、水管の表面には有害成分等が付着することになる。

また、この有害成分等のために、洗浄液室を構成するだ
めの多孔板は目づまりを起こしやすく、その掃除等の保
守が大変である。

本発明は上記の次点に鑑みてなされたものであり、本発
明の目的は、不溶解物質が熱交換器に付着しないで伝熱
性能が高く、不溶解物質の除去あるいは熱交換器の掃除
などの保守が簡羊な熱回収装置を提供することである。

本発明の一実施例を第２図及び第３図により説明する。

温水槽１内には砂のような固形粒子からなる濾過材５が
熱交換器２を埋設する程度に充填されている。

温水槽１の中央部に隔壁８を設けて、温水槽１を２つの
槽１ａおよび１ｂに分割している。

この隔壁８は、濾過材面７より高く突出し、さらに温水
槽１の底面との間に隙間を有する状態で設けられ、槽１
ａと槽１ｂは底部においてつながっている。

槽１ａと槽１ｂの両方に排温水流入口３ａ、３ｂと排温
水流出口４ａ、４ｂをそれぞれ設ける。

この排温水流出口４ａ＊４ｂは濾過材面７よりわずかに
高い位置に設ける。

排温水を槽１ａ、ｌｂに導く排温水導管９の途中および
排温水流出口４ａ、４ｂには、流路を切換えるダンパ１
０．１１，１２をそれぞれ設ける。

そして、ダンパ１０によって槽１ａまたは槽１ｂのどち
らかにのみ排温水を流入させる。

一方、ダンパ１１゜１２によって排温水が流入する槽の
流入口は閉じていて、流入しない槽の流出口は開いてい
るように流路を切換える。

第２図は、排温水が槽１ａに流入して、不溶解物質を槽
１ａ内の濾過材面７上に残したまま温水だけが熱交換器
２内の熱媒体と熱交換した後に、槽１ｂ側の排温水流出
口４ｂから流出する状態を示したものである。

次に第３図に示すように流路を切換えて、排温水が槽１
ｂから流入し、槽１ａ側から流出するようにすれば、第
２図の状態で濾過材面７上に残った不溶解物質が温水と
共に流出口４ａから除去される。

これにより、熱交換器２０表面には排温水中の不溶解物
質が付着することがない。

このため、熱交換器は不溶解物質付着により、熱交換性
能が低下する問題が々く、また、掃除をする必要性も生
□じない。

更に、不溶解物質が腐食性を有していても、熱交換器を
耐食性材料で製作する必要がない。

また温水槽１へ流入する排温水の流れが不規則であって
も、濾過材５の熱容量が大きいので蓄熱作用に；より一
定した熱回収を行なうことができる。

さらに濾過材面７上に残った不溶解物質を、特別な除去
手段を必要とせずに容易に除去でき、保守も簡檗と々る
。

まだ、排温水が濾過材５中に循環するので、熱交換が良
好となる。

なお、この実施例においては、温水槽１を２つの瀘１ａ
、１ｂに分割したが、３つ以上の槽に分割しても同様の
作用効果を得ることができる。

以上説明したように、本発明によれば伝達性能が高く保
守が簡学で経済的な熱回収装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱回収装置の一例の断面図、第２図及び
第３図は本発明の熱回収装置の一実施例を説明する断面
図でるる。 １、Ｉａ、１ｂ・・・槽、２・・・熱交換器、３，３ａ
。 ３ｂ・・・排温水流入口、４，４ａ、４ｂ・・°排温水
流出口、５・・・濾過材、Ｔ・・・濾過材面、８・・・
隔壁、１０．１１，１２・・・ダンパ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 温水槽内に熱回収用の熱交換器を配置し、この温水
   槽内に排温水流入口から不溶解物質を含む排温水を流入
   して、この排温水と前記熱交換器内を流れる熱媒体との
   間で熱交換させて排温水によって加熱された熱媒体を取
   り出す熱回収装置において、前記温水槽内には前記温水
   槽を各種が底部でつながった複数個の槽に分ける隔壁を
   設け、前記各種にはそれぞれ濾過材を配置すると共に、
   該各瀘過材上方に位置する排温水の流入口と濾過材面よ
   りわずかに高い位置に排温水の流出口とを設け、排温水
   が流入する槽の流出口は常に閉じると共に排温水が流入
   しない槽の流出口は常に開くよへに排温水の流路を切換
   え可能にし各種について流入と流出を繰返すように構成
   したことを特徴とする熱回収装置。