JPS5822137B2 - P↓−バニリンの精製法 - Google Patents
P↓−バニリンの精製法Info
- Publication number
- JPS5822137B2 JPS5822137B2 JP2939979A JP2939979A JPS5822137B2 JP S5822137 B2 JPS5822137 B2 JP S5822137B2 JP 2939979 A JP2939979 A JP 2939979A JP 2939979 A JP2939979 A JP 2939979A JP S5822137 B2 JPS5822137 B2 JP S5822137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vanillin
- weight
- crude
- purification method
- methylvanillin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、少量のメチルバニリン類を含む粗p−バニ
リンを精製する方法に関する。
リンを精製する方法に関する。
p−バニリンは調合香料の成分として重要な化合物であ
り、広く香料の保留剤、変調剤、調和剤として用いられ
るようになり、近年ではp−バニリンは天然に依存する
ことなく、化学的合成によって得られている。
り、広く香料の保留剤、変調剤、調和剤として用いられ
るようになり、近年ではp−バニリンは天然に依存する
ことなく、化学的合成によって得られている。
しかしながら、化学的に合成して得たp−バニリンは副
反応による微量の不純物の混入は避けられず、特にp−
バニリンを調合香料として使用する場合、その中に含ま
れている微量の不純物が芳香に悪影響を与えることが知
られている。
反応による微量の不純物の混入は避けられず、特にp−
バニリンを調合香料として使用する場合、その中に含ま
れている微量の不純物が芳香に悪影響を与えることが知
られている。
p−バニリンの一般的な合成法として、カテコールをメ
チル化してグアヤコールを得、ついでこれとグリオキシ
ル酸とを反応させて生ずる4−ヒドロキシ−3−メトキ
シマンデル酸を酸化脱炭酸する方法が知られている。
チル化してグアヤコールを得、ついでこれとグリオキシ
ル酸とを反応させて生ずる4−ヒドロキシ−3−メトキ
シマンデル酸を酸化脱炭酸する方法が知られている。
この方法によると、p−バニリン反応生成物中には、不
純物として0−バニリン、イソフタルバニリンおよびメ
チルバニリン類(p−バニリン、0−バニリンのベンゼ
ン核がメチル化された化合物例えば、4−ヒドロキシ−
3−メトキシ−5−メチルベンズアルデヒド、4−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−6−メチルベンズアルデヒド、
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチルベンズアル
デヒドなどを総称する。
純物として0−バニリン、イソフタルバニリンおよびメ
チルバニリン類(p−バニリン、0−バニリンのベンゼ
ン核がメチル化された化合物例えば、4−ヒドロキシ−
3−メトキシ−5−メチルベンズアルデヒド、4−ヒド
ロキシ−3−メトキシ−6−メチルベンズアルデヒド、
2−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチルベンズアル
デヒドなどを総称する。
)が含まれており前記反応生成物からこれらの不純物を
除去するために通常、蒸留によりp−バニリンを精製し
ていた。
除去するために通常、蒸留によりp−バニリンを精製し
ていた。
しかし、イソフタルバニリンおよびO−バニリンは蒸留
により分留できるが、例えば4〜5 mm Hgのよう
な減圧下においてもp−バニリンの沸点は149〜15
1℃、メチルバニリン類の沸点は大略154〜156℃
と近接した沸点を示し、粗p−バニリンを蒸留により精
製しようとすると、20段以上の極めて高段数の精留を
行なわねばならず、しかもその精留には長時間を要する
ため、精留中にp−バニリンの分解、変質が生起して、
結果的にp−バニリンの回収率が極めて低くなるという
欠点があった。
により分留できるが、例えば4〜5 mm Hgのよう
な減圧下においてもp−バニリンの沸点は149〜15
1℃、メチルバニリン類の沸点は大略154〜156℃
と近接した沸点を示し、粗p−バニリンを蒸留により精
製しようとすると、20段以上の極めて高段数の精留を
行なわねばならず、しかもその精留には長時間を要する
ため、精留中にp−バニリンの分解、変質が生起して、
結果的にp−バニリンの回収率が極めて低くなるという
欠点があった。
そこで、この発明者らは、このように沸点の極めて近接
したメチルバニリン類を含む粗p−バニリンから高純度
のp−バニリンを高回収率で取得する方法について種々
検討した結果この発明に到達した。
したメチルバニリン類を含む粗p−バニリンから高純度
のp−バニリンを高回収率で取得する方法について種々
検討した結果この発明に到達した。
すなわち、この発明は、1.3重量製以下のメチルバニ
リン類を含む粗p−バニリン1重量部に対して、水を1
4〜30重量部の割合で加えることにより、p−バニリ
ンを水層中に40〜60’Cで抽出することを特徴とす
るp−バニリンの精製法に関するものである。
リン類を含む粗p−バニリン1重量部に対して、水を1
4〜30重量部の割合で加えることにより、p−バニリ
ンを水層中に40〜60’Cで抽出することを特徴とす
るp−バニリンの精製法に関するものである。
この発明の方法に供される粗p−バニリンはどのような
方法によって得られたものであってもよい。
