JPS5821868B2 - テレビ受像管画面水平度調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被検査テレビ受像管の画質調整の一つである横
一線ぐ画面回転位置）調整を自動化するだめのテレビ受
像管の画面水平度調整装置に関するものである。

従来、画面の水平度調整は調整作業者の目視で行なわれ
ている。

第１図はこの目視による調整法を説明するだめの図であ
って、ａは偏向ヨーク（以下ＤＹと略称する）を取付け
たテレビ受像管の正面図、ｂはその側面図を示す。

図示のように受像管１にＤＹ２を取り付けた後、被検査
テレビ受像管の画面３上に外部から調整信号として垂直
偏向を止めて得られる横一線パターン４を与え、その時
の画面の水平度を目視で判断し、との画面３の横一線が
水平になるようにＤＹ２を矢印５の方向に回転させなが
ら一整する。

この場合、調整者の主観が優先するため、多少の調整ば
らつき範囲があシ、精度が一定し々い。

加えて、調整すべきＤＹは画面の裏側に設置されている
ため、被検査画面を鏡で見ながらの調整であるため作業
性が悪く、調整に時間がかかシ、作業者は調整中画面を
見続けるため眼の疲労を起こす。

本発明の目的は、前記従来方法による欠点を無くすため
、受像管画面の水平度を自動検出し、そのデータを基に
自動調整を行なうことができるテレビ受像管の画面水平
度調整装置を提供することにある。

本発明の要点は画面の水平度を検出するのに第２図に示
す如く、垂直偏向を止めることにより得られる横一線上
におけるＡ点とＢ点の、水平方向にとった仮想測定基準
線６からの距離ＩＡ。

ＩＢを測定し、ｌＡとＩＢの差を求める方式とし、具体
的にはＩＡとＩＢを測定する検出器として白黒ＩＴＶカ
メラを使用し、仮想測定基準線として白黒ＩＴＶカメラ
からのビデオ信号波形上の水平同期信号を用いている。

第３図は本発明の実施例を示すブロック図である。

同図を示す如く、被検査テレビ受像管１の画面３に横一
線パターン４を与える。

また、走査線が垂直方向になるように撮像管を９０°回
転させて組み込んだＩＴＶカメラ７をＴＶ画面全体が視
野に入るように設置する。

そのとき、■ＴＶカメラフのビデオ信号９をモニタする
モニタテレビセットの画面８には横一線４が縦に表われ
る。

受像管の画面で発光しているパターンの一点の輝度に着
目した時、１フイールドごとに発光する点滅光源になっ
ているが、３〜５フイ一ルド分の長さの残像特性を持つ
一般的なＩＴＶ撮像管を使用すると、得られるビデオ信
号はレベルのオン、オフしたものとはならず、第５図の
如く安定したものとなシ、テレビセットとカメラの走査
を同期させる必要がない。

受像管の画面３の横一線パターン４をＩＴＶカメラ７で
撮影すると、その出力のビデオ信号は第４図に示すごと
き波形となる。

一方、同期信号設定器１５によって予めｎＡ及びｎＢＢ
１０水平同期信号を設定しておき、これにより同期信号
抽出回路１４においてＩＴＶカメラ７からの水平同期信
号１０のうちｎＡ及びｎＢＢ１０水平同期信号のみを抽
出する。

第４図に示す波形のビデオ信号９は、ゲート回路１１に
おいてｎＡ本目の走査線及びｎＢ本口の走査線のみが一
水平走査期間だけ通過し、信号位置検出回路１２におい
てビデオ信号ＡとＢが取シ出される。

この取シ出されたビデオ信号Ａ１Ｂは時間測定器１３に
入る。

その以前に、同期信号抽出回路１４よ［ｎＡ、ｎＢＢ１
０水平同期信号が時間測定器１３に印加されているので
、これらの水平同期信号を時間の測定基準点としてビデ
オ信号Ａ１Ｂゐ入力時点までの時間ｔＡＸ ｔＢが測定
される。

この状態を波形図で示したのが第５図であ為。

同図においてａ、ｂはそれぞれｎＡ本目、ｎＢ本口の走
査線のビデオ信号を示し、図中の２Ｌ２２はそれぞれｎ
Ａ、ｎＢＢ１０水平同期信号を示す。

時間測定器１３により測定した２つの時間ｔＡ。

ｔＢの各々を別々のメモ！Ｊ １６ 、１７に送り込み
、減算回路１８によってｔＡ、ｔＢの差を算出し、その
結果を調整制御回路１９により調整量に換算して、その
換算結果に基づいてＤＹ調整のために取り付けているサ
ーボモータ２０を回転させ調整を行なうものである。

従来の調整者による目視調整では調整者の主観が優先す
るため多少の調整ばらつき範囲があり精度が一定してい
なかった。

本発明によシ、横一線の傾きの状態を白黒ＩＴＶカメラ
で映像信号に直し、その信号レベルを使って電子的に処
理するため主観の入らない定量的な判定が出来、精度が
安定する。

更に、調整者が被検査受像管の画面を見ている必要はな
く、作業能率が高く、調整時間の短縮が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ及びｂは偏向ヨークを取付けたテレビ受像管の
正面図及び側面図、第２図は本発明の詳細な説明する図
、第３図は本発明の実施例を示す全体構成図、第４図及
び第５図は第３図の回路の動作を説明するだめのビデオ
信号波形図である。 １：被検査テレビ受像管、２：偏向ヨーク、４゜４′：
横一線、７：■Ｔｖカメラ、１１：ビデオゲート、１２
：信号位置検出回路、１３：時間測定器、１４：同期信
号抽出回路、１５：同期信号設定回路、１６，１７：メ
モリ、１８：減算回路、１９：調整制御回路、２０：サ
ーボモータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 偏向ヨークを取り付けた被検査受像管に対して、正
   常に水平度調整された場合には受像管画面の中央に横一
   線パターンを生じさせるパターン拠生手段と、前記受像
   管画面を垂直方向に水平走査して撮像する撮像手段とミ
   該撮像吊段から出力される映像信号に対して時間的に離
   して予め定められた２つの水平走査期間を指定する指定
   手段と、該指定手段によって指定された各水平走査期間
   中に現われるピーク電圧値の、水平同期信号を基準とし
   た時間位置を計時する計時手段と、該計時手段によって
   計時され苑各計時結果の時間差に応じて前記偏向ヨーク
   の回転方向位置を定める偏向ヨーク設定手段とからなる
   ことを特徴とするテレビ受像管の画面水平度調整装置。