JPS5818990B2 - 摺動材料 - Google Patents

摺動材料

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JPS5818990B2
JPS5818990B2 JP1094479A JP1094479A JPS5818990B2 JP S5818990 B2 JPS5818990 B2 JP S5818990B2 JP 1094479 A JP1094479 A JP 1094479A JP 1094479 A JP1094479 A JP 1094479A JP S5818990 B2 JPS5818990 B2 JP S5818990B2
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JP
Japan
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sliding
contact layer
sliding contact
less
metal
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Expired
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JP1094479A
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English (en)
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JPS55104402A (en
Inventor
浅田栄治
二村憲一朗
福岡辰彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、摺動材料、特に高速高荷重等使用条件の過酷
な場合に好適な摺動材料に関する。
高速高荷重耐摩摺動材料は、例えば内燃機関の各所に用
いられているが、その内口ツカ−アームとこれを揺動さ
せるカム、あるいはロータリエンジンのアペックスシー
ル等は最も使用条件の過酷な部類に属する。
すなわちこれらの摺動部材は線点接触またはこれに近い
状態で摺動し面圧が高くなるため、境界潤滑状態、つま
り摺動部分へ潤滑油が供給されにくく、かつ充分な油膜
厚さが得られない状態になり、一部固体接触の生じる可
能性が高い。
また摺動速度が数m/s以上となると、摺接部分の発熱
を助長され、この発熱により凝着(焼付)が生じること
がある。
この現象は摺動金属が同種である場合により生じやすい
このような凝着が生じないとしても、摺動金属は高温丁
に置かれる結果軟化こやすく、このような過酷な使用条
件Fで厳しい耐摩耗性、耐衝撃性を発揮するには、一般
的に高硬度と耐衝撃性を要求され、さらにある程度のな
じみ性も必要とされる。
従来このような使用条件丁の摺動材料としては、Fe系
材料を焼入れし、あるいはFe系材料に浸炭、窒化、各
種硬質金属のメッキ等の表面処理を施したもの艇使用さ
れており、それなりの効果を挙げているが、上記のよう
な焼入れまたは表面処理等によらずこれら従来品と同等
以上の性能を発揮する摺動材料を先に本件発明者と同じ
発明者らによって昭和53年12月29日付特許出願、
発明の名称「摺動材料」として開発した。
しかしその後同研究をさらに進めた結果、先の特許出願
で述べ泥各材料成分の構成量より、他の範囲でも十分使
用できることが確認され、ここに本発明として出願する
もので、Fe系合金の裏金上にM o yB、’Fe族
金属を主体とする焼結層を摺接層として有することを特
徴とする特に摺接層に添加する金属の種類および量によ
り、必要とされる性能をバランスよく備えた材料が得ら
れるようにしている。
先出願に係る摺動材料は、基本的には重量係で3〜10
%のMoと、15〜30係のBと、残部のFe族金属と
の粉末を混合してペースト状とし、これをFe系合金か
らなる裏金上K O,3mrrt以F塗布して塗布層を
形成し、焼成によってこの塗布層と裏金とを一体化して
なるもので、摺接層にpbまたは(および)Pを付加す
ることにより特性の変更または性質の改善ができること
を要旨としている。
これに対し、本発明は先出願の特にB量を8〜15%未
満にするものである。
合せてpb、pの量を多くしている。
