JPS5820647B2 - 透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法 - Google Patents

透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法

Info

Publication number
JPS5820647B2
JPS5820647B2 JP75149A JP14975A JPS5820647B2 JP S5820647 B2 JPS5820647 B2 JP S5820647B2 JP 75149 A JP75149 A JP 75149A JP 14975 A JP14975 A JP 14975A JP S5820647 B2 JPS5820647 B2 JP S5820647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide
polyalkylene oxide
membrane
water permeability
block copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP75149A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5179684A (ja
Inventor
高木邦彦
大平秀男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP75149A priority Critical patent/JPS5820647B2/ja
Publication of JPS5179684A publication Critical patent/JPS5179684A/ja
Publication of JPS5820647B2 publication Critical patent/JPS5820647B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は透水性のすぐれた合成高分子膜の製造法に関す
る。
さらに詳しくは、数平均分子量300〜12000のポ
リアルキレンオキシドを2〜45重量%含有するポリア
ミド−ポリアルキレンオキシドブロック共重合体を溶媒
に溶解し、得られた溶液から薄膜を形成し、ついで形成
した薄膜より溶媒を除去することを特徴とする限外濾過
膜の製造法に関する。
・最近、ポリアミドを素材として、塩水の淡水化などに
用いる逆浸透膜が開発されている。
例えばナイロン6をギ酸とm−クレゾールの混合液など
に溶解し、ギ酸の一部を蒸発させた後、水に浸漬するこ
とにより逆浸透膜が得られる。
またテレフタル酸クロリドあるいはイソフタル酸クロリ
ドなどの芳香族ジカルボン酸クロリドと、m−フェニレ
ンジアミンなどの芳香族ジアミンとを、ジメチルアセト
アミドなどの溶媒中で反応させ、反応液から流延法によ
り逆浸透膜が製造される。
これらポリアミド系逆浸透膜は、100 kg/ca以
上の圧力下で無機塩のような小さな溶質を阻止し、水の
みを透過させる目的に使用される。
一方、数kg/ctA以下の圧力下で蛋白質のような大
きな溶質を阻止し、無機塩、尿素、グリコースのような
小さな溶質を透過させるような膜は限外濾過膜と呼ばれ
、食品工業排水処理、医療分野などに使用されている。
しかし上記のポリアミド系逆浸透膜は透水性が悪く、限
外濾過膜としては使用できない。
本発明者らは、このような現状に鑑み限外濾過膜として
も使用しうるような透水性のすぐれたポリアミド膜につ
いて、鋭意研究したところ、本発明に到達したものであ
る。
すなわち、本発明者らはポリアミドにポリアルキレンオ
キシド単位をブロックとして導入することにより、ポリ
アミドに由来する機械的性質を損ねることなく、著しく
透水性を高めうろことを見い出した。
本発明におけるポリアミド−ポリアルキレンオキシドブ
ロック共重合体は、末端にアミノ基あるいはカルボキシ
ル基を有するポリアルキレンオキシドをポリアミド、そ
のオリゴマーあるいはポリアミド形成性モノマーと、溶
液あるいは溶融状態で反応させることにより得られる。
; ブロック共重合体の製造に使用されるポリアルキレ
ンオキシドとしては、ポリエチレンオキシド、ポリプロ
ピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、ポリテトラメ
チレンオキシドおよびこれらの共重合体などがあげられ
る。
1 ポリアルキレンオキシドの両末端にアミノ基あるい
はカルボキシル基を導入するには、ポリアルキレンオキ
シドのヒドロキシル末端をシアノエチ層化後、シアノ基
の還元によりアミン基に変える方法、シアノエチル化物
を加水分解によりカルボキシル末端基に変える方法、テ
トラヒドロフランを5塩化アンチモンと塩化チオニル共
存下で重合してクロル末端基をアミン化する方法などが
ある。
ポリアミド−ポリアルキレンオキシドブロック共重合体
を形成するポリアミドは、アミノカルボン酸、ジアミン
、ジカルボン酸およびそれらのアミド形成性誘導体を重
縮合して得られるホモポリアミド、コポリアミドであり
、たとえば、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン7、ナ
イロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン6
10、ポリ(m−フェニレンイソフタラミド)、ポリ(
m−フェニレンテレフタラミド)、ポリ(P−フエニレ
ンテレフタラミド)などがあげられる。
ポリアミド−ポリアルキレンオキシドブロック共重合体
を製造する方法としては、ポリアルキレンオキシドがポ
リアミド末端基と交換反応をおこさないので、熔融重合
法が最も簡便である。
この場合末端にカルボキシル基あるいはアミン基を有す
るポリアルキレンオキシドは、重合反応の初期の段階か
ら、ポリアミド形成性七ツマ−と共存シていてもよいし
、ポリアミドのオリゴマーあるいはポリマーが生成した
後に添加されてもよい。
また別に合成したポリアミドのオリゴマーあるいはポリ
マーと末端にカルボキシル基あるいはアミノ基を有する
ポリアルキレンオキシドを溶融混合し両者を反応させる
ことによりポリアミド−ポリアルキレンオキシドブロッ
ク共重合体を製造することができる。
ポリアミドの酸成分としてテレフタル酸クロリドあるい
はイソフタル酸クロリドのような酸クロリドを用いる場
合は、溶液あるいは界面重合法を適用するのが好ましい
