JPS58221651A - 耐摩耗鋳物の遠心鋳造法 - Google Patents

耐摩耗鋳物の遠心鋳造法

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JPS58221651A
JPS58221651A JP10579982A JP10579982A JPS58221651A JP S58221651 A JPS58221651 A JP S58221651A JP 10579982 A JP10579982 A JP 10579982A JP 10579982 A JP10579982 A JP 10579982A JP S58221651 A JPS58221651 A JP S58221651A
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森近 俊明
Atsushi Funakoshi
淳 船越
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和之 田久保
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D13/00Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force

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  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐摩耗鋳物の遠心鋳造法、特に金属と硬質粒
子とが混在してなる表層を有する鋳物の・鋳造において
、該表層を均一な層厚に形成し得るようにした耐摩耗鋳
物の遠心鋳造法に関する。
金属中に硬質粒子、例えばタングステン炭化物(wc、
嶌c)粒子などを混在させることにより金属のみでは得
られない高度の耐摩耗性を付与することができる。この
知見にも七づいて本発明者等は、先に、遠心力鋳造を利
用し、第1図に示すような、金属(ハ)と硬質i子C)
とが混在してなる外周領域(以下、「外層」または「混
在層」という)(〜と、実質的に金属的のみからなる内
側領域(以下、「内層」または「金属層」という) (
13)の二層構造を有する鋳物の製造法を提案した(特
願昭56−218860号、同56−218861号等
)。
このように、耐摩耗性が要求される表層部のみに混在層
を形成すれば、高価な硬質粒子の使用量が少なくてすみ
経済的であるのみならず、混在層による高耐摩耗性とと
もに、金属、層による基材金属本来の材料特性、例えば
靭性などを兼備させることができる。
上記鋳物の鋳造は、例えば第8図に示すように。
軸心を中心に回転する鋳型(1)内に、その端部の端板
(2)の注湯孔(3)から、ホッパー(4)の鋳込み樋
(5)にて金属溶湯間を鋳造し、溶湯の鋳込み終了後、
端板(4の孔(3fから挿入された硬質粒子添加治具(
6)にて、溶湯より比重の大きい硬質粒子(P)を溶湯
面上に散布することにより行なわれる。溶湯面に投与さ
れた硬質粒子(P)は、遠心力の作用下、溶湯との比重
差により溶湯層内を鋳型(1)の内壁面に向って沈降し
、その外周領域に集中濃化することにより混在層を形成
するので、そのま\鋳型の回転を続行して溶湯を凝固さ
せれば、前記のごとき鋳物が得られるわけである。
上記の遠心鋳造において、鋳物の全長・全周にわたって
均一な層厚を有する混在層を形成するには、鋳型内の溶
湯層4fc対して硬質粒子(P)を均等に分散投与する
ことが必要である。
しかしながら、実際の鋳造においては、硬質粒子を溶湯
層の軸方向にそって均等に分散投与するにもかかわらず
、得られる混在層(〜の厚さは、第7図に示すように軸
方向の中央領域で薄く、両端゛部付近で厚くなる傾向が
みられる。とりわけ、層厚の厚い混在層(特に、約51
!!Jlをこえる層厚)を形成する場合、鋳造時の遠心
力を高くすると、上記の傾向が顕著に現われる。この層
厚の不均一化の原因は次のように考えられる。すなわち
