JPS5819093Y2 - 移送台車駆動用の摩擦駆動軸清掃装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 レールと並行に摩擦駆蹴軸を設け、レール上を走行する
台車に設けたローラを摩擦駆動軸に圧接して台車に推力
を与えるようにした移送台車が使用されている。

本考案はこのような装置に釦ける摩擦駆動軸を清掃する
のに使用する移送台車駆動用の摩擦駆動軸清掃装置に関
するものである。

上述した移送台車に推力を与える摩擦駆動軸は油滴や塵
埃が付着しやすい環境に設置されるため、油滴や塵埃の
付着によって駆動力が減少し、安全性や信頼性が低下す
ることがあった。

このため摩擦駆動軸を適時に清掃する必要があるが、従
来摩擦駆動軸を清掃するには油、塵埃をウェスを用いて
拭き取る手作業によって行っていたため手間が損って能
率が悪く、摩擦駆動軸を回転させたままの状態で清掃を
行なう場合には危険をともなう欠点があった。

本考案は人手によらず能率よく安全に移送台車に推力を
与える摩擦駆動軸の清掃ができるようにしたもので、レ
ールに沿って走行し得るフレームと、該フレームに取り
付けられた清掃液を貯溜するタンクと、前記フレームに
取り付けられ前記レールと並行に設けられた摩擦駆動軸
の表面に前記貯溜された清浄液を塗布するローラと、前
記フレームに取り付けられ前記摩擦駆動軸を清掃するロ
ーラとを有することを特徴とする移送台車駆動用の摩擦
駆動軸清掃装置を要旨とするものである。

次に本考案の一実施例を第１図ないし第３図について説
明すると、１はレール、２は摩擦駆動軸であって、図中
レール１は１本のみを図示して他の１本の図示を省略し
ているが、２本のレール１０間にレール１と並行に摩擦
駆動軸２が回転可能に設置されて卦９、摩擦駆動軸２は
図示しない駆動装置により一方向に一定回転速度で回転
駆動されるものである。

３は本考案に係る清掃装置のフレームであつ工角形鋼管
、形鋼等を枠状に組んだものである。

フレーム３の下面にはブラケット４を介して走行輪５釦
よびガイド輪６が取り付けられていて、走行輪５、ガイ
ド輪６はレール１に案内されながら回転し、フレーム３
をレール１に沿って走行させるようになっている。

な釦レール１の曲線部分においてもレール１に沿って円
渭に走行できるように、ブラケット４は垂直線を中心と
して回動できるようになっている。

フレーム３の下面には、さらに他のブラケットＩが垂直
線を中心として回動できるように取り付けてあって、プ
ラタン）７の下端には、車軸８を介してローラ９が回転
自在に取り付けられている。

ローラ９は常時摩擦駆動軸２に圧擦されていて、フレー
ム３に推力を与える働きをする。

たとえばローラ９の車軸８と摩擦駆動軸２とが第１図に
示すような角度にあるとき、摩擦駆動軸２が第１図の右
方より見て時言坊向に回転駆動していると、ローラ９は
ブラケット７を介してフレーム３に第１図に釦いて左方
向への推力を与え、フレーム３をレール１に沿って左方
へ走行させることになる。

この場合、摩擦駆動軸２の軸線と車軸８との間の角度が
４５°のとき走行速度が最も速く、この角度が０° ま
たは９００Ｖｃ近づくに従って、走行速度は零に近くな
る。

フレーム３上にはタンク１０が設けてあって、その中に
シンナー等の清浄液１１が入れである。

この清浄液１１はタンク１０からコック１２、パイプ１
３を介してローラ１４に滴下されるようになっている。

ロー２１４は円形のフェルトを第４図に示すように重ね
てローラ軸１５に固定したもので、ローラ軸１５は調整
ロッド１６の下端に堆り付けである玉軸受１７により回
転自在に支持されている。

調整ロッド１６の上部には雄ねじ１８が設けてあって、
この部分がフレーム３に取り付けられているブラケット
１９の長孔２０（第１図参照）を貫通し、雄ねじ１８に
螺合したナツト２１によってブラケット１９に固定され
るようになっている。

