JPS5821776B2 - 蓄電池装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は複数個の蓄電池を組合せた蓄電池装置の改良
に関する。

電気車両などの加減速時に電源電圧を適当な値に制御す
るため半導体素子のチョッパ回路を用いる場合があり、
その制御時に電気系統には電磁波の発生がみられ、その
周波数はＩＫＨｚ〜３０ＫＨｚにわたっているものが多
い。

これは電源からの電流がチョッパ回路の動作時に急激な
断続のくりかえしが続くので、これは電気系の回路のス
トレ一定数、部品定数などを励起して高周波電気振動と
なり、各部分よりふくじゃされるからである。

電源として複数個の蓄電池を組合せたものを用いる場合
にはこの蓄電池群がアンテナ効果をもたらして強いふく
しやが生ずる。

しかしながら第１図で示す従来装置にあっては前述のふ
くしやについて伺ら考慮されていない。

すなわち蓄電池１〜１０を組合せる場合５個ずつ２列に
並べるとともに例えばプラス端子２０がすべて外側に近
い方に位置させ、マイナス端子３０が内側に近い方に位
置させて、これらの端子間に渡り線４０を配線して直列
接続しであるにすぎない。

このため前述のように不要電波がふくじゃされる。

この発明はこのような事情にかんがみてなされたもので
、不要電波のふくしやを減少できる蓄電池装置を提供す
ることを目的とする。

以下この発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第２図はこの一実施例を示すもので、複数個（ここでは
１０個）の蓄電池１〜１０を２列に配置するとともにこ
の上列および下列における相隣る蓄電池の端子極性が異
るようにつまり■。

○■、ｅ・・・または○、■、ｅ・・・のどとくとする
。

そして渡り線４０も例えば蓄電池２の−（マイナス）端
子３０と蓄電池６の＋（プラス）端子２０に、同様に著
電池３と７，４と８，５と９の一端子３０と十端子２０
にそれぞれ接続し、しかも蓄電池１の一端子３０と蓄電
池７の十端子２０と接続し、同様に蓄電池２と８，３と
９，４と１０゜５と１０の一端子３０と十端子２０をそ
れぞれ接続する。

このように渡り線４０は上列の蓄電池１〜５と下列の蓄
電池６〜１０とを交互に往復して接続されているので、
全体的にみると通過電流はちょうどより合せ線を往復す
るごとくなり、互いに逆相を流れる高調波電流成分は打
消し合ってふくしやが防止される。

箒３図はこの発明の他の実施例を示すものであり、前述
した実施例は蓄電池１〜１５が２列の場合であったが、
これを３列に上、中、下と並べて高電圧に適するように
したものである。

この場合も前述と同様に各蓄電池１〜１５は上列、中動
、下列においてそれぞれ相隣る極性が逆となるように配
置し、各端子２０．３０間に配線する渡り線４０を交互
に交叉するようにしたものである。

従って高周波電流は互いに打消し合って不要ふくしや電
波は減少する。

以上述べたこの発明によれば各蓄電池の極性が逆になる
ように並べ、かつ各蓄電池を連結する渡り線は交互に交
叉させたので、高周波電流は互いに打消し合って不要ふ
くじゃ電波は減少することが実験結果から明らかとなっ
た。

すなわち第４図ａのように例えば９６Ｖの蓄電池装置Ｂ
よりチョッパ回路ＣＨを通して１．５負荷抵抗しに３Ｏ
Ａの平均電流を流すように接続し、電界強度計Ｅにより
従来装置とこの発明装置の電界強度を測定した結果を第
４図すのようになった。

図中イで示す実線は従来装置の測定結果、口で示す破線
はこの発明装置の測定結果ハは周囲雑音をそれぞれ示し
ており、この図から明らかなようにこの発明装置は従来
装置に比べて電界強度つまり不要ふくじゃ電波が減少す
ることがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の蓄電池装置の概略構成図、第２図はこの
発明の蓄電池装置の一実施例を示す概略構成図、第３図
はこの発明の蓄電池装置の他の実施例を示す概略構成図
、第４図ａ、ｂは不要ふくじゃ電波を測定する際の測定
配置図およびこれによって得られた曲線図である。 １〜１５・・・蓄電池、２０・・・子端子、３０・・・
一端子、４０・・・渡り線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数個の蓄電池を相隣る列または行において極性が
   交互になるように並設し各蓄電池間を電気的に接続する
   渡り線が交叉するようにして高周波電流成分を打消すよ
   うにしたことを特徴とする蓄電池装置。