JPS5820357Y2 - 積層体 - Google Patents
積層体Info
- Publication number
- JPS5820357Y2 JPS5820357Y2 JP6688579U JP6688579U JPS5820357Y2 JP S5820357 Y2 JPS5820357 Y2 JP S5820357Y2 JP 6688579 U JP6688579 U JP 6688579U JP 6688579 U JP6688579 U JP 6688579U JP S5820357 Y2 JPS5820357 Y2 JP S5820357Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- laminate
- sheet
- materials
- thermoplastic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は積層体に関し、詳しくは建築市壁材、床材、天
井材や家具、自動車内装品等に用いる積層体に関する。
井材や家具、自動車内装品等に用いる積層体に関する。
従来、合成樹脂シートを素材とする積層体として種々の
ものが提案されており、その中で未含浸紙を素材として
用いたものも知られている。
ものが提案されており、その中で未含浸紙を素材として
用いたものも知られている。
これら積層体において未含浸紙は■積層体の補強■離形
性の向上■隣接樹脂シート間の接着性の改良のいずれか
を目的として使用されていた。
性の向上■隣接樹脂シート間の接着性の改良のいずれか
を目的として使用されていた。
しかし、織成物等で代表される表装材シートを構成要素
とする積層体は、主として該表装材シートと熱可塑性樹
脂シートの積層によって製造されていた。
とする積層体は、主として該表装材シートと熱可塑性樹
脂シートの積層によって製造されていた。
そのため、両シートを積層して加圧成形する際に、溶融
もしくは軟化した樹脂が表装材シートの間隙を通過して
表面に滲出し、外観を損うことがしばしば経験されてい
た。
もしくは軟化した樹脂が表装材シートの間隙を通過して
表面に滲出し、外観を損うことがしばしば経験されてい
た。
かかる欠点を解消する手段として、従来は樹脂の種類の
選定や加圧条件の検討が行なわれていたが、十分に満足
できる程度の改善がなされていなかった。
選定や加圧条件の検討が行なわれていたが、十分に満足
できる程度の改善がなされていなかった。
本考案の目的は、表装材シートと熱可塑性樹脂シートを
構成要素とする積層体における上記欠点を解消した製品
を提供することである。
構成要素とする積層体における上記欠点を解消した製品
を提供することである。
本考案を図面に基いて説明すると、本考案は表装材シー
ト１、紙または紙状物２および熱可塑性樹脂シート３を
この順序で積層してなる積層体である。
ト１、紙または紙状物２および熱可塑性樹脂シート３を
この順序で積層してなる積層体である。
表装材シート１は、麻、綿、羊毛、合成繊維等を素材と
する織成物、編成物、縮絨品、不織布、フェルト、マッ
ト等の繊維製で比較的厚地のシートであり、積層体の表
層を構成する。
する織成物、編成物、縮絨品、不織布、フェルト、マッ
ト等の繊維製で比較的厚地のシートであり、積層体の表
層を構成する。
紙または紙状物２は、三極、堵、ガンピ、アバ力、サイ
ザル、麻、レーヨン、木材パルプ等を原料とする和紙も
しくは和紙風の紙や吸取紙、濾紙として用いられる吸収
紙（洋紙）などの紙のほか比較的緻密で、かつ薄地の不
織布、フェルトなどの紙状物を意味する。
ザル、麻、レーヨン、木材パルプ等を原料とする和紙も
しくは和紙風の紙や吸取紙、濾紙として用いられる吸収
紙（洋紙）などの紙のほか比較的緻密で、かつ薄地の不
織布、フェルトなどの紙状物を意味する。
紙または紙状物２は、各層間の強い接着力を維持しつつ
樹脂の表層への滲出を防止するために用いられるので、
比較的目が詰まり薄いものが好ましい。
樹脂の表層への滲出を防止するために用いられるので、
比較的目が詰まり薄いものが好ましい。
この目的に適した紙または紙状物としてはメートル坪量
が１０〜１５０ ｇ ／ｍ２、好ましくは３０〜１００
ｇ／ｍ２、引張強さくＪＩＳＺ １７０２法による）２
０〜５００ｋｇ／ｃｍ２、好ましくは３０〜３００ｋｇ
／ｃｍ２、濾水時間（測定法は後述）１０〜５００秒、
好ましくは２０〜２００秒のものが好ましい。
が１０〜１５０ ｇ ／ｍ２、好ましくは３０〜１００
ｇ／ｍ２、引張強さくＪＩＳＺ １７０２法による）２
