JPS5821633B2 - ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

ジカルボン酸の製造方法

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JPS5821633B2
JPS5821633B2 JP48138284A JP13828473A JPS5821633B2 JP S5821633 B2 JPS5821633 B2 JP S5821633B2 JP 48138284 A JP48138284 A JP 48138284A JP 13828473 A JP13828473 A JP 13828473A JP S5821633 B2 JPS5821633 B2 JP S5821633B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジカルボン酸無水物の製造方法に関し、その目
的とするところは天然品たるロジン及びその誘導体に代
替し得る新規にして有用な化合物及びその製造方法を提
供するにある。
従来よりロジン及びその誘導体は、製紙用サイズ剤、合
成ゴムの乳化重合用乳化剤の他、感圧性粘着剤、ホット
メルツ組成物、各種ゴム用のタッキファイヤ−や塗料用
、印刷インキ用の樹脂など広範な用途に使用されている
例えばロジン又はマレイン化ロジンなとのロジン誘導体
のアルカリ塩は、製紙工程においてパルプ懸濁液に少量
添加して抄紙すると、良好な筆記性及びサイズ効果を備
えた紙を提供する特質があるため製紙工業における必須
の添加剤として汎用されている。
またロジンを不均化又は水素化して得られるロジン誘導
体のアルカリ金属塩は、スチレン−ブタジェンゴム、ア
クリロニトリル−ブタジェン−スチレンゴムなどの合成
ゴムを製造する際の乳化重合用乳化剤として使用すると
、その重合反応の促進はもちろんえられる合成ゴムの加
工性や粘着性を改善する特質があり、上記の如き乳化剤
としても広く使用されている。
さらにロジン類は各種の溶剤に溶解し、また多種の高分
子物質と相溶する特質を有するほか、金属化合物、アル
コール、多塩基酸、フェノール樹脂などによる変性によ
って任意に軟化点や各種材料との相溶性などを改善でき
、しかも各種材料に粘着性を付与する特質を有するため
、感圧性粘着剤、ホットメルッ組成物、各種ゴム類の粘
着性付与剤等として、あるいは塗料用、印刷インキ用、
床タイル用の樹脂としても広く使用されている。
このようにロジン類は広範な用途にわたってすぐれた特
性を発揮することから、きわめて有用な工業原料とされ
ているが、これは天然物でありもっばら輸入に頼らざる
を得ない現状にあり、しかも供給が不安定で、増産の余
地が残されていない等種々の欠点を有する。
このためロジン類に類似した性質、性能を有する樹脂を
合成によってうろことが強く要望されている。
本発明は上記要望に応えて石油化学工業から安価に且つ
大量に入手可能な化合物を原料とし、ロジンに類似した
性質性能を有するジカルボン酸無水物を製造する方法を
提供しようとするものである。
即ち本発明は無水マレイン酸とシクロペンタジェンまた
はメチルシクロペンタジェンとのディルスアルダー付加
物に、有機過酸化物及びアゾ化合物から選ばれるラジカ
ル触媒又はフリーデルクラフッ型触媒の存在下にα−オ
レフィン類の1種又は2種以上を反応させることを特徴
とするジカルボン酸無水物の製造方法に係る。
本発明によれば石油化学工業から安価にかつ大量に入手
可能なシクロペンタジェン等を主原料とし、同様に入手
容易な無水マレイン酸及びα−オレフィン類を使用して
、性質、性能に於いてロジンに類似した樹脂を得ること
ができる。
本発明に於いて無水マレイン酸とシクロペンタジェン又
はメチルシクロペンタジェンとのディールスアルダー付
加物にα−オレフィン類を更に付加させて得られるジカ
ルボン酸無水物は、使用する原料を適宜選択することに
より使用目的に応じた酸価のものとすることができ、有
用な工業用中間原料ともいうべき樹脂であり、次のよう
な特徴を備えている。
(1) アルカリ水に容易に分散し且つ該アルカリ水
分散液はきわめて安定であり更に適度な撥水性及び乳化
