JPS5819205B2 - 重量計測器における自動零点調節器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重量計測器における自動零点調節器に関するも
のである。

ホッパースケール、パッカースケール等の重量計測器で
は、運搬用−、袋などと共に内容物の重量の計測を行な
う場合、あるいは計量槽の内部に被測定物である粉体が
固着して計量槽自体の重量を総重量より差し引いても誤
差が大きい場合などその都度風袋の変化を修正する必要
がある。

従来のそのための自動零点調節器としては、風袋補正回
路の風袋補正ポテンショメータの摺動子を電動発電機に
よって自動的に動かし、測定器のスケールの指針が零に
なった所で停止させるようにした、電気機械式のものが
ある。

しかし、それは、機構部分があること、及びアナログ的
な処理を行うために、応答速度が遅く、摺動子の接触に
よる摩耗、劣化が生じ、零検出を精度良く行うことが困
難であるなどの欠点があった。

本発明は、このような従来の欠点を解消し、デジタル−
アナ品グ処理により応答速度が高くかつ精度の高い自動
零点調節器を提供することを目的とするものである。

この発明は、重量を電圧に変換するロードセル１と、同
ロードセルの出力電圧を計測するデジタルボルトメータ
２と、同デジタルボルトメータの出力データが零である
事を検出する零検出回路３と、同零検出回路によって上
記デジタノーボルトメータの出力データが零以外の時は
クロックパルスを出力し零の場合にはクロックパルスを
停止スるクロックパルスゲート回路４と、同クロックパ
ルスゲート回路よりのクロックパルスをカウントし、か
つ上記デジタルボルトメータの出力データの符号が正の
時は減算、負の時は加算のカウントを行なう可逆カウン
タ５と、同可逆カウンタのデジタル出力をアナログ電圧
に変換するＤ／Ａコンバータ６と、上記ロードセルとデ
ジタルボルトメータとの間に挿入され、ロードセルとＤ
／Ａコンバータとの出力を加算する加算回路７とよりな
る重量計測器における自動零点調節器に係るものである
。

図中８及び９は増幅器、１０は手動零調節用可変抵抗器
、１１はクロックパルス発生器、１２は計量装置、また
第２図中１３は和算器、１４はスパン調整器、１５は自
動零点調節器、１６は増幅器、１１は設定器、１８は計
量機、１９は排出制御部、２０は計量槽、２１はホッパ
ー、２２は大投入弁、２３は中投入弁、２４は小投入弁
、２５，２６及び２７は各弁の開閉装置、２８は排出弁
、２９はその開閉装置、３０は風袋、３１は計量と設定
の切替スイッチを示す。

この発明を第１図に示すブロック図に基いて説明すれば
、まず計量前において、風袋や計量槽の重量によりロー
ドセル１に出力電圧が生じておればその値はデジタルボ
ルトメータ（以下ＤＶＭと略称する）２に計測され、そ
のデータはたとえばＢＣＤコード（２進化１０進符号）
により零検出回路３に入力され、ＤＶＭ２のデータが＋
ｏｏｏ。

に合致した時のみクロックパルスを次段の可逆カウンタ
５に入力するのを停止させるようにクロックパルスゲー
ト回路４を制御するもゆである。

従ってＤＶＭ２のデータが＋００００以外ではクロック
パルスが可逆カウンタ５に入力され、かっデ。

−タが正の符号では減算指令を、負の符号では加算指令
を行なう。

可逆カウンタ５のデジタル出力はＤ／Ａコンバータ６に
よってアナログ量（電圧の大きさ）に変換され、加算回
路Ｔによってロードセル１の出力電圧と合成される。

このため、こシれらの負帰還によってＤＶＭ２の出力デ
ータが＋ｏ ｏ ｏ ｏになるまでクロックパルスが可
逆カウンタ５に入力され続け、＋ｏ ｏ ｏ ｏになっ
たところで可逆カウンタの内容はそのまま保持されるこ
とになる。

次に計測に入る場合は、クロックパルＪス発生器１１を
停止させて荷重をロードセル１に加えれば正味の重量が
計測できる事になる。

第２図に示すのは本発明を利用したパッカースケールの
ブロック図であり、被測定物を計量するだめの計量槽２
０の荷重はロードセル１，１′に加えられ、計量槽２０
上のホッパー２１下には大中小の投入弁２２，２３及び
２４が設けられ、また計量槽２０の下方には排出弁２８
が設けられている。

まず、計量前の計量槽２０が空の場合に前述の要領で零
点の自動調節を行ない風袋及び計量槽を含めた部分の重
量を零に調節する。

次に、計量すべき重量を設定器１７にて設定し、その後
裔投入弁を開放して被測定物を計量槽２０内に投入する
（この時は、自動零調節器のループは開いている）。

計量槽内の重量はロードセルにより電圧に変換されて計
量機１８に送られ、大中小の重量設定に応じて比較しな
がら大投入弁２２、中投入弁２３、小投入弁２４の順で
弁を閉じ所定の量を計量槽２０内に投入した後、排出弁
２８を開いて排出を行なうものである。

排出後には数秒間で再び自動調節器を作動させるように
構成する事が可能である。

上述したように本発明によれば、下記のような効果を奏
するものである。

■ 機構部分や摺動部分がないので、応答速度が早く、
寿命も長い。

■ ＤＶＭのデータが０に合致した時にクロックパルス
入力を停止させるという制御を行っているために、零点
検出をデジタル値の最小目盛の範囲の誤差内で行うこと
ができ、非常に高い精度を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示すブロック図、第２図は本発
明の実施例を示すブロック図である。 Ｌ１’：ロードセル、２：デジタルボルトメータ（ＤＶ
Ｍ）、３：零検出回路、４：クロックパルスゲート回路
、５：可逆カウンタ、６ ： Ｄ／Ａコンバータ、７：
加算回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 重量を電圧に変換するロードセル１と、同ロードセ
   ルの出力電圧を計測するデジタルボルトメータ２と、同
   デジタルボルトメータの出力データが零である事を検出
   する零検出回路３と、同零検出回路によって上記デジタ
   ルボルトメータの出力データが零以外の時はクロックパ
   ルスを出力し零の場合にはクロックパルスを停止するク
   ロックパルスゲート回路４と、同クロックパルスゲート
   回路よりのクロックパルスをカウントし、かつ上記デジ
   タルボルトメータの出力データの符号が正の時は減算、
   負の時は加算のカウントを行なう可逆カウンタ５と、同
   可逆カウンタのデジタル出力をアナログ電圧に変換する
   Ｄ／Ａコンバータ６と、上記ロードセルとデジタルボル
   トメータとの間に挿入され、ロードセルとＤ／Ａコンバ
   ータとの出力を加算する加算回路７とよりなる重量計測
   器における自動零点調節器。