JPS58221687A

JPS58221687A - 腕時計用止メ具

Info

Publication number: JPS58221687A
Application number: JP57103626A
Authority: JP
Inventors: Masami Kasai; 笠井　昌巳; Masao Okamura; 正夫岡村
Original assignee: Seiko Epson Corp; Suwa Seikosha KK
Current assignee: Seiko Epson Corp; Suwa Seikosha KK
Priority date: 1982-06-16
Filing date: 1982-06-16
Publication date: 1983-12-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、腕時計に用いる止メ具の表面模様付けに関す
る。

本発明は、レーザー光を用いて新規性に富む腕時計用土
メ具の表面模様付けを行なう方法に関する。

機械式腕時計が全盛の頃は、消費者にとって時計体の時
間精度に重点が置かれ、腕時計の外観は特に大きな比重
を占めていなかった。しかし−水晶振動子を用いたクォ
ーツ腕時計が普及した今日では、生活に必要とする時間
精度は十分に保証された腕時計が普通となってきたため
に、消費者の腕時計選択基準は時間精度よシデザインの
良否に変わってきた。したがって、腕時計として評価さ
れるケース、バンド、止メ具を含めた全体的の見栄え、
質感、高級感、精密窓が、腕時計を製造するうえで最も
重要となってきている。

従来法による腕時側用止メ具製造方法の代表的なものは
、第１図腕時計用止メ具概工程図（イ）、（ロ）に示す
如く、マず第１に、金属板■からプレス余塵を用いて止
メ具原料■を打ち抜く原料抜き工程（イ）、第２に、前
記止メ具原料■をプレス鍛造型を用いて内外形部分、模
様４を成形加工した鍛造工程（ロ）に示す鍛造上り止メ
具■、更に外形部分と模様４を主にパフ研磨を施した後
、必要に応じてメッキ仕上げを行ない、腕時計用ケース
を完成する。

なお、前記方法によシ腕時計用止メ具を作る場合に於い
ｆ５デザイン的な造形を行なうのは鍛造工程（ロ）がメ
インとなシ、当然鍛造加工用金型は彫刻模様、波形模様
等種々の模様が彫り込ま、れた金型を用いることは言う
までもない。更に鍛造工程（ロ）では、加工が困難な模
様は鍛造工程（ロ）終了後、サンドペーパー、手ヤスリ
、彫刻工具等を用いて微細なデザインが施される。

従来法による他の方法としては、プラスチック材料を射
出成形し、表面処理を行なえば即完成品となる射出成形
法。更に他の方法としては、簡易鋳型を用いて溶融金属
を流し込み、１工程で腕時計用ケースの外形形状を成形
する鋳造法（ロストワックス法）等がある。しかしこれ
等の方法による腕時計側止メ具の製造は、種々の問題点
かあシ、特に今日の製造形態及び市場要求に添わない面
としては、（１）金型によりデザイン（外形形状及び模様）の制約
があり、デザイナ−の意志を１００％製品に反映できな
い結果、変り映えのしない腕時計止メ具しかできない。

（２）各々のデザイン毎に専用の金型（鋳型）を必要と
する為に、金型（鋳型゛または鋳型を作るマスター）製
作に時間が掛り納期の長期化を伴なう。

（３）上記（２）により金型（鋳型または鋳型を作るマ
スター）製作費が高額となる為、大量生産するモデルで
なければ償却困難となる。

（４）　　腕時計側止メ具の造形と模様付けは、分離し
て考えることのできない性格を持っている為、外形形状
の成形時にデザインの為に必要とする約８０％〜９０チ
の仕事を済ませておく必要がある。したがって原料加工
工程に近い工程から各々のモデル毎の作り込みが必要と
なる為にＦＭＳ生産方式（汎用形状の腕時計側止メ具を
作っておき、最終工程に近い工程で指定デザインに仕上
げる）が採用困難。

等の問題点があった。

本発明は、かかる欠点を全て解決したもので、その目的
は、新規性の優れたデザインの腕時計側止メ具の製造工
程の簡素化、迅速化を企てることにある。

以下、実施例に基づいて本発明の詳細な説明する。

レーザー光は既に他の分野に於いて実用化されている例
をみるまでもなく、その特徴は、高エネルギーの供与、
エネルギーの面積的絞り込みが容易にできる。マイコン
等の付加により反射鏡又はテーブルを操作し、任意の位
置に正確に照射できる等であろう。

