JPS5822358Y2 - 調整つまみ収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えば電子同調チューナを採用したテレビジ
ョン受像機において、受信チャンネルの設定記憶手段と
して使用するポテンショメータを収納する場合に使用し
て好適な調整つまみ収納装置に関する。

一般にポテンショメータにより受信チャンネルを設定記
憶する方式の電子同調テレビジョン受像機においては、
記憶可能なチャンネル数と同数のポテンショメータが必
要であり、且つそのポテンショメータは操作し易いこと
が要求される。

更にチャンネル記憶後は、視聴者の体の一部や物が不注
意にテレビジョン受像機に触れても、ポテンショメータ
が働かないようにしおく必要がある。

従来このために、第１図のようにポテンショメータ収納
箱１をキャビネット２の前面の一部に配置したり、第２
図の如くポテンショメータ収納箱３をキャビネット４に
引出し式に配置しているが、いずれの場合も必要な時の
操作性を良くするためキャビネットの前面に広い面積を
取ることになってしまい、意匠上アンバランスになる。

又、小形の受像機には適用しにくいという欠点を有して
いる。

更にポテンショメータ収納部が大きいということはキャ
ビネットもそれだけ大きいことが必要であり、コストア
ップにもつながる。

そしてキャビネット前面の内部に収納箱を設けるために
は扉や引出しのための把手が必要であるが、これらの把
手は小形で面から飛び出ていることが多く、視聴者の体
や物の接触で折れ易く、一旦折れるとその後の操作性が
非常に悪くなる等の欠点を有している。

尚、第１図中、５は選局スイッチ、６はチャンネル表示
器、７はポテンショメータ収納箱１の扉開閉用把手、８
は電源スィッチである。

第２図中、９はポテンショメータ収納箱３の引出し用つ
まみで゛ある。

この考案は上記従来の欠点を除去した調整つまみ収納装
置を提供することを目的とする。

以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳細に説明
する。

この考案の調整つまみ収納装置は筐体の角を形成する一
辺の一部又は全部を外方に向って開閉可能にし、その扉
または扉に対向する筐体内部に調整つまみ類を配置し、
必要な時のみ扉を開いて調整し、通常は扉を閉じ筐体と
一体化したものである。

即ち、筐体として電子同調テレビジョン受像機のキャビ
ネットを例にとれば、第３図に示すようにキャビネット
１０の前面の一角を形成する部分が外方に開閉可能にな
って扉１１が形成されている。

つまりキャビネツｌ−１０の天井の一部が扉になってお
り、この扉１１は勿論開閉自在である。

そして扉１１の前面（キャビネツ） １０の前面と同じ
）には所定数の選局スイッチ１２が設けられている。

又、扉１１の内面には反射物１３が取付けられている。

一方、前記開閉可能になった一角の内部つまり扉１１に
対向する部分には、前記選局スイッチ１２に対応して同
数のポテンショメータが配設されている。

このポテンショメータは可変抵抗（図示せず）、この可
変抵抗を操作するつまみ１４、及び可変抵抗により駆動
されるインジケータ１５からなっている。

インジケータ１５にはチャンネル数字が画かれてあり、
移動自在の指針がある。

上記の場合、つまみ１４とインジケータ１５には必要に
応じ螢光物又は反射物を施しておく。

そして予めつまみ１４を調整して所定のチャンネル設定
（いわゆるプリセット）しておくが、このときは扉１１
を開けてつまみ１４を調整する訳けで、扉１１内面に取
付けた反射物１３により、キャビネット１０の前面又は
上面方向からの室内光を螢光物や反射物を施したつまみ
１４に反射し、つまみ１４を照らし出すようになってい
る。

プリセット後は扉１１を閉じるが、扉１１を閉じるとこ
の調整つまみ収納装置はキャビネット１０と一体化にな
る。

尚、第３図中、１６は電源スィッチ、１７はブラウン管
である。

この考案の調整つまみ収納装置は上記説明及び図示のよ
うに構成され、従来のようにつまみ類がキャビネット前
面に占る面積が少ないか殆んどないので、意匠決定上の
自由度を増す。

一方、扉に反射板を取付けるか扉自体につまみ類を設け
ることにより、従来の形式のものでは暗くて調整しにく
いような所でも比較的調整し易い。

更にキャビネットの一辺を扉の一部としているために、
扉に把手を設けなくても容易に扉の開閉ができるため、
把手の折れる心配もない等の優れた利点を有している。

尚、第４図はキャビネット１８側面の一部を扉１９にし
たもので、前面に占る面積は殆んどないためキャビネッ
ト前面の意匠の自由度を増すと共に、扉１９を開けた場
合は扉１９の裏面にポテンショメータ群が配設されてい
るため、キャビネット前方からの光を有効に受けられ、
明るくなりつまみやチャンネル設定の操作性が良い。

又、上記実施例（第３図）では扉１１を開いたときつま
み１４を照らすように扉１１内面に反射物１３を取付け
たが、反射物１３の代りに扉１１内面又は扉１１に対向
する部分にランプを設けてもよい。

更に、この考案は必ずしもテレビジョン受像機に限定さ
れず、ポテンショメータを有する電子機器一般に適用可
能である。

以上説明したようにこの考案によれば、実用的価値大な
る調整つまみ収納装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の調整つまみ収納装置（２例）
を有するテレビジョン受像機を示す正面図、平面図、第
３図はこの考案の一実施例に係る調整つまみ収納装置を
有するテレビジョン受像機を示す斜視図、第４図はこの
考案の他の実施例を示す斜視図である。 １０・・・・・・キャビネット、１１・・・・・・扉、
１２・・・・・・選局スイッチ、１３・・・・・・反射
物、１４・・・・・・つまみ、１５・・・・・・インジ
ケータ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）筐体正面の角を構成する一辺を含み筐体表面の一
   部に設けた凹部と、この凹部を覆い且つ前記筐体正面の
   一部を構成する扉と、この扉に選局スイッチや操作つま
   み等の選局操作部の一部を設けたことを特徴とする調整
   つまみ収納装置。
2. （２）扉内面又は扉に対向する筐体内部に、調整つまみ
   を照らす手段を設けた実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の調整つまみ収納装置。