、炭化物等の硬質粒子は、溶湯に対する吸着性に乏しく
溶湯になじみにくいため、溶湯面上に散布しても、直ち
に溶湯層中に吸着されず、湯面上を浮遊する。
しかも、鋳型内には、溶湯とともに混入した少量の溶融
スラグが湯面上に浮遊しており、該スラグは硬質粒子と
の濡れ性が良いので、投与さi″L、た硬質粒子を容易
に吸着・捕獲する。このスラグは、遠心力の作用下に、
湯面上を移動し鋳型の両端部に集中し易い。このため、
硬質粒子は軸方向に均等に投与しても、スラグによって
両端部[運ばれ。
その場所で溶湯に吸着されて沈降する。その結果、得ら
れる混在層は前記のように両端部の層厚が厚い不均一な
ものとガってし1う。
本発明は、上述の硬質粒子の局所的な集中偏在化を防止
し、軸方向の全長にわたって均一な層厚を有する混在層
を形成し得るようにした鋳造方法を提供するものであり
、その特徴とするところは、鋳型内の溶湯面上に溶融フ
ラックス層を形成し、硬質粒子をフラックス粉と混合し
、またはフラックスで被覆して、上記溶融フラックス層
に投与するようにした点に存する。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明方法によれば1.硬質粒子を鋳型内の溶湯に投与
するに先立って、溶湯面を溶融フラックス層にて被覆す
る。また、硬質粒子は、所定の全投与量のうち少なくと
もその一部が、フラックス粉との混合物、もしくはフラ
ックスで被覆されたものとして投与される。これらのフ
ラックスは、いづれも金属溶湯および硬質粒子に対して
濡れ性を有するものであることを要する。
硬質粒子とフラックスとの混合物は、粒子とフラックス
粉とを単に機械的に混合したものでもよく、あるいは適
当な無機質もしくは有機質粘着剤(例えばベントナイト
など)にて、第2図に示すように粒子(1))とフラッ
クス粉量とを接着させたも゛のであってもよい。一方、
硬質粒子をフラックスで被覆したもの(被覆体)は、第
3図のように、粒子(りのμ面全体がフラックスa5で
被覆されたものであるが、・その被覆は完全でなくとも
よく、第4図のように粒子表面が部分的に露出していて
もよい。これら被覆体は、例えば、溶融したフラックス
中に硬質粒子を浸漬し引上げることにより得られる。
硬質粒子をフラックスとの混合物として溶湯に投与する
と、第5図〔1〕〜〔■〕に示されるように、まず硬質
粒子とともに投与されたフラックス粉(F5が溶湯閾の
熱をうけて溶融して、予め溶@面を被覆している溶融フ
ラックス(1つと合体し、この溶融フラックス層に硬質
粒子(P)が吸着され、該粒子(P)はついで溶湯間に
吸着される。硬質粒子(P)がフラックスによる被覆体
として投与されたときも同様のプロセスにて溶湯に吸着
されるが、粒子表面がフラックスで被覆されているため
、溶湯への吸着がよりスムースに行なわれる。以下の説
明では。
硬質粒子のフラックスとの混合物およびフラックスによ
る被覆体を総称して[硬質粒子−フラックスの複合体」
とも言う。
このように、本発明によれば、硬質粒子は溶湯面上に形
成された溶融フラックス層に吸着されるので、溶湯面上
で軸方向に大きく移動することはなく、はソその位置で
揺動するだけである。従って、はy投与された落下位置
で溶湯に吸着される。
溶湯に吸着されたのちは、溶湯の動きに多少左右される
もの\、はソその位置で溶湯中を遠心分離により外周方
向へ向って沈降する。むろん、沈降するのは粒子のみで
、フラックスは比重差により溶湯面上にとどまる。)く
シて、硬質粒子は、鋳型の両端部への移動・偏在が実質
的に完全に防止され、軸方向にそって均等に分散投与す
れば、第6図に示すように鋳物の全長・全周にわたり均
一な層厚を有する混在層が形成される。なお、硬質粒子
−フラックスの複合体が投与される溶湯面°が前もって
溶融フラックス層(F)で被覆されていない場合、すな
わち、裸の溶湯面に直接上記複合体を投与する場合にも
、硬質粒子に付随するフラックスが溶湯熱で溶融して溶
融フラックス層を形成するので、この溶融フラックスに
