JPS5823473Y2 - 無枠式竪型鋳型用の注湯補助装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は無枠式竪型鋳型に溶湯を効率良く注入するた
めの注湯補助装置に関する。

無枠式竪型鋳型とは、左右方向に開口する枠体と、模型
部な備えた２枚のスクイーズ板とにより。

当該枠体内の鋳物砂を圧縮して長方体状を成すとともに
左右両側面にキャビティを有する鋳型を造型した後、当
該鋳型を枠体内から押出して横方向に一直線に並べて多
数個の製品キャビティを形成するようにした鋳型である
。

ところで従来の無枠式竪型鋳型には湯口が鋳型毎に造型
されていて。

鋳型への注湯作業は湯口毎に取鍋な傾動させて行ってい
た。

そのため注湯作業に要する時間は造型のそれに比べて非
常に長くて、この種の造型機な有効に活用することがで
きず、また注湯作業の時間を短かくするため取鍋の傾動
を早くすると、溶湯が湯口からあふれ出て、ライン外に
流れたり。

隣接する他の湯口に流入して不良鋳物な発生させたりす
る等の問題点があった。

そこで出願人は先に無枠式竪型鋳型の上面に、左右方向
に延びて各鋳型の湯口同士を連通させる湯口連通溝を形
成するとともに、該湯口連通溝内に堰部材を挿入して設
けて、取鍋かも溶湯な連続的に流出させながら鋳型を１
鋳型の厚さの距離だけ間欠的に移動させて鋳型毎に確実
に注湯できるようにした注湯補助装置な出願している。

しかしながら該注湯補助装置の堰部材は基礎上に固定設
置されており、しかも鋳型の厚みが鋳型毎に変化するに
もかかわらず鋳型が前記枠体から押出される距離は常に
一定であるため 湯口に対する堰部材の左右方向の位置
が狂ってきて、前記湯口連通溝内の溶湯を鋳型毎に堰止
めすることができなくなり、その結果１時時堰部材の位
置な左右方向に移動調整しなげればならなくなって非常
に厄介である等の新たな問題点が生じてきている。

この考案は以上の事情に鑑みなされたもので。

以下に本考案の一実施例について図面に基づき説明する
。

１は図示しない造型機によって連続的に造型されて移送
台２上に横方向に一直線状に並べられた長方体状の無枠
式竪型鋳型であり、該鋳型１の右側面には、キャビティ
３，３と、湯道４と、湯口５とが造型されており、そし
て鋳型１の左側面にも前記キャビティ３，３及び湯道４
と対応可能なキャビティ及び湯道が造型されていて、こ
れらの多数個の鋳型１，１ａ、Ｉｂ・・・・・・が横方
向に一直線状に並べられたとき、多数個の製品キャビテ
ィ、完成湯道及び完成湯口が形成されるようになってい
る。

また鋳型１の上面には湯口５と、該鋳型１に隣接する鋳
型１ａの湯口５ａとを連通させろことができ、且つ左右
方向に一直線状に延びるとともに断面日型形状な成す湯
口連通溝６が形成されており、当該湯口連通溝６は他の
鋳型１ａ。

１ｂの上面にも形成されていて、第１図に示すように鋳
型１．１ ａ ＞ １ ｂが並べられたとき、それらの
湯口連通溝６．６ａ 、６ｂも一直線状に連なるように
なっている。

そして湯口連通溝６ 、６ａｔ６ｂは湯口５から５ａ、
５ａから５ｂの方向に向って前半部は水平にされ、後半
部は下降傾斜されて形成されている。

７は基台８のレール９，９上に載置されて移送台２上の
鋳型１ 、Ｉａ、１ｂと平行して左右方向に移動可能と
された自動注湯装置であって、該自動注湯装置７はつば
付ローラ１０．１０を軸支してレール９，９上に移動可
能に載置された走行台車１１と、該走行台車１１上に４
組の受はローラ１２ 、１２’ａｊ介して左右に傾動可
能に塔載された特殊取鍋１３と、走行台車１１に補助台
１１ａ ｋ介して装備された減速機付モータ１４とから
構成され、そして取鍋１３の支持軸１５の一端にはチエ
ンホイール１６が嵌着され、該チェンホイール１６は前
記減速機付モータ１４の駆動軸１７のチエンホイール１
８に２条の無端ローラチェン１９な介して連結されてい
て。

