JPS5823395B2 - スルフイニルアゼチジノン化合物 - Google Patents

スルフイニルアゼチジノン化合物

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JPS5823395B2
JPS5823395B2 JP51000515A JP51576A JPS5823395B2 JP S5823395 B2 JPS5823395 B2 JP S5823395B2 JP 51000515 A JP51000515 A JP 51000515A JP 51576 A JP51576 A JP 51576A JP S5823395 B2 JPS5823395 B2 JP S5823395B2
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JP
Japan
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methyl
oxo
butenoate
nitrobenzyl
azetidinyl
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JP51000515A
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JPS5262270A (en
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ステパン・クコルヤ
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 ペニシリンおよび最近のセファロスポリン類は高度の抗
菌作用を有し、人体における感染症の治療に巾広く用い
られている。
多くの研究は、より活性なβ−ラクタム抗生物質を見い
出す、というこれらの化合物の化学修飾に直接向けられ
ている。
ベニシン化合物のC6−アシルアミノ置換基およびセフ
ェム化合物の07−アシルアミノ置換基とC3−置換基
の置換に関する多くの研究がなされている。
最近、R,、R,Chauvet teおよびP、A、
Penn−ngtonは7−アミノデスアセトキシセフ
アロスポラン酸の製造における3−メチレンセファムの
使用およびその生物学的活性誘導体(J、OrgChe
m、、38,2994(1973−))および新規3−
メトキシおよび3−ハロセフェムの製造における3−メ
チレンセファムの使用について報告している(J、Am
er、Chem、 、 96 、4986(1974)
)。
いずれの場合も、3−メチレンセファム中間体は、セフ
ァロスポラン酸をチオウレア、チオ安息香酸、キサント
ゲン酸エチルカリウム、チオ硫酸ナトリウムのような硫
黄求核試薬と反応させてC3−(置換)チオメチルセフ
ェム誘導体を更にエタノール水溶液中でラネーニッケル
と、あるいはギ酸−ジメチルホルムアミド中で亜鉛と反
応させると得られる。
中間体としての3−メチレンセファム類を新規セファム
抗生物質に変換する可能性は、容易に利用でき、しかも
経済的な原料物質から得られる化合物の製法の研究を促
進した。
本発明は、アゼチジノンスルフィン酸誘導体に関する。
更に詳述すると、本発明は、式で表わされるアゼチジノ
ンスルフィン酸誘導体に関する。
本発明で得られる 式 で表わされる化合物をルイス酸型フリーデルクラフト触
媒、ブレンステッドプロトン酸型フリーデルクラフト触
媒あるいは置換カチオン形成剤と無水不活性有機溶媒中
で反応させ、あるいは有機ブレンステッド酸に溶解する
と、 式 で表わされる3−メチレンセファム化合物を得る。
後者は、前述のとおり、新規セファロスポリン抗生物質
の製造上有用である。
本発明のスルフィニルアゼチジノン化合物は下記の式で
表わされる。
式中、 Rは、メチル、t−ブチル、ベンジル、4−メトキシベ
ンジル、C2−C6アルカノイルオキシメチル、2−ヨ
ードエチル、4−ニトロベンジル、ジフェニルメチル、
フェナシル、p−ハロフェナシル、ジメチルアリル、2
,2.2−トリクロルエチルおよびスクシンイミドメチ
ルから選らばれたカルボン酸エステル保護基を、 R1は (1)式 なるイミド基(R2はC2−C4アルキレンまたは1.
2−フェニレン) および (2)式 なるアミド基(R3はC1−C5アルキル・ベンジルま
たはフエノギシメチル) から選らばれた基、 Xは、 (1)式−0R4なる基(R4は水素またはC1−C1
゜アルキル)、 (2)式−3R5なる基(R5はC1−C6アルキル)
および (3)式 なる基(但し、 (a) R6が水素でR7が水素、フェニルもしくは
−NHR8(R8はC1−C5アルキルカルボニル、C
1−03アルコキシカルボニルまたはトシル)であるか (b) Raが−COOR0でR7が−NHCOOR
9もしくはR6が−COR9でR7が−NHCOR9(
R9はC6アルキルまたはフェニル)であるかまたは(
c) R6・R7およびこの側基が結合している窒素
原子が互いに結合して式 なるイミド基(R2は前記と同意義を有する)を形成す
る。
〕から選らばれた基を表わす。
上記定義において“C1−C1oアルキル“はメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピルなどのほかに、例
えばメンチルのようなシクロアルキルにも含む。
本発明化合物の原料物質であるアゼチジノンスルフィニ
ルハライドは、対応する公知ペニシリンスルホキシドエ
ステルを高温において陽性ハロゲン源として作用する試
薬、好ましくはN−クロロスクシンイミド(NC8)の
ようなN−ハロイミドと反応させると得られる。
6−イミトペ′ニジリンスルホキシドエステルをスルフ
リルハライドと反応させて対応するスルフィニルハライ
ドに変換する工程はすでに報告されている( S 、
KukoIja and S、R,Lammert、A
ngew、Chem。
し冬67−68(1973))。
本発明化合物の原料物質であるスルフィニルクロリドは
一般に、ペニシリンスルホキシドエステルを無水不活性
有機溶媒中、好ましくは1,1.2−1−リクロロエタ