０〜５００ｋｇ／ｃｍ２、好ましくは３０〜３００ｋｇ
／ｃｍ２、濾水時間（測定法は後述）１０〜５００秒、
好ましくは２０〜２００秒のものが好ましい。
ここで濾水時間とは、ＪＩＳＰ ３８０１規格に記載の
あるヘルツベルヒ濾過速度試験器を用い、濾水面の直径
を８．０ｃｍとし、被試験物たる紙または紙状物は同質
、同厚のものを１０枚重ねて２０メツシユの金網２枚に
間に挾み、さらにこれを緊密にはさむ金具に取付け、１
０ｃｍの定木願下５００ｍ１の蒸留水（２０±２℃）が
濾水面を通過する時間を意味する。
あるヘルツベルヒ濾過速度試験器を用い、濾水面の直径
を８．０ｃｍとし、被試験物たる紙または紙状物は同質
、同厚のものを１０枚重ねて２０メツシユの金網２枚に
間に挾み、さらにこれを緊密にはさむ金具に取付け、１
０ｃｍの定木願下５００ｍ１の蒸留水（２０±２℃）が
濾水面を通過する時間を意味する。
熱可塑性樹脂シート３としては、たとえばポリエチレン
、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂、ナイロン
およびこれらのガラス繊維強化物などを素材とするシー
トを任意に使用できる。
、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂、ナイロン
およびこれらのガラス繊維強化物などを素材とするシー
トを任意に使用できる。
上記３種の材料を順次積み重ね、常温から各材料に劣化
をもたらさない温度までの範囲内の温度にて全体を加圧
し、圧着させることにより積層体が得られる。
をもたらさない温度までの範囲内の温度にて全体を加圧
し、圧着させることにより積層体が得られる。
なお、熱可塑性樹脂シートについては別途加熱して軟化
させたのち所定の型に移動させ、他の材料と重ね、冷却
しながら加圧して積層体を製造することもできる。
させたのち所定の型に移動させ、他の材料と重ね、冷却
しながら加圧して積層体を製造することもできる。
加圧成形には単段回分式、多段回分式、圧着ロール式な
どの種々の成形機を用いて行なうことができる。
どの種々の成形機を用いて行なうことができる。
本考案の積層体は、各層間の密着性が良好であり、しか
も樹脂の滲出が防止され外観仕上りが美麗である。
も樹脂の滲出が防止され外観仕上りが美麗である。
また、積層体の保温力や強度も改善され、表面の感触も
良好である。
良好である。
さらに、本考案の積層体は、製造方法の立場からみて、
成形適正温度領域を拡大できること、作業性の向上、よ
り複雑な形状の製品（たとえば深絞り成形品）の成形が
可能であること等の利点を有している。
成形適正温度領域を拡大できること、作業性の向上、よ
り複雑な形状の製品（たとえば深絞り成形品）の成形が
可能であること等の利点を有している。
したがって、本考案の積層体は建築用壁材、床材、天井
材等として、さらには家具、自動車内装品、携帯用容器
、雑貨等として有利に用いることができる。
材等として、さらには家具、自動車内装品、携帯用容器
、雑貨等として有利に用いることができる。
次に本考案の実施例を示す。
実施例 １
下記の素材を用いて、下記の条件で積層体を製造した。
素材
（１）アクリル型基布で平均厚さ５ｍｍ、ウール毛足７
，５ｍｍの織成物。
，５ｍｍの織成物。
（２）ポリプロピレン短繊維５０重量％、レーヨンスフ
５０重量％の混合物を原料とした和紙風の紙状物、平均
厚さ０．２８ ｍｍ ；メートル坪量８０ｇ／ｍ２；引
張強さ８５ ｋｇ／ｃｍ２（縦方向）、６６ ｋｇ／ｃ
ｍ２（横方向）；濾水時間５０．０秒 （３）ガラス繊維強化ポリプロピレンシート（プロピレ
ンホモポリマー６０重量％、ガラス繊維４０重量％、商
品名：ＡＺＤＥＬ、米国ピッツバーグプレートグラス社
製）、平均厚さ３．ｇｍｍ ｍｍ条形 条件Ｐｌｏｏ）ンプレン成形機（小島鉄工新製）の型内
に上記素材を下から（１） （２） （３）の順序で積
み重ねる。
５０重量％の混合物を原料とした和紙風の紙状物、平均
厚さ０．２８ ｍｍ ；メートル坪量８０ｇ／ｍ２；引
張強さ８５ ｋｇ／ｃｍ２（縦方向）、６６ ｋｇ／ｃ
ｍ２（横方向）；濾水時間５０．０秒 （３）ガラス繊維強化ポリプロピレンシート（プロピレ
ンホモポリマー６０重量％、ガラス繊維４０重量％、商
品名：ＡＺＤＥＬ、米国ピッツバーグプレートグラス社
製）、平均厚さ３．ｇｍｍ ｍｍ条形 条件Ｐｌｏｏ）ンプレン成形機（小島鉄工新製）の型内
に上記素材を下から（１） （２） （３）の順序で積
み重ねる。
但し、（３）の樹脂シートのみは約２００℃（軟化温度