このようなレーザー光を用いて第１図に示す鍛造上り止
メ具■をデザイン（止メ具表面への模様の作り込み）す
る場合は、第１図概工程図に示す従来法により原料抜き
工程（イ）、外形形状の骨格となる部分のみ（模様４を
除く）を加工対象とした鍛造工程←）を終了した後、第
２図レーザー加工図に示す如く鍛造上シ止メ具Ｏの上方
から矢印方向に向けてレーザー光を走査することにょシ
、前記鍛造工程上り止メ具０表面にレーザー光エネルギ
ーによシ材料の一部昇華、除去、溶融することによシ微
細な凹部を、他の部分を相対的に凸部とすることができ
る。前記微細な凹凸を一定のパターンで且、走査回数、
エネルギー量、スポット径をコントロールすることによ
り、模様１２をデザインすることができる。このように
してレーザー光を用いた模様付けを行なう場合は、レー
ザー光被照射材質をステンレス鋼とした場合、レーザー
光ンポット径を８μｍ〜５ｏμｆｒＬ、出カを５〜３゜
Ｗ、スポット間のピッチ≦スポット径、とすることによ
り可能となる。この場合に於いて照射面がレーザー光に
対して直角の場合に、最も強い調子の模様付けが可能と
なる。前記レーザー光照射位置、範囲はマイコンにより
行なうこととするが、出力の調整は被照射材表面状態に
よりレーザー光反射率が大幅に異な今為に、粗面はど低
パワーに、鏡面に近づくほどハイパワーにしなければな
らない。なお、被照射材表面からのレーザー光反射を少
なくする方法としては、被照射材の袋面にレーザー光の
反射を防止する（暇収する）薄膜、即ち黒Ｎ１メッキ、
加熱酸化による着色、黒色系塗装等を施した後にレーザ
・−光を照射し、後に薄膜等を除去することにより容易
に模様付けが可能となる。

他の方法としては、第３図腕時計用止メ具外観図に示す
如く、腕時計用土メ□具＠の材質として、金属材料を骨
材とり、たうえにガラス、サファイア。

メノー、水晶、トラメ石等の非金属材料を用いた表面に
レーザー光を照射し、腕時計用土メ具＠表面を急激に加
熱することによシ表面層に微細なりラック模様０または
内部熱ストレスを発生させ、前記クラック模様のまたは
内部熱ストレス発生部分に光の屈折、光の散乱を生じさ
せ、それを模様とすることができる。当然のようにレー
ザー光の出力、照射時間、スポット径、照射間隔は、被
加工材質１表面状態、必要とする外観により異なるが、
一般的には５〜５０Ｗの出力、αｏ１〜ｏ、　ｓ冠の照
射、８〜３０μｍのスポット径により可能とすることが
できる。

更に他の方法としては、第４図腕時計用止メ具の断面図
に示す如く、腕時計用土メ具■の表面に有機質薄膜層、
金属メッキ層などから成る表面薄膜層［株］を設けた後
、矢印方向からレーザー光を照射し部分的に急激な加熱
操作を行ない、前記薄膜層０を昇華除去又は°溶融し、
腕時計用土メ具■の素地を露出又は薄膜層３２に変化を
与えることができる。このような操作を反復性ない、希
望とする模様を腕時計用土メ具［有］の表面に形づくる
ことが可能となる他、腕時計用土メ具■の表面にあらか
じめ機械的方法等によシ模様を彫り込んでおけば、更に
深みのあるデザインが可能となる。

更に他の方法としては、第５図腕時計用止メ具の断面図
に示す如く、腕時計用土メ具Ｏの表面に材質の異なる有
機質または金属メッキの薄膜層０゜４）を複数層設けた
後、腕時計用土メ具Ｏの表面に矢印方向からレーザー光
を照射して、前記薄膜層ＯまたはＯ２０とを除去し模様
とすることができる。この場合、レーザー光の出力の強
弱によシ、最表面の一層０又は複数の薄膜層Ｏ１ｏとす
るかの選択が可能となる。したがって色彩の異なる薄膜
層を複数層設けた場合は、当該部分に照射するレーザー
光の出力調整により腕時計用土メ具■表面に複数色で且
模様付けが可能となる。

このように、レーザー光を用いて腕時計用土メ具の表面
に模様付けを行なうことによシ、従来の方法と比べると
、 ■　スポット径８μｒｌＬ〜５０μｍの微小点の集合体
を用いて模様を形づくるため、従来法の枠にとられれな
い斬新なデザインが可能となつた。

■　腕時計用土メ具の表面上の任意の部分に、任意の模
様付けが簡単にす早〈実施できる為に、デザインの決定
から品物の完成までの期間が極めて短かく、従来の１４
〜’／ｓｏ　　日（実加工に必要とする時間は最低半日
）となった。

■　各々のデザインに対して専用の治具、工具。

補助具を必要としない為、経費の節減が可能で、結果的
に腕時計用土メ具のコストダウンが実現できる。なかで
も、同−仕様腕時計用土メ具の数量が少ない場合は、特
にコストダウン効果に優れ、従来法の５０％〜５０％の
コストで製造することができる。