よる粒子の吸着捕捉作用が生ずる。しかし、投与開始初
期は、生成する溶融フラックス層が少なく、従って硬質
粒子の吸着効果もや\乏しい。本発明において、予め溶
湯面を溶融フラックス層で被覆しておくのは、投与初期
の吸着効果の不足を補償するためであり、これによって
確実に硬質粒子を吸着捕捉し、より均一で良好な混在層
の形成が保証される。
本発明に用いられるフラックスとしては、例えば金属溶
湯の精錬の際に形成される溶融スラグ、あるいは遠心鋳
造において溶湯の酸化防止のために使用されるフラック
スなどが挙げられるが、要するに金属溶湯と硬質粒子の
いづれに対しても濡れ性を有するならば、酸化物、塩化
物、弗化物など、あるいはこれらの2種以上の混合物(
固溶体または混合体)等任意の成分系のものを使用して
よい。もちろん、金属溶湯と接触して溶湯の成分組成の
変動をきたすものであってはならず、また、融点が低く
、溶湯の凝固点付近の低温域でも流動性の良いものが好
ましい。
硬質粒子としては、タングステン炭化物、タングステン
チタン炭化物などの金属炭化物が好ま(−ぐ用いられる
。ここに、硬質粒子と言うのは、金属中に混在して硬度
を高め耐摩耗性を向上させる効果をもつ粒子という意味
であるから、そのような効果をもたらすものであれば、
上記以外の炭化物、あるいは窒化物、珪化物など種々の
化合物の粒子を使用してよい。もつとも、金属溶湯中で
溶融しない高融点を有するものでなければならず、また
、混在層を鋳物の外周領域に形成するためには、溶湯よ
り比重の大きい粒子を選択すべきことは言うまでもない
。該粒子径は、約50〜300μm程度であればよい。
なお、フラックスと硬質粒子との複合体における両者の
割合は、重量比でi:o、oi〜1:0.8(粒子:フ
ラックス)とすることができる。この複合体のフラック
スと予め溶湯面を被覆するフラックスとは同一成分組成
のものであってよいことは言うまでもない。
基材金属の種類は、目的とする鋳物の用途・使用条件な
どに応じて選らばれるが、例えば耐熱性や強度等が要求
される場合には、クロム系鋳鉄または鋳鋼、クロム−ニ
ッケル系鋳鉄または鋳鋼などの鉄系金属が好ましく用い
られる。
本発明鋳造法において、硬質粒子投力前に溶湯面を被覆
する溶融フラックス層の形成は、所望の成分組成に調合
されたフシックス粉末を鋳型内に投与して溶湯の熱で溶
融させる方法によってもよく、あるいは高温状態の溶融
フラックスとして投与してもよい。鋳型内の溶湯の降温
、粘稠化を抑制するには、後者の方法が有利なことは言
うまでもない。溶湯の粘稠化が著しくなると、その後に
添加される硬質粒子の遠心分離による溶湯層内の沈降が
困難となるので、細径あるいは薄肉鋳物などのように溶
湯の鋳造量の少ない鋳物の鋳造では溶融フラックスとし
て投与するのが望ましい。溶融フラックスの層厚は粒子
吸着効果の点から、少なくとも0.5朋を要し、好まし
くは約1 ram以上である。
上記フラックスの鋳型内への投与および硬質粒子−フラ
ックス複合体の投与は、金属溶湯の鋳造終了後に行うこ
とができる。すなわち、所定量の溶湯を全量鋳造したの
ち、フラックスを投与し、これに硬質粒子を分散投与す
ればよい。この場合、硬質粒子を遠心分離によりスムー
スに混在層へ集中させるためには、溶湯温度が高く流動
性の良い間に迅速に投与すべきである。たソし、多量の
粒子を短時間に一度に投与すると、溶湯面が急冷され部
分的に凝固する結果、粒子の遠心分離が妨げられたり、
混在層の層厚が円周方向に不均一化するなどの不具合を
生じる。従って、硬質粒子の投与は、溶湯の凝固が始ま
るまでの間に、長時間をかけて徐々に投与することが望
ましい。
別法として、溶湯の鋳造開始直前、もし°〈は開始と同
時に、または開始後の適当な時期に、フラックスを投与
して溶湯面を溶融フラックス層で被覆し、溶湯の鋳造と
併行して硬質粒子−フラックス複合体の分散投与を行う
こともできる。その投与開始時期は、投与に要する時間
と溶湯の鋳造量・要時間とを勘案して適宜法めればよい
。むろん、硬質粒子の投与量が多い程、投与の開始を早