MoとBは、ともに単独で高硬度を有し、かつ耐摩耗性
、耐凝着性も備えているが、摺接層におけるMoとBの
関係は、焼結によりMoがFeとFeMoのマトリック
スを作り、BがFeとFe−Bの硬質物を作ってFe−
Moからなるマトリックス中に分散して存在するという
関係にある。
つまりMOはFe族金属地を全体的に強化し、Bは分散
して存在するFeとの硬化物によって硬さを上昇させ耐
摩耗性を向上させる。
このような効果を得るための添加量の範囲は、Moにつ
いては重量%で3〜10%、Bについては8〜30%で
ある。
この範囲以丁ではFe族金属地の強化ができず、あるい
は充分な硬質物が生成せず、以上では硬くなりすぎても
ろくなり、耐衝撃性が悪化する。
本出願の発明にかかる研究では、先願に対し、Bについ
ては8〜15%未満も有効であることがわかった。
本発明の摺動材料の好適な製造方法の1例としては、ペ
ースト状とした粉末混合物を裏金上に0.3朋以下塗布
して摺接層を形成し、これを焼結して摺接層と裏金を一
体化して摺動材料を形成する。
上記金属の粉末混合物はペースト状にして裏金上に塗布
するものであるが、ペースト基材は焼結によって蒸発し
てしまうものを選ぶのがよい。
具体的には例えば焼結によって炭化するでんぷんのりま
たは樹脂系接着剤と水、アルコール等の混合酢液を用い
ることができる。
また裏金上に摺接層を構成する目的は、硬質金属からな
る摺接層の機械的性質を裏金によってバンクアップする
点にあり、したがって裏金は引張り、圧縮、剪断等の機
械的性質に優れたもの、好ましくは鋼材を用いる。
さらに塗布層の厚みを0.3mm以下とする理由は、焼
結後の摺接層自体の硬さ、側摩耗性等の性能を発揮しつ
つ裏金の上記効果を得、かつ裏金と塗布層との焼結によ
る一体化を充分に行なうためである。
すなわち焼結は、塗布層の金属を上記のように反応させ
るとともに、裏金と塗布層を一体にする、すなわち密着
強度を向上するために行なうもので、このため裏金には
Fe系合金を使用する。
焼成条件は焼結は液相焼結に和尚するもので、焼結条件
は例えば1100℃で5分間の一次焼結の後、さらに1
000℃で10分間の二次焼結を行なうようにするとよ
い。
この場合、一次焼結によって特に裏金と摺接層との一体
化が行なわれ、二次焼結によって安定した均一な厚さ方
向の摺接層が得られる。
裏金と摺接層の一体化は、裏金中のFe分子が摺接層中
のMo、Bと反応して両者の境界を渾然とさせて不明確
にする結果として考えられ、また摺接層の均一化は、F
eMoマトリックスおよびこの中妬分散するFe−Bの
硬質物が充分に反応して安定する結果である。
勿論上記焼結条件は一例に過ぎない。
一般的には焼結温度と焼結時間は反比例関係にある。
またこの焼結は他の要素とともに、Fe−Moマトリッ
クス、Fe−Bの硬化物に必要な硬度を与えるためにも
影響があるため、この見地から両者のヴイッカース硬さ
くHv)がそれぞれ680〜8oo、1ooo〜140
0となるように条件を定めると最も有効である。
ここで特KB量が先出願より、少なくしても充分に使用
できる理由としては、B量が少ない場合、BとFeとの
厚さ方向の反応層(摺接層)が、より均一化するためで
ある。
すなわち、B量が多い場合はFeとの反応が早く不均一
になりやすいが、少ない場合は比較的製造条件等に左右
されずに極めて安定した層ができることが確認されたた
めである。
結局前述の製造方法などにより、Fe系合金の裏金上に
重量で3〜lO%のMoと8〜15%未満のBと必要に
応じてlO%以Fのpbおよび(または)8チ以下のP
と残部Fe族金属ならびに不可避な不純物からなる焼結
層を摺接層として有する。
上記のように構成された摺動材料は、硬度、耐摩耗性、
耐衝撃性等の性質において従来品と同等以上であり、M
oとBの量を調節すれば、使用条件に応じた性質を得る
ことができる。
さらに本発明においては、摺接層にpbを加えて耐凝着
性を向上させることができ、またPを加えて硬さ、耐摩
耗性等の機械的性質をさらに向上させることができる。
pbは潤滑性に優れた金属であり、これの粉末を少量(
重量係で10%以″F)摺接層に加えると、焼結によっ
てこのpbがFe−Moマトリックス中に分散して存在
するようになる。
この結果摺接層の表面性能、特に耐凝着性が著しく向上
する。
またPは摺接層のFe粒子と硬質化合物を生成し、この