減速機付モータ１４の駆動により取鍋１３の出湯口２０
から溶湯が流出するようになっている。

２１は鋳型Ｌｌａ、１ｂの上方にこれらと直交して延び
て設けられたアーム部材で、走行台車１１の上面前部に
出湯口２０の左方に位置して（第１図参照）上下動調整
可能に固定されており、該アーム部材２１には左右方向
に延びろ２本の調節ポル）２２，２２’＆介してＴ字型
形状の堰部材２３が装着されている。

そして該堰部材２３の下部は鋳型Ｌｌａ、Ｉｂの湯口連
通溝６，６ａ。

６ｂの直上方に位置して配置されており、且つ下端部は
湯口連通溝６．６ａ 、６ｂ内に上方から挿入可能な角
型形状な成している。

このように構成されたものは、取鍋１３の出湯口２０が
湯口６の直上方に位置するとき、堰部材２３が湯口連通
溝６のほぼ中央部に位置するように堰部材２３の位置を
左右方向に移動調整するとともに、第１図に示すように
自動注湯装置７を左右方向に移動させて出湯口２０を湯
口５ｃの直上方に位置させる。

次いで減速機付モータ１４を駆動して取鍋１３を傾動さ
せて、出湯口２０から溶湯ヲ一定量ずつ連続して流出さ
せて湯口５ｃに注湯を続けると、所定時間経過後、製品
キャビティ内には溶湯が充満して湯口５ｃｆＪ−らあふ
れ出て湯口連通溝６ｃ及び６ｂ内に溜るが、溶湯は堰部
材２３に：より堰止められて湯口５ｄ内には流入するこ
とはない。

そして溶湯が湯口連通溝５ａかもあふれ出ろ前に次の鋳
型が造型されて造型機から押出されて鋳型Ｌ１ａ、Ｉｂ
等が約１鋳型の厚さに相当する距離、右方に移動される
と、それに伴って堰部材２３は湯口連通溝６ｄ内に相対
移動されろと同時に湯口５ｄも出湯口２０付近に移動さ
れて、湯口５ｄ内には湯口連通溝６ｂｔ６ｃ内に溜って
いた溶湯と、取鍋からの溶湯が流入する。

こうして取鍋から溶湯を一定量ずつ連続的に流出させな
がら、鋳型Ｌ１ａ、Ｉｂを１鋳型を造型する所定の時間
をもって間欠的に移動させることにより１鋳型ずつ確実
に注湯することができるが、一方鋳型Ｌ１ａ、１ｂの厚
みが変化して出湯口２０が湯口の直上方に位置すること
ができなくなって、自動注湯装置７の位置を左右方向に
移動させたとき、それに伴って堰部材２３は移動されて
常に湯口連通溝の所定の場所に位置される。

以上の説明からも明らかなように本考案は、少なくとも
一方の側面に湯口を造型するとともに上面に左右方向に
延びて前記湯口と連通する湯口連通溝な形成した無枠式
竪型鋳型の搬送路に沿って移動可能に設置された自動注
湯装置に、下端部が前記湯口連通溝内に挿入可能な堰部
材を、装着した無枠式竪型鋳型用の注湯補助装置である
から、鋳型の厚みが変化して堰部材の位置が所定の場所
から大きくはずれそうになっても、自動注湯装置を鋳型
の搬送路に沿って移動させるだけで、堰部材を再び所定
の場所へ容易且つ確実に位置させることができる等の実
用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面図、第２
図は側面図である。 １：鋳型、５：湯口、６：湯口連通溝、７：自動注湯装
置、９：堰部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一方の側面に湯口５を造型するとともに上面
   に左右方向に延びて前記湯口５と連通ずる湯口連通溝６
   を形成した無枠式竪型鋳型１の搬送路に沿って移動可能
   に設置された自動注湯装置７に、下端部が前記湯口連通
   溝６内に挿入可能な堰部材２３を、装着したことを特徴
   とする無枠式竪型鋳型用の注湯補助装置。