JPS5822587B2 - ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ - Google Patents

ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ

Info

Publication number
JPS5822587B2
JPS5822587B2 JP2508374A JP2508374A JPS5822587B2 JP S5822587 B2 JPS5822587 B2 JP S5822587B2 JP 2508374 A JP2508374 A JP 2508374A JP 2508374 A JP2508374 A JP 2508374A JP S5822587 B2 JPS5822587 B2 JP S5822587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polyamide
sulfuric acid
treatment
molded product
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2508374A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS50119072A (ja
Inventor
今中嘉彦
内山宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2508374A priority Critical patent/JPS5822587B2/ja
Publication of JPS50119072A publication Critical patent/JPS50119072A/ja
Publication of JPS5822587B2 publication Critical patent/JPS5822587B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族ポリアミド成型物の処理方法に関する。
詳しくは芳香族ポリアミド成型物に特定の化合物を含浸
せしめて高温加熱処理することにより、耐水性、耐溶剤
性ことに耐熱酸性を向−卜せしめる処理方法に関する。
芳香族ポリアミドは、耐熱性素材として開発され、高温
時の熱安定性、自己消化性等多くの高次性能を有してお
り、これらの性能を要求される多くの用途に広く適用さ
れている。
しかしかかる芳香族ポリアミド成型物においても耐溶剤
性、特に耐硫酸性において必ずしも満足すべきものでな
(、例えば、該成型物を濃硫酸中に長時間浸漬すると溶
解してしまう。
また、該成型物を遊離の火炎の中に投じると、収縮、熔
融し、更には発煙しながら燃焼する。
この為、硫酸と接触することのある用途、遊離炎と直接
接触する事が予想される用途等にはその適用が難しく、
より高度の性能を有する成型物の出現が要求されるよう
になって来た。
従来、このような目的で行なわれる方法として芳香族ポ
リアミドを・・ロゲンで処理する方法(特公昭47−5
433号公報参照)、元素イオンで処理する方法(特公
昭47−5434号公報参照)、或いはハロゲン化物で
処理する方法(特公昭47−5436号公報参照)等が
提案されている。
しかし、このような方法では硫酸に対する抵抗性を多少
改善する事が出来るが、充分なものとは云えず、又、耐
火、耐炎性に関してもある程度の改良が成されるが、こ
の場合、炭化も著しく進行し、諸性質に好ましからぬ結
果を与える。
又、このような処理方法において使用される処理剤の多
くは、常温においても水等の物質に不安定で、又酸素に
よる処理効果の著しい阻害がある為、不活性気体(例え
ば窒素)で希釈した処理剤の蒸気下での加熱処理を前提
としており、実際上処理操作が極めて複雑であるという
欠点を有して(・る。
本発明者は、これら従来法の欠点を克服すべ(鋭意研究
の結果、特定の化合物の存在下に芳香族ポリアミド成型
物を高温加熱処理すれば、少量の処理剤でしかも極めて
短時間の処理にて濃硫酸にも不溶で、しかも耐火性、熱
安定性の向上した芳香族ポリアミド成型物の得られる事
を見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、芳香族ポリアミド成型物に■ イオウ
の酸素酸、スルファミノ酸 ■ 前記■の化合物のアンモニウム塩又は尿素塩から成
る群から選ばれた1種以上の化合物を含浸せしめ、30
0〜450℃の温度に1〜60秒間加熱することを特徴
とする芳香族ポリアミド成型物の処理方法である。
本発明方法における芳香族ポリアミド成型物とは、芳香
族ポリアミドから成る繊維、繊維製品もしくはフィルム
であり、好ましくはフィラメント、トウ等の繊維である
芳香族ポリアミドの芳香核は二l・口塞、ヒドロキシル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子、スルホン基等の置換
基を有していてもよい。
但し該ポリマーは加熱処理温度以上の融点を有する必要
がある。
上記芳香族ポリアミドとしては具体的には例えば、ポリ
−m−フェニレンイソフタルアミド、ポリ−m−フェニ
レンテレフタルアミド、ポリ−p−フェニレンテレフタ
ルアミド、ポリ−p−ペンツアミド等のホモポリマー、
コポリ(m−フェニレンイソフタルアミドテレフタルア
ミドコポリ(m−フェニレンp−フェニレンイソフタル
アミド)、コポリ(m−p−ペンツアミド)等のコポリ
マーが挙げられる。
本発明方法において用いられるイオウの酸素酸としては
硫酸、亜硫酸、チオ硫酸等が挙げられる。
イオウの酸素酸、スルファミノ酸のアンモニウム塩、尿
素塩とは、これらの酸とアンモニア又は尿素とから生成
する塩であり、その酸性塩、中性塩が好ましく用いられ
る。
本発明方法において使用される前記処理剤の使用量は芳
香族ポリアミド成型物に対して0.2〜1.5重量%が
好ましい。
0.2重量%よりも少ない量では、効果が充分ではなく
、又これよりも多し・量では処理成型物の諸物性、特に
強度、伸度等の劣化が著しく又実質的に無1駄になり、
経済的見地からも好ましくない。
特に好ましい該処理剤の使用量は0.5〜lO重量%で
ある。
本発明方法において、芳香族ポリアミド成型物の加熱処
理温度は300〜450℃であり、加熱処理時間は1〜
60秒間である。
加熱処理温度が300℃より低いと充分な処理効果が得
られなく、450℃より高いとポリマー自体の熱分解が
起り芳香族ポリアミド成型物の物性低下が著しい。
処理時間が1秒より短見・と充分な処理効果が得られな
く、処理時間が60秒を越えると芳香族ポリアミド成型
物の物性低下が著しい。
特にポリ−m〜・イソフタルアミド成型物の場合は、温
度330〜380°C1処理時間3〜30秒が最も好ま
しい結果を与える。
本発明の加熱処理において使用される熱源としては、少
なくとも450°Cにおいて長時間の耐熱性を有する材
質で作られる板状、棒状、円筒状、柱状、鐘状その他種