方法によって得られたものであってもよい。
例えは、(1)カテコールと塩化メチルとを反応させて
グアヤコールを得、ついで、これをグリオキシル酸と反
応させてえられる4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデ
ル酸を酸化脱炭酸する方法。
グアヤコールを得、ついで、これをグリオキシル酸と反
応させてえられる4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデ
ル酸を酸化脱炭酸する方法。
(11)カテコールとジメチル硫酸とを反応させてグア
ヤコールを得、ついで、これをグリオキシル酸と反応さ
せてえられる4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデル酸
を酸化脱炭酸する方法。
ヤコールを得、ついで、これをグリオキシル酸と反応さ
せてえられる4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデル酸
を酸化脱炭酸する方法。
曲)カテコールとメタノールを反応させてグアヤコール
を得、ついで、これをグリオキシル酸と反応させてえら
れる4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデル酸を酸化脱
炭酸する方法。
を得、ついで、これをグリオキシル酸と反応させてえら
れる4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデル酸を酸化脱
炭酸する方法。
などがあげられる。
しかしながら、通常の蒸留によっては粗p−バニリン中
に含まれる微量のメチルバニリン類は除去することがで
きず、一般に粗p−バニリンは1.3重量係以下のメチ
ルバニリン類を含有している。
に含まれる微量のメチルバニリン類は除去することがで
きず、一般に粗p−バニリンは1.3重量係以下のメチ
ルバニリン類を含有している。
抽出温度は、40〜60℃の範囲が好ましく、40℃よ
り低いと、p−バニリンを抽出するに要する水量が多く
なり、また60℃より高いとp−バニリンおよびメチル
バニリン類の水に対する溶解度の差が小さくなるので高
純度のp−バニリンが得られる。
り低いと、p−バニリンを抽出するに要する水量が多く
なり、また60℃より高いとp−バニリンおよびメチル
バニリン類の水に対する溶解度の差が小さくなるので高
純度のp−バニリンが得られる。
水の使用量は混合物1重量部当り14〜30重量部が好
ましく、14重量部より少ないとp−バニリンの抽出が
十分に行われず、30重量部より多いとメチルバニリン
類が混入しp−バニリンを高純度で取得することができ
な・い。
ましく、14重量部より少ないとp−バニリンの抽出が
十分に行われず、30重量部より多いとメチルバニリン
類が混入しp−バニリンを高純度で取得することができ
な・い。
この発明の方法に従って、微量のメチルバニリン類を含
む粗p−バニリンを水で抽出すると上層にp−バニリン
を含む水層および下層にメチルバニリン類を含む油層の
二層を形成する。
む粗p−バニリンを水で抽出すると上層にp−バニリン
を含む水層および下層にメチルバニリン類を含む油層の
二層を形成する。
従って、この二層を公知の方法で分液し、水層からp−
バニリンを公知の方法で分離する。
バニリンを公知の方法で分離する。
次にこの発明の実施例および比較例を示す。
実施例1および2ならび比較例1〜4
メチルバニリン類を含む粗p−バニリンに水を加え抽出
した。
した。
生じた水層と油層とを分液して、水層を濃縮することに
よりp−バニリンを取得した。
よりp−バニリンを取得した。
その結果を次表に示す。
Claims (1)
- 11,3重量製以下のメチルバニリン類を含む粗p−バ
ニリン1重量部に対して、水を14〜30重量部の割合
で加えることにより、p−バニリンを水層中に40〜6
0’Cで抽出することを特徴とするp−バニリンの精製
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2939979A JPS5822137B2 (ja) | 1979-03-15 | 1979-03-15 | P↓−バニリンの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2939979A JPS5822137B2 (ja) | 1979-03-15 | 1979-03-15 | P↓−バニリンの精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55122731A JPS55122731A (en) | 1980-09-20 |
JPS5822137B2 true JPS5822137B2 (ja) | 1983-05-06 |
Family
ID=12275055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2939979A Expired JPS5822137B2 (ja) | 1979-03-15 | 1979-03-15 | P↓−バニリンの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5822137B2 (ja) |
-
1979
- 1979-03-15 JP JP2939979A patent/JPS5822137B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55122731A (en) | 1980-09-20 |
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