JPS5821999Y2 - 逆止弁装置付き高圧ガス容器用弁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は逆止弁装置付き高圧ガス容器用弁に関するもの
である。

水素ガス、アルゴンガス、窒素ガス、ヘリウムガス、フ
ロンガス等の高純変を要求される高圧ガス容器用弁にお
いて、ガスの消費後不純物が高圧ガス容器内に流入する
のを防ぐために、高圧ガス容器用弁の充填口内に逆止弁
装置を設けた、いわゆる逆止弁装置付き高圧ガス容器用
弁は、従来種種提案されている。

しかしながら、従来のガスを充填する際に逆止弁を開弁
するために、特殊充填用金具を必要とする逆止弁装置付
き高圧ガス容器用弁にあっては、逆止弁装置の構造が複
雑で、取扱いが煩雑であるか、あるいは価格が高価にな
るという欠点がある。

本考案は前記の欠点を除去した逆止弁装置付き高圧ガス
容器用弁の提供を目的とするものである。

本考案は逆止弁装置の構造を単純化するために、高圧ガ
ス容器用弁の主ガス流路に導入口を介して連通した充填
口に頂壁と内腔部とを有する外押えを装着し、該外押え
の周縁部にはガス流路を形成し、前記導入口に形成した
弁座を開閉する逆止弁の外枠を前記外押えの頂壁を貫通
してその内腔部内に押圧ばねを介して摺動可能に嵌入し
、前記外押えの頂壁には環状リブを突設し、該環状リブ
を支点として作動するリンクを前記充填口内において外
枠の先端部に装着したことを特徴とするものである。

以下、本考案を図示の実施例によって詳細に説明する。

図中において、１は高圧ガス容器に装着するようになし
た高圧ガス容器用弁であって、主弁２と、安全弁３と、
逆止弁装置４とを備えている。

主弁２はハンドル５の回動操作によって弁本体６の主ガ
ス流路７の主弁座８を開閉するように構成されている。

安全弁３は主ガス流路７の分岐流路９の末端に取付けで
ある。

逆止弁装置４は主弁座８の上方に、おいて弁本体６の側
方に突設した充填口１０内に装着されている。

充填口１０は導入口１１および主弁座８を介して主ガス
流路７に連通している。

１２は導入口１１に形成した弁座である。逆止弁装置４
は、充填口１０内にねじ、筐たはその他の手段によって
装着した頂壁と内腔部とを有する外押え１３と、逆止弁
１４と、押圧ばね１５と、Ｏリング１６と、一対重たは
１本の操作リング１７とを備えてそい。

外押合１３０周縁部にはガス流路１８を形成してあり、
外押え１３の内腔部１９内には逆止弁１４の外枠２０を
押圧ばね１５を介して摺動可能に嵌入しである。

Ｏリング１６は弁座１２をシールするように逆止弁１４
の凹溝に嵌入されている。

逆止弁１４の弁針２０は外押え１３の頂壁を貫通して突
出している。

高圧ガス容器にガスを充填する際に、押圧ばね１５によ
って導入口１１の弁座１２を閉塞している逆止弁１４を
特殊充填用金具によって開かせるためには、弁針２０が
外押え１３の頂壁を貫通する部分に環状リブ２１を突設
し、該環状リブ２１を支点として作動するように一対ま
たは１本の操作リンク１７を弁針２０の先端部の割り溝
内に枢着軸２２にて枢着しである。

２３は操作リンク１７が反対側に回動するのを阻止する
ためのピンである。

３１はガスを高圧ガス容器に充填する際に逆止弁１４を
押圧ばね１５に抗して開弁するのに用いる特殊充填用金
具であって、充填口１０に袋ナンド３０によって連結す
る鍔３３と、環状リブ２１と協同して操作リンク１７を
作動する環状突起部３４とを備えている。

３５は鍔３３に取付けたバンキングである。

次に１本考案の逆止弁装置付き高圧ガス容器用弁の作用
を説明する。

洗滌、清掃した高圧ガス容器に高圧ガス容器用弁１を装
着し、次いで、袋ナンド３０にて特殊充填用金具３１を
充填口１０に連結すると、第４図に示すように、ガス充
填ノズル３２の環状突起部３４が操作リンク１７を押圧
し、操作リンク１７は環状リブ２１を支点として拡開さ
れ、その結果、弁針２０が枢着軸２２を介して開弁方向
に摺動するので、逆止弁１４が押圧ばね１５に抗して摺
動し、弁座１２が開口する。

次いで、ガス充填ノズル３２にガスを導入することによ
って高圧ガス容器内への充填が行なわれるのである。

充填終了後主弁２を閉じ、充填口１０から特殊充填用金
具３１を外すと、押圧ばね１５によって逆止弁１４は弁
座１２を閉塞し、操作リンク１７は第３図の状態に復帰
する。

次いで、従来通りの放出方法に従って、充填口１０を接
続管を介して目的物に接続し、主弁２を開くと、高圧ガ
ス容器内の高圧ガスは主ガス流路７、主弁座８、導入口
１１を経て弁座１２に至り、押圧ばね１５に抗して逆止
弁１４を開弁じ、ガス流路１８を経て充填口１旧から放
出され、目的物に導入されるのである。

そして、高圧ガス容器内の残ガスが所定圧力に低下する
１でガスを放出し、ガスの圧力が押圧ばね１５の力板下
に低下すると、押圧ばね１５によって逆止弁１４が自動
的に閉じるので、以後接続管を充填口１０から外しても
、高圧ガス容器内に不純物が流入しないのである。

以上の説明によって容易に理解できるように、本考案に
よるときは、充填の際に逆止弁を開くための特殊充填用
金具を使用しない限りガスの充填をすることができない
けれども、ガスの放出を従来通りの方法で行なうことが
できる。

逆止弁装置の構造が単純化されているので、製作が容易
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図は一
部を縦断した立面図、第２図は逆止弁装置の拡大端面図
、第３図は第２図の■−■線に沿う縦断面図、第４図は
ガス充填作用説明図である。 １・・・・・−高圧ガス容器用弁、２・・・・・・主弁
、３・・・・・・安全弁、４−・・・・・逆止弁装置、
７・・・・・・主ガス流路、１０・・・・・・充填口、
１１・・・・・・導入口、１２・・・・・弁座、１３・
・・・・・外押え、１４・・・・・・逆止弁、１５・・
・・・・押圧ばね、１６・・・・・・Ｏリング、１７・
・・・・・操作リンク、１８・・・・・・ガス流路、１
９・・・・・・内腔部、２０・・・・・・弁針、２１・
・・・・・環状リフ、２２・・・・・・枢着軸、３０・
・・・・・袋ナンド、３１・・・・・・特殊充填用金具
、３２・・・・・・ガス充填ノズル、３３・・・・・弼
、３４・・・・・・環状突起部、３５・・・・・・バン
キング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高圧ガス容器用弁の主ガス流路に導入口を介して連通し
   た充填口内に頂壁と内腔部とを有する外押えを装着し、
   該外押えの周縁部にはガス流路を形成し、前記導入口に
   形成した弁座を開閉する逆止弁の外枠を前記外押えの頂
   壁を貫通してその内腔部内に押圧ばねを介して摺動可能
   に嵌入し、前記外押えの頂壁には環状リブを突設し、該
   環状リブを支点として作動する操作リンクを前記充填口
   内において外枠の先端部に枢着したことを特徴とする逆
   止弁装置付き高圧ガス容器用弁。