ンあるいはトルエン中で約1.1当量のN−クロロスク
シンイミドと約70−120℃(好ましい温度は主に0
6−置換基の性質に依存する)において反応させると得
られる。
C6−イミドペニシリンスルホキシドの変換は通常70
−100℃で成し遂げられ、また、わずかに高い温度1
00−1200CはC6−アシルアミノペニシリンスル
ホキシドからスルフィニルハライドを得るのに好ましい
好ましい反応温度における反応は、通常45−90分で
完了する。
スルフィニルハライドの先駆物質であるペニシリンスル
ホキシドエステルは、セフェム化合物の製法によく用い
られる公知もしくは容易に入手し得る化合物のいずれか
であり、公知7−アシルアミノおよび7−イミドペニシ
リン酸(1)エステル化し、(2)メタクロロ過安息香
酸あるいは過ヨウ素酸ナトリウムで酸化することになっ
て製造される。
本発明化合物の原料物質アゼチジノンスルフィニルハラ
イドを製造する具体例として以下に4′−二トロベンジ
ル3−メチル−2−(2−クロロスルフィニル−4−オ
キソ−3−アセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブ
テノエートの製法を要約的に記載する。
6−アセトつ″ミドペニシリン酸4′−ニトロベンジル
・1−オキシド(5mmo l e )をトルエン20
0m1に溶かした溶液を加熱還流し、トルエン約20m
1を混液から蒸留することによって共沸乾燥する。
混液を素早ぐ冷却してN−クロロスクシンイミド(5,
5mmole )を加え、90分間還流して室温に冷却
し、濾過する。
減圧下にP液から溶媒を留去ナルト4′−ニトロベンジ
ル3−メチル−2−(2−10ロスルフイニル−4−オ
キソ−3−アセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブ
テノエートが泡状物質として得られる。
このようにして得られたアゼチジノンスルフィニルハラ
イドは、精製することなく、本発明の置換反応工程に直
接用い得る。
ペニシリンスルホキシドエステルをNC8と反応させて
アゼチジノンスルフィニルクロリドを製造する反応工程
にならって、炭素6位にイミド基ヲ有スるペニシリンス
ルホキシドエステルをN−プロモスクシンイミド(NB
S)と反応させると対応するアゼチジノンスルフィニル
プロミドを製造し得る。
この変換の反応条件は、NC8を用いてスルフィニルク
ロリドを得る際の前記反応条件と同じである。
前記アゼチジノンスルフィニルクロリドおよび対応する
アゼチジノンスルフィニルプロミドは、以下に詳述する
置換反応に際して同様な化学的反応性を示す。
式 (式中、RおよびR1は前記と同意義を有する)で示さ
れる本発明化合物アゼチジノンスルフィン酸は、一般に
、対応するスルフィニルハライドの酢酸エチル溶液を重
炭酸ナトリウム水溶液と室温において約1間間スラリー
状にすると得られる。
スルフィン酸塩を含む水層を分離して酢酸エチルで洗浄
し、酢酸エチルを層積して酸性化し有機層を分離して食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下に
蒸発乾固すると、スルフィン酸は一般に無色無定形の固
定として得られる。
本発明のスルフィン酸の具体例としては次のようなもの
があげられる。
4′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−スルフィ
ノ−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド−1−アゼ
チジニル)−3−ブテノエート。
2、!、2.l、2′−トリクロロエチル3−メチル−
2−(2−スルフィノ−4−オキソ−3−アセトアミド
−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート、4′−メト
キシベンジル3−メチル−2−(2−スルフィノ−4−
オキソ−3−フタルイミド−1−アゼチジニル)−3−
ブテノエート、 21−ヨードエチル3−メチル−2−(2−スルフィノ
−4−オキソ−3−アセトアミド−1−アゼチジニル)
−3−ブテノエート、 スルフィン酸エステル、チオスルフィン酸エステル、カ
ルボン酸−スルホン酸混合無水物、スルフィンアミドお
よびスルフィンイミド誘導体など、アゼチジノンスルフ
ィニルハライドの誘導体は。
本発明のスルフィン酸およびその先駆物質であるスルフ
ィニルハライドから製造し得る。
このような誘導体は、カルボン酸誘導体(例えば、カル
ボン酸およびカルボン酸クロリドから誘導されるエステ
ル、チオエステル、無水物、アミドおよびイミド)の製
造に通常用いられる方法によって製造し得る。
いくつかのアゼチジノンスルフィンアミド誘導体はペニ
シリンスルホキシドから直接製造されているC8 、T
erao、T、Matsuo、S、Tsushima。
N、Matsumoto、T、Miyawaki an
d M。
Miyamoto、J、Chem、Soc、 (c)1
304(1972))。
式 (式中、RおよびR1は前記と同意義を有し、R4はC
1−C1oアルキルを表わす) で表わされるアゼチジノンスルフィン酸エステル(スル
フィネート)は、前記ペニシリンスルホキシドから誘導
したアゼチジノンスルフィニルクロリドを対応するC1
−C1oアルカノールと反応させると得られる。
たとえば、スルフィン酸エステルは、ペニシリンスルホ
キシドからアゼチジノンスルフィニルクロリドを生成さ
せた反応混液に直接所望のアルコールを加えることによ
って得られる。
生成されたスルフィン酸エステルは蒸発、結晶化あるい
はクロマトグラフィーなどの標準方法により単離する。
本発明のスルフィン酸エステルの製造に用い得るアルコ
ールとしては次のものがあげられる。
メタノール、エタノール、イソプロパツール、シクロヘ
キサノール、 5ec−ブタノール、n−ヘキサノール
あるいはメントール。
アゼチジノンスルフィン酸エステルの具体例としては次
のものがあげられる。
41−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−インブト