力を有し製紙用サイズ剤、合成ゴムの重合用乳化剤等に
適用したとき優れた性能を発現する。
またアルカリ水分散液の安定度は高く経時的に濁りや沈
澱を生ずることもなく、サイズ剤や乳化剤としたときサ
イズ効果や乳化結果が経時的に低下することもない。
特に付加するα−オレフィン類の炭素数を適宜選択する
ことにより疎水性と親水性のバランスを任意に制御でき
、所望のサイズ効果又は乳化効果を有する化合物を任意
に収得できる。
(2)α〜オレフィンの付加により熱や光に対して安定
である。
(3)その有するカルボキシル基を利用してエステルや
各種金属塩などに容易に変性でき、塗料用、印刷インキ
用の樹脂等にも適用できる他、粘着テープ、合成ゴム、
天然ゴム等のタッキファイヤ−としてまたホソトメルッ
組成物、床タイル用の樹脂等の広い範囲の用途に使用す
ることができる。
無水マレイン酸とシクロペンタジェン又はメチルシクロ
ペンタジェンとのディールスアルダー付加物にα−オレ
フィン類を付加させて得られる付加化合物に、更にアン
モニア及び(又は)有機アミンを作用させると、分子中
に酸アミド基及びカルボキシル基を有する化合物が製造
出来る。
この際、原料の選択により適宜酸価を変え得るため、本
発明の目的化合物たる上記化合物と同様の優れた性質を
具備するのみならず製紙用サイズ剤として用いる場合に
は、抄紙時の水質等にかかわらず硬水中、低添加率とx
5’5抄紙条件においても良好なサイズ効果を発揮する
ものとなる。
本発明により得られるジカルボン酸無水物が、ロジンに
代替して広範囲な用途に利用でき、かつ優れた効果を発
揮する理由は必ずしも明らかではないが、該樹脂が環状
の骨格を有し、かつ1分子中に酸無水基を有することに
起因すると考えられる。
また本発明の目的化合物たる上記酸無水物にアンモニヤ
及び(又は)有機アミンを反応させて得られる化合物が
、同様に優れた効果を発揮する理由は、1分子中に1個
のカルボキシル基と1個の酸アミドとを有するためと考
えられる。
本発明においては原料としてシクロペンタジェン及びメ
チルシクロペンタジェンを1種又は2種以上の混合物と
して使用しても良し・。
したがって石油化学工業から大量に得られるナフサ分解
油のC4〜C5留分をそのまま使用することもでき、更
にはこれらの同種又は異種の三量化したダイマーやコダ
イマーのごとき熱によって分解し、前記ジエンな生成す
るものも原料として使用することができる。
以下之等をシクロペンタジェン類と呼ぶ。本発明に於い
てはまず上記シクロペンタジェン類と無水マレイン酸と
のディールスアルダー反応により両者の付加物を得る。
該反応は公知の方法で行なえばよく、上記三者を同時も
しくは逐次溶媒の存在下もしくは不存在下に触媒を用い
ることなく、常圧、自圧又は加圧下に室温〜280℃、
5分〜10時間程度反応させればよい。
また無水マレイン酸とシクロペンタジェン類との使用割
合には特に制限はないが、一般に本発明の目的とする化
合物を得るには、前者1分子/後者1分子付加物、前者
1分子/後者2分子付加物又は前者1分子/後者3分子
付加物を製造するのが望ましく、そのために前者1モル
に対し後者を1〜5モルの範囲で使用するのが好ましい
例えば前者1分子/後者1分子付加物を製造する場合は
、0〜150℃、5分〜2時間の条件下前者1モルに対
1、後者1〜1.5モルを反応させれば良く、又前者1
分子/後者2分子付加物を製造する場合は、150℃〜
280℃、30分〜10時間の条件下、前者1モルに対
し後者1.5モル〜2.5モルを反応させればよい。
更に前者1分子/後者3分子付加物を製造する場合は1
50℃〜280℃、30分〜10時間の条件下、前者1
モルに対し後者2.5〜5モルを反応させればよい。
しかしながら前者1分子/後者3分子付加物はディール
スアルダー反応により収率よく得ることは難しく、この
意味からすれば前者1分子/後者1分子付加物又は前者
1分子/後者2分子付加物が特に好ましい。
尚無水、マレイン酸とシクロペンタジェンとのディール
スアルダー付加反応を式で示せば次の通りである。
この反応に於ける付加物の二重結合(ノルボルネン環)
の存否は赤外分光分析スペクトルにより確認することが
出来る。
上記により得られた付加物は何ら処理せずに次の反応に