々の形体を有する熱媒体が好ましい。
該熱媒体の材質としては、鉄、ステンレス、特殊鋼、真
ちゅう等の金属、ガラス、雲母、石英等の非金属の何れ
でもよいが、好ましくは熱電導性の高い金属である。
本発明方法の加熱処理を実施する方法は、芳香族ポリア
ミド成型物を処理剤の水溶液中に浸漬、或いはスプレー
、塗布し、該成型物中に処理剤を含浸し、そのままの状
態或いは水分を乾燥させた状態で、300〜450°C
の温度に1〜60秒間加熱することにより成される。
芳香族ポリアミド成型物に処理剤を含浸させる時期は、
加熱処理前又は加熱処理中であってもよい。
本発明方法の実施に際し、該芳香族ポリアミド成型物の
熱処理は空気中或いは窒素等の不活性気体等測れの雰囲
気下でも行なわれ、それによる不利を伴わない特長を有
している。
本発明方法により処理された芳香族ポリアミド成型物は
、優れた熱安定性、耐火、耐炎性及び耐溶剤性特に耐硫
酸性を示す。
例えばプロパンガス炎中に入れても燃焼、発煙すること
なく原型を保ったまま炭化する。
又、濃硫酸に浸漬しても原型を保持したまま溶解しない
従って、高温度或いは遊離の火炎或いは硫酸、硫酸ミス
ト等にさらされる可能性のあるフィルターバッグ、保護
用衣料、電絶紙等の絶縁材料、アイロン台カバー、カー
テン等の内装材等巾広い用途に適用できる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳述する。
実施例中の濃度は重量分率で示す。
尚、芳香族ポリアミド成型物の耐火性の評価は、該成型
物をプロパンガス炎中に投じた時の燃焼の様子及び耐火
性の尺度として一般に使用されている限界酸素指数(L
OI)CJIS K7201(1972)B法1号試
験〕に基いて行った。
耐硫酸酸の評価は、試料を室温下で濃硫酸(98%)中
に、時々攪拌しながら24時間浸漬し、溶解性に基いて
行った。
実施例 l ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドより成る繊維(
200de/100filS)を送り速度3.9m/分
、巻上げ速度4.0m/分で、350°Cに維持された
長さ50crrLの鉄製の熱板上に接触させながら走ら
せボビンに巻取った。
該熱板処理に際し、10%硫酸水溶液で浸潤させた木綿
製の綿を送りローラーと該熱板との間の繊維走路上に設
け、該繊維が繊維走行方向に1crILの長さだけ接触
するよう調整した。
熱処理系は緑褐色を呈しており、処理系の0.32を束
ね10crrLの長さの棒状物としプロパンガス炎中に
投じたところ、発煙、燃焼することなく、原型を保持し
たまま炭化した。
LOI値は36であった。
又、濃硫酸中に処理系の一部を浸漬したところ、形体を
保ったまま伺ら変化が見られなかった。
尚、原糸と処理剤含浸糸との重量差から該繊維に対して
、硫酸が2.5%含まれていた。
比較例 l 、I−”J〜m−フェニレンイソフタルアミド繊維(2
00de/100filS)、処理剤を用いずに送り速
度−巻取速度0.48m/分−0,5m/分、0.96
m/分−1.0m/分で、実施例1と同様にして350
℃の熱板上を走らせボビンに巻取った。
処理系はいずれも薄褐色を帯びており、プロパンガス炎
中で発煙、収縮しながら燃焼した。
LOIi・値は30であった。
処理系の一部を濃硫酸に浸漬したところ、巻取速度In
/分のものは溶解し、0.5m/分のものは著しく膨潤
し形体を保ち得すドロドロの状態になった。
比較例 2 yP:ソーm−フェニレンイソフタルアミド繊維(20
0de/100filS)を、熱板温度−接触時間を2
70’C−120秒、480℃−1秒とした以外は実施
例1と同じ条件下で熱処理を行った。
処理系は前者は薄褐色で、後者は暗褐色であった。
400℃の条件下では糸切れが目立ち、安定した熱処理
は行えなかったが、処理系はプロパンガス炎中で著しい
耐炎性を示し、又著しい耐硫酸性をも示した。
270°Cでの処理系はプロパンガス炎中で著しく収縮
し燃焼した。
又濃硫酸に浸漬したところ、はぼ完全に溶解し原形を保
ち得なかった。
実施例 2〜7 ポリ−m−フェニレンイソフタルアミド繊維(200d
e/100filS)、種々の条件下で実施例1と同様
にして処理を行った。
次表にまとめて記す。
実施例 8 ポリ−m−フェニレンテレフタルアミド繊維(200d
e/100filS)を10%スルファミノ酸水溶液中
に浸漬し、マングルに数回通すことで絞り、110℃で
乾燥させたところ33%のスルファミノ酸を含んでいた
該含浸糸を370℃に維持した、実施例1で使用した熱
板上を6m/分の速度で走らせ、熱処理を行った。
処理系は褐色を呈しており、プロパンガス炎中に投じた
ところ、発煙、燃焼することなく原形を保ったまま炭化
した。
処理系の一部を濃硫酸中に入れたところ、伺も変化も見
られず原形を保持した。
実施例 9 ポリ−m−フェニレンインクタルアミド繊維から成るト
ウ(20000de/10000fil” )に、オイ
リングローラを使用して10%硫酸水溶液を塗布し、次
いでこのトウを2つの絞りローラの間を通じた後、この
絞り操作を終えたトウを360℃の鉄製熱板上に6秒間
接触するように走らせた。
処理されたトウに捲縮をかけ、カット長561nmのス
フ糸(2,Ode / 1 fil )とした。
該スフ糸から茶褐色を呈した織布(サージ織)を得た。
この織布をプロパンガス炎中に投じたところ、該織布は
収縮することなく原形のまま炭化した。
LOI値は35であった。又、該織布の一部を濃硫酸中
に浸漬したが、原形を保ったまま著しい耐硫酸性を示し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリアミド成型物に、 ■ イオウの酸素酸、スルファミノ酸 ■ 前記■の化合物のアンモニウム塩又は尿素塩からな
    る群から選ばれた1種以上の化合物を含浸せしめ、30
    0〜450℃の温度に1〜60秒間加熱することを特徴
    とする芳香族ポリアミド成型物の処理方法。
JP2508374A 1974-03-06 1974-03-06 ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ Expired JPS5822587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2508374A JPS5822587B2 (ja) 1974-03-06 1974-03-06 ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2508374A JPS5822587B2 (ja) 1974-03-06 1974-03-06 ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS50119072A JPS50119072A (ja) 1975-09-18
JPS5822587B2 true JPS5822587B2 (ja) 1983-05-10