キシスルフィニル−4−オキソ−3−アセトアミド−1
−アゼチジニル)−3−ブテノエート、 t−メチル3−メチル−2−(2−メトキシスルフィニ
ル−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド−1−アゼ
チジニル)−3−ブテノエート、47−クロロフェナシ
ル3−メチル−2−(2−(2−メンチルオキシスルフ
ィニル)−4−オー1=−ソー3−フェノキシアセトア
ミド−1−アセ゛チジ。
ニルシー3−ブテノエート。
4′−メトキシベンジル3−メチル−2−(2−シクロ
ヘキシルオキシスルフィニル−4−オキソ−3−フェニ
ルアセトアミド−1−アゼチジニルシー3−ブテノエー
ト、 メチル3−メチル−2−(2−プロポキシスルフィニル
−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼ
チジニル)−3−ブテノエート。
(式中、RおよびR1は前記と同意義を有し。
R5はC1−C6アルキルを表わす) で表わされるアゼチジノンチオスルフィン酸エステルは
、前記アゼチジノンスルフィニルハライドを対応するC
1−C6アルキルチオールと反応させると得られる。
得られたチオスルフィン酸エステルは標準的技法により
単離する。
この製法はカルボン酸ハライドからカルボン酸チオエス
テルを得る製法に類似している。
アゼチジノンチオスルフィン酸エステルの製造に用い得
るチオールの具体例としてはメタンチオール、エタンチ
オール、2−7’ロパンチオール。
2−メチル−2−プロパンチオール、シクロヘキサンチ
オール、2−ペンクンチオール、1−ブタンチオールが
あげられる。
本発明のアゼチジノンチオスルフィン酸エステルの具体
例としては次のものがあげられる。
4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−メチルチ
オスルフィニル−4−オキソ−3−アセトアミド−1−
アゼチジニル)−3−ブテノエート、2′−ヨードエチ
ル3−メチル−2−C2−(2−メチル−1−プロピル
チオスルフィニル)−4−オキソ−3−フェノキシアセ
トアミド−1−アゼチジニルシー3−ブテノエート、 2;’、2.′、2’−トリクロロエチル3−メチル−
2−(2−(l−へキシルチオスルフィニル)−4−オ
キソ−3−フェニルアセトアミドベンズアミド−1−ア
ゼチジニルシー3−ブテノエート。
ペニシリンスルホキシドから誘導されたアゼチジノンス
ルフィニルハライドのスルフィンアミドおよびスルフィ
ンイミド誘導体は次の式で示される。
〔式中、RおよびR1は前記と同意義を有し、(a)
R6が水素でR7が水素、フェニルもしくは−NHR
8(R8はC1−C5アルキルカルボニル、C1−C5
アルコキシカルボニルまたはトシル)であるか、 (b) Re・R7およびこの側基が結合している窒
素原子が互いに結合して式 で示されるイミド基を(但し、馬は前記と同意義を有す
る) 表わすものとする。
〕一般に、アゼチジノンスルフィンアミドおよびスルフ
ィンイミドは、カルボン酸ハライドからカルボキシアミ
ドおよびカルボキシイミドを得る方法と同一方法、即ち
、約1−2当量の適当なアミ;ン塩基を酸ハライドと反
応させることによって、対応するスルフィニルハライド
から製造し得る。
特にこの反応は、前記スルフィン酸エステルおよびチオ
エステルの製法と同様に、ベンゼン、トルエン、塩化メ
チレン、クロロホルム、 酢酸1−f−n’などの不活
性有機溶媒中で実施する。
個々のスルフィンアミドおよびスルフィンイミドを製造
する際に用いる塩基を以下の表に記載する。
スクシンイミドスルフィニルアゼチジノン類は次の工程
に従って製造することもできる。
ペニシリンスルホキシドエステルを酢酸の存在下、ジメ
チルホルムアミド中、約105°Cにおいて過剰のN−
1−リメチルシリルスクシンイミドと加熱して得られる
アゼチジノンスルフェンイミドをm−クロロ過安息香酸
で酸化すると対応するスルフィンイミド誘導体が得られ
る。
アゼチジノンスルフィンアミド類よびスルフィンイミド
の具体例としては次のものがあげられる4′−二トロベ
ンジル3−メチル−2−(2−フタルイミドスルフィニ
ル−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド−1−アゼ
チジニル)−3−ブテノエート、 2′−ヨードエチル3−メチル−2−(2−アニリノス
ルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミド
−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート、 t−ブチル3−メチル−2−(2−カルボエトキシヒド
ラゾスルフィニル−4−オキソ−3−フェニルアセトア
ミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート。
2、′+2;、2’−トリクロロエチル3−メチル−2
−(2−フロピオニルヒドラゾスルフィニル−14−オ
キソ−3−フタルイミド−1−アゼチジニル)−3−ブ
テノエート、 メチル3−メチル−2−(2−(4−トリールスルホニ
ルヒドラゾスルフイニル)−4−オキソ−3−フェノキ
シアセトアミド−1−アゼチジニルシー3−ブテノエー
ト、 4′−メトキシベンジル3−メチル−2−(2−スクシ
ンイミドスルフィニル−4−オキソ−3−プロピオンア
ミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート、 2′−ヨードエチル3−メチル−2−(2−カルボメト
キシヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−アセトア
ミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート、 2+ 92+ 92′−トリクロロエチル3−メチル−
2−〔2−アセチルヒドラゾスルフィニル−4−オキソ
−3−フェニルアセトアミド−1−アセ゛チジニル〕−