供することができるが、必要に応じて口過、蒸留、分別
等の通常の分離操作によって未反応物質、副生物、溶媒
を使用した場合は該溶媒等を除去しても良い。
本発明に於いては、上記により得られる付加物に次いで
有機過酸化物及びアゾ化合物から選ばれたラジカル触媒
又はフリーデルクラフッ型触媒の存在下にα−オレフィ
ン類を反応せしめる。
使用されるα−オレフィン類は、炭素数4〜50のもの
であり、この炭素数が3以下の場合は本発明の目的とす
る化合物は得難い。
本発明に於いて用いる代表的α−オレフィン類としては
、例えばl−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、2
−メチル−1−ペンテン、3〜メチル−1−ペンテン、
■−ヘプテン、■−オクテン、2−メチル−1−オクテ
ン、1−7’セン、■−ウンデセン、■−ドデセン、1
−テトラデセン、■−ペンタデセン、i、−オクタデセ
ン、県−アイコセン、1−テトララセン、1−へキサコ
セン等が挙げられ、これらは単独で或いは混合物として
使用される。
従って天然に存在するか或いは石油留分の改質又はクラ
ッキングの際に生成する直鎖状又は分枝鎖状のα−オレ
フィンをそのまま使用でき、更に;はエチレンの低重合
物又はプロピレンの低重合物をも使用出来る。
また一般には市販されている炭素数6〜18のα−オレ
フィンの混合物が最も好ましい。
上記付加物とα−オレフィン類との反応は従来公知の反
応と同様に各種の条件下で実施できる。
例えばラジカル触媒を用いる場合は、付加物、α−オレ
フィン類及び触媒を混合し、80〜250℃の温度条件
下、30分〜24時間程度反応させればよい。
ここで使用するラジカル触媒としてはジターシャリ−ブ
チルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビス
イソブチロニトリルなどのアゾ化合物が例示できる。
またフリーデルクラフッ型触媒を使用する場合は例えば
上記付加物とα−オレフィン類とをあらかじめ混合して
おき、これに触媒を添加して0〜300℃の温度条件下
、1〜10時間程度反応させればよい。
フリーデルクラフッ型触媒としては、硫酸、三弗化硼素
、そのエーテル錯体及びフェノール錯体、塩化アルミニ
ウム、活性白土の如き従来公知のものが何れも用いられ
る。
上記反応に於いて、付加物とα−オレフィン類との使用
割合は特に制限は:な(、得られる化合物の使用目的に
応じα−オレフィン類の使用割合が適宜決定できるが、
通常付加物1モルに対しα−オレフィン類を1〜5モル
の範囲で使用するのが適当である。
反応終了後ラジカル触媒を使用した場合は未反応物を留
去することにより、樹脂状付加物又は油状付加物が得ら
れ又フリーデルクラフッ型触媒を使用した場合は、希酸
もしくは水を添加して触媒を分解し、分液又はr過水洗
して触媒を除去し、更に未反応物を留去すると樹脂状付
加物又は油状付加物が得られる。
得られた酸無水物は次いで必要に応じて常法に従い中和
又はアルカリもしくは酸により加水分解することにより
ジカルボン酸化合物とすることができる。
上記付加物とα−オレフィンとの反応を式で示せば次の
通り。
但し付加物としては1分子−2分子付加物を、またα−
オレフィンとしては〜CH2−CH−CH2で示す。
この反応に於けるα−オレフィン部のβ−γオレフィン
性二重結合は核磁気共鳴スペクトルにより確認出来る。
本発明の目的化合物たるジカルボン酸無水物に、アンモ
ニア及び(又は)有機アミンを作用させると分子中に1
個のカルボン酸基と1個の酸アミド基を有する化合物ま
たはその塩を製造することが出来る。
上記付加物とアンモニア及び(又は)有機アミンとの反
応は、従来公知の方法で実施できる。
例えば溶媒の存在下又は不存在下に常圧、自圧又は加圧
下に一30〜250℃温度条件で1分間〜24時間程度
反応させればよい。
この際反応条件によってはイミド化合物が生成する場合
もある。
この場合は得られる化合物を次いで加水分解することに
より容易に本発明目的物とすることができる。
上記反応に於けるアンモニア及び第1級もしくは第2級
有機アミンの使用量は特に制限はなく、一般に前述の方
法で得られた付加物に対し等モルより少し多量に使用す
