JPS5820568B2 - 家畜舎 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は体重が異なる家畜を複数並設された夫夫の飼育
室内に収容しても、飼育中において排せつされた糞を収
容した家畜の単なる踏み付は作用で飼育床面より除糞床
面へ向は排出させて家畜にストレス現象を起さずに糞の
処理を良好に営ませることができる家畜舎に関する。

従来、複数頭の家畜例えば牛等を群飼いする家畜舎にあ
っては飼育室の床面は単に平面的に塑成されていたので
、飼育中に家畜から排せつされた糞尿は総て飼育床面上
に堆積され、踏み付は作用で汚泥状となって悪臭を発す
る許りか、一部が家畜に付着しこれが原因で病気となる
ことが度々中じた。

ところでこれを解決する一手段として、飼育床面上に堆
積された糞尿を往復移動する除糞板によって除糞する技
術が提案されたが、この様な手段を用いると、除糞作業
時に移動する除糞板が家畜に触れることで驚き、その結
果ストレス現象を起し、育成上非常に悪影響を及ぼすこ
とが判った。

そこで本出願人は上述のような除糞作業を家畜が驚かず
、かつストレス現象を起さず円滑に営ませるには飼育床
面を深溝に対し傾斜させると共に、家畜の踏み付けによ
る圧力で低位側へ向は移動させれば飼育床面上に堆積さ
れた糞は総て除糞床面側へ移動する事を発見し、これが
実験により確証を得た。

ところで複数の飼育室内には通常月齢の異なる家畜を仕
分して収容しているので、総ての飼育室における飼育床
面を同一の傾斜角度に塑成すると月齢の相違により体重
に差が生じ踏み付は面積や踏み付は圧力が異なり、その
結果、幼牛や少年牛等を収容した飼育室にあっては糞の
一部が飼育床面上に残置し、総ての糞の除去を踏み付は
作用のみで営ませることができない。

本発明は前記に鑑み、深溝に対する傾斜角度を夫々異な
らしめた飼育床面上に仕切枠を配設して複数の飼育室を
形成すると共に、上記深溝と並設された飼育室との間に
は飼育床面と接続する除糞床面を形成して、体重の軽い
家畜程飼育床面の傾斜角度が大きな飼育室内へ仕分は収
容し、もって体重が異なる家畜を夫々の飼育室内に仕分
は状に収容しても、家畜の単なる踏み付は作用で飼育床
面上に排せつされた糞を速かに除糞床面側へ排出し、家
畜に何等のストレス現象を起させず、的確に糞処理を行
うことができる家畜舎を提供しようとしたものであって
、以下に本発明に係る家畜舎の構成を添附図面に示され
た好適な一実施例について説明する。

Ｉａ、１ｂ、１ｃ・・・・・・は夫々体重Ｒ［ち月齢の
異なる複数の家畜例えば牛等を収容して群飼せしめるこ
とができる複数の飼育室であって、上記夫々の飼育室１
は前後枠２ａ、２ｂと側枠２ｃとからなる仕切枠２を配
設することで並列状に隣接されている。

そして上記夫々の飼育室ｉ ａ ＋ １ ｂ ｙｌｃ・
・・・・・には深溝３に対し、傾斜角度αを異ならしめ
た飼育床面４ａ 、４ｂ 、４ｃ・・・・・・を形成す
ると共に、並設された夫々の飼育室１ａｊｌｂｊ１Ｃ・
・・・・・と深溝３との間には飼育床面４ ａ ｔ ４
ｂ ｒ４Ｃ・・−・・・と接続する傾斜状の除糞床面
５を塑成して飼育床面４ａ、４ｂ、４ｃ・・・・・・上
に排せつされた糞尿の中尿水のみを深溝３内へ流下させ
る。

上述のようにして構成された飼育室１ａｓ ｉｂ。

１ｃ内には体重が軽い程傾斜角度αを犬ならしめた飼育
床面を備えた飼育室に仕分けして収容するものである。

従って飼育室１ａの飼育床面４ａが１番傾斜角度αが大
きいものであれば、体重の軽い即ち月齢の若い家畜を収
容し、次いで飼育室１ｂ内にはそれよりも幾分傾斜角度
αが小さい飼育床面４ｂとして、前記体重よりも重い家
畜を収。

容して飼育することになる。

前述のように傾斜角度αが夫々異なる飼育床面４ａ、４
ｂ、４ｃ・・・・・・を段部を設けず同一平面状に連続
して塑成するには第３図に示された様な構成とすれば最
適であるが、この場合にあっては同。

−の飼育床面においても順次傾斜角度αが異なるもので
あるから、使用状態によっては各飼育室１・・・・・・
内の飼育床面４ａ 、４ｂ 、４ｃを正確な同一傾斜角
度αを保つ様に段設しても何等差支えない。