3−ブテノエート。
前記スルフィンアミド類に加えて、他のスルフィンアミ
ド類も本発明の目的物質に含まれる。
特に、 式 (式中、RおよびR1は前記と同意義を有し、RoはC
1−C6アルキルあるいはフェニルを表わす。
)で表わされるアゼチジノンスルフィンアミド類も酸性
条件下対応する3−メチレンセファムスルホキシド化合
物に変換され得る。
この種のアゼチジノンスルフィンアミド類は公知化合物
であるC8゜Terao et al、、前記〕。
これらの化合物は。ペニシリンスルホキシドにアゾジカ
ルボキシレートあるいはジアシルジイミドを反応させて
直接製造し得る。
本発明工程において、ペニシリンスルホキシドおよびア
ゾジカルボキシレートもしくはジアシルジイミドから直
接誘導される原料物質スルフィンアミドの具体例として
は、次のものがあげられる。
2′−ヨードエチル3−メチル−2−(2−(N。
N′−ジベンゾイルヒドラゾスルフィニル)−4−オキ
ソ−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼ゛チジニル
〕−3−ブテノエート、 2、′2,72′−トリクロロエチル3−メチル−2−
(2−(N、N’−ジカルボエトキシヒドラゾスルフイ
ニル)−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド−1−
アセチジニルシー3−ブテノエート、ベンズヒドリル3
−メチル−2−(2−(N。
N′−ジカルボメトキシヒドラゾスルフイニル)−4−
オキソ−3−フェニルアセトアミド−1−アゼチジニル
シー3−ブテノエート、 4′−クロロフェナシル3−メチル−2−[:2−(N
、 N’−ジカルボプロポキシヒドラゾスルフイニル
)−4−オキソ−3−アセトアミド−1−アゼチジニル
〕−3−ブテノニー1・。
本発明のアゼチジノンスルフィン酸誘導体の環化反応は
、ブレンステッドプロトン酸型触媒を用いて約70−1
15℃、特に環化反応が実施されを媒質の還流温度で実
施するのが好ましい。
前記アゼチジノンスルフィニル誘導体を、メタンスルホ
ン酸、1〜リフルオロメクンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸など、適切な有機
ブレンステッドプロトン酸に溶解すると対応するエキソ
メチレンセファムスルホキシドに環化し得る。
このような条件下における環化に要する時間は、スルフ
ィニル誘導体の性質、用いた特定の酸の性質および反応
温度に依存する。
通常、アゼチジノンスルフィンアミドおよびスルフィン
イミド誘導体はメタンスルホン酸中1室温において5−
10分以内に環化されるが、スルフィン酸、そのエステ
ルおよびチオエステル誘導体を室温で完全に環化するに
は約30分開裂する。
本発明の生成物の環化反応で得られる3−メチレンセフ
ァムスルホキシドは、抗生物質の製造における中間体と
して有用である。
このスルホキシド類を公知方法により、具体的には三塩
化リンもしくは三臭化リンとジメチルホルムアミド中で
反応させると対応する3−メチレンセファムが得られ、
更にジメチルアセトアミド中、トリエチルアミンと反応
させると(Robert R,Chauvettean
d Pame la A、Pennington、J、
Org。
Chem、、38.2994(1973))、式 で表わされるデスアセトキシセファロスポリン化合物に
高収率で変換される。
デスファトキシセファロスポリンエステルのエステル基
を開裂すると活性な抗生物質に変換される。
脱エステル化は保護基の性質に依存するが、(1)トリ
フルオロ酢酸。
ギ酸、塩酸などの酸または(2)ギ酸、酢酸、塩酸など
の酸と亜鉛で処理することにより、あるいは(3)懸濁
状のもしくは硫酸バリウム、炭酸、アルミナなどに保持
させたパラジウム、白金、ロジウムあるいはこれらの化
合物の存在下に、加水素分解することによって成し遂げ
られる。
また、式 (式中、Yはハロゲンあるいはメトキシを表わす) で表わされる新規セフェム抗生物質の製造に、エキソメ
チレンセファム化合物を用いることができる。
このような3−エキソメチレンセファム化合物の化学的
変換は、すでに化学文献に発表されている(Rober
t、R,Chauvette and Pame la
A、 Pennington、 J、 Amer、 C
hem、 Soc、、96.4986(1974))。
一般に、エキソメチレンセファム化合物を低温において
オゾン化すると3−ヒドロキシセファム化合物が得られ
、更に室温において塩化メチレン−エーテル中でジアゾ
メタンと反応させると3−メトキシセファム誘導体が得
られる。
3−ヒドロキシセフェムエステルをジメチルホルムアミ
ド中で塩化チオニルあるいは三臭化リンのようなハロゲ
ン化剤と反応させると3−ハロセフェム化合物が得られ
る。
対応するセフェム酸は強力な抗菌作用を示す。
以下に記載する実施例は、本発明を更に詳述するもので
あるが5本発明はこれらの範囲に制限されるものではな
い。
実施例において、核磁気共鳴スペクトルはNMRで表わ
し、テトラメチルシランを標準試料として用いてVar
ian製T−60型スペクトルメータにより求めた。
化学シフトはδ値(ppm単位)で、また、結合定数(
J)は1lz(1秒あたりの振動数)で表われた。
参考例 1 メチル 3−メチル−2−(2−クロロスルフィニル−
4−オキソ−3−フタルイミド−1−アゼチジニル)−
3−ブテノニー1への製造6−フクルイミドペニシラン
酸メチルスルホキシド18.8 g(50mmole
)、N−クロロスクシンイミド6、7 g(50mmo
le )および無水四塩化炭素11から成る混液を70
分間還流して粗製の生成物を室温に冷却し、濾過して水
洗(1×500m1)後、乾燥(Mg S 04 )
シた。
減圧下に溶媒を蒸発乾固して得られる残渣は、完全にス
ルフィニルクロリドに変換されていることがNMRによ
って示された。
NMR(CDC73): δ1.97(巾広、s、3)、 δ3.86(s。
3 )、 δ5.o 5 (Itコ広、 s 、 2
)、 δ5.2(d、1、J二2 Hz )、δ5.
