JPS58218729A - 「けい」光ランプの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンパクト形螢光ランプの製造方法に関する
ものである。

白熱電球は、暖かみのある好ましい光色とすぐれた演色
性を示し、使用が簡便であり、さらにコンパクトな高輝
度ランプゆえに照明器具との組み合わせにおいて配光制
御が容易である、等の特長をもち、従来から住宅や店舗
などの一般照明に広く用いられてきた。しかしながら、
省エネルギ一時代を迎えて、白熱電球の唯一の欠点とい
える低効率が問題視されており、最近は白熱電球に代わ
りうる高効率の小形放電ランプの開発が要望されている
。

発明者らは、かかる情況を予測して、すでに特願昭５１
−３０６６９号（特開昭５２−１１３５８４号公報参照
）などにおいて、白熱電球に代わる新しいコンパクト形
螢光ランプを提案した。

新しい螢光ランプは、第１図（ａ）　、　（ｂ）にその
構造を示すように、外形が球面まだは円筒状の曲面をな
している透光性ガラス材料からなる容囲器外体２の内側
に、同じ材料からなる容囲器内体３が挿入されて重ね合
わされた形で発光容囲器１が構成されている。容囲器外
体２および容囲器内体３の開口部４は相互に、たとえば
ガラスフリット６などによって気密接合されている。た
ソし、両者の開口部４は相互に溶着されてもよい。また
、容囲器内体３には、放電路を形成するところの溝６が
ひとつの連続した放電路をなすように蛇行状に設けられ
ていて、その両端部には二つの電極７，８が内部リード
線９，１０により保持されており、さらに外部面および
容囲器内体３の外面の一部あるいは全体には螢光体１３
が塗布されている。また、発光容囲器１の内部は排気管
１４を介して真空に排気されて、余剰の水銀と希ガスが
封入されている。

発明者らは、次の段階として、上記のコンパクト形螢光
ランプの製造化に着手した。ところが、製造化において
種々の予期せぬ問題点が判明し、すでに特願昭５５−６
４５１１号（特開昭５６−１６０７５４号公報参照）で
も指摘したように、容囲器内体３がランプ排気工程およ
び完成後において破損し易いことが、最大の問題点とし
てあげられた。これは、容囲器内体３に溝６を設けだご
とによって、その機械的強度が低下したこと、および大
気圧と発光容囲器１の内部の数Ｔｏｒｒの希ガス封入圧
との差によって、容囲器内体３が外側方向へいわゆる引
張応力を受けることに起因している。通常の真空電球や
高圧ナトリウムランプの外管パルプが破損しないのは、
内側方向へいわゆる圧縮応力を受けるからと考えられる
０つまり、上記容囲器内体３が破損し易いことは、新し
いコンパクト形螢光ランプに固有の問題といえる。特願
昭５６−６４５１１号において上記問題点のひとつの対
策としてガラスステムを用いた螢光ランプを提案したが
、発明者らはとくに量産化に的を絞ってそのほかの方策
についても検討してきた。

本発明の目的は、上記の容囲器内体の破損を防止できて
、特に構造がより簡単でかつ製造も容易な方式を提供す
ることにある。

発明者らは、上記目的を満した方法について詳細な検討
を続けてきた。その結果、高温雰囲気中において、容囲
器外体および容囲器内体の少なくとも一方の開口部と蓋
とを接合して、容囲器内体と蓋とで囲まれた空間領域内
を大気圧以下に減圧することによって、上記目的誉満し
たコンパクト形螢光ランプを提供できることが明らかと
なった。

以下本発明の一実施例について図面とともに詳細に説明
する。

第２図は、本発明の一実施例のコンパクト形螢光ランプ
を示す。同図において、２，３は、従来と同様であって
それぞれガラスからなる容囲器外体および容囲器内体で
あり、容囲器内体３には蛇行した溝６が形成されている
。容囲器外体２と容囲器内体３０両者は開口部４におい
てたとえばガラスフリット６を用いて相互に気密に接合
されており、さらに電極７，８を保持している内部リー
ド線９，１０も開口部４の部分で封着されて４、外部導
体１１．１２に接続されている。また、容囲器外体２の
内面と容囲器内体３の溝６の部分の外面には螢光体が塗
布されている。上記のように組み立てられた発光容囲器
１の内部は排気管１４を通じて真空に排気され、余剰の
水銀とアルゴンを主体とする希ガスが封入されている。

