JPS5822046Y2 - 空気調和機用風向変換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機用風向変換装置に関するものである
。

従来の空気調和機用風向変換装置を第１図〜第２図によ
り説明する。

１はベース、２は送風機、３はケーシング、４は吐出口
であり、内側に風向板５が位置している。

６は回動軸で、風向板５を上下風向変換し、かつ支持し
ている。

風向板５は複数枚を平行に設置しているが、送風機２が
貫流ファンの場合空気の流れは矢印の如く流れ、特に吐
出口４の上部へ風量が多く流れる。

したがって風向板５を下向きにしても、吐出口４上部へ
流れる風量が多く、風向板５の角度に合った風向変換が
出来ない欠点があった。

しかも下向きにすると風向板５と吐出口上部の隙間が８
寸法の如くＡ寸法より大きくなり、空気抵抗がより少な
くなるため、さらに風向変換が出来ないと共に、上記隙
間が太きいと指が入ってしまい送風機２に当り不安全で
あった。

また風向板５の下側は吐出口４の奥方向に人ってしまい
、風の流れは矢印の如く、吐出口４の下面に当り、上向
きになってしまうため、風向板５の角度を下向きにして
も風向変換が出来ず、逆に上向きにしてしまう欠陥があ
った。

本考案は係る欠陥を改良するためになされたものである
。

即ち、空気調和機前面下部に吐出口を有し、複数枚の横
風向板をたて板にて連結したものを前記吐出口に回動軸
を介して回動自在に取付け、前記吐出口の後方上方に送
風機を配置したものにおいて、前記横風向板の上面が平
面で下面が奥側先端が細くなるように傾斜面とし、横風
向板の上面と吐出口上部内面の間に横風向板と平行に位
置する様、たて羽根用連動板を設け、連動板を横風向板
の上下角度変更と連動させ、横風向板を下向き角度にし
た時に連動板が吐出口と横風向板上面の隙間に横風向板
と同角度で位置せしめ、複数枚の横風向板とそれぞれを
連結する両端のたて板とで一体に成形し、該たて板に風
向変換用の回転軸を上下の中心より下側に位置して設け
、吐出口に設けた軸受けに挿入して横風向板を上下角度
回転自在にしたものである。

以下本考案を第３図〜第４図に示す一実施例により説明
する。

なお、従来例と同一符号のものは同一物を示す。

７は本考案の風向板で、断面形状は上面？ａが平面で、
奥側先端を細く、吐出口側を太くして複数枚配置してお
り、風向板の下面７ｂは、全数下向きになっている。

しかも、風の流入する奥側の風向板７の間隔は広く吐出
口４側の先端はせまくなっている。

８は風向板７を連結するたて板で、風向板６と一体に成
形されており、その上下の中心より略下方向に位置して
風向板７を上下角度回動自在に支持する回動軸９が設置
してあり、該回動軸９は吐出口４に設けた軸受け１０に
挿入しである。

１１はたて羽根で風向板７にて支持されており、かつ風
向板７の上面７ａと吐出口４の上部の間に風向板７と平
行に位置する連動板１２で連動する。

したがって連動板１２はたて羽根１１を介して風向板７
の上下角度変更と同一角度に連動する。

風向板７を下向き角度に変換すると、連動板１２が吐出
口４と風向板７の隙間を埋める様に位置し、角度も風向
板７と同一となる。

しかも回動軸９が風向板７の上下中心より下方向に位置
するため、上側の変位は多く、下側の変位は少ない動き
になる。

本考案は以上の様に構成したので、風の流れは風向板７
への流入が多く吐出口側で絞られながら、風向板７の下
面７ｂの下向きに沿う様に流れる。

したがって吐出口４の上部に風量が多い貫流ファンの場
合でも、整流されて平行に吐出される。

風向板７を下向きにした場合、その変動角度に下面１ｂ
の下向き角度が加えられ風の下向き角度をより大きく出
来る。

また風向板７の下側の変位が少ないため風向板７の下側
が従来の様に奥へあまり入らないので、下向きの風は吐
出口４の下面には当らない利点がある。

風向板７の上面７ａと吐出口４の上部の隙間を連動板１
２で埋めるため、指が入らず安全であると共に風向板７
と同角度に連動し風の整流の役目になるため、風をより
下向きに流すことが出来る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の縦断面図、第２図は第１図
の風向変換装置部の断面図、第３図は本考案の風向変換
装置の断面図、第４図は第３図の風向変換した断面図で
ある。 １・・・・・・ベース、２・・・・・・送風機、３・・
・・・・ケーシング、４・・・・・・吐出口、５・・・
・・・風向板、６・・・・・・回動軸、７・・・・・・
横風向板、８・・・・・・たて板、９・・・・・・回動
軸、１０・・・・・・軸受け、１１・・・・・・たて羽
根、１２・・・・・・連動板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機前面下部に吐出口４を有し、複数枚の横風向
   板７をたで板８にて連結したものを前記吐出口４に回動
   軸６を介して回動自在に取付け、前記吐出口４の後方上
   方に送風機２を配置したものにおいて、前記横風向板７
   の上面７ａが平面で下面７ｂが奥側先端が細くなるよう
   に傾斜面とし、横風向板７の上面７ａと吐出口４上部内
   面の間に横風向板７と平行に位置する様、たて羽根用連
   動板１２を設け、連動板１２を横風向板７の上下角度変
   更と連動させ、横風向板７を下向き角度にした時に連動
   板１２が、吐出口４と横風向板７上面の隙間に横風向板
   ７と同角度で位置せしめ、複数枚の横風向板７とそれぞ
   れ連結する両端のたで板８とで一体に成形し、該たて板
   ８に風向変換用の回動軸９を上下の中心より下側に位置
   して設け、吐出口４に設けた軸受け１０に挿入して横風
   向板７を上下角度回動自在にしてなる空気調和機用風向
   変換装置。