77(d、1、J二4 Hz ) 、δ5.9 (d
、 1. J=4Hz)、δ7.83(+η、4) 実施例 1 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−スルフィ
ノ−4−オキソ−3−フタルイミド−1−アゼチジニル
)−3−ブテノエート 6−フタルイミドペニシラン酸4′−ニトロベンジル・
1−オキシド49.7 g(0,1mmole )、N
−クロロスクシンイミド13.4 g(0,1mmo−
Je)および1,2−ジクロロエタン1.51から成る
混液を70分間還流して冷却し、水および食塩水。
で洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下に溶媒を蒸発乾固するとアゼチジノンスルフィニ
ルクロリド52.5.9が得られた。
NMR(CDCA3)、 δ5.05(s、1)実施
例 2 メチル3−メチル−2−(2−スルフィノ−4−オキソ
−3−フタルイミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノ
エート 6−フタルイミドペニシラン酸メチルスルホキシド3.
76g、N−クロロスクシンイミド1.4g。
および無水(塩化カルシウム)四塩化炭素250罰から
成る混液を70分間還流して室温に冷却し。
濾過して水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。
減圧下に溶媒を蒸発乾固するとメチル3−メチル−2−
(2−クロロスルフィニル−4−オキソ−3−フタルイ
ミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエートが白色の
泡状物質として得られた。
このスルフィニルクロリド0.20gをクロロホルム2
5m1に溶かした溶液に水を2滴加えて30分間還流し
、冷却後、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下に溶媒を
蒸発乾固すると標記化合物が無色の泡状物質として得ら
れた。
NMR(cDci3) δ1.93(s 、3.−CH5)、δ3.80(s。
3、−COOCH3)δ4.88−5.15 (m 、
4、C3−H2二CH2,β−ラクタムH)、δ5.
70(d、■、J二5.0 Hz、β−ラククムH)、
δ7.80 (m 、 4. ArH) スルフィニルクロリドは、またこれは室温において2日
間空気と接触させると標記スルフィン酸に変換される。
実施例 3 4′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−イソプロ
ピルチオスルフィニル−4−オキソ−3−フニノキシア
セトアミドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 4′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−クロロス
ルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミド
−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート10gをトル
エン450TLlに溶かした溶液にイソプロピルメルカ
プタン1.9TLlおよびプロピレンオキシド3.5
mllを加えた。
混液を数日室温において放置し、減圧下に溶媒を蒸発乾
固した。
トルエン−酢酸エチル濃度勾配を用いて油状残渣をシリ
カゲル上にクロマトグラフすると標記化合物6.62g
が単離された。
MMR(CDC13) δ1.40(d、6.J二6.0 Hz 、 5CH(
CH3)2)、δ2.01(s、3)、δ3.55(m
、■、5CH(CH3)2)−δ4.60(S。
2、側鎖CH2)、δ5.1−5.4 (m 、 3
)。
δ5.33(s、2.エステルCH2)、δ6.20(
dd、1.J=4.5 、10.0Hz、β−ラククム
H)、δ6.9−8.3 (m 、 9、ArH)、δ
8.6(d、2、J二1.00Hz、 NH)実施例
4 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−C2−を−ブチ
ルチオスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセ
トアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 実施例3に記載の方法において、イソプロピルメルカプ
タンの代わりにt−ブチルメルカプタン2.4r711
を用いて同反応工程を実施し、クロマトグラフ後単離す
ると標記化合物4.69gが得られた。
NMR(CD(J’3 ) δ1.43(s、9、t−ブチル)、δ2.01(s、
3)、δ4.57(s、2.側鎖−CH2)、δ5.0
−5.4 (m 、 5 ) 、δ6.20(dd。
1、J =4.0 、11.0Hz 、β−ラクタムH
)。
δ6.8−8.2(m+ 9.ArH)+δ8,64(
d 、1.J=11.0Hz、NH) 実施例 5 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−メトキシ
スルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミ
ド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 6−フェノキシアセトアミドペニシラン酸4′−」ニト
ロベンジル・1−オキシド11およびN−クロロスクシ
ンイミド2.68.9より得られる4′〜ニトロベンジ
ル3−メチル−2−(2−クロロスルフィニル−4−オ
キソ−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼチジニル
)−3−ブテノエート。
をトルエン400m1に溶かし、この溶液に無水メタノ
ール25TLlを加えて室温で一夜攪拌し1重炭酸ナト
IJウム水溶液(2回)、水および食塩水(2回)で順
次洗浄した。
減圧下に溶媒を蒸発乾固すると粗製の標記化合物10g
が得られ、トルーエン−酢酸エチル濃度勾配を用いて酸
で洗浄済みのシリカゲル上にクロマトグラフして精製し
、異性体の混合物(R−およびS−スルフィネート)を
単離した。
NMR(CDC73’)(主異性体について)δ1.9
0(S、3)、δ3.74(s 、 3.−0CH3)
、δ4.52(s、2.側鎖CH2)δ4.8−5.3
(m 、 5 )、 δ5.32(s、2、エステ
ルCH2)、δ5.76(dd、1、J−5,0、9,
0Hz、β−ラクタムH)、δ6.8−8.2 (m、
9.ArH) 実施例 6 4′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−メンチル
オキシスルフィニル−4−オキソ−3−フニノキシアセ
トアミドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 実施例5においてメタノールの代わりにメントール3.
12 j! (20mmole )を用いて同反応工程
を実施し、得られたスルフィン酸エステルをトルエン−
酢酸エチル濃度勾配を用いて酸で洗浄済みのシリカゲル
上にクロマトグラフして単離した。
生成物は異性体(R−およびS−スルフィネート)の混
合物として単離した。
NMR(CDCl3 ) (主異性体について)δ0.
