JPS5822268Y2 - 磁気録画装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイマ機能を有した磁気録画装置に関するもの
である。

磁気録画装置にタイマ機能を付加し、複数個の録画を実
行させたい場合、現在のタイマ機能付磁気録画装置にか
いては、録画希望時刻を一度しか設定できず、かつ録画
開始時刻を設定するのみで録画終了は磁気媒体の終了を
検知することにより動作させているため、複数個の録画
を実行させることは困難である。

また、一般に市販されている複数個の時刻を設定できる
タイマを使用した場合は、これらのタイマは、電源をオ
ン・オフする構造になっているため、録画終了時に磁気
録画装置の電源を切ることになる。

一方、磁気録画装置においては、機構が録画状態にある
とき電源を切ると、磁気媒体走行系のなかで単に走行系
を停止して放置すると、圧着状態にあって変形を受けや
すい部分、たとえばＶＴＲのテープ走行系におけるピン
チローラ部分を保護するため、録画状態を解除してしま
う構造になっている。

したがって、タイマによって録画終了希望時刻に電源を
切り、引き続き、次の録画開始希望時刻に電源を入れて
も磁気録画装置は、機構が録画状態にセットされていな
いので録画することはできない。

したがって、複数個の録画を実行させる場合には、録画
終了時刻後次の録画開始時刻までの間、走行系を停止す
ると共に圧着部分のみを解除する状態（以後ポーズ状態
という。

）を維持すれば良いが、この様にすると録画希望時刻を
すべて経過した時にもポーズ状態にあるのでタイマ機構
が動作状態にあるのかどうかの判断がつきにくいばかり
でなく、次に磁気録画装置を使用する場合、一度録画状
態を解除して、次の操作に移らなければならないという
不便がある。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし容易
に複数個のタイマ録画を実行でき、かつ、タイマ録画を
総て実行した後は、機構部分を初期状態に復帰する磁気
録画装置を提供することにある。

本考案では磁気録画装置がタイマにより動作していると
き、録画終了時刻と次の録画開始時刻までの間磁気録画
装置の機構を録画状態に維持し、かつ、記録媒体の走行
を停止すると共に、走行を停止したときにその一部が圧
着状態になり変形を受は易い部分のみを解除することに
より複数組のタイマ録画を連続して行い、かつタイマ動
作が完了した場合には磁気録画装置の機構部を初期状態
に復帰させることを特徴とする。

図は、本考案によるタイマ機能を有した磁気録画装置の
タイマ部、記録媒体の走行部、機構部の一部を示すブロ
ック図である。

図において、１はメモリ制御部であり、アドレス・制御
ライン９とデータライン１０によりメモリ２に接続され
、アドレス・制御ライン９にメモリ２のアクセス番地と
メモリ２への読み書き信号を送ることによりデータライ
ン１０にアクセス番地のデータを送り出したり、データ
ライン１０を通してアクセス番地へデータを書き込んだ
りする。

４は比較部で、メモリ制御部１によりアクセスされたデ
ータと基準データ発生部３からのデータを比較し、両者
のデータが一致した場合に出力信号をカウンタ１１へ送
る。

５も比較部で、メモリ制御部１によりアクセスされたデ
ータと例えば商用電源周波数をカウントすることにより
現在時刻のデータを発生する現在時刻データ発生部６か
らのデータを比較し両者のデータが一致した場合に出力
信号を記録媒体走行部７へ送る。

カウンタ１１はメモリ制御部１からの信号によりリセッ
トされ、比較部４の出力をカウントし、ある決まった数
をカウントすると出力電気信号を磁気記録装置機構部８
へ送る。

以上のような構成において、録画開始希望時刻、録画終
了希望時刻の設定は、図示していない入力装置よりメモ
リ制御部１に入力することによりメモリ２へ書き込む。

タイマ動作中は、メモリ制御部１はメモリ２のアドレス
を順番に走査して録画開始希望時刻、録画終了希望時刻
のデータを現在時刻発生部６のデータと比較すべく比較
部５に送り出す。

比較部５においては、現在時刻発生部６のデータと録画
開始希望時刻のデータが一致したとき、記録媒体走行部
７が動作開始するべく信号を送り、現在時刻発生部６の
データと録画終了希望時刻のデータが一致したとき、記
録媒体走行部７が動作停止するべく信号を送る。

このようにして録画希望時間だけ記録媒体走行部７を動
作させる。

また、同時に比較部５はデータライン１０のデータと現
在時刻発生部６のデータが一致したとき、メモリ制御部
１に信号を送り、メモリ制御部１では、そのときのアク
セス番地のデータを基準データ発生部３のデータと同一
のデータに書き直す。

したがって、録画希望時刻を総て経過したとき、メモリ
２の内容は総て基準データ発生部３のデータと同一のも
のとなる。

このとき、メモリ２のデータを走査する前にリセットさ
れ、基準データ発生部３と既に、総て基準データに書き
直されたメモリ２のデータを比較して一致したときに出
力を出す比較部４の出力をカウントし、録画希望時刻の
数だけカウントしたときに出力を発生するカウンタ１１
はその信号を磁気記録装置機構部８に送り、該機構部を
初期状態に復帰させる。

以上のようにして、録画希望時刻のデータがメモリ２に
ある間は、磁気媒体走行部７のみを制御して、録画終了
希望時刻と録画開始希望時刻の間ポーズ状態とし、録画
希望時刻が総て終了した時にのみ、磁気録画装置の機構
部をも初期状態に復帰させる。

以上述べたように本考案によれば次のような利点がある
。

（１）タイマ動作終了後、磁気録画装置の機構部が初期
状態に復帰しているため、次に使用するとき、録画状態
を一度解除しなげればならないという不便がない。

（２）磁気録画装置の電源を機構部に連動して動作する
構造とし、た場合、タイマ動作終了後、電源をも切るこ
とになり、安全性、信頼性の向上となる。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案によるタイマ機能付磁気録画装置のタイマ
部、磁気媒体走行部、機構部の一部を示すブロック図で
ある。 １・・・メモリ制御部、２・・・メモリ、５・・・基準
データ発生部、４，５・・・比較部、６・・・現在時刻
データ発生部、７・・・記録媒体走行部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数組の録画開始希望時刻と録画終了希望時刻を記憶す
   る手段と、記憶し、た録画開始希望時刻あるいは、録画
   終了希望時刻と現在時刻とを比較し、一致した時に電気
   信号を出力する手段と、該電気信号を検知し、記録媒体
   の走行を停止させる手段と、該記憶手段の記憶内容がク
   リアされていることを判断し、他の電気信号を出力する
   手段と、該他の電気信号を検知し、機構部分を初期状態
   復帰させる手段を有し、録画終了時刻後次の録画開始時
   刻までの間は記録媒体の走行を停止させ、かつ上記他の
   電気信号が出力されているときは機構部分を初期状態に
   復帰させることを特徴とする磁気録画装置。