ナツト２１を弛めることになってローラ軸１５の上下方
向の位置および水平方向の位置をｍし、再びナツト２１
を締め付けることによりローラ１４を適宜の向きで摩擦
駆動軸２に接するようにして、ローラ１４に滴下された
清浄液１１を摩擦駆動軸２０表面に塗布することができ
るようになっている。

第１図、第２図において２２はナイロンブラシによって
形成されたローラであＸローラ軸２３に取り付けらへ調
整ロッド２４の下端に回転自在に支持されている。

２５はフェルトによって形成したローラであって、ロー
ラ軸２６に取り付けられ、調整ロッド２７の下端に回転
自在に支持雪質イン調整ロッド２４．２７はいずれも第
４図に示した調整ロッド１６と同様の手段で固定される
ようになっており、それぞれローラ軸２３，２６の上下
方向の位置、および水平方向の位置を調整することがで
きる。

上述した装置によって摩擦駆動軸２の清掃を行なう場合
には、走行輪５、ガイド輪６がレール１に沿うようにフ
レーム３をレール１上に乗せ、各ローラ１４，２２．２
５の高さと水平方向の位置を調整する。

そしてタンク１０内に清浄液１１を充填し、ローラ９の
上方にあたるフレーム３上にウェイト２８を取り付けて
ローラ９に摩擦駆動軸２に対する押圧力を十分に与える
。

次にコック１２を開いてタンク１０内の清浄液１１をフ
ェルト製のローラ１４に滴下し、摩擦駆動軸２を第１図
の右方から見て時計方向に回転駆動させると、フレーム
３は第１図の左方に走行を始めることになる。

フレーム３が第１図の左方に走行すると先頭のローラ１
４は摩擦駆動軸２の表面に清浄液１１を塗布して摩擦駆
動軸２０表面に付着している油、塵埃等を剥離しやすい
状態にする。

続いてナイロンブラシ製のローラ２２によって摩擦駆動
軸２に付着している油、塵埃等を除去し、最後にフェル
ト製のローラ２５によって摩擦駆動軸２の表面を清浄に
して清掃を終了する。

フレーム３の走行を停止させるには、フレーム３の前端
に取り付けであるストッパー２９（第２図参照）を停止
中の他の台車にのり上げさせるか、あるいはストッパー
２９を手で持ち上げればローラ９は摩擦駆動軸２から離
れて、フレーム３は停止する。

そしてコック１２を閉じて清浄液１１が滴下しないよう
にする。

第１図に釦いては、清掃用の各ローラ１４．２２２５の
水平方向の向きは駆動用のローラ９の向きとは逆方向に
なっている。

すなわち、ローラ９の車軸８は摩擦駆動軸２の軸線に対
して時計方向に若干回動した向きになっており、清掃用
の各ローラ１４，２２．２５のローラ軸１５．２３．２
６は摩擦駆動軸２の軸線に対して反時計方向に若干回動
した向きになっている。

このような状態でフレーム３を走行させると清掃効果が
向上するが、各ローラ９，１４，２２．２５の向きと水
平方向の角度は、適宜変えることができる。

また図示した実施例に釦いてはフレーム３が自走できる
ようになっているものであるが、ローラ９を無くして移
送台車に連結牽引されるようにしたり、移送台車自体に
組み込んでもよい。

さらに清掃用のローラ１４．２２．２５に綿パフ、ナイ
ロンバフ等ヲ使用してもよい。

本考案は従来の人手による摩擦駆動軸の清掃にくらべ、
省力化、能率釦よび安全性の向上をはかることができ、
摩擦駆動軸の全表面をむらなく一様に清掃できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は正面図、
第３図は第１図の■−■線にかける断面図、第４図はロ
ーラ部分の拡大断面図である。 １・・・・・・レール、２・・・・・・摩擦駆動軸、３
・・・・・・フレーム、１０・・・・・・タンク、１１
・・・・・・清浄液、１４゜２２．２５・・・・・・ロ
ーラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レールに沿って走行し得るフレームと、該フレームに取
   り付けられた清浄液を貯溜するタンクと、前記フレーム
   に取り付けられ前記レールと並行に設けられた摩擦駆動
   軸の表面に前記貯溜された清浄液を塗布するローラと、
   前記フレームに摩り付けられ前記摩擦駆動軸を清掃する
   ローラとを有することを特徴とする移送台車駆動用の摩
   擦駆動軸清掃装置