めればよい。たソし、鋳型内の溶湯量が少ない鋳造初期
に、硬質粒子が投与されると溶湯が凝固し良好な混在状
態の形成が困難となるので、鋳型内溶湯の層厚が約IQ
argに達した時点あるいは所定鋳造量の約半分が鋳込
まれた時点以降に、硬質粒子の投与を開始することが望
ましい。投与の終了時期は、投与量により一様ではなく
、溶湯の鋳造完了前もしくは完了と同時の場合もあり、
あるいはその後に及ぶこともあるが、いづれの場合も、
溶湯の鋳造と併行して投与されるので、投与量が多い場
合にも、溶湯が凝固をはじめるまでの間に所定の全量を
無理なく投与することができる。
上記鋳造[おいては、硬質粒子の投与とともに溶湯面上
に形成される溶融フラックスの層厚も増大する。このフ
ラックスは前記のように、硬質粒子の吸着捕捉を目的と
するのであるから、その効果が得られる層厚になれば、
それ以上増加させる必要はなく、通常は約0.5〜2 
NM程度あれば十分である。必要以上の増加は、フラッ
クスの溶融のために溶湯が奪われる熱量が増大する結果
、溶湯の降温・粘稠化が進み、硬質粒子の遠心分離が阻
害されるだけ不利である。従って、かかる不具合を避け
るには、所定量の硬質粒子のうち一部をフラックスとの
複合物として投与し、溶湯面上の溶湯フラックスの層が
適当な層厚になったのち、残余の硬質粒子は粒子単体の
ま\投与するとよい。
なお、硬質粒子をフラックスとの複合物として、または
粒子単体として投与するいづれの場合にも、溶湯からフ
ラックスや粒子に奪われる熱量を補償するために、フラ
ックスおよび粒子を加熱し、例えば300°C以上の温
度で投与するとよい。特に、細径鋳物や薄肉鋳物などの
ように、溶湯の鋳造量が少ない場合や、溶湯量に対し硬
質粒子の投与量が多い場合に、溶湯の流動性を保持し、
硬質粒子の溶湯内での遠心分離を円滑に行なわせるのに
有利である。その場合、硬質粒子が炭化物などであると
大気中での加熱の際に酸化を生ずるが、フラックスで被
覆されていれば、酸化を防ぐことかで・き、また粒子単
体の場合では、例えば無電解ニッケルめっきなどで粒子
表面を被覆しておけばよい。
本発明の遠心鋳造におけるその他の鋳造条件に特別の制
限ばなく、鋳型の回転速度は、例えば鋳型内壁面での遠
心力が50〜100G程度になるように制御され、溶湯
の鋳造温度は通常のそれと異ならず、要すれば硬質粒子
に奪われる熱着を補償するために、若干高目の温度に調
節すればよい。
硬質粒子の投与量は、もちろん所望の混在層の厚さに応
じて適当に決められる。
かくして得られる鋳物の混在層は、各硬質粒子が緻密に
分散し、粒子間□隙が基材金属で充填されてなる混在状
態を呈する。この混在層における硬質粒子の占める割合
(体積率)は好ましくは約70%前後である。
次に本発明方法を実施例により具体的に説明する。
実施例1 第8図に示すごとき遠心鋳造装置において、金属溶湯−
を取鍋(図示せず)からホッパー(4)を介して鋳型(
1)内に鋳造するとともに、鋳型自溶湯面を全周・全長
にわたり溶融フラックス層(1’)にて被覆し、溶湯鋳
造終了後、硬質粒子(P)をフラックスとの複合体とし
て、全長にわたってはソ均等に分散投与し、鋳型の回転
下にそのま\凝固させた。
硬質粒子−フラックスの複合体は、添加治具(6)の樋
状体(7)(はソ鋳型内の全長にわたる長さを有する)
内に装填し、樋状体を支持する回転軸体(8)により樋
状体(7)を矢印(a)のように反転させて溶融フラッ
クス面上に落下させることにより投与した。
鋳造条件は次のとおりである。
〔1〕鋳型 (1)内径:250朋、長さ: 100朋、(2)回速
速度ニア60nn(鋳型内壁面での遠心力80G)。
〔鳳〕金属溶湯 (1)成分:C8,42%、s:Lo、81%、Mn0
.64%、N14.38%、crt、6t%、Mo0.
46%、残部Feおよび不純物。
(2)鋳造温度:1600°C (3)鋳造量:鋳型内溶湯層厚約85ffll+6(1
)フラックス (1)成分:5iOz19%、A12016%、Ca0
38%、Na201’6%、B20s 8%、螢石9.
