JPS5820496Y2 - シ−ト供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパネルの梱包時などに用いることのできるシ
ート供給装置に関するものである。

壁パネルなどを第１図のように２枚重ねて梱包する場合
には、一般にその２枚の壁パネル１，２の間にプラスチ
ックシート３をはさみ込んですり傷を防止することが行
われている。

ところが、このプラスチックシート３のはさみ込み作業
を行うには、従来は一旦プラスチックシート３を定寸に
切断し、これを人手により壁パネル１と２の間に供給す
るようにしていたため手間がかかるという問題があった
。

したがって、この考案の目的は、シートの供給と切断を
機械的に行うことができるシート供給装置を提供するこ
とである。

この考案の一実施例を第２図ないし第４図に示す。

すなわち、この装置は、パネル４を搬入して定位置に停
止させることができるようにしたパネル載置台５と、そ
の側方に設置されてロール巻きされたポリエチレンシー
ト６を一定長さずつ引出すようにしたシートストック装
置７と、このシートストック装置７とパネル載置台５と
の間に設けられてそのシートストック装置７により引出
されたポリエチレンシート６の端部を把持するシートチ
ャック８を有し前記定位置に停止させたパネル４を横切
るように往復走行できるようにした移動レバー９と、パ
ネル載置台５とシートストック装置７との間に設けられ
たシート切断装置１０とを備えている。

なお、ここで、移動レバー９はエアシリンダ１１の作用
によりポリエチレンシート６をパネル載置台５の一方側
Ａで把持し、その状態でモータ１２により駆動されるチ
ェーン１５によりガイドレール１４に従って他方側Ｂへ
移動し、その位置でエアシリンダ１１の作用によりポリ
エチレンシート６を解放するとともに、パネル４上に積
重ねられるパネル（図示せず）の搬入の障害とならない
ように下方に転倒した状態でチェーン１５により元の位
置に復帰して次の動作に備えるようにしている。

またシート切断装置１０はエアシリンダ１３により作動
し、移動装置９が他方側Ｂへ移動した時にポリエチレン
シート６を一方側Ａで切断するようにしている。

移動レバー９のガイド機構につき説明する。

移動レバー９はガイドレール１４に回動および軸方向移
動自在に取付けられている。

移動レバー９とチェーン１５とはチェーン１５に設けら
れた係合部材（図示せず）により移動レバー９の回動角
度にかかわらず正逆に送り可能に係合している。

移動レバー９はガイド軸１４に沿って設けられた一対の
平行な往行程ガイド（第３図、第４図）１６に挾まれた
状態で往行程を移動する。

往行程の終端で往行程ガイド１６から外れることにより
、移動レバー９は復行程ガイド１７に受けられるまで転
倒する。

そして、チェーン１５が逆回転することにより、移動レ
バー９は復行程ガイド１７に沿って戻り、復行程の終り
で復行程ガイド１７の湾曲部分のために、再度起上り状
態とされる。

そして、起上り状態で移動レバー９は往行程ガイド１６
間に戻される。

一方の往行程ガイド１６の始端には、移動レバー９が往
行程ガイドに復行程ガイド１７側へ移動しないように板
ばね１８が設けられている。

このように構成しているため、パネル載置台５上の定位
置にパネル４を搬入し、シートストック装置７により一
定長さだけ引出されたポリエチレンシート６の端部をシ
ートチャック８により把持してそのパネル４上を横切ら
せ、シート切断装置１０によりそのポリエチレンシート
６を後方で切断する作業をすべて機械的に行うことがで
きる。

しかもポリエチレンシート６はあらかじめ一定長さに切
断して準備しておく必要がなくロール巻きされた長尺も
のをそのまま供給することができるため能率的で人手を
省くことができる。

さらにこの装置の要所にリミットスイッチを設けて一連
の動作を連動させることにより全自動とすることができ
る。

また、レバー９は直接にガイドレール１４に軸方向移動
および回動可能に取付けているため、例えばガイドレー
ル１４に往復移動台を設けてこれにレバー９を取付ける
ようにするものと比べて部品点数が削減される。

また、レバー９は復帰時に倒れ回動することによってパ
ネルとの干渉が避けられるが、ガ゛イドレール１４回り
に回動するので゛、例えばガイドレール１４の長手方向
に揺動するようにした場合に比べて、レバー９が短くて
も、十分にパネル４に対して干渉を避けることができる
。

なお、パネル４の積重ねはシートチャック８によりポリ
エチレンシート６をそのパネル４上を横切らせた直後に
行うのが望ましく、そのポリエチレンシート６の上に別
のパネルを搬入して第１図で示したと同様に積重ね、そ
の後シートチャック８の解放とシート切断装置１０の操
作を行うようにすればポリエチレンシート６の挿入位置
がずれることがない。

以上のように、この考案のシート供給装置は、パネル載
置台と、そのパネル載置台の側方に設置されロール巻き
されたシートを一定長さずつ引出すようにしたシートス
トック装置と、このシートストック装置と前記パネル載
置台との間から前記パネル載置台の他側にわたって前記
パネル載置台の下方に設けられた丸軸状のガイドレール
と、このガイドレールに基端の孔で軸方向移動および回
動可能に嵌合した移動レバーと、この移動レバーの先端
に設けられて前記シートストック装置により引出された
シートの端部を把持するシートチャックと、前記ガイド
レールに沿って設けられて前記移動レバーを往復移動さ
せる無端のチェーンと、前記パネル載置台とシートスト
ック装置との間に設けられたシート切断装置とを備えた
ため、シートの供給と切断とを機械的に行うことができ
作業の能率化、省力化をはかることができる。

しかも、構造が簡単という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一対象となるパネルの梱包形態を示
す斜視図、第２図はこの考案の一実施例の切欠斜視図、
第３図はその移動レバーのガイド機構の側面図、第４図
は同じくその平面図である。 ４・・・・・・パネル、５・・・・・・パネル載置台、
６・・・・・・ポリエチレンシート、７・・・・・・シ
ーｌ−ストック装置、８・・・・・・シートチャック、
９・・・・・・移動レバー、１０・・・・・・シート切
断装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル載置台と、そのパネル載置台の側方に設置されロ
   ール巻きされたシートを一定長さずつ引出すようにした
   シートストック装置と、このシートストック装置と前記
   パネル載置台との間から前記パネル載置台の他側にわた
   って前記パネル載置台の下方に設けられた丸軸状のガイ
   ドレールと、このガイドレールに基端の孔で軸方向移動
   および回動可能に嵌合した移動レバーと、この移動レバ
   ーの先端に設けられて前記シートストック装置により引
   出されたシートの端部を把持するシートチャックと、前
   記ガイドレールに沿って設けられて前記移動レバーを往
   復移動させる無端のチェーンと、前記パネル載置台と前
   記シートストック装置との間に設けられたシート切断装
   置とを備えたシート供給装置。