硬質化合物がFe地に分散して存在する結果Fe地をさ
らに強化する。
また同時にこの化合物は潤滑油との親和性を高め、pb
が存在する場合はpbともよく親和するため、すべり性
、耐凝着性の向上をもたらす。
したがって使用条件が過酷な程、このpbおよび(また
は)Pを添加することが好ましい。
なおPの添加量は重量係で8係以下とするのがよい。
pb、pの添加量を先出願よりも増加させても、充分使
用できる理由としては有効であるマ) IJラックス硬
質物の硬さの範囲内に入ることが確認されたためである
なお本摺動材料の摺接層を構成する金属は、例えばBは
ボロンカーバイ)(B、C)あるいはFeBF e2B
として、PはP単体の他のF e 2P、Fe 3P
として混合されるが、結果として上記割合が維持されれ
ばよいことは勿論である。
またこれらの混合の結果残存カーボンが存在したとして
も、これが3%以内であれば性能上問題はない。
またこの他通常の精錬技術では避けられない不純物がま
た各金属に含まれる不純物が含まれても良いことは勿論
である。
また上記説明では、摺接層の残部を構成する金属として
Feを挙げているが、FeはFe族金属中の1/3程度
以上存在すればよく、残りは他のFe族金属、すなわち
CoまたはNiを用いることができる。
次に実験結果によって本発明を説明する。
く実験〉 第1表は本発明に係る摺動材料の摺接層組成(試料A1
〜7)および比較用の従来材料(試料A 8 。
9)を示すもので、これらの試料につき下記条件で焼付
実験を行なった。
実験はディスクを回転させ、これに荷重をかけて試料を
押付けるものである。
条件 (1)すべり速度 5rrL/sec〜30rrL/
5ec(2)荷重 100 kg/cm2(一
定)(3)潤滑オイル 低粘度オイル5SU70を軽
油で1/10に希釈 (4)潤滑方法 フェルト塗布 0.1 c c/
m1n(5)試験片 試料、真直度 1μm以下
あらさ 撮犬)0.4〜 0.68 ディスク:真直度:1μm 以下 あらさく最大) 0.4〜0.68 (6)試験時間 10時間 (7)雰囲気温度 150℃ 上記実験により得られた結果を第2表に示す。
この結果から本発明に係る摺動材料は比較用の従来の摺
動材料に較べて同等以上の耐焼付性を示すことが認めら
れ、特にpb、pを加えたものはその効果が顕著である
本発明に係る摺動材料はFe系合金の裏金上に摺接層と
して前述の如き組成からなる焼結層を有するので、硬さ
、耐摩耗性、耐衝撃性、密着性等に、優れた摺動材料が
得られ、さらにPb、Pの摺接層への添加圧より、すべ
り性、耐凝着性等の表面性能を向上させることができる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I Fe系合金の裏金上に摺接層を有する摺動材料に
    おいて、前記摺接層が重量で3〜10%のMOと8〜1
    5チ未満のBと残部Fe族金属ならびに不可避な不純物
    からなる焼結層であることを特徴とする摺動材料。 2 Fe系合金の裏金上に摺接層を有する摺動材料に
    おいて、前記摺接層が重量で3〜10%のMoと8〜1
    5係未満のBと10%以下のpbと残部Fe族金属なら
    びに不可避な不純物からなる焼結層であることを特徴と
    する摺動材料。 B Fe系合金の裏金上に摺接層を有する摺動材料に
    おいて、前記摺接層が重量で3〜10%のMOと8〜1
    5チ未満のBと8係以下のPと残部Fe族金属ならびに
    不可避な不純物からなる焼結層であることを特徴とする
    摺動材料。 −J Fe系合金の裏金上に摺接層を有量る摺動材
    “料において、前記摺接層が重量で3〜10%のMoと
    8〜15%未満のBとIO係以下のpbと8受収丁のP
    と残部Fe族金属ならびに不可避な不純物からなる焼結
    層であることを特徴とする摺動材料。
JP1094479A 1979-01-31 1979-01-31 摺動材料 Expired JPS5818990B2 (ja)

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JPS55104402A JPS55104402A (en) 1980-08-09
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