JPS6036308Y2 - パチンコ機用セ−フ玉受口器の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機用セーフ玉受口器の取付構造に関し
、特に、ビス止めすることなく簡単に遊技盤面に取付け
られように工夫したものである。

例えば、取付板の前面に一対の開閉片を軸着して打玉の
受は入れ状態を変化することができるように構成された
周知のセーフ玉受口器は、取付板の外周縁部に設けた取
付孔にビスを挿通して遊技盤面に締着固定するようにし
ている。

しかるにこのような従来取付構造にあっては、ビスの締
付けに手間が掛かり、遊技盤面にセーフ玉受口器を複数
個取付ける場合、多くの時間を要して作業性並びに生産
性が著しく低くなる欠点があった。

また、セーフ玉受口器が古くなったり、損傷して交換す
る必要が生じた場合、遊技盤にいったん締着されたビス
を取外すとそのビス孔がバカ孔になってしまうために新
らしいセーフ玉受口器を取付けるには、サイズの異なっ
たビスを使用するか、或いはビス孔に接着剤等を充填し
てバカ孔でない状）態に補修するなど、極めて複雑な作
業を必要としていた。

本考案はかかる従来欠点に鑑み、考案されたもので、取
付板の後面に装着された案内箱の土壁部分と底壁部分に
弾性を有する係止片を設けて遊技盤の取付孔に弾性的に
係止固定する構成とし、ビス止めすることなくワンタッ
チで取付けることができ、しかも確固とした固定状態が
保持できるパチンコ機用セーフ玉受口器の取付構造を提
供することを目的とするもである。

以下に本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

図は周知構造のセーフ玉受口器を示し、１は取付板、２
は取付板に開設された縦長の玉入口で、その玉入口２の
前面両側に平行起立及び逆八字形傾動自由に一対の開閉
片３，３軸着３′。

３′され、その前側と両側下部を覆ってチャツカー４が
固着されている。

５は取付板１の後面に設けられた案内箱で、合成樹脂材
料等からなり四囲側壁により玉入口２を囲みうるように
箱枠状に形成され、かつその内部にシーン動作の作動板
６が軸７て軸着されていて、これが第３図実線のように
前端を下げて開閉片３，３の軸３’、３’より下方に介
入して起立を保持し、または同図鎖線のように前端をは
ね上げ開閉片３，３を逆八字形に傾動させて打玉を受入
れ易くするように構成されている。

而して、本考案によれば前記案内箱５の上壁８に上方へ
突出しかつ取付板１と所定の間隔を隔てて端部が対向す
る弾性を有した上部係止片９を設ける。

また案内箱５の底壁１０に切込１４，１４を入れて弾板
部１５を形成し、該弾板部１５の端縁に下方に向って突
出する下部係止片１１を一体に設け、該下部係止片１１
と取付板１の内面との間に遊技盤Ａの厚みよりや）小さ
くした嵌合間隔Ｔを形成する。

一方、遊技盤Ａに形成されたセーフ玉受口器の取付孔Ｂ
の上縁に係止段部１３を設けてなる。

かかる構成からなるセーフ玉受口器を遊技盤Ａに取付け
るには、第３図鎖線のようにセーフ玉受口器の上部を前
傾させて案内箱５を遊技盤前面から取付孔Ｂに嵌め込み
、下部係止片１１を遊技盤Ａの裏面に当接させた状態で
下方に強く押下げ、弾板部１５による下部係止片１１の
弾圧に抗して嵌合間隔Ｔを取付孔Ｂの下側部に弾圧的に
嵌合せしめ、次いでセーフ玉受口器を回動させて取付板
１を遊技盤面に密着させれば上部係止片９が弾性に抗し
て係止段部１３に圧入され、その端部が係止段部１３に
弾圧的に係止されて遊技盤Ａへ確固と取付は固定するこ
とができるのである。

以上に述べたように本考案は、案内箱の土壁部分と底壁
部分に係止片を設け、該係止片の弾性を利用してセーフ
玉受口器を遊技盤へ取付は固定できる構造としたもので
あるから、セーフ玉受口器の案内箱を遊技盤の取付孔に
押し込むだけの簡単な操作で確固と取付けすることがで
き、従来のように面倒なビス止め作業を全く必要としな
いから作業能率を著しく向上すことができる。

また、取付板には、従来のようにビス挿入孔を穿設する
必要もないのでそれだけ低コストになるばかりか、意匠
的効果を高めることができ、さらにはビス止めによる従
来欠点が完全に解消されて交換も容易にできるといった
ように多くの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図はセーフ玉
受口器の裏面から見た斜視図、第２図は一部断面にして
示す正面図、第３図は取付構造を示す縦断側面図である
。 １・・・・・・取付板、２・・・・・・玉入口、３，３
・・・・・・開閉片、５・・・・・・案内箱、６・・・
・・・作動板、８・・・・・・上壁、９・・・・・・上
部係止片、１０・・・・・・底壁、１１・・・・・・下
部係止片、１３・・・・・・係止段部、Ａ・・・・・・
遊技盤、Ｂ・・・・・・取付孔、Ｔ・・・・・・嵌合間
隔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板の前面に一対の開閉片を軸着すると共に該取付板
   の後面に前記開閉片を打玉の入り易い状態と入り難い状
   態とに変化させる作動部材を設けた案内箱を装着しでな
   るセーフ玉受口器において、前記案内箱の土壁部分に上
   方へ突出しかつ取付板と所定の間隔を隔てて端部が対向
   する弾性を有した上部係止片を設け、また案内箱の底壁
   部分に遊技盤の裏面に当接する弾性を有した下部係止片
   を設けて該下部係止片と取付板の内面との間に遊技盤の
   厚みよりや）小さい嵌合間隔を形成し、一方、遊技盤に
   開設されたセーフ玉受口器の取付孔上縁に係止段部を設
   けてなり、前記案内箱を遊技盤の前面から取付孔に臨ま
   せて係合間隔を取付孔の下側部に弾圧的に嵌合させ、次
   いで、上部係止片を取付孔上縁の係止段部に弾圧的に係
   止させることによりセーフ玉受口器を遊技盤に固定する
   ようにしたことを特徴とするパチンコ機用セーフ玉受口
   器の取付構造。