6−2.4 (m 、 18.メンチルH)、δ1.8
6(s、3)、δ3.98(巾広s、1)。
δ4.52(s、2、側鎖CH2)、δ4.72(d、
1、J = 5.0 Hz 、β−ラクタムH)。
δ4.8−5.2 (m 、 3 ) 、δ5.36(
s、2゜エステルCH2)、δ5.72(dd、、1、
J=5.0 、9.0Hz、β−ラクタムH)、δ6.
8−8.2(m、9、ArH)、δ7.85(d、1゜
J = 9.0 Hz 、 −NH) 実施例 7 41−二トロベンジル3−メチル−2−(2−アニリノ
スルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミ
ド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 6−フェノキシアセトアミドペニシラン酸47−ニトロ
ベンジル、1−オキシド10gおよびN−クロロスクシ
ンイミド2.61より得られた4′−ニトロベンジル3
−メチル−2−(2−l0ロスルフイニル−4−オキソ
−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼチジニル)−
3−ブテノエートをトルエン400m1に溶かした溶液
にアニリン3、6 mlを加え、室温において5分間放
置後、水(2回)および食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥して減圧下に溶媒を蒸発乾固すると標記
化合物が得られた。
NMR(CDC13) δ1.96(s、3)、δ4.5(s、2、側鎖CH2
)、δ5.34 (s + 2− エステルCH2)。
δ5.0−5.3 (m 、 3 ) 、δ5.77(
dd、1、J二4.5 、10.0Hz 、β−ラクク
ムH)、δ6.8−8.4 (m 、 14、ArH)
実施例 8 メチル3〜メチル−2−(2−N−スクシンイミドスル
フィニル−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド−1
−アゼチジニル)−3−ブテノエート 6−フェニルアセトアミドペニシラン酸4′−二トロベ
ンジル・1−オキシド2.55 g(7mmole )
N−1−リメチルシリルスクシンイミド5.6 rnl
(34mmole )、酢酸0.18m1およびジメチ
ルアセトアミド41m1から成る溶液を105℃におい
て3.5時間攪拌して冷却し、酢酸エチル50TLlお
よび水150m1の冷混液に注ぎ込んだ。
水層を酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を合して水洗し
無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下に溶媒を蒸発乾
固するとメチル3−メチル−2−(2−N−スクシンイ
ミドチオ−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド−1
−アゼチジニル)−3−ブテノエート3.3gが得られ
た。
NMR(CDCJ’3) δ1.84(S、3)、δ2.78(s、4.スクシン
イミド)、δ3.65(s、2、側鎖CH2)、δ3.
74(s、3、C00CH3)。
δ4.66(s、1)、85.0−5.5(m、4.β
−ラクタムH+オレフィンCH2)、δ7,26(s、
5.ArH)。
δ7.58(d、1、J二8.0Hz、−N旦)上記ス
ルフェンイミドを0℃においてメチレンクロリド50m
1に溶解し、m−り四日過安息香酸1.41を加えて酸
化し、1時間後に0℃において重炭酸ナトIJウム飽和
水溶液、水および食塩水で順次洗浄して無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下に溶媒を蒸発乾固すると標記化
合物が得られた。
NMR(CDC13) δ1.86(s、3)、δ2.60(s、4、スクシン
イミドH)、δ3.54 (s + ’側鎖CH2)
、δ3.78(s、3、C00CH3)、δ4.8−5
.2 (m 、 3 ) 、δ5.6 5.9(m。
■、β−ラクタムH)、δ6.40(d、1、J=5.
0Hz、β−ラクタムH)、δ7.3(s。
5、ArH) 実施例 9 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−(N 、
N’−ジカルボエトキシヒドラゾスルフイニル)−4
−オキソ−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼチジ
ニルシー3−ブテノエート 6−フェノキシアセトアミドペニシラン酸4′−ニトロ
ベンジル・1−オキシド10gを無水1,1゜2−トリ
クロロエタン300m1に溶かした溶液を還流し、De
an−8tark ’rラップを用いて乾燥した。
溶媒を約50m1蒸留して冷却し、ジエチルアゾジカル
ボキシレート6mlを加えて45分間還流し、減圧下に
蒸発乾固した。
残渣を−・キサンと磨砕して過剰のジエチルアゾジカル
ボキシレートを除去し、更に乾燥すると標記化合物が粗
製の黄色ゴム状物質として得られた。
精製はエキソメチレンセファム・スルホキシドに変換し
てから行なつた。
NMR(CDCA3) δ1.40(t、3、Jニア Hz 、 CH2CH3
) ?δ1.95(ril広S + 3 ) yδ3.
8−4.7 (m。
6)、δ5.0−5.6 (m 、 5 ) 、δ6.