ポリアミド−ポリアルキレンオキシドブロック共重合体
においてポリアルキレンオキシドの数平均分子量と含有
量が大きい場合、ブロック共重合体中のポリアルキレン
オキシドブロック成分カ多くなりすぎ、ポリアミドのす
ぐれた機械的性質が失われる。
またポリアルキレンオキシドの数平均分子量が小さい場
合は、ブロック性が失われてもはやすぐれた透水性と強
度を有する透過性膜を与えなくなる。
さらにポリアルキレンオキシド含有量が小さい場合、す
ぐれた透水性を有する膜が得られなくなる。
すぐれた透水性と強度を有する透過性膜を与えるために
は、ポリアルキレンオキシドブロックの数平均分子量は
300〜12000であり、ポリアミド−ポリアルキレ
ンオキシドブロック共重合体中のポリアルキレンオキシ
ド含有量は2〜45重量%である。
上記の方法によって得られた生成物は場合によりポリア
ルキレンオキシド単位を含まないポリアミドも共存した
状態で得られるが、両者を特に分離する必要はなく、そ
のままポリアミド膜の製造に供することができる。
ポリアミド−ポリアルキレンオキシドブロック共重合体
の溶液から流延法により、透水性のすぐれたポリアミド
膜を製造することができる。
ポリアミド−ポリアルキレンオキシドブロック共重合体
を適当な溶媒に溶解し、必要に応じて添加剤などを加え
て、キャスト液を調製する。
乾式法においてはキャスト液を薄膜状に流延してから溶
媒を完全に蒸発させることにより、湿式法においては流
延後直ちにあるいは一部の溶媒を蒸発させた後凝固浴に
入れることにより成膜することができる。
得られた膜を加熱処理することにより膜の性能を高める
こともできる。
これらの膜はフィルムのまま、あるいは多孔性支持体に
固定して使用することができる。
さらに中空繊維状として有効膜面積を増することもでき
る。
ポリアミド−ポリアルキレンオキシド共重合体より得ら
れた膜はポリアルキレンオキシドを含まないポリアミド
膜に比べて、著しく透水速度が太く、限外濾過膜として
種々の応用分野を有している。
たとえば、廃水処理、食品工業、医薬工業、高分子工業
、人工臓器などの分野で、蛋白質、酵素、核酸、水溶性
合成高分子などから低分子物質を分離するのに用いられ
る。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 1 数平均分子量約4000のポリエチレンオキシドをシア
ンエチル化し、さらに水素添加して両末端にアミノ基を
有するポリエチレンオキシドを合成した。
この両末端にアミノ基を有するポリエチレンオキシド1
01の50TrLl水溶液に等モル量のセバシン酸を添
加してナイロン塩を形成させ、これにε−カグロラクタ
ム801およびε−アミノカプロン酸101を混合して
窒素気流下、110〜120℃で1時間、255℃で3
時間加熱した。
得られた重合生成物の98%硫酸中、濃度IP7100
mlでの相対粘度は2.623、アミノ末端おヨヒカル
ボキシル末端基より求めた数平均分子量は19000で
あった。
このようにして得られたナイロン6−ポリエチレンオキ
シドブロック共重合体とナイロン6との混合物20wt
%、ギ酸70wt%、ジメチルホルムアミド10wt%
からなるキャスト液をガラス板上に厚さ300μの薄膜
にひき80℃で5分間乾燥した。
放冷抜水に浸漬すると厚さ80μの白濁した強じんな膜
が得られた。
透水速度の測定のため、バイオエンジニアリング社製の
小型限外濾過装置(有効膜面積10.75Ca )を用
いて、デキストラン(数平均分子量48500、重量平
均分子量72500)の0.1wt%水溶液を5に9/
crrtの圧力で透過させた。
仕込んだ水溶液の30%が透過したところで透過液およ
び供給液のデキストラン濃度をアントロン法により測定
し次式に従い阻止率を求めた。
透水速度は単位膜面積1c4あたり、1分間に透過した
水量でもって表わした。
上記のポリアミド−ポリエチレンオキシドブロック膜の
透水速度は0.023 TLllca分、阻止率は80
%であった。
比較のためナイロン6(相対粘度3.40、末端基より
求めた数平均分子量25000)を用いて同一条件で作
成したナイロン6膜の透水速度はOであった。
なお、市販のセロハン膜の透水速度は0.0054ml
/c4分デキストラン阻止率は100%であった。
実施例 2 1 分子量約4000のポリエチレンオキシドの代わり
に分子量1000のポリエチレンオキシドを用いたほか
は、実施例1と同じ方法でナイロン6−ポリエチレンオ
キシドブロック共重合体(相対粘度2.411、末端基
より求めた数平均分子量21700)を合成した。
このブロック共重合体10wt%を含む塩化カルシウム
−メタノール溶液(塩化カルシウム201をメタノール
801に溶解)を調製してキャスト液とした。
このキャスト液をガラス板上に流延;してから60℃で
20分間乾燥した。
放冷後、水に浸漬すると厚さ100μの白濁した強じん
な膜が得られた。
この膜について実施例1と同様な方法で求めた透水速度
は0.021 mllcrA分、阻止率は85%であっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 数平均分子量300〜12000のポリアルキレン
    オキシドを2〜45重量%含有するポリアミド−ポリア
    ルキレンオキシドブロック共重合体を溶媒に溶解し、得
    られた溶液から薄膜を形成し、ついで形成した薄膜より
    溶媒を除去することを特徴とする透水性のすぐれた限外
    濾過膜の製造法。
JP75149A 1974-12-27 1974-12-27 透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法 Expired JPS5820647B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP75149A JPS5820647B2 (ja) 1974-12-27 1974-12-27 透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP75149A JPS5820647B2 (ja) 1974-12-27 1974-12-27 透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5179684A JPS5179684A (ja) 1976-07-12
JPS5820647B2 true JPS5820647B2 (ja) 1983-04-25