るものが好ましい。
また上記反応に於いてはアンモニアとしてアンモニア自
身のみでなく酢酸アンモニウム及び尿素等の如く分解に
よってアンモニアを生成する化合物を使用することがで
き、その場合は、これら化合物の分解温度以上の条件下
に上記反応を行なえばよい。
有機アミンとしては第1級もしくは第2級有機アミンが
いずれも使用でき、例えば炭素数1〜18の脂肪族1級
アミン、炭素数2〜18の脂肪族2級アミン、芳香族ア
ミン、脂環族第1級アミン等各種のアミンが使用できる
具体的にはメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ターシャリ−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ジブチルアミン、アニリン、シクロペンチ
ルアミン等が例示できる。
上記の如くして分子中に1個のカルボン酸塩と1個の酸
アミドを有する化合物又は更に中和して分子中に1個の
カルボン酸及び1個の酸アミドを有する化合物を得るこ
とができる。
この際のジカルボン酸無水物とアンモニヤとの反応を式
で示せば次の通り。
以下実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1 還流冷却器、滴下漏斗、温度計を付した31の四つロコ
ルベンニ無水マレイン酸588 fトベンゼン900f
tとを仕込み攪拌下に温度を30〜40℃に保ちながら
シクロペンタジェン3962を2時間かけて滴下した。
次いで80℃に昇温し、30分間保温したのち冷却し、
未反応物を除去して酸価667.7の無水マレイン酸−
シクロペンタジェン付加物(1分子−1分子付加物)8
68S’を得た。
上記付加物82′iIと「ダイヤレン124」(化成氷
島社製、C1□とC14とのα−オレフィンの混合物)
182fとジターシャリ−ブチルパーオキサイド9?と
を還流冷却器、温度計及び窒素導入管を付した500r
Itl四つ目コルベンに仕込み窒素気流中150℃で5
時間反応させた。
反応終了後減圧蒸留により未反応原料を除去し酸価29
1.6のペースト状樹脂123グを得た。
実施例 2 11のオートクレーブ中にジシクロペンタジェン100
vと実施例1で得られた無水マレイン酸−シクロペンタ
ジェン付加物2462とを仕込み窒素ガス置換を行った
のち昇温し、還流冷却下に190〜200℃で3時間反
応させた。
反応終了後冷却し、減圧下に154℃/ 2 ynrn
Hg以下の留出物を除去して酸価469.7の無水マレ
イン酸−シクロペンタジェン付加物(1分子−2分子付
加物)2s9yを得た。
還流冷却後、温度計及び滴下ロートを付した500WL
l四つロコルベンに上記により得られた付加物100グ
と「ダイヤレン610J(化成氷島社製、C6、C8及
びC1oのα−オレフィンの混合物)200S’とを仕
込みこれに三弗化硼素のエーテル錯体30.8Pを滴下
して徐々に加えたのち昇温し90〜95℃で3時間反応
させた。
反応終了後水を加えて触媒を分解し、生成物をエーテル
で抽出水洗、乾燥した後、溶媒、未反応原料を減圧下に
留去して酸価258.3のワックス状樹脂112.41
を得た。
実施例 3 実施例2で得られた無水マレイン酸−シクロペンタジェ
ン付加物(1分子−2分子付加物)100グと「ダイキ
レン124J200グとを還流冷却器、温度計及び滴下
ロートを付した500m1の四つ目コルベンに仕込み、
これら50℃で三弗化硼素のエーテル錯体6.2りを滴
下して徐々に加えた後150℃に昇温し3暗間反応させ
た。
反応終了後水を加えて触媒を分解し、生成物をエーテル
で抽出し、水洗乾燥した後、最終150℃〜200℃に
なるようにして溶媒、未反応原料を減圧様に留去して酸
価208.1のペースト状樹脂131.81を得た。
攪拌機及びアンモニアガス導入管を付した100Tnl
コルベン中に上記で得た樹脂1001を仕込み、エチル
エーテル100rIllで溶解の後室温でアンモニアガ
スを吹き込むと直ちに白色の沈澱を生じた。
30分間アンモニアガスを通じた後反応液を沢過し、室
温で減圧乾燥し白色粉末96.71を得た。
この白色粉末の赤外線吸収スペクトルはカルボキシレー
ト基に起因する吸収が1400及び1540CrfL