■　微少面積部分への瞬間加熱方法のため、腕時計止メ
具全体に与える熱影響は皆無に等しく、レーザー光の発
生する熱に起因する腕時計用土メ具のソリ、曲シ、ねじ
れ等は発見できない。したがって従来法による機械的加
工を施す場合に問題となる機械的応力、熱応力が殆ど無
い７’Ｃめに腕時計用土メ具としては製遣方法を原因と
する強度アップ（腕時計側止メ具の各部肉厚の増加等）
は不要となり、シンプルな腕時計側止メ具を実現できる
。

■　デザインの変更は、レーザー光の出力、速度、スポ
ット径等により極めて簡単に行なうことができる。これ
らの変更作、業は、従来の機械加工時に要した２〜３時
間に対し、約１０分で可能とすることができ、フレキシ
ビリティ−に富んだものである。

以上の通り、レーザー元金用いて腕時計吊止メ具表面の
模様付けについて述べたが、これらの方法は、平面形状
及び断面形状が丸形、角形、楕円形、異形を問わず、全
ての形状のものに適用できることは言うまでもない。

以上のような方法に於いて、適当とされるレーザー光は
、波長１．０６μｍのＹＡＧレーザー光でアル。ＹＡ（
）レーザー光の波長は、特に透明カラ１スに対しては透過性（吸収されない）があるため゛にレ
ーザー装置光学系の取り扱い、構造、保守が容易な他、
前記腕時計側止メ具の表面に複数層の薄膜層を設けた後
、ＹＡＧレーザー光を照射して模様付けをする場合、薄
膜層として透明ガラス質層を用いると、当該層には何の
影響を与えることなしに、他の薄膜層にエネルギーを吸
収させることができる。この使用方法に於いて最表面薄
膜層として透明ガラス質層を設け、他の薄膜層にレーザ
ー光吸収材料（例えばＯｒメッキ層等）を用いた所へＹ
ＡＧレーザー光を照射すると、最表面の透明ガラス質層
は何の変化も無いが、透明ガラス質層と腕時計側止メ具
の中間に存在するレーザー光吸収薄膜層に模様付けする
ことができ、デザイン的に新規性が高い他、腕時計側止
メ具としての耐食性も合わせて高めることができる非常
に有用な性質を持ったレーザー光ということができる。

この様な用途に用いるレーザー機械としては、富士電機
製造に、Ｋが扱っているレーザーメイト５０がその代表
となるものであるが、レーザーメイト５０の特徴は、レ
ーザー光偏光ミラー２枚の組み合わせによりＸＹ方向の
任意の位置に素早く照射できると同時に、装置のシンプ
ル化、ランニングコストが経済的である等、今後種々の
用途拡大が考えられる有用な機械である。

【図面の簡単な説明】

第１図・・・従来法による腕時計用土メ具概工程図（イ
）、（ロ）。１・・・金属根　　　　　２・・・止メ具原料ト・・鍛
造上り止メ具　４・・・模　様第２図・・・レーザー加
工図１１・・・鍛造上り止メ具　１２・・・模様第６図・・
・本発明による腕時計用土メ具外観図２１・・・腕時計
側止メ具　２２・・・クラック模様第４図・・・本発明
による腕時計側止メ具の断面図３１・・・腕時計側止メ
具　５２°°°薄膜層第５図・・・本発明による腕時計
側止メ具の断面図４１・・・腕時計側止メ具４２．４５・・・薄膜層以　　上出願人　株式会社　諏訪精工舎代理人　弁理士　最上　　務

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　　レーザー光を止メ具表面に照射し、前記止メ
具表面に規則性を有する凹凸を設けたことを特徴とする
腕時計用土メ具。
（２）レーザー光を止メ具表面に照射し、前記止メ具表
面層に熱ストレスを生じせしめたことを特徴とする腕時
計用土メ具。
（３）　　止メ具表面に予め薄膜層を形成した後、前記
薄膜層部分にレーザー光を照射し、レーザー光照射部分
の薄膜層を溶融又は除去したことを特徴とする腕時計用
土メ具。
（４）止メ具表面に予め複数層の薄膜層を形成した後、
前記薄膜層部分にレーザー光を照射し、レーザー光照射
部分の薄膜層を一層又は複数層を溶融又は除去したこと
を特徴とする腕時計用土メ具。
（５）パルスとしたレーザー光を用いることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項乃至第４項記載の腕時計用土メ
具。
（６）　　レーザー光のスポット径を８μｍ〜５０μｍ
としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第５
項記載の腕時計用土メ具。