JPS5819653Y2 - 紙幣収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はたとえば自動両替機、自動預金機、自動販売
機などに投入された紙幣を収納箱に収納するための紙幣
収納装置に関している。

上述の収納箱に紙幣を収納する構成に釦いて、紙幣の自
重により自然落下すべく構成した場合、自然落下をスム
ーズに行なわせるには収納箱を比較的大きく形成する必
要があり、また自然落下した紙幣は落下位置が不安定で
あるため回収時には紙幣の整理に時間がかかるなどの欠
点を有する。

これに対し押込み棒によって強制的に紙幣を収納箱に押
込んだ場合、収納箱は比較的小さくてよいが、押込み時
に紙幣が折り込まれるため紙幣が痛み、また折り込みの
癖が残るため回収時には上述の紙幣の痛みや癖を補修す
る必要があるなどの欠点を有する。

そこでこの考案は紙幣を収納箱に強制的に入れ込むも、
紙幣を痛めたり癖を付けたりすることなく円滑な収納動
作ができる紙幣収納装置の提供を目的とする。

そしてこの考案によれば、左右の囲枠板により紙幣を抱
き込むように彎曲させて回動杆の間を通し、ついで囲枠
板の画先端縁のローラで紙幣の中間部を紙幣受板に押圧
しながら収納箱内に押し入れると共に、ローラが回転し
ながら左右に押広げられることにより紙幣は延ばされな
がら収納される。

そのため紙幣は収納時に折り曲げられることがなく、ま
た延ばされるときに傷つけられることもなく、折りじわ
が延ばされた状態で円滑に収納される。

しかも紙幣の収納位置が囲枠板で抱き込んだ時点で確定
するので、収納箱は小型に形成でき、さらに収納箱の側
壁は囲枠板の通過を許容する合成樹脂板で形成している
ので、収納口まで側壁を形成することができ、その結果
上述の合成樹脂板は紙幣の収納ガイドとなって紙幣を収
納口部分より外方にはみ出すことなくシ、紙幣は整理さ
せた状態で収納することができて、回収時の紙幣整理が
不要となる。

しかも前述の側壁を形成する合成樹脂板は透明体で形成
されているので、紙幣の収納状態を外部から目視するこ
とができるので、内部に異常が発生したとき、これに対
処することができる。

このような特徴を有するこの考案の一実施例を以下図面
に基づいて詳述する。

図面は紙幣の収納装置を示し、第１図〜第３図に釦いて
、搬送プーリ１は軸２を介してフレーム３に架設され、
この搬送プーリ１の半周面には搬送ベルト４が接し、こ
の搬送ベルト４はプーリ５゜６．７に張設されている。

プーリ５，７はそれぞれフレーム３に固定されたコの字
枠８，９の軸１０，１１に架設され、またプーリ６はフ
レーム３に架設された軸１２に固定されている。

そして上述の搬送プーリ１および搬送ベルト４は搬送す
る紙幣の中央に位置して設けられている。

前述のフレーム３の上面には搬送用モータ１３が装着さ
れ、このモータ１３の出力プーリ１４と前述のプーリ６
の軸１２の入力プーリ１５とにベルト１６が張設され、
動力伝導される。

前述の下部のコの字枠９の前部には補助プーリ１７が架
設され、このプーリ１７と前述のプーリＩとには搬送ベ
ルト４の外側に位置させて補助搬送ベル）１８．１８を
張設している。

前述の搬送プーリ１の上部の搬送ベルト４と接する前方
部には紙幣を供給するガイトロ金１９が位置しフレーム
３に固定されている。

また搬送プーリ１の下部の搬送ベルト４と接する前方部
には紙幣を送出すガイトロ金２０が位置し、フレーム３
に固定されている。

そして上述のガイトロ金１９．２０Ｖ−ばその中心位置
より若干−側に寄った位置に投光器２１と受光器２２と
からなる紙幣検知器２３が設けられている。

上述の投光器２１と受光器２２との搬送径路長さは一枚
の紙幣長さより短かくなるように形成されているために
、この紙幣検知器２３は一個で紙幣の供給と送出し完了
を検知し、そしてこの検知信号で搬送用モータ１３を駆
動制御する。