）に予熱しておく。
）に予熱しておく。
次いで室温下にて約３０秒間加圧、冷却を施す。
成形終了時において樹脂シートは約６５℃の温度に降下
しており、積層体の全体の厚さは３．０ｍｍ（毛足含ま
ず）であった。
しており、積層体の全体の厚さは３．０ｍｍ（毛足含ま
ず）であった。
この積層体を観察したところ、表層の織成物に樹脂の滲
出は認められず美麗であった。
出は認められず美麗であった。
実施例 ２
紙状物として実施例１の紙状物と同一の原料を用いてメ
ートル坪量を変化させたもの（平均厚さ０．１８ｍｍ；
メートル坪量５０ｇ／ｍ２；引張強さ９３ｋｇ／ｃｍ２
（縦方向） 、５４ ｋｇ／ｃｍ２（横方向）；濾水時
間３１．４秒）を使用したこと以外は実施例１と同様に
操作を行ない、美麗な外観を有する積層体を得た。
ートル坪量を変化させたもの（平均厚さ０．１８ｍｍ；
メートル坪量５０ｇ／ｍ２；引張強さ９３ｋｇ／ｃｍ２
（縦方向） 、５４ ｋｇ／ｃｍ２（横方向）；濾水時
間３１．４秒）を使用したこと以外は実施例１と同様に
操作を行ない、美麗な外観を有する積層体を得た。
実施例 ３
紙として堵を原料としたもの（平均厚さ０．１１ｍｍ；
メートル坪量４６ｇ／ｍ２；引張強さ７３ ｋｇ／ｃｍ
２（縦方向）、２２１ ｋｇ／ｃｍ２（横方向）濾水時
間（２７，７秒）を使用したこと以外は実施例１と同様
に操作を行ない、美麗な外観を有する積層体を得た。
メートル坪量４６ｇ／ｍ２；引張強さ７３ ｋｇ／ｃｍ
２（縦方向）、２２１ ｋｇ／ｃｍ２（横方向）濾水時
間（２７，７秒）を使用したこと以外は実施例１と同様
に操作を行ない、美麗な外観を有する積層体を得た。
比較例
実施例１において紙状物を用いなかったこと以外は同じ
条件で積層体を形成した。
条件で積層体を形成した。
得られた積層体は樹脂シートに起因する樹脂が表層の織
成物にところどころに斑点状に滲出し、外観を著しく損
ねたものであった。
成物にところどころに斑点状に滲出し、外観を著しく損
ねたものであった。
第１図は本考案の積層体の断面図である。
図中１は表装材シート、２は紙または紙状物、３は熱可
塑性樹脂シートである。
塑性樹脂シートである。
Claims (1)
- １．繊維製表装材シート、メートル坪量が１０〜１５０
ｇ／ｍ２．引張強さが２０〜５００ｋｇ／ｃｍ２および
濾水時間が１０〜５００秒の紙または紙状物および熱可
塑性樹脂シートを順次積層し、少なくとも熱可塑性樹脂
シートを加熱した状態で加圧圧着してなる積層体。 ２、紙状物が不棉布またはフェルトである実用新案登録
請求の範囲第１項記載の積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6688579U JPS5820357Y2 (ja) | 1979-05-21 | 1979-05-21 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6688579U JPS5820357Y2 (ja) | 1979-05-21 | 1979-05-21 | 積層体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55166643U JPS55166643U (ja) | 1980-12-01 |
| JPS5820357Y2 true JPS5820357Y2 (ja) | 1983-04-27 |
Family
ID=29300823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6688579U Expired JPS5820357Y2 (ja) | 1979-05-21 | 1979-05-21 | 積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5820357Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58102753A (ja) * | 1981-12-16 | 1983-06-18 | 宇部日東化成株式会社 | 積層成形体及びその成形方法 |
-
1979
- 1979-05-21 JP JP6688579U patent/JPS5820357Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55166643U (ja) | 1980-12-01 |
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