Family

ID=11465966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP75149A Expired JPS5820647B2 (ja) 1974-12-27 1974-12-27 透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5820647B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0600793A1 (en) * 1992-12-01 1994-06-08 Terumo Kabushiki Kaisha Blood compatible materials

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4181606A (en) * 1978-06-06 1980-01-01 Monsanto Company Lactam terpolymer membranes
US4707266A (en) * 1982-02-05 1987-11-17 Pall Corporation Polyamide membrane with controlled surface properties
US4892604A (en) * 1986-02-07 1990-01-09 Baxter International Inc. Method of making a sterilizable multi-layer container

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4971076A (ja) * 1972-09-21 1974-07-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4971076A (ja) * 1972-09-21 1974-07-09

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0600793A1 (en) * 1992-12-01 1994-06-08 Terumo Kabushiki Kaisha Blood compatible materials

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5179684A (ja) 1976-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU630148B2 (en) Semipermeable membrane made from a homogeneously miscible polymer blend
US4392960A (en) Process for the removal of urea from aqueous solutions
US4259183A (en) Reverse osmosis membrane
US5505851A (en) Semipermeable membranes of homogeneously miscible polymer alloys
JPH06335522A (ja) 血液適合性材料
AU600639B2 (en) Macroporous, asymmetric, hydrophilic polyaramide membrane
EP0102752A1 (en) Polyamide of disulfonated diamine and permselective membrane thereof
US3935172A (en) Regular copolyamides as desalination membranes
JPH0331093B2 (ja)
JPS5820647B2 (ja) 透水性のすぐれた限外「ろ」過膜の製造法
US4002563A (en) Regular copolyamides as desalination membranes
CA1333238C (en) P-xylylenediamide/diimide composite reverse osmosis membranes
JPH05208122A (ja) マクロ孔質の非対称親水膜
JPH0559776B2 (ja)
US5859175A (en) Process for the preparation of polyether amide solutions, steam-sterilizable dialysis membranes obtainable using the polyether-amide solutions, and a process for the production of these membranes
JPS6047287B2 (ja) 抗血栓性ポリアミドの製造方法
US4695383A (en) Permselective membrane
US4978455A (en) P-xylylenediamide/diimide composite RO membranes
JPS62168503A (ja) 分離膜
JP2701357B2 (ja) 製膜用キャスティングドープ液
JPH0628711B2 (ja) 選択透過性膜
JPH0628710B2 (ja) 選択透過性膜
JPS5938802B2 (ja) 半透性膜状物
JPS62244404A (ja) 選択透過性膜
Stehlíček et al. Preparation of polymers and reactive prepolymers by the aminolysis of acylbis (hexanelactams)