又飼育室ｉａ、ｉｂ、ｉｃ・・・・・・を構成するため
。

に設けられた後枠２ｂは除糞床面５側へ幾分張り出す様
に設けて糞が家畜の踏み付は作用で飼育床面４ａ、４ｂ
、４ｃ・・・・・・より除糞床面５上へ的確に排出され
るようにする。

６は、除糞床面５上を往復移動できるように設。

置した除糞板であって、これは手動若しくは動力により
可動せられる。

７は飼育室ｉａ、１ｂｔ１ｃ・・・・・・の前面側に配
設された飼槽である。

次に本発明の作用について説明する。

合図において傾斜角度αが一番大きな飼育床面・４ａを
持った飼育室１ａ内に月齢の小さな体重の軽い家畜を複
数頭収容し、次いで順次傾斜角度αが小さくなるに従い
体重の重い家畜を飼育床面４ａ 、４ｂ 、４ｃ・・・
・・・を備えた飼育室１ｂ、１ｃ・・・・・・内へ仕分
けしながら夫々収容して飼育させる。

さすれば各飼育室１ａ、Ｉｂ、ｌｃ・・・・・・内にお
いて飼育されている間に排せつされた糞尿の中、尿のみ
は傾斜角度αを持った飼育床面４ａ＋４ｂ。

４ｃ・・・・・・に沿い除糞床面５を通って深溝３内へ
流れ込み適宜処理される。

一方夫々の飼育床面４ ａ ＋４ｂ 、 ４ｃ・・・・
・・上に分離され残置した糞は夫々の飼育室１ａ、１ｂ
、Ｉｃ・・・・・・内において自由に運動する家畜の踏
み付は作用で順次低位側の除糞床面５側へ移行排出され
る。

部ち体重の軽い家畜はどうしてもひづめの大きさも少さ
くかつ踏み付は圧力も小さいので飼育床面４ａの傾斜角
度αを大きくして小さな踏み付は圧力であっても容易に
除糞床面５側へ移行排出されるようにし、又体重の重い
家畜はひづめも大きくかつ踏み付は圧力も大きいので飼
育床面の傾斜角度αを小さくしても糞を踏み付は作用で
確実に除糞床面５側へ移行排出させて自動的な排糞作用
を営ませたものである。

然かも飼育室１ａ、ｌｂ、Ｉｃ・・・・・・を構成する
ために配設された仕切枠２の後枠２ｂは特に除糞床面５
側へ張り出す様に設けられているので、前述家畜の運動
可能面積は除糞床面５側にも及び、その結果、糞を確実
に飼育床面４ａ、４ｂ、４ｃ・−・・・・から除糞床面
５上に排出させることができる。

上述のようにして除糞床面５に所定量の糞が堆積される
ようになったら、適宜除糞板６を往復移動せしめて糞の
除去を行えばよい。

そして上記の除糞作業時に除糞板６は夫々の飼育室１ａ
、１ｂ。

１ｃ・・・・・・内に収容された家畜に何等触れること
がないので、家畜がストレス現象を起さず正確な除糞作
業が遂行でき乞。

要するに本発明は、深溝３に対する傾斜角度αを夫々異
ならしめた飼育床面４ａ、４ｂ、４ｃ・・・・・・上に
仕切枠２を配設して複数の飼育室１ａ＋ｌｂ、１ｃ・・
・・・・を形成すると共に、上記深溝３と並設された飼
育室１ａ、ｌｂ、１ｃ・・・・・・との間には飼育床面
４ａ、４ｂ、４ｃ・・・・・・と接続する除糞床面５を
形成したので、飼育する家畜の体重に差があっても、体
重の軽重度合に応じて傾斜角度αの異なる飼育床面４ａ
、４ｂ、４ｃ・・・・・・を備えた飼育室１ａ、ｌｂ、
１ｃ・・・・・・内へ仕分は状に収容することのみで、
飼育中に排せつされた糞を家畜の単なる踏み付は作用で
的確に夫々の飼育床面４ａ’、４ｂ、４ｃ・・・・・・
より除糞床面５側へ排出移行し、家畜を何等驚かせず除
糞床面５上において除糞作業を正確に営ませることがで
きる。

それ数本発明に係る家畜舎を用うれは、家畜にストレス
現象を発生させることなく衛生的状態の下で飼育できる
詐りか、除糞作業も簡単かつ自動的に遂行できるので飼
育管理も容易である等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る家畜舎の一実施例を示すものであっ
て、第１図は一部を一切した平面図、第２図は第１図Ａ
−Ａ線矢視方向における断面図、第３図は一部を切欠し
た飼育床面の斜視図である。 １ａ、Ｉｂ、１ｃ・・・夫々の飼育室、２・・・仕切枠
、３・・・深溝、４ａ、４ｂ、４ｃ・・・傾斜角度の異
なる飼育床面、５・・・除糞床面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 深溝に対する傾斜角度を夫々異ならしめた飼育床面
   上に仕切枠を配設して複数の飼育室を形成すると共に上
   記深溝と並設された飼育室との間には飼育床面と接続す
   る除糞床面を形成したことを特徴とする家畜舎。