Family

ID=12156023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2508374A Expired JPS5822587B2 (ja) 1974-03-06 1974-03-06 ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5822587B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS50119072A (ja) 1975-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2913204B2 (ja) カチオン性染料で染色可能なポリ(p―フエニレンテレフタラミド)繊維の製造方法
US2648592A (en) Removing salts from polyacrylonitrile
JP4495457B2 (ja) セルロース繊維を防炎加工する方法
JP7015854B2 (ja) ホスホン酸化pbi繊維
US2341735A (en) Method and composition for treating yarns and fabrics
JPS5822586B2 (ja) ホウコウゾクポリアミドセイケイブツ ノ シヨリホウホウ
JPS5822587B2 (ja) ホウコウゾクポリアミドセイケイブツノ シヨリホウホウ
RU2578294C2 (ru) Волокно на основе содержащего серу имидазола, содержащее ионно связанные галогениды
RU2578690C2 (ru) Волокно на основе содержащего серу и щелочной металл имидазола, содержащее ионно связанные галогениды
JP5946923B2 (ja) ハロゲン塩のイオン交換を用いて繊維から硫黄を除去する方法
JP5955981B2 (ja) 低残留硫黄を有するアラミドコポリマー繊維から得られる糸条を調製する方法
JP6049034B2 (ja) 酸による洗浄を用いてアラミドコポリマー糸条を調製する方法
EP0228224A2 (en) Aromatic polyamide fibers and processes for making such fibers
DE1802727A1 (de) Feuerfester geformter Gegenstand und Verfahren zu dessen Herstellung
JPS5813722A (ja) 活性炭素繊維の製法
US2516562A (en) Process of making artificial wool from nylon fibers
Bell et al. 86—THE ACTION OF HEAT ON WOOL
RU2016147C1 (ru) Способ получения высокомодульного углеродного волокна
JPS58109577A (ja) 防燃剤組成物
RU2156331C1 (ru) Изделия из поли(п-фенилентерефталамида) с высокой огнестойкостью
RU2714084C1 (ru) Способ получения огнестойких текстильных материалов из целлюлозных и синтетических волокон
JPH055223A (ja) 耐炎化繊維の製造方法
JP6013512B2 (ja) ハロゲン酸による洗浄を用いてアラミドコポリマー糸条を調製する方法
JPH06507215A (ja) ポリアミド6,6フィラメントの熱保護を改善する方法及びこれによって調製されたフィラメント
JPS59187624A (ja) 活性炭繊維の製造方法