7−8.4(m 、9.ArH) 実施例 10 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−1:2−(N
、 N’−ジカルボーt−ブトキシヒドラゾフィニル)
−4−オキソ−3−アセトアミド−1−アゼチジニルシ
ー3−ブテノエート 実施例9に記載の方法に従って、6−アセトアミドペニ
シラン酸4′−ニトロベンジル・1−t−1−シト82
0Tn9をアゾジカルボン酸ジ−t−ブチル465〜と
反応させて標記化合物を得た。
NMR(CD(J’3) δ1.50(s 、18.t−ブチル)、δ1.90(
巾広s、3)、δ2.00 (s 、 3 、 CHs
CONH)δ5.40(s、2、エステルCH2)、δ
5.〇=6.0(m、5)、δ7.6−8.4 (m
、 4゜ArH) 実施例 11 4′−二トロベンジル3−メチル−2−〔2−(N 、
N’−ジベンゾイルヒドラゾスルフィニル)−4−オ
キソ−3−フェノキシアセトアミド−・1−アゼチジニ
ルシー3−ブテノエート 実施例9の記載の方法に従って、6−フニノキシアセト
アミドペニシラン酸4′−二トロペンジル1−オキシド
10gとジベンゾイルジイミド7.8gを無水1,1,
2−トリクロロエタン中で反応させた。
参考例 2 エキソメチレンスルホキシドへの変換 上記の粗製生成物1yをメタンスルホン酸20廐に溶解
し、20分後に飽和食塩水300m1に注ぎ込んだ。
水溶液を酢酸エチル200m1で抽出し、有機抽出液を
重炭酸ナトリウム溶液で洗浄して硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下に溶媒を蒸発乾固してクロマトグラフする
と7−フェノキシアセトアミド−3−メチレンセファム
−4−カルボン酸4′−ニトロベンジル・1−オキシド
90m9(40%)が単離された。
生成物の一部を酢酸エチル−アセトンから再結晶して大
型プリズム晶を得た。
mp200 201°C NMR(CD(J!3) δ3.5 、3.75 (ABq、 2、J二14Hz
)。
δ4.55(s、2)、δ4.83(d、1、J=4.
5Hz)、δ5.3(s、2)、δ5.33(stDt
δ5.5(s、1)、δ5.78(s、1)、δ5.9
4,6.1(q 、 1、J二4.5 、8.0Hz)
、δ6.9−8.3 (m 、 9 )元素分析 C
23H21N308S(499,5)計算値 C155
,31;H14,24;N。
8.41;0.25.62;S、6.42実験値 C,
55,06;H14,14;N。
8.30;0.25.62:S6.26 実施例 12 4′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−アセチル
ヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−フニノキシア
セトアミドー1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 6−フェノキシアセトアミドペニシラン酸4′〜ニトロ
ベンジル・1−オキシド50gとN−クロロスクシンイ
ミド15gを1,1,2−トリクロロエタン10100
O中で反応させて得られる4′−ニトロベンジル3−メ
チル−2−(2−クロロスルフィニル−4−オキソ−3
−フェノキシアセトアミド−1−アゼチジニル)−3−
ブテノエートの溶液にアセチルヒドラジド14.8gを
加えて室温で約30分間攪拌し、各500Tllの飽和
食塩水で3回洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下に蒸発乾固した。
残渣を酢酸エチルに溶解して冷蔵庫に放置すると標記化
合物29.7g(52%)が結晶化した。
NMR(CD(J’3) δ1.94 (s 、 6. CH3CO−+アリルC
H3)、δ4.65 (s r 2 b側鎖CH2)、
δ4.9−5.4 (m 、 5 ) 、δ5.55(
s、2、エステルCH2)、δ6.8−8.4(m、9
、ArH) 参考例 3 エキソメチレンスルホキシドへの変換 実施例12の生成物2gをメタンスルホン酸20m1に
溶解して15分間室温に放置し、分液沖斗に移して酢酸
エチル2001rLl、飽和食塩水250罰および重炭
酸ナトリウム飽和溶液250m1を加えた。
有機層を分離して重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥して減圧下に蒸発乾固した。
残渣を少量の酢酸エチルに溶解して放置すると7−フェ
ノキシアセトアミド−3−メチレンセファム−4−カル
ボン酸4′−二トロベンジル・1−オキシド879〜(
51%)が結晶化した。
実施例 13 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−カルボメ
トキシヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−フェノ
キシアセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエ
ート 実施例12の記載の方法に従って、カルボメトキシヒド
ラジド4.5gを、6−フニノキシアセトアミドペニシ
ラン酸4′−ニトロベンジル・1−オキシド15.9か
ら導いたスルフィニルクロリドと反応させると標記化合
物が黄色のゴム状物質として得られた。
NMR(CDCA3) δ1.92(巾広s、3)、δ3.66(s、3、C0
0CH3)、δ4.56(s、2、側鎖CH2)。
δ4.8−5.6 (m 、 7.エステルCH2,β
−ラクタムH、オレフィンH)、δ6.7−8.4(m
、9.ArH) 実施例 14 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−トリルス
ルホニルヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−フェ
ノキシアセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノ
エート 実施例12に記載の一般法に従ってトシルヒドラジド1
8gを、6−フニノキシアセトアミドペニシラン酸4′
−二トロベンジル・1−オキシド30&から導いたスル
フィニルクロリドと反応させると標記化合物が黄色のゴ
ム状物質として得られたが結晶化はしなかった。
参考例3に記載の方法に従って、標記化合物をメタンス
ルホン酸1507rLl中で環化すると7−フェノキシ
アセトアミド−3−メチレンセファム−4−カルボン酸
4′−二トロベンジル・1−オキシド7.0g(23%
)が得られた。
実施例 15 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−アミノス
ルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミド
−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート 4′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−クロロス
ルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトアミド
−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート5gをトルエ
ンに溶かした溶液に、ナトリウムシアネート5gを水1
00Tllに溶かした溶液を加えて1時間室温で放置し
、有機層を分離して硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
に蒸発乾固すると標記化合物と6−フニノキシアセトア
ミドペニシラン酸4′−ニトロベンジルスルホキシドと
の混合物が得られた。
標記化合物に関する物性値は次のとおりである。
NMR(CDC#3) δ1.96(s、3)、δ4.55(s、4、側鎖CH
2+ −3ONH2) 、δ4.88(d、1゜J =
4.5 Hz、 β−ラクタムH)、δ5.0−5
.5(m、5)、δ5.72(dd、1、J=4.5
、9.0Hz、β−ラクタムH)、δ7.74(d、1
、J = 9.0 Hz 、 −N旦)、δ6.9−8
.4(m、9、ArH) 元素分析 C23H24N408S 計算値 C553,48;H14,68;N。
10.85 ;024.78 ; S、6.21実験値
C,53,69;H,4,77;N、10.62;S
5.90

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式で表わされる化合物。 〔式中、 Rは、メチル、t−ブチル、ベンジル、4−メトキシベ
    ンジル、C2C6アルカノイルオキシメチル、2−ヨー
    ドエチル、4−ニトロベンジル、ジフェニルメチル、フ
    ェナシル、p−ハロフェナシル、ジメチルアリル、2,
    2.2− h IJ クロロエチルおよびスクシンイミ
    ドメチルから選らばれたカルボン酸エステル保護基を表
    わす。 R1は、 (1)式 なるイミド基(R2はC2−C4アルキレンまたは1.