00%、その他4%。
(2)溶融フラックス層の形成:溶湯鋳造終了後、直ち
にフラックス粉を投与して溶湯熱で溶融させる。
(3)投与量:当初(硬質粒子−フラックス複合体投与
前)の溶湯面上の層厚1ffll+。
(IV)硬質粒子−フラックスの複合体(1)硬質粒子
(粒径150〜250μmのタングステン炭化物(%C
))・とフラックス粉(粒度−850メツシユ。成分組
成は上記°〔m〕のものと同一)との混合物を800°
Cに予熱して投与。硬質粒子:フラックス粉の混合比は
1:0.08(重量比)。
(2)投与量:5.8#。
(3)投与時期二上記〔履〕のフラックス粉投与1秒後
に開始し、3秒を要して全量投与。
上記鋳造により、外径250MMX長さ101ff×肉
厚35NMの中空円筒状鋳物を得た。比較として、フラ
ックスを使用しない点以外は上記と同一の鋳造条件で同
じサイズの中空円筒状鋳物を鋳造した。
各方法で得られた鋳物の軸方向断面を調査した結果、比
較法の鋳物の混在層の層厚は前記第7図に示すごとくで
、中央部位では約4MM、両端部付近は約15MMと不
均一であるのに対し、本発明法による鋳物では、第6図
に示すように硬質粒子の偏在は殆んどなく、混在層内〇
層厚は全長・全周にわたり約8〜10MIIIとはソ均
一である。
実施例2 溶湯の鋳造開始と同時′にフラックス粉を投与し、層厚
0.8MNの溶融フラックス層を形成せしめるとともに
、溶湯層厚がIO闘に達した時点(溶湯鋳造開始5秒後
)で、硬質粒子−フラックスの複合体の投与を開始し、
溶湯の鋳造と併行してその投与を継続した。溶湯鋳造所
要時間は16秒であり、硬質粒子−フラックスの投与所
要時間は13秒で・ある。すなわち、投与終了時期は、
溶湯鋳造終了の2秒後である。なお、硬質粒子−フラッ
クスの複合体としては、硬質粒子を溶融したフラックス
中に浸漬し引上げて得られた被覆体を使用した。
その他の鋳造条件は前記実施例と同じである。また、比
較として、フラックスを全く使用しない点以外は上記と
同じ条件で鋳造を行なった。
得られた各鋳物(外径250MM×長さ100ff#1
×肉厚35MMの中空円筒体)の軸方向の断面を調べた
結果、比較法による鋳物の混在層厚は前記第7図に示す
ように不均一で、中央部位で約5闘、両端部付近で約1
4間であるのに対し、本発明により得られた鋳物におけ
る混在層(〜は全長全周にわたり約8,5〜10MMと
はソ均一である。
なお、各実施例とも、本発明により得られた鋳物の混在
層[1,;−ける硬質粒子は金属(ハ)で被覆され、粒
子間隙が金属で充填された緻密な混在状態を呈しており
、混在層中の硬質粒子が占める割合は65〜75%(体
積率)である。
以上のように、本発明によれば、表層領域に硬質粒子と
金属からなる混在層が全長・全周にわたって均一な所望
の層厚に形成された鋳物を得ることができ、その混在層
によって確実かつ安定した高耐摩耗性が保証される。ま
た混在層の内側の金属層によって高靭性をも具備する。
従って、各種輸送用パイプ類、あるいは圧延用・搬送用
ロール類などの用途VCおいて、摩耗、衝撃によく耐え
、従来材では得られない耐久性を発揮する。その他、要
するに耐摩耗性が要求される各種装置・機器用部材とし
て同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)は中空円筒状鋳物の断面説明図、同図〔層
〕はその部分拡大説明図、第2図〜第4図はそれぞれ硬
質粒子とフラックスの複合体の例を示す断面説明図、第
5図(1)〜〔履〕は硬質粒子とフラックスの複合体の
溶湯面上での状況説明図、第6図および第7図は中空円
筒状鋳物の軸方向断面説明図、第8図は遠心鋳造法を例
示する断面説明図である。 1:遠心鋳造鋳型、4:溶湯鋳込みホッパー、6:硬質
粒子添加治具、M:金属、P:硬質粒子、F:フラツク
ス、A:混在層、IS:金属層。 代理人 弁理士 宮崎 新八部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)遠心鋳造用鋳型内に金属溶湯を鋳造するとともに
    、該溶湯より比重の大きい硬質粒子を溶湯に投与して、
