JPS5820310Y2 - パチンコ機の機構板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、奥行きを有する大型の入賞上装置の取り付け
、又は交換が容易にできるようにしたパチンコ機の機構
板に関するものである。

従来、パチンコ機の遊技盤裏面は各種の裏部品を装着し
た機構板で覆われているため、遊技盤の表面に奥行きを
有する大型の入賞上装置を設置することは実際上不可能
であった。

而して、これら大型の入賞上装置を設置しなければなら
ない場合には、それが可能な特別の機構板を別に作るか
、又は通常使用されている機構板に後加工で無理に孔を
あけて設置するなどの手段を講じていた。

かかる設置手段においては別型を必要としてコスト高を
招いたり、或いは設置作業に手間を要して作業効率を著
しく低下させるなど改善すべき多くの問題点があった。

本考案は上述の問題点を解消し、いかなるパチンコ機の
使用にも適し、且つ大型の入賞上装置が容易に設置でき
るように改善された機構板を提供することを目的とする
。

このため、本考案においては、機構板の表面に装着され
る景品玉ケースなどの一連の裏部品を側辺部に配置して
遊技盤裏面の略中央部と相対する表面に設置スペースを
設け、該設置スペースに窓孔を開設して着脱自在な蓋板
で被覆し、蓋板を取外すことにより大型の入賞上装置が
容易に設置できる構成となっている。

また、蓋板に予かしめ入賞上装置の主要な構成部品を取
り付けておき、該蓋板を機構板に装着することによって
入賞上装置を組成することも可能であり、このため蓋板
の着脱が簡便なるようにその支持構造にも特別な配慮が
施こされている。

これによっていかなる形式のパチンコ機にも大型の入賞
上装置が広い融通性をもって設置でき、又何等手間を要
することもなく人賞玉装置を交換することも可能である
。

以下図面によって本考案実施の一例を説明すると、第１
図において、１は遊技盤、２はその遊技盤の裏面に一定
間隔を保持させて密封構造のセーフ玉集合部３を形成す
る機構板であって、その表面の上方部分には玉タンク４
が取付けられ先端部で折り返えし状に屈曲する導出樋５
を介して景品玉ケース６に連通接続される。

７は景品玉ケース６の開放口を受ける案内樋であって、
隔壁８により景品玉を機前の玉受皿に導く景品玉流下樋
９と、アウト玉排出樋１０とが分岐形成されてｌ／−ｒ
る。

１１は囲いカバー１２で覆われるセーフ玉処理器であっ
て、リンクを介して景品玉ケース６の開放作動片１３に
連結され、セーフ玉集合部３で集合されるセーフ玉の一
個を受入れて伏下動作を行ない景品玉を放出させる。

本考案は、図面から分かるように、これら機構板２の表
面に装着される一連の裏部品のうち、とくに景品玉ケー
ス６、案内樋７及びセーフ玉処理器１１などによって形
成している景品玉放出関連機構を機構板２の側辺部に配
置して遊技盤１の略中央部に相対する個所に設置スペー
スを設け、該設置スペースに窓孔１４を開設して着脱自
在な蓋板１５で被覆するように構成し、これによって奥
行きを有する大型の入賞上装置の設置を可能としたもの
である。

このため、大型の入賞上装置を設置する必要のないパチ
ンコ機台にあっては、第２図のように窓孔１４を蓋板１
５で勿バーしておけば、通常のパチンコ機台と同じよう
に密封構造のセーフ玉集合部３が形成され機械の使用に
支障を与えることがない。

第３図には、奥行きを有する大型の入賞上装置の設置状
態が示されている。

この実施例によれば、入賞上装置１６は表飾り板部１７
と、モータ１８など主要な構成部品を備える本体１９と
が分離して形成され、表飾り板部１７を遊技盤１の表面
に固定し、本体１９は蓋板１５に設けた開口２０から後
方に突出させ締付ボルト２１で蓋板１５に固定するよう
にしている。

したがって、予かしめ蓋板１５を取外して本体１９を固
定し、再び蓋板１５を窓孔１４に装着するのみで入賞上
装置１６が組成されることになり、その設置作業並びに
交換修理が極めて容易となって作業性が著しく向上され
る。

