JPS5820530Y2 - 冷菓用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ジュースその他の飲料を、チューブ状の薄
膜容器に充填し、これを凍結させた通称チューチューと
云われている冷菓用の容器に関する。

従前公知のこの種容器は、第１図に示す通り、チューブ
状の容器本体１に肩部２を介して小径の充填用開口部３
を形成して、この充填用開口部３を充填機の充填ノズル
に引掛ける為の膨出部４を形成し、充填機によってチュ
ーブ内に飲料を充填した後上記充填用開口部３の膨出部
４より開口側をヒートシールして密封し、内容飲料を凍
結させていた。

そして従前公知のこの冷菓用容器は、上記容器本体１か
らその肩部２及び充填用開口部３まで概略等しい厚みの
きわめて薄い合成樹脂薄膜によって形成されていた。

この従前公知の容器に充填して凍結させた飲料を飲用し
ようとする場合、先ず上記ヒートシールされた充填用開
口部を開放しなければならないが、上記従前の容器の場
合、充填用開口部３も容器本体１と同じく薄膜によって
形成されているため、その開口がきわめて困難であった
。

従ってはさみその他の刃物がない場合、子供は自分の手
あるいは口の体温で充填用開口部近くの冷菓を溶かしな
がら、該充填用開口部を喰いちぎらなければならず、こ
の喰いちぎりの困難は勿論下ら、喰いちぎった場合の充
填用開口部の開口状態が一定にならず、開口後の飲用に
不都合な場合もあった。

上記の欠点を解消する為、従前においても容器本体に連
らなる開放側端部にやや小径の把持部を設け、該把持部
と容器本体との間に極度の小径に形成した切込部を設け
、この小径の切込部中に充填されている氷菓に集中応力
を与えて、切込部の氷菓を折ると共に容器における切込
部を破ることができるようにした冷菓用容器が提案され
、知られている。

然し、この容器にあっても、該切込部の肉厚は容器本体
と同様薄膜で形成されている為、この部分に氷菓が充填
されている場合には、比較的容易に破ることができるが
、この切込部に氷菓が充填されていない場合には、上記
一般の容器同様、これを破ることはきわめて困難である
し、破り得たとしても開口状態を一定にすることができ
ず、飲用に不都合な場合もある。

本考案は上記の点に鑑み、手によって比較的簡便に充填
用開口部を捩切り開放させるようにすると共に開口状態
を略一定にすることを目的としてなしたもので、特に、
この充填用開口部中に冷菓が存在するしないに拘らず、
容易に捩切り開放させ、而も開口状態を略一定にするこ
とを目的としてなしたもので、薄膜からなるチューブ状
の容器本体に肩部を介して小径の充填用開口部を形成し
、該肩部と充填用開口部とを肉厚に形成し、小径の充填
用開口部にリング状の捩切り用溝を形成すると共に、上
記捩切り用溝より肩部側に位置する充填用開口部と上記
肩部とに亙って一体成形されたコンプレッションリブを
設けてなることを特徴とするものである。

以下図面に示した実施例により本考案の詳細を説明する
。

第２図乃至第５図において、第１図と同一符号をもって
示した部分は同一部分を示す。

即ち図中１が容器本体、２が肩部、３が充填用開口部及
び４が膨出部で、容器本体１は従前公知の容器同様薄膜
によって形成してあり、この容器本体１に連なる肩部２
と小径の充填用開口部４を肉厚に形成させである。

そしてこの肉厚に形成した充填用開口部３にリング状の
捩切り用溝５を形成させである。

第２図及び第３図に示した実施例は上記捩切り用溝５を
膨出部４と肩部２との間に形成してあり、第４図及び第
５図に示した実施例では捩切り用溝５を膨出部４より先
端側に形成させである。

更に図中６がコンプレッションリブで上記捩切り用溝５
より肩部２側に位置する充填用開口部３と肩部２とに亙
って一体形成したものであり、このコンプレッションリ
ブ６によって後述する捩切り開放時の容器本体側の把持
を容易確実とし、作業性をよくする上で効果的であり、
更に第４図及び第５図に示す実施例より第２図及び第３
図に示す実施例即ち膨出部４を捩切り用溝５より先端側
に位置付けた物の方が、捩切る場合の先端部の把持を容
易とし、捩切り作業を簡易とする上で効果的である。

上記の構成からなる本考案容器は、従前公知の容器同様
、充填用開口部３からジュース等の飲料が充填され、充
填用開口部の先端がシールされて内容液が凍結される。

そして飲用時には、上記容器本体１側を上記コンプレッ
ションリブ６を支えとして強固に把持し、捩切り用溝５
より先端部を摘んでこれを捩れば、充填用開口部３は肉
厚に形成されているから、該捩切り用溝５部分で捩切ら
れることになり、刃物を使うことなく又喰いちぎること
もなく簡易且簡便に開口することができる効果がある。

而も上記捩切り用溝５部分で捩切られるから、捩切られ
た開口部は一定の状態となる効果があり、開口部の飲用
に不都合があることのない利点も有する。

而も本考案容器では、肩部と充填用開口部とを肉厚に形
成し、該小径の充填用開口部にリング状の捩切り用溝を
形成すると共に、この捩切り用溝より肩部側に位置する
充填用開口部と肩部とに互って一体形成されたコンプレ
ッションリブを設ケたから、捩切り用溝から捩切ったり
折ったりする場合、該捩切り用溝部分に集中力を与える
ことができ、この部分に冷菓が充填されているいないに
拘らず簡便且つ簡易に開口することができる大きな利点
を有し、従って生産者が冷菓液を充填する際に容器中に
該液が充満しているかいないかに気を使うことなく、生
産者においても充填の作業性を高めることができる利便
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知の冷菓用容器の要部を示す断面図、第２図
及び第３図は本考案の好ましい実施例を示す図で、第２
図は要部の断面図、第３図は同じく斜面図であり、第４
図及び第５図は他の実施例を示す図で、第４図は要部の
断面図、第５図は同じく斜面図である。 １・・・・・・容器、２・・・・・・肩部、３・・・・
・・充填用開口部、４・・・・・・膨出部、５・・・・
・・捩切り用溝、６・・・・・・コンプレッションリブ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 薄膜からなるチューブ状の容器本体１に肩部２を介して
   小径の充填用開口部３を形成し、該肩部２と充填用開口
   部３とを肉厚に形成し、該小径の充填用開口部２にリン
   グ状の捩切り用溝５を形成すると共に、上記捩切り用溝
   ５より肩部２側に位置する充填用開口部３と上記肩部２
   とに互って一体形成されたコンプレッションリブ６を設
   けてなる冷菓用容器。