    遠心力の作用下、溶湯と硬質粒子との比重差によ(ハ該
    粒子を溶湯層中に沈降させ溶湯の外周領域に集中濃化さ
    せることによって金属と硬質粒子の混在する外層と実質
    的に金属のみ75)らなる内層との二層構造を有する鋳
    物を鋳造する方法において、鋳型内の金属溶湯の上面に
    、該溶湯および硬質粒子に対する濡れ性を有する溶融フ
    ラックスの層を形成し、硬質粒子の全投与量またはその
    一部を上記濡れ性を有するフラックスとの複合体として
    、溶融フラックス上、鋳型の軸方向に均等に分散投与す
    ることを特徴とする耐摩耗鋳物の遠心鋳造法◎
  2. (2)硬質粒子の全投与量の一部がフラックスとの複合
    体として投与される場合において、該複合体の投与によ
    り溶融フラックス層厚が0.5朋以上に達したのち、残
    余は硬質粒子単体として投与することを特徴とする上記
    第(1)項に記載の耐摩耗鋳物の遠心鋳造法。
  3. (3)金属溶湯の鋳造開始の直前、開始と同時もしくは
    その後に、フラックス粉または溶融フラックスを鋳型内
    に投与して溶融フラックス層を形成することを特徴とす
    る上記第(1)項または第(2)項に記載の耐摩耗鋳物
    の遠心鋳造法。
  4. (4)金属溶湯が全鋳造量の%以上鋳込まれたのち、ま
    たは溶湯層厚が1Qffll+以上に達したのちに、溶
    湯の鋳造と併行して、硬質粒子とフラックスの複合体を
    投与することを特徴とする上記第(1)項ないし第(3
    )項のいづれふ1つに記載の耐摩耗鋳物の遠心鋳造法。
  5. (5)金属溶湯の全量を鋳造したのち、フラックス粉末
    または溶融フラックスを鋳型内に投与して溶湯面上に溶
    融フラックス層を形成することを特徴とする上記第(1
    )項ないしは第(3)項のいづれか1つに記載の耐摩耗
    鋳物の遠心鋳造法。
  6. (6)硬質粒子とフラックスとの複合体が、硬質粒子を
    ブラックス粉と混合したもの、または硬質粒子の表面を
    フラックスにて被覆したものであって、硬質粒子:フラ
    ックスの割合が1:0.01〜1:0.8(重量比)で
    あることを特徴とする上記第(1)項ないしは第(5)
    項のいづれか1つに記載の耐摩耗鋳物の遠心鋳造法。
  7. (7)硬質粒子とフラックスの複合体および/または硬
    質粒子が温度300°C以上に加熱されて投与されるこ
    とを特徴とする上記第(1)項ないしは第(6)項のい
    づれか1つに記載の耐摩耗鋳物の遠心鋳造法。
  8. (8)  フラックスが酸化物、塩化物もしくは弗化物
    の単独またはこれらの2種以上の温合物であることを特
    徴とする上記第(1)項ないしは第(7)項のいづれか
    1)vc記載の耐摩耗鋳物の遠心鋳造法。
  9. (9)硬質粒子がタングステン炭化物またはタングステ
    ンチタン炭化物であることを特徴とする上記第(1)項
    ないしは第(8)項のいづれふ1つに記載の耐摩耗鋳物
    の遠心鋳造法。 αG  金属が鉄系金属であることを特徴とする上記第
    (9)項に記載の耐摩耗鋳物の遠心鋳造法。
JP10579982A 1982-06-18 1982-06-18 耐摩耗鋳物の遠心鋳造法 Granted JPS58221651A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105798270A (zh) * 2016-04-08 2016-07-27 内蒙古工业大学 耐磨铸件及其制造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57118849A (en) * 1981-01-14 1982-07-23 Kubota Ltd Abrasion resistant centrifugally cast casting of cast iron and its production

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