さて、本発明にかかる螢光ランプは、容囲器外体２と容
囲器内体３とが接合される開口部４に沿って、円板状を
なしだ蓋１５が両方の開口部４と気密に接合されており
、かつ容囲器内体３と蓋１５とで囲まれた空間領域１６
は大気圧以下に減圧されている。この場合、空間領域１
６を減圧する方法を種々検討したところ、蓋１６を高温
雰囲気中で接合する方法が量産に対してもつとも簡易で
すぐれていると結論された。すなわち、開口部４に蓋１
５をガラスフリット５で接合するときに、たとえば５０
０℃の高温雰囲気中で接合するならば、かかる工程のみ
によっておのずと空間領域１６の常温時（約２５℃）の
圧力は大気圧の約％まで減圧されることになる。なお、
蓋１６の形状としては円板状以外の曲面状をもったもの
でもよいことは当然である。まだ、蓋１５の材料として
は容囲器外体２および容囲器内体３と同じガラスか、Ｎ
ｉ４２％−Ｃｒ　　６％−Ｆｅ　　５２％などの組成を
もつ金属材料のいずれを用いてもよい。ただし発明者ら
の検討結果では、（１）加工がより容易で、　　　、（
２）工程の不良率が低い、（３）　　ランプ完成後の機
械的衝撃に強い、などの点から、金属材料を用いた蓋の
方が量産には若干適していた。

なお、上記実施例では蓋の周縁部を容囲器内体の開口部
と容囲器外体の開口部との間に挿入し、これら王者を相
互に接合する場合について説明したが、蓋の周縁部を容
囲器内体の開口部外側すなわち螢光体被着面とは反対側
の面に接合しても、また蓋の周縁部を容囲器外体の開口
部外側に接合しても、上記と同様の効果が得られるもの
である。

以上のように、本発明の製造方法で作られた螢光ランプ
では、前述した容囲器内体３が破損するという問題点が
完全に解決さ減る。また、ランプ構造そのものも簡単で
あり、かつ空間領域１６内を特別に排気することも不要
であり、それだけ工程も簡易といえる。量産においては
、従来のガラスステムを用いた方法よりも本発明にかか
る方法の方がすぐれていると結論づけられた。

、１次に、本発明の製造方法によって試作した螢光ラン
プの仕様と特性の一例を下表に示す。この場合、金属材
料（Ｆｅ　４２％−Ｃｒ６％−Ｆｅ６２％）からなる蓋
１６を採用した。

上表からもわかるように、この螢光ランプは１８Ｗの入
力で約９２０１ｍの光束が得られ、電球に代わる省エネ
ルギー光源として有用であることは明らかである。′−
１，だ、この螢光ランプは寿命期間をも含めて、容囲器
内体の破損が発生しないことも確認された。

以上説明したように、本発明は、い−！までのコンパク
ト形螢光ランプの品質上の問題点を完全に解決して、電
球代替用の螢光ランプを得ることのできる製造方法を提
供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図（、）　、　（ｂ）はそれぞれ従来のコンパクト
形螢光ランプの一部切欠縦断面図および同じ＜Ｘ−Ｘ線
断面図、第２図は本発明の一実施例であるコンパクト形
螢光ランプの一部切欠縦断面図である。 １・・・・・・発光容囲器、２・・・・・・容囲器外体
、３・・・・・・容囲器内体、４・・・・・・開口部、
６・・・・・・ガラスフリット、６・・・・・・溝、７
，８・・・・・・電極、９．１０・・・・・・内部リー
ド線、１１．１２・・・・・・外部導体、１３・・・・
・・螢光体、１４・・・・・・排気管、１５・・・・・
・蓋、１６・・・・・・空間領域。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 曲面状をなしたガラス材料からなる容囲器外体と容囲器
   内体とを重ね合わせ、少なくとも前記容囲器内体に放電
   路をなすだめの蛇行した溝を設け、前記溝の両端部に電
   極を保持し、さらに前記容囲器外体の内面捷たは前記容
   囲器内体の外面の全体あるいは一部に螢光体を被着し、
   かつ前記溝の内部に希ガスと水銀とを封入する螢光ラン
   プの製造方法であって、高温雰囲気中において、前記容
   囲器外体および前記容囲器内体の少なくとも一方の開口
   部と蓋とを接合することによって、前記容囲器内体と前
   記蓋とが囲るむ空間領域内を大気圧以下に減圧すること
   を特徴とする螢光ランプの（転）遣方法。