JPS582272Y2 - 電気掃除機を利用する清掃装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はじゅうたん等の清掃面に水を供給して、清掃
面の汚れをその水とともに吸引するようにした清掃装置
を提供することを目的とする。

以下、この考案を具体化した実施例を図面について説明
する。

図面中１は家庭用掃除機を示し、２は中心に貫通した吐
出管３と前記掃除機１との間にホース４が接続される透
明材よりなるサイクロンであって、吸入管５から吸入さ
れた水と空気との混合流が分離され、空気は吐出管３か
ら掃除機１に吸入され、水は下方へ落下するようになっ
ている。

６は前記サイクロン２の下面に気密状に固着され、サイ
クロン２からの汚水が貯溜される透明材よりなる貯水槽
であって、その内周下部にはサイクロン２内の渦流によ
って貯溜された汚水が回転するのを阻止する抵抗板７が
設けである。

なお、サイクロン２と貯水槽６とは外周９，１０におい
て止金具１１により固定されるが、両外周９，１０間に
シーリングを介装してもよい。

１２はホース１３を介して前記サイクロン２の吸入管５
に接続される、２０バルブ、バルブ稈など除き透明材よ
りなる吸込口であって、第３図にも示すように、その吸
入側内側前部には全幅にわたって隔壁１４が一体形成さ
れており、その隔壁１４によって下面のみを開放した小
室１５が形成されている。

そしてこの隔壁１４の下端縁と吸込口１２の開口面との
間には若干の間隙が形成されている。

１６は前記小室１５内に配置され、吸込口１２の幅方向
に延びる吐水管であって、−側を開放するとともに、下
面には複数の吐水孔１７が設けられている。

１８は前記吐水管１６の一側開放部に接続されたホース
であって、水槽等の給水源１９からの水が吐水管１６に
供給されるようになっている。

なお、隔壁１４には適数の透孔８を設けて、小室１５か
らの空気吸入をこの部分でも行なうようになっている。

２０は吐水管１６内を貫通するバルブ稈であつて、一端
には吐水管１６外側に設けたバルブシート２１に接離可
能に対応するバルブ２２が設けられ、他端は吐水管１６
の孔から突出している。

２３は吸込口１２側壁と前記バルブ稈２０とを接続する
ベローズであって、前記バルブ２２を閉塞方向へ附勢し
ている。

１２ ａは吸込口１２の吸入側外側面に固定された安定
板であって、この吸込口１２をその開口面が清掃面に沿
った状態で安定して移動できるようにするものであり、
且つ吸込口１２内と外部圧力差を保つものである。

なお、吸込口１２をサイクロン２に比較して説明のため
に大きく描いたが、吸込口１２は手に持って作業するの
に適当な大きさのものである。

さて、掃除機１を起動すると、サイクロン２を介して吸
込口１２から空気が吸引される。

この吸引に上って吐出管１６内が負圧となり、このため
ベローズ２３が縮みそれに連結するバルブ２２がバルブ
シート２１から離れ、給水源１９から水が吸引されて吐
出管３内に流入する。

そして吸込口を手に持って清掃面に押しあて前後に動か
せば水流は水圧と空気の吸引にともなって、吐水孔１７
から勢いよく吐出され、吸込口１２の開口面と隔壁１４
の下端との間の間隙を通過して空気とともに吸引される
。

この場合、水流は清掃面を勢いよく洗うようにして前記
間隙を通過するために、従来手の施しようも無かった特
に毛足の長いじゅうたんなどにこぼした醤油、ソース、
インクなども水と共に吸引され、油シミ等の汚れも給水
源１９に無発泡性の洗剤を混入することによりきれいに
落とすことができる。

そして、その汚れを含んだ水流は空気とともに吸引され
、清掃された面はほとんど水気を含まない。

そして、吸込口１２から吸引された水と空気との混合流
はホース１３を経てサイクロン２に至りそこで汚水と空
気とに分離されて、空気は吐出管３及びホース４を経て
掃除機１に吸引され、汚水は貯水槽６に貯溜される。

その他人のついたタバコの吸ガラや乾燥した粉体も能率
よく吸引され、サイクロン内の水に溶解する。

その後は、止め金具１１をはずし貯水槽６内の汚水を廃
棄すればよい。

なお、ホース４を外すとともに、貯水槽６にあらかじめ
水を入れておき、給水源１９からの水流を使用すること
なく乾燥した粉体、埃り等の粉体の吸引を行えば、その
粉体、埃等はサイクロン２で分離されて貯水槽６内の水
に溶解され、空気だけが掃除機１に吸入され排出される
。

又、この考案は前記実施例に限定されるものではなく、
次の様な状態で具体化してもよい。

（イ）吐水管１６を吸込口１２の開口部の後部に設ける
こと。

（ロ）隔壁１４を省略すること。

この場合吐水管１６を吸込口１２の開口面に近接して設
けて、吐水管１６からの水流が開口面を通過するように
する。

（ハ）サイクロン２の吐出管３に直接吸引モータを取付
けること。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置全体を示す一部省略断面図、第２図はサイ
クロンと貯水槽を示す斜視図、第３図は同じく平面図、
第４図は第１図のＸ−Ｘ線断面図、第５図ａ、ｌ）はそ
れぞれ抵抗板の平面図及び断面図である。 サイクロン２、貯水槽６、吸込口１２、隔壁１４、吐水
管１６゜

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）吐出側に吸引駆動源として電気掃除機が連結され
   、水と空気の混合流を吸入して分離するためのサイクロ
   ンと、その下部に水の回転防止部材を内蔵する貯水槽が
   気密状に連結され、そのサイクロンに接続される吸込口
   とよりなり、その吸込口の吸入側には空気の吸引作用に
   よってベローズが動作し、それに連結されたバルブが開
   いて水流が吐出される吐出部材を設けるとともに、その
   水流が吸込口の開口面を通過して吸引されるように規制
   する規制部材を設けたことを特徴とする清掃装置。
2. （２）吐水部材は給水源と連結される管状のものであっ
   て、下部には吐水孔を有するものである実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載の清掃装置。
3. （３）吸込口はその吸込側に隔壁を設けて下部のみを開
   放した小室を形威し、吐水部材はその小室内に設けられ
   たものである実用新案登録請求の範囲第２項に記載の清
   掃装置。
4. （４）規制部材は隔壁であって、その隔壁はその先端と
   吸込口の開口面との間に若干の間隙を設けて吐水部材か
   らの水流がこの間隙を通過して吸引されるようにしたも
   のである実用新案登録請求の範囲第３項に記載の清掃装
   置。
5. （５）隔壁は適数の透孔を設けたものである実用新案登
   録請求の範囲第３項に記載の清掃装置。