’ に、アミド基に起因する吸収が1650cm’及び
3200cfrL−1に夫々存在した。
攪拌機及びアンモニアガス導入管を付した100m1コ
ルベン中に上記で得られた酸価208.1のペースト状
樹脂100グを仕込み、これをエチルエーテル100r
rLlで溶解の後、液温な25〜30℃に保ちなからn
−プロピルアミン25Pを含有したエーテル溶液50m
1を徐々に滴下した後1時間この温度に保ちながら反応
を行った。
次いでエーテル及び未反応物を減圧下30〜40℃で除
去しペースト状樹脂120.7S’を得た。
上記により得られた本発明化合物100?を500rI
Llコルベン中に仕込みこれに5%塩酸を加えてpH1
,5とし、反応生成物をエチルエーテルで抽出して水洗
乾燥し溶媒を除去して酸価96.7のペースト状本発明
ジカルボン酸誘導体71.2fを得た。
この化合物の赤外吸収スペクトルは酸アミドに起因する
吸収が1640CrrL ’及び3300cfrL−1
に、カルボン酸に起因する吸収が1700cfrL−1
に夫々存在した。
実施例 4 実施例1においてシクロペンタジェンに代えてメチルシ
クロペンタジェン480グを使用して同様に反応を行な
って、酸価614.5の無水マレイン酸−メチルシクロ
ペンタジェン付加物(1分子−1分子付加物)854グ
を得た。
次いで実施例1と同様にして上記付加物89グを「ダイ
ヤレン124」と反応させて酸価289.2のペースト
状樹脂128グを得た。
攪拌機、温度計及び滴下ロートを付した500m1コル
ベン中に上記で得られた酸価289.2のペースト状樹
脂86グを仕込み、これをエチルエーテル100m1で
溶解後、液温な25〜30℃に保ちながらジメチルアミ
ン20fを含有したエーテル溶液50m1を徐々に滴下
した後1時間この温度に保ちながら反応を行った。
次いでエーテル及び未反応物を減圧下30〜40℃で除
去しペースト状樹脂103.5Pを得た。
この樹脂を塩酸処理して、酸価129の酸アミド基及び
カルボキシル基を有する本発明化合物を得た。
実施例 7 実施例1で得られた無水マレイン酸−シクロペンタジェ
ン付加物(1分子−1分子付加物)82.0グ、「ダイ
ヤレン168J(化成氷島社製、C16とC10とのα
−オレフィンの混合物) 118.32及びアゾビスイ
ソブチロニトリル8.22を還流冷却器、温度計及び窒
素導入管を付した500m1の四つロコルベンに仕込み
、窒素気流中90〜95℃で5時間反応させた。
反応終了後減圧蒸留により未反応原料を留去して酸価1
45.1のペースト状樹脂68.0′iIを得た。
実施例 8 実施例2で得られた無水マレイン酸−シクロペンタジェ
ン付加物(1分子−2分子付加物)115P、rダイヤ
レフ168J118.3S’及びクメンハイドロパーオ
キサイド7.61を還流冷却器、温度計及び窒素導入管
を付した5001111四つロコルベンに仕込み、窒素
気流中190〜195℃で5時間反応させた。
反応終了後減圧蒸留により未反応原料を除去し酸化12
7.5のバルサム状樹脂84.51を得た。
実施例 9 実施例2で得られた無水マレイン酸−シクロペンタジェ
ン付加物(1分子−2分子付加物)100グ、[ダイヤ
レン124 J200P及び塩化アルミニウム5.81
を還流冷却器、温度計及び窒素導入管を付した5001
111の四つロコルベンに仕込んだ後、90〜95℃で
3時間反応させた。
反応終了後、水酸化カルシウム及び水からなる懸濁物を
加えて触媒を分解し、生成物をエーテルで抽出し、水洗
乾燥した後、溶媒、未反応原料を減圧下に留去して酸価
183.6のワックス状樹脂141.1S’を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無水マレイン酸とシクロペンタジェンまたはメチル
    シクロペンタジェンとのティールスアルダー付加物に、
    有機過酸化物及びアゾ化合物から選ばれるラジカル触媒
    又はフリーデルクラフッ型触媒の存在下にα−オレフィ
    ン類の1種又は2種以上を反応させることを特徴とする
    ジカルボン酸無水物の製造方法。
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