前述の下部のガイトロ金２０の前方下部には紙幣押し込
み間隔を隔てて左右一対の回動杆２４゜を位置させ、こ
れら回動杆２４．２４の基部はフレーム３の固定部材２
５．２５にそれぞれ回動できるように軸受されている。

そしてこれら回動杆２４，２４の端部には連動ギヤー２
６．２６が固定され、互に噛合している。

前述のフレーム３の下面側には収納用モータ２Ｔが装着
され、このモータ２７の出力ギヤー２８は前述の連動ギ
ヤー２６，２６の一方に噛合し、回動杆２４．２４を内
側から下方に送り込むように、すなわち、向って左側は
時計回りにまた右側は反時計回りにそれぞれ同期して回
転駆動する。

上述の回動杆２４，２４にはそれぞれ受入れる紙幣長さ
より短い凹佳板２９．２９が固定され、この凹枠板２９
．２９は初期状態では回動杆２４゜２４の上面側に位置
し、その凹部３０，３０が相対向して釦す、との凹部３
０．３０に下部ガイトロ金２０からの紙幣が受止められ
る。

なお前述の回動杆２４．２４の一方の基部にはカム板３
１が固定されると共に、これと対向するフレーム３には
スイッチ３２が設けられ、このスイッチ３２はカム板３
１に作用することによって回動杆２４，２４の初期状態
を検知して収納用モータ２１の停止制御を行なう、なお
とのモータ２７の駆動制御は前述の紙幣検知器２３の紙
幣送出し完了の検知信号に基づいて行なわれる。

前述の凹枠板２９．２９の先端縁にはこの先端縁と平行
な長細いローラ３３．３３が遊転状態に支持されている
。

前述の回動杆２４，２４の下部には紙幣収納箱３４が着
脱自在に装着されていて、この収納箱３４の上面の収納
口３５は前述の凹枠板２９ 、２９およびローラ３３，
３３の下部回動軌跡内に入り込ませた状態で位置し、さ
らに収納口３５は紙幣の長さ方向の前後部分に紙幣の両
端が係止される舌片３６，３６が形成されていて、この
切欠き部３７．３７の底縁には透明の合成樹脂板からな
る規制板３８，３８の下縁がビス３９・・・・・・で固
定され、この規制板３８，３８の上縁は収納口３５０ロ
縁まで延設され、ローラ３３．３３の回動軌跡と対向し
ている。

なむ上述の規制板３８．３８は弾性的変位が可能な材料
よりなり、前述の凹枠板２９，２９のローラ３３，３３
が回動によって接当すると弾性変位し、通過するとその
弾性によって復元する。

前述の収納口３５の前方部にはストッパ４０が設けられ
ていて、このストッパ４０は前述の下部ガイトロ金２０
より送出される紙幣の先端をこれに接当させてその送出
しを停止し、紙幣の停止位置を規制する。

前述の収納箱３４の内部には紙幣受板４１が位置し、こ
の受板４１は支板４２に固定され、また支板４２は垂直
壁板４３に対しローラ４４・・・・・・によって上下移
動可能に設けられ、スプリング４５によって上方に付勢
されている。

紙幣の収納箱３４への収納はつぎのよ５にして行なわれ
る。

すなわち紙幣が上部のガイトロ金１９に供給されると、
紙幣検知器２３がこれを検知して搬送用モータ１３は駆
動される。

これによって搬送プーリ１および搬送ベルト４とが回動
し紙幣は搬送される。

そして下部のガイトロ金２０より紙幣が送り出されると
紙幣の先端はストッパ４０に当接して囲枠板２９．２９
の凹部３０，３０内に停止する。

前述の紙幣検知器２３より紙幣の検知がなくなると、搬
送用モータ１３は停止すると同時に、収納用モータ２７
は駆動し、回動杆２４，２４は１回転制御され、囲枠板
２９，２９のローラ３３゜３３は収納箱３４の収納口３
５上面側から内側に入り、合成樹脂板の規制板３８．３
Ｂを内側から押しこれを変位させて通過する方向に回動
される。