    2−フェニレン) および (2)式 なるアミド基(R3はC1−C5アルキル、ベンジルま
    たはフェノキシメチル) から選らばれた基を表わす。 Xは、 (1)式−0R4なる基(R4は水素またはC1−Cl
    0アルキル)、 (2)式−3R5なる基(R5はC1−C6アルキル)
    および (3)式 なる基(但し、 (a) R6が水素でR7が水素、フェニルもしくは
    −NHR8(R8はC1−C5はアルキルカルボニル、
    C4−C5アルコキシ力ルホニルまたはトシル)である
    か、 (b) R6が−C00R0でR7が−NHCOOR
    9もしくはR6が−COR0でR7が−NHCOR0(
    R9はC1−C6アルキルまたはフェニル)であるかま
    たは (c) R6・R7およびこの両基が結合している窒
    素原子が互いに結合して式 なるイミド基(R2は前記と同意義を有する)を形成す
    る。 )から選らばれた基を表わす。 〕2 Rがメチルまたは4−ニトロベンジルである特許
    請求の範囲1記載の化合物。 3 R1がフタルイミド、アセトアミド、フェノキシア
    セトアミドまたはフェニルアセトアミドである特許請求
    の範囲1または2記載の化合物。 4 Xがヒドロキシ、メトキシ、メンチルオキシ、イソ
    プロピルチオ、t−ブチルチオ、アミノ、アニリノ、N
    −スクシンイミド、アセチルヒドラゾ。 カルボメトキシヒドラゾ、トリルスルホニルヒドラゾ、
    N 、 N’−ジベンゾイルヒドラゾ、N、N’−ジカ
    ルボエトキシヒドラゾまたはN 、 N’−ジカルボt
    −ブトキシヒドラゾである特許請求の範囲1−3記載の
    化合物。 54′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−スルフ
    ィノ−4−オキソ−3−フタルイミド−1−アセチジニ
    ル)−3−ブテノエートである特許請求の範囲1記載の
    化合物。 6 メチル3−メチル−2−(2−スルフィノ−4−オ
    キソ−3−フタルイミド−1−アセチジニル)−3−ブ
    テノエートである特許請求の範囲1記載の化合物。 74′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−イソプ
    ロピルチオスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシ
    アセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエート
    である特許請求の範囲1記載の化合物。 84′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−t−ブ
    チルチオスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシア
    セトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエートで
    ある特許請求の範囲1記載の化合物。 94′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−メトキ
    シスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトア
    ミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエートである特
    許請求の範囲1記載の化合物。 104′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−メン
    チルオキシスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシ
    アセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノニー1
    ・である特許請求の範囲1記載の化合物。 114′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−アニ
    リノスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセト
    アミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノニーl・であ
    る特許請求の範囲1記載の化合物。 12メチル3−メチル−2−(2−N−スクシンイミド
    スルフィニル−4−オキソ−3−フェニルアセトアミド
    −1−アゼチジニル)−3−ブテノエートである特許請
    求の範囲1記載の化合物。 134′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−(N
    、 N’−ジカルボエトキシヒドラゾスルフイニル)
    −4−オキソ−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼ
    チジニルシー3−ブテノエートである特許請求の範囲1
    記載の化合物。 144′−ニトロベンジル3−メチル−2−[:2−(
    N 、 N’−ジカルボーt−ブトキシヒドラゾスルフ
    ィニル)−4−オキソ−3−アセトアミド−1−アゼチ
    ジニルシー3−ブテノエートである特許請求の範囲1記
    載の化合物。 154′−ニトロベンジル3−メチル−2−〔2−(N
    、N’−ジベンゾイルヒドラゾスルフィニル)−4−オ
    キソ−3−フェノキシアセトアミド−1−アゼチジニル
    シー3−ブテノエートである特許請求の範囲1記載の化
    合物。 164′−二トロベンジル3−メチル−2−(2−アセ
    チルヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキ
    シアセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエー
    トである特許請求の範囲1記載の化合物。 174′−ニトロベンセル3−メチル−2−(2−カル
    ボメトキシヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−フ
    ェノキシアセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブテ
    ノエートである特許請求の範囲1記載の化合物。 184′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−トリ
    ルスルホニルヒドラゾスルフィニル−4−オキソ−3−
    フェノキシアセトアミド−1−アゼチジニル)−3−ブ
    テノエートである特許請求の範囲1記載の化合物。 194′−ニトロベンジル3−メチル−2−(2−アミ
    ノスルフィニル−4−オキソ−3−フェノキシアセトア
    ミド−1−アゼチジニル)−3−ブテノエートである特
    許請求の範囲1記載の化合物。
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