さらには蓋板１５を取外せば大型の入賞上装置を設置し
ないパチンコ機台と同じ横幅寸法となり全く同じ条件で
輸送できる。

なお、蓋板１５を取外して入賞上装置１６を直接遊技盤
１の裏面に固定する場合も考えられる。

このような効果を最も有効的に達成させるために重要な
のは蓋板１５を容易で着脱できるようにすることであり
、その構造が第４図に示されている。

すなわち、窓孔１４の上辺を除く開放端縁に遊技盤裏面
から相対的に離れて、突出片２２．２２・・・・・・を
断片的に設け、遊技盤裏面から相対的に近くに受片２２
’、 ２２′・・・・・・を設けて突出片２２．２２・
・・・・・と受片２２’、２２’・・・・・の相対する
内面の空間寸法が蓋板１５の周辺の厚さ寸法と同じゃか
やや大きい係合溝２３を形威し、蓋板１５の両側端辺に
は該蓋板１５を窓孔１４に装着した状態で前記突出片２
２．２２・・・・・・のやや下方に位置を違えて対応す
る凹欠所２４゜２４・・・・・・を設けた係止縁部２９
．２９を形成し、該係止縁部２９．２９を窓孔１４の係
合溝２３に嵌挿することにより蓋板１５を窓孔１４に装
着保持することができ、また蓋板１５を上方に引上げて
凹欠所２４゜２４・・・・・・と突出片２２．２２・・
・・・・とを一致させることにより該蓋板１５を前方に
取外すことができるようになっている。

また、窓孔１４の上辺に位置する機構板２の表面にネジ
孔２８を中心に穿った突起２５を形威し、蓋板１５には
該突起２５に嵌め合わせる膨出部２６を形成して上方へ
の移動範囲を税制すると同時に必要に応じて蓋板１５を
ネジ２７で固定できるようにしている。

このため、蓋板１５は導出樋５又は他の裏部品に邪魔さ
れることなく容易に着脱操作ができる。

以上、実施例について説明したように本考案によれば、
従来実際上不可能であった奥行きを有する大型の入賞上
装置の設置が容易にできるばがっでなく、その修理交換
も簡単に行ない得る。

さらには、大型の入賞上装置を設置する必要がないパチ
ンコ機台であっても何等支障なく使用できるから、古く
なった機械から比較的価格の高い入賞上装置のみを取外
して中古断金として再使用することも可能であるなど多
くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るもので、第１図はパチンコ機の裏面図
、第２図は要部を断面にして示す側面図、第３図は入賞
上装置を設置した状態を断面にして示す側面図、第４図
は蓋板を取外してその支持構造を示す斜視図である。 １・・・・・・遊技盤、２・・・・・・機構板、６・・
・・・・景品玉ケース、１４・・・・・・窓孔、１５・
・・・・・蓋板、１６・・・・・・入賞上装置、１９・
・・・・・本体、２０・・・・・・開口、２２・・・・
・・突出片、２２′・・・・・・受片、２３・・・・・
・係合溝、２４・・・・・・凹欠所、２９・・・・・・
係止縁部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 遊技盤の遊技部裏面に対応して該裏面から一定間隔を保
   持させて密封構造のセーフ玉集合部を形成する機構板、 該機構板の表面に装着される一連の裏部品のうち、景品
   玉ケース、案内樋等の景品玉放出関連機構を機構板の側
   辺部に配置して、遊技盤の遊技部裏面の略中央部に相対
   する個所に窓孔を開設し、窓孔の上辺を除く開放端縁に
   遊技盤裏面から相対的に離れて、突出片を断片的に設け
   、遊技盤裏面から相対的に近くに受片を設けて突出片と
   受片の相対する内面の空間寸法が蓋板の周辺の厚さ寸法
   と同じかやや大きい係合溝を形威し、蓋板の両側端辺に
   は該蓋板を窓孔に装着した状態で前記突出片のやや下方
   に位置を違えて対応する凹欠所を設けた係合縁部を形威
   し、該係止縁部を窓孔の係合溝に嵌挿することにより蓋
   板を窓孔に装着保持するようになし、 蓋板を上方に引上げて凹欠所と突出片とを一致させるこ
   とにより該蓋板を前方に取外すことができるようにした
   ことを特徴とするパチンコ機の機構板。