第４図の初期状態から回動杆２４．２４が内側下方に回
動すると、第５図のように紙幣Ａの中央部が下方に彎曲
して回動杆２４．２４の中間部を通る。

さらに紙幣Ａの中央部は収納箱３４の紙幣受板４１に接
当し、紙幣Ａの両側縁は囲枠板２９，２９に抱き込まれ
て第６図のように彎曲される。

第７図に示すように回動杆２４，２４の回動につれて、
囲枠板２９，２９の先端縁のローラ３３３３が紙幣Ａを
介して紙幣受板４１を押下げると共に回転しながら紙幣
Ａの両側縁に向って紙幣Ａの変曲釦よびしわを引き延し
、第８図、第９図に示すようにローラ３３，３３に続い
て囲枠板２９２９の背面側で紙幣Ａを押え込む、同時に
上述のローラ３３，３３は対向する規制板３Ｂ、３８を
その弾性に抗して押し広げ、規制板３８．３８は弾変位
する。

第１０図のように囲枠板２９，２９が上動過程に入ると
紙幣受板４１の付勢力で紙幣Ａは押上げられ、第１１図
のようにローラ３３，３３ｉ−よび囲枠板２９，２９の
背面側が規制板３８．３８より離れると、紙幣は紙幣受
板４１と収納口３５の舌片３６，３６との間で保持され
、また規制板３Ｂ、３Ｂは復元して紙幣ＡＯ倭ケ出しを
規制する。

なむ紙幣Ａの収納姿勢はストッパ４０により定位置に停
止された後、囲枠板２９．２９で抱き込むようにして収
納し、ローラ３３．３３で引き延し、規制板３８．３８
で側面が規制されるため、収納時に姿勢の崩れやしわが
なく、整列された状態で収納される。

そのために収納箱３４は紙幣Ａの周囲に余分な空間を形
成する必要がなく小型に形成できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は紙幣収納装
置の正面図、第２図は紙幣搬送部の左側面図、第３図は
紙幣搬送部の右側面図、第４図〜第１１図は紙幣の収納
過程を示す説明図である。 ２４・・・回動杆、２９・・・囲枠板、３０・・・凹部
、３３・・・ローラ、３４・・・収納箱、３５・・・収
納口、３８・・・規制板、４１・・・紙幣受板、４５・
・−スプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 紙幣押込み間隔を隔て、向って左側は時計回りにまた右
   側は反時計回りにそれぞれ同期して１回転制御される左
   右一対の回動杆を設け、これら回動杆のそれぞれに初期
   状態では上面側に位置して紙幣を受入れる凹部を相対向
   させ受入れる紙幣の長さより短い囲枠板を設けて、これ
   ら囲枠板の先端縁にローラを軸支し、前記囲枠板の下部
   回動軌跡内に紙幣収納箱の収納口を入り込ませた状態で
   対向させると共に、紙幣の長さ方向前後部分に紙幣の両
   端が係止される舌片を設け、 前記囲枠板の回動軌跡と対向する紙幣収納箱の側壁を下
   部側のみを固定して囲枠板の回動に対してはその弾性に
   より変位してこれを通過させる透明の合或樹目旨板より
   形成し、 前記紙幣収納箱の内部には前記収納口側に押圧付勢され
   た紙幣受板を設け、 供給紙幣を受入れた囲枠板か前記回動杆の回動により、
   紙幣収納箱の収納口上面側から内側に入り、合成樹脂板
   を内側から押しこれを変位させて通過し、受入れた紙幣
   をローラで紙幣受板に押圧しかつ両端が左右に広げられ
   て紙幣